近未来。機密保持として記憶抹消が契約に盛り込まれている社会。
一流のフリーエンジニアであるマイケル(ベン・アフレック)は、今だかつてない長期の記憶抹消をともなった仕事を引き受ける。
無事に仕事を終了したつもりのマイケルだったが、手にいれるべき報酬(ペイチェック)を破棄していたことを知り、愕然とする。覚えのない所持品とともに、失われた記憶をとりもどすマイケルの苦闘が始まる、、、。
同じディック原作の他の映画作品に比べ、未来都市がほとんど描かれていないという意味では珍しい作品。
監督はジョン・ウーなんだけど、最近ぱっとしないから、予算が出なかったのでしょうか。
なんか、こまかいところでいろいろストーリーに矛盾があるような気がしたんだけど、気のせいかなあ。もっとも、それがどうこうって程の映画じゃないけどね(笑)。
別にどっちも大した作品じゃないから比べる必要もないんだけど、『マイノリティ・リポート(2002/監督:S・スピルバーグ)』と同じ原作者、同じ題材(未来予知)の映画をわざわざ作る必要があるのかなあ。
しかしディックものがこう次々と映画化されるってのは、原作に短編が多いという以外に、ディック映画の固定客がいて、ある程度の収益が見込めるのかも知れないなあ。
(APL 09, 2004)
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