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『クトゥルー怪異録』（アンソロジー） 日本の作家によるクトゥルー神話のアンソロジー

『クトゥルー怪異録』（アンソロジー　学研Ｍ文庫/小説）

米の怪奇小説作家ラブクラフトの創りあげたクトゥルー神話体系を元にした小説のアンソロジー。（ラブクラフトについては、『ラブクラフト全集』の項を参照） クトゥルー神話体系を元にした小説家は数多いのだが、ここでは珍しい人が書いている。俳優の佐野史郎である。 佐野史郎はラブクラフトファンらしく、以前ＴＢＳの番組「ギミア・ブレイク」で、ラブクラフト原作「インスマウスの影」をドラマ化したときに、主演をしている。 このアンソロジーで佐野史郎の書く「曇天の穴」は、なかなかとりとめがない、ぬめぬめとした文章である。 しかしながら、他のプロの作家よりも、内容・文章ともにはるかにまともな感じがするのは、すごく問題だと思うなあ（笑）。