『スプリンターセル』のマップについて、「一本道(linear)すぎ、リプレイ性に欠ける」という批判もある。だが、本作のマップデザインを担当したユービーアイソフトのFrancois
C. Pellandは、「迷路のようなマップでプレイヤーを混乱させるのではなく、プレイヤーが爽快に進めるように設計した」と述べている。全て計算されているのだ。
確かに『スプリンターセル』では、プレイヤーは同じ場所を行ったり来たりさせられたり、次にどこへ行けば良いのか悩んだりすることはない。つまり本作は、マップこそ3Dだが、「アクションアドベンチャー」というより、かなり純粋な「アクションゲーム」なのだ。繰り返しプレイすればするほど、ミスは減り、美しいプレイができるようになっていくタイプのゲームである。
『スーパーマリオ』が横にしかスクロールしないからと言って、『ゼルダ』や『メトロイド』より劣ると言えるだろうか? 『スプリンターセル』も同じである。 |