もうとっくに絶版かと思っていたら、先日(2001年冬)本屋で、『妖怪篇』とともに平積みになっているのを発見した。教養文庫はなかなか絶版にしないねえ、えらい(笑)。
新聞雑誌に載った怪談・奇談を集めたもの。単なる話ではなく、記事になっているというところがリアルな感を与える。もっとも、最近の「某マンション幽霊騒ぎ」みたいなものを見ちゃうと、興ざめしちゃうけど(笑)。
三重県津市で昭和30年に実際に起きた、女子中学生36人が一度に水死した事件(生存者の何人もの中学生が、防空頭巾を被りもんぺ姿の黒い幽霊たちが沖からやってきて、友人たちが次々に波間に姿を消していくのを見たと言う)は、何度読んでも怖いなあ。
怪談好きの人、必読よん。
※教養文庫が廃刊になってしまうようです。残念無念。(AUG, 2002)
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