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『A.I.』(2001 米)
spc原作は好きなんですが、、、
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『エクソシスト ビギニング』(2004 米)
spc『エクソシスト』の正統派続編。はっきり言って駄作なり
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『エクソシスト/封印バージョン』(2001 米/オリジナル1973)
spcホラー映画の金字塔。リニューアルバージョン
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『エス es』(2001/独)
spcせっかくのネタを愚作にした映画
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『エンド オブ・ザ ワールド』(2000 米)
spc古典SF「渚にて」の映画化。しぶいけど、おススメ
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A.I. A.I.<Artificial Intelligense> (2001 米/SF)
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監督スティーブン・スピルバーグ。
ご存じのように元々スタンリー・キューブリックが映画化しようとしていた作品。死後、スピルバーグがキューブリックの持っていた映画化権を譲り受けた(買った?)と書かれているものもあるが、実際は死ぬ前にすでにスピルバーグに渡っており、キューブリックともFAXなどでやり取りがあったという。
原作は英SF作家のブライアン・オールディス。日本では最近ぱったりと翻訳されなくなってしまったのですが、SFファン必読の『地球の長い午後』はもう古典の域に達してますね。ちなみにこの『地球の長い午後』は、椎名誠のSF小説の原点です。
原作の『スーパー・トイズ/いつまでも続く夏』はほんとに短い短編。文庫にしたら10頁くらいのものでしょうか。
キューブリックは、『2001年宇宙の旅(1968)』の時と同じように(原作はアーサー・C・クラークの短編『前哨』)、これを原案として物語を発展させようとしたようですが、『2001年…』のようにはうまくいかず、結局、オールディスを切って独自の脚本家を立ててしまいます。
月日は流れて、オールディスは独自に続編にあたる短編『スーパー・トイズ/冬来たりなば』『…/季節はめぐりて』を書き上げ、『スーパー・トイズ』を完結させます。
やがてキューブリックが死去、映画化権がスピルバーグに移ったことを知ったオールディスは、スピルバーグに続編を送ります。
結局、スピルバーグがキューブリックと進めていた脚本に、オールディスの『スーパー・トイズ』シリーズのエピソードが加わって、ようやく『A.I.』が誕生したのです。
ああ、疲れた(笑)。
で、そんな複雑な経緯を経た映画はというと…、つまら〜ん(笑)。
まあ、スピルバーグだから、こんなモンだと思うけどね。それとも、「船頭多くして…」って方が当たってるかな。
原作の『スーパー・トイズ』(竹書房刊、文庫化済み)は、結構好きです。原作のまま、前半をキューブリック的に淡々と、後半はスピルバーグ的に感情バリバリでやれば面白いものが出来たかも。
ちなみに、最後にハーレイ・オスメント演ずる少年ロボットを掘り出したのは、異星人だと勘違いしている人も多いみたい。僕も一瞬そう思っちゃいました(スピルバーグだし(笑))。でも、考えて見れば、あれは、進化したロボットのはず。『未知との遭遇』に出て来た宇宙人と体型が似ているから紛らわしいんだよねえ。
でも、手を繋がないとデータ送信のできないロボットって、、、?、退化してないか?(笑)
 (APL, 2002) movptopB.gif
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エクソシスト ビギニング Exsorcist - The Beginning (2004 米/ホラー)
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ホラー映画の金字塔『エクソシスト(1973)』の4作目。「正統派」の続編としては、3作目。原作のピーター・ブラッティが関わっているかどうかで「正統派」かどうか決まるようだ。
本作は、第一話で悪霊パズズを対決して死んだメリン神父の過去---『エクソシスト』の25年前という設定。信仰を失い神父を辞めたメリンが、悪霊パズズと戦い、信仰をとりもどすというもの。
話もひどいが、演出もひどい。
『エクソシスト』からの借用演出ばかりで、新しいものが何もない。数フレーム合成の顔も鼻につく。(サブリミナルのつもりか?)
監督は、レニー・ハーリン。『ダイ・ハード2』や『クリフ・ハンガー』などの監督で、ホラー系も『エルム街の悪夢4』などを撮っているようだが。
もともと監督はジョン・フランケンハイマー(一作目のフリードキン監督の『フレンチコネクション』の続編を撮った経歴あり)の予定だったが、急逝により、監督が変わった。
呪い? 違うよねえ(笑)。
何にしても、そういうゴタゴタのある映画はうまくいかないみたいだね。
それにしても、3作目、4作目(ともに「正統派」)と見てくると、当時あまり好きではなかった2作目(ジョン・ブアマン監督/1977/非正統派)が、随分ちゃんとした映画のような気がしてくる。
これは、一作目の後日談にあたる作品だが、40年前のアフリカでのメリンとパズズの戦いにもふれられているし、これで良かったんじゃないかなあ。
ブラッティが関わる限り、エクソシスト・シリーズに明日は無いな。あ、もう充分か(笑)。
 (APL 20, 2005) movptopO.gif
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エクソシスト/封印バージョン  THE EXORCIST (2001 米 オリジナル1973/ホラー)
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監督ウイリアム・フリードキン、原作ピーター・ブラッディ。
初めて公開されたのが、僕が小学校6年の時でした。あれが、第1次ホラーブームの始まりでした。
それから10年程後に第2次ホラーブーム、さらに、10数年経った今、第3次ホラーブームが終わりかけています。ホラー/オカルトファンは、また10年ほど待ちましょう。
今回の封印バージョンは、公開時にカットされていた部分を足したもの。主に、リーガンの罵詈雑言が増えている。予告で有名な、リーガンが仰向けになって蜘蛛のように階段を降りてくるシーンもお蔵入りだったカット。このシーン、原作にもあるんですが、話の展開上違和感がある。映画ではさらに大げさに描いちゃったので、なんか浮いてしまっているような…。
全体にエグくなっちゃったなあという感じがします。僕は最初の方が好きですね。
ところで、カラス神父がリーガンのしゃべる不思議な言葉を解読するために、友人の言語学者を訪ねるんだけど、その壁にでかでかと、「TASUKETE!」と書いた紙が貼ってある(最後の文字は「!」ではなく、「I」かもしれない)。カラスはリーガンより先に、この言語学者を救ってあげるべきじゃないかなあ(笑)。
ちなみに、原作のブラッディは後に監督として『エクソシスト3(1991)』を撮りました。自分が書いた『エクソシスト』とはなんの関係もない『エクソシスト2』は忘れてくれとばかりの作品でした(笑)。
なんと現在『エクソシスト4』を制作中。監督はジョン・フランケンハイマー。どんな人かな?
 (APL, 2002) movptopO.gif
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エス es Das Experiment (2001 ドイツ/サイコホラー)
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1971年、スタンフォード大学心理学部で、ある実験が試みられた。被験者は新聞広告によって集められた24名。彼らは、無作為に「看守役」と「囚人役」に分けられ、監視カメラ付きの模擬刑務所に収容された。二週間、いくつかのルールに従いながら自分の役を演じること、それが彼等に与えられた仕事だった。しかしわずか7日目で、実験は中止。現在、この実験は禁止されている…。
心理学会に論争を巻き起こし、今も訴訟問題に揺れる心理実験を完全映画化!誰もが予想し得なかった驚愕の実験レポートが今、遂に解き明かされる! あまりのリアルさに世界が驚愕! 裁判中のアメリカでは未だ公開不可能な問題作が遂に日本に上陸!
…上は映画配給会社の宣伝文句。
さて、映画では、心理実験を強行した博士を含め2人死亡、3人重傷という悲惨な結果に終わる。映画配給会社の宣伝文句を見れば、おそらく映画を観た多くの人が、実際に起こった事件の映画化だと勘違いするだろう。
この映画は、米・スタンフォード大でフィリップ・G・ジンバルド博士によって行われた「PRISON」という心理実験が元になっている。実験内容も、7日目で中止になったことも映画と同じだが、死人など出ていない。囚人役の被験者の親によって中断させられたようである。
訴訟も事実だが、米だからね。大体好き好んで(金のためか?)心理実験に参加しているくせに、心理実験をなめているとしかいえないよね。
映画もくだらなく、主人公の記者は自己本位で、実験がむちゃくちゃになったのは、この男のせいとしか言いようがなく、まったく共感がもてない。ラストのせいせいとした顔はどういう意味があるのかさっぱりわからない。ストーリーの合間にはさまれる恋人の話も、ストーリーの流れを折るだけで、何を表現しているのか不明である。
とにもかくにも、心理を題材としているくせに、心理描写がものすごくヘタ。ドキュメンタリーの皮をかぶせて売るしかないということか。
監督、オリバー・ヒルシュビーゲル。
それにしても、「アメリカでは未だ公開不可能」って、名誉毀損で訴えられちゃうからじゃないの? なお、本当の実験は、HPで見ることができる。100枚以上のスチルとムービーで、実験の詳細が紹介されている。興味のある人はどうぞ。
> http://www.prisonexp.org/
 (FEB 08, 2003) movptopO.gif
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エンド オブ・ザ ワールド END OF THE WORLD (2000 米/SF)
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核戦争が終わった世界で、、、って、古い設定の映画だなあと思ったら、原作はネヴィル・シュートの古典SF「渚にて」でした。
派手な特撮がなくても、話が面白いから充分です。ちょっともの悲しいところがいい。観客は入りそうもないけど(笑)。
ちなみに『エンド・オブ・デイズ(1999)』と間違えないように。(僕はすぐ間違える(笑))
『エンド・オブ・デイズ』はシュワちゃん主演の世紀末ホラー。確か復帰1作目だったと思ったけど、す〜ごくつまらん(笑)。最後の悪魔にいたっては脱力ものです。
 (APL, 2002) movptopO.gif
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