「ごめんね~時間とらせちゃって」 「えっと…これでいい?のかな…」 「へえぇ~ジョーはほんと絵が上手いわね!あ、これがジョーの使い魔?」 「うん、スマイル」 「みんなの使い魔は一応教えてもらってるけど、隊長たるもの、もっと知っておきたいじゃない?」 「うん」 「そうは言ってももう私には視えないから…なるほどねえ… この水兵服って本当に着てるの?」 「うん。あ、でも最初に会ったときは着てなかった。私がウィッチになって、海軍に所属が決まってから、 お揃いって感じで絵を描いたんだ…そしたら次の日に着てた」 「不思議ねえ~~~~、あ、この子はミラーシャのオリヴィエね。こっちはフィン」 「隊長…隊長の使い魔はどんな子だった?…」 「私の使い魔?クォーターホース。お馬さんよ。ほら西部劇で見るような」 「馬」 「そう。優しい子だったわ」 「馬って…どこで会うの?」 「子供のころに牧場につれていってもらってね。父が西部劇好きで。その時、一頭だけ離れたところにいる 栗毛の子がね、私にしか見えてないって気づいたの。これマナのキーウィ!実物が見れないのが残念」 「えっと…」 「?」 「その…使い魔とお別れする時って…どんな感じ…なのかな」 「…そうねえ。私は魔力の減衰を実感してから、実際にウィッチじゃなくなるまで1年以上あったから、 気持ちを整理する時間はあったほうだったわ。先輩ウィッチに話を聞いたりとかもしたわね」 「…」 「もちろん、寂しいとは思ったの。でも、私もあの子も、消えてなくなるわけじゃない。いまどうしてるかわからないけど、 あの牧場に還ってるのかしら。それとも、使い魔として他のウィッチを助けてあげてるのかもね」 「私は…どうだろ…わ?!」 「あ、今スマイルが怒ったでしょ」 「視えるの?」 「私は元ウィッチよ?そのままの姿は視えないけど、わかることだってあるわ。あ、次のページで最後。ジニーの使い魔ね」 「えっと…うん…」 「これ?急にタッチが変わったわね」 「変えたわけじゃなくて…みたまま」 「何の動物?多分鳥だろうけど…」 「わかんない」 「は~ほんと使い魔って不思議ねえ…」