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A.I. A.I.<Artificial Intelligense> (2001 米/SF) |
エクソシスト ビギニング Exsorcist - The Beginning (2004 米/ホラー) |
エクソシスト/封印バージョン THE EXORCIST (2001 米 オリジナル1973/ホラー) |
エス es Das Experiment (2001 ドイツ/サイコホラー) |
1971年、スタンフォード大学心理学部で、ある実験が試みられた。被験者は新聞広告によって集められた24名。彼らは、無作為に「看守役」と「囚人役」に分けられ、監視カメラ付きの模擬刑務所に収容された。二週間、いくつかのルールに従いながら自分の役を演じること、それが彼等に与えられた仕事だった。しかしわずか7日目で、実験は中止。現在、この実験は禁止されている…。 心理学会に論争を巻き起こし、今も訴訟問題に揺れる心理実験を完全映画化!誰もが予想し得なかった驚愕の実験レポートが今、遂に解き明かされる! あまりのリアルさに世界が驚愕! 裁判中のアメリカでは未だ公開不可能な問題作が遂に日本に上陸! …上は映画配給会社の宣伝文句。 さて、映画では、心理実験を強行した博士を含め2人死亡、3人重傷という悲惨な結果に終わる。映画配給会社の宣伝文句を見れば、おそらく映画を観た多くの人が、実際に起こった事件の映画化だと勘違いするだろう。 この映画は、米・スタンフォード大でフィリップ・G・ジンバルド博士によって行われた「PRISON」という心理実験が元になっている。実験内容も、7日目で中止になったことも映画と同じだが、死人など出ていない。囚人役の被験者の親によって中断させられたようである。 訴訟も事実だが、米だからね。大体好き好んで(金のためか?)心理実験に参加しているくせに、心理実験をなめているとしかいえないよね。 映画もくだらなく、主人公の記者は自己本位で、実験がむちゃくちゃになったのは、この男のせいとしか言いようがなく、まったく共感がもてない。ラストのせいせいとした顔はどういう意味があるのかさっぱりわからない。ストーリーの合間にはさまれる恋人の話も、ストーリーの流れを折るだけで、何を表現しているのか不明である。 とにもかくにも、心理を題材としているくせに、心理描写がものすごくヘタ。ドキュメンタリーの皮をかぶせて売るしかないということか。 監督、オリバー・ヒルシュビーゲル。 それにしても、「アメリカでは未だ公開不可能」って、名誉毀損で訴えられちゃうからじゃないの? なお、本当の実験は、HPで見ることができる。100枚以上のスチルとムービーで、実験の詳細が紹介されている。興味のある人はどうぞ。 > http://www.prisonexp.org/ (FEB 08, 2003) |
エンド オブ・ザ ワールド END OF THE WORLD (2000 米/SF) |