超能力

2.今までの小説のような暗いオチ


「お、おいおい!ちょ、ちょっと待て!」

「もう、なんなんですかぁ?私は異動の準備やなにやらで結構忙しいんですけど」
「い、今、み、未来のわてが誰かに、さ、刺されよった!」
「あらららら」
「あららやあらへんがな!これはどういうこっちゃ!」
「ですから、そのまんまのことが起きるってことですよ。ちょうど1年後に」
「ちょっと待て!つーことはなにか、わてはちょうど1年後に誰かに刺されるっつーことか?」
「ええ」
「お、おい。未来のわて、動いてへんがな。お、おい!死んだんとちゃうやろな!」
「ご愁傷さまです」
「な、なあ、な、何とかならんのか?」
「なりません。私が与えたのはあくまで予知能力であって、未来を変える力ではありませんから。それでは急ぎますので。どうぞ、残された時間を楽しんで下さい」
 止める間もなく天使の姿は目の前からかき消えた。
 今、天使から与えられた予知能力の画像には真っ暗な闇しか映らない。


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