line
spc
[ シ ] backtoindex spc nextword
line
spc
『新耳袋 』第一夜〜第八夜(木原浩勝・中山市朗)
spc現代版『耳袋』。「実話」怪談本の中では最高に面白いです
spc
line
spc
 『新耳袋 』第一夜〜第八夜
 (木原浩勝・中山市朗著 メディアファクトリー刊/「実話」怪談集
spc
現代百物語集。『新耳袋』 の「耳袋」は江戸南町奉行根岸鎮衛が趣味で集めた奇談集の書名。
第1集は、切れ目の入った変わった装幀で、扶桑社で発行されていた。8年後、第2集を発刊する時に、第1集もメディアファクトリー社より発売し直された。
ライターがでっちあげた話ばかりのつまらない怪談集に対し、本書の直接の聞き書き主義は、独特の存在感を醸し出しており、とてもリアルだ。
ちなみに、『新耳袋』には稲川淳二のネタと思われる話もある。また、『新耳袋 』第1集(扶桑社刊)の1年後、実業之日本社より『あやかし通信』(大迫純一著 たぶん絶版)という2匹目のどじょうを狙った怪談集が発売されており、この著者は『新耳袋 』の著者たちと知り合いではないかと思わせるほど似たような話が載っている。(※1)
本書、稲川淳二、『あやかし通信』を並べて読むと、怪談というのは語る人の主観で作られるというのがよく分かる。
さて、『新耳袋』は段々パワーが無くなってしまっている感じ。第1集はおススメ。第4集の神戸の丘の上の廃虚を探訪する一群の話は、UFO的世界と通じるものがあってなかなかです。
 (APL, 2002)
 
それにしても、やはり初期に比べて何かピンと来ないのは、私だけでしょうか?
話自体はそれほど違いはないと思うのですが、何か嘘臭さ(作り話)めいたものを感じてしまいます。有名になりすぎちゃったからかなあ。
とは言いながら、出るとすぐ買っちゃうけど(笑)。
 (JUL 3, 2002/第七夜発売時追加)
 
付記:『新耳袋 』の既刊は、角川文庫で順次発刊していくようです。現在、第1・2夜が発売されています。
 (JUL 5, 2002)
 
(※1 出版社忘れてしまいましたが、『あやかし通信』は文庫にて再判されました。やはり著者は、『新耳袋 』の作者達と同じ大学に同時代に在籍しており、『新耳袋 』も最初の頃には関わっていたとのこと。何故、別離したかは口を閉ざしているが、多分、お互いの話の内容に食い違いが生じたのではないかと推察される)
 movptopB.gif
spc
sq
spc
backtoindex
spc
nextword
spc
sq
spc
gotoHOME