キャラバンモード





 『スーパー魂斗羅』は2024年、ハムスターからNintendo SwitchおよびPlayStation 4向け『アーケードアーカイブス』に移植された。本作に搭載されている「キャラバンモード」は、デフォルトのゲーム設定で中断セーブを使わずにプレイし、5分間で獲得できたスコアを競うモードだ。オリジナルのアーケード版には存在しないモードだが、そこには本編を単にクリアするだけでは到底味わえない、熱く深遠な世界が広がっている。

■50万点〜
 キャラバンモードのハイスコアを目指す上で、まず最初の目標は「ステージ4クリア&50万点到達」だ。道中はなるべく立ち止まらず、ボスはなるべく早く倒して進めると、制限時間5分ギリギリでステージ4ボスを倒せるようになるだろう。ボスを倒せば10万点入るので、これで50万点に到達できる。

■55万点〜
 ここからさらにスコアを伸ばす場合、ステージ4の中ボス(骨塊無重力艦ギララル)で稼ぐという方法がある。ギララルが吐くガイコツは1体につき200点と点効率がよいので、ここで30秒ほど粘って稼ぎ、それからステージ4ボスを倒すと、55万点くらいまで行くことができる。ただし、ギララル本体に弾を当てない(倒してしまわない)ようにしつつ、ランダムザコを倒し続ける必要があるので、生き残るだけでもかなり難しい。

■57万点〜
 しかしながら、このギララル稼ぎもキャラバンモードの最適解ではなく、通過点に過ぎない。ステージ1〜4道中のタイムを極限まで詰めていくと、最終的に40秒ほど余らせることができる。こうなったら、ギララルは止まることなく瞬殺し、そのままステージ5(最終面)に突入。5分ギリギリでステージ後半の大顔×6まで到達できるので、ここでハイパーシェルを撃てば5千点×6=3万点入り、57万点オーバーが狙えるのだ。

■58万点〜
 ここから先は、どれだけ道中で撃ち漏らさずに稼げるかになってくる。大きいところでは、ステージ1のヘリのパーツはすべて破壊する。ステージ3ボス(陰獣魔神像デスゲルベス)の幼虫をなるべく多く倒す。ステージ4の卵も幼虫を吐かせてから倒す。ステージ5の大口(大開三重唇バコンガー)をすべて倒す。あとはランダムで出現するザコ兵士などをどれだけ倒せるかなので、大いに運も絡むが、うまくつながれば58万点を超えることができる。

 このように、本作のキャラバンモードを極めることは、魂斗羅の神髄である「ラン&ガン」を極めることに通じる。すなわち、立ち止まらずに走りながら、狙い、撃ち、避ける。そしてRTAのようにタイムを縮めつつ、同時にスコアも稼ぐ。そうして極めていくと、わずか5分で最終面後半まで行けてしまうテンポのよさ、密度の濃さも、中毒性を高めている。キャラバンモードのレギュレーションと、本作のゲーム性とのマッチングはまさに奇跡的であり、ハイスコアを追求する過程で、改めて『スーパー魂斗羅』の奥深さや、新たな楽しみを発見できるだろう。



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