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『怪奇クラブ』(アーサー・マッケン著 創元推理文庫/小説) |
原題「三人の詐欺師」。オムニバスというか、なんというか。 短編を集めて、頭とお尻をくっつけただけかと思っていたけど、どうも最初から意図してやったみたい。短編を繋ぐチェーン部分は何度読んでも、よく分からない(笑)。 『パンの大神』(『怪奇小説傑作集』1に所収)についで出版されたものだが、これもまた、汚らわしいだの不道徳だのと酷評を受けたもの。 だけど、その酷評の元となった、「白い粉末のはなし」と「黒い石印」が一番面白いのは、時代的不遇だと言わざるを得ない。 ![]() |
『怪奇小説傑作集』1〜5?(アンソロジー 創元推理文庫/小説) |
特に第1巻がおすすめ。 W.W.ジェイコブズの『猿の手』はショートホラーの最高傑作。秀逸です。 あんまり文庫化されないアーサー・マッケンの『パンの大神』もなかなか良いです。出版当時、汚らわしいだの不道徳だのと猛烈な酷評を受けたものですが、ラブクラフトは心酔し、コスミックホラーの分野を開拓していくことになります。 ![]() |