大会宣言

 

私たちは、本日、定期大会を開催し、各地で発生している、一つ一つの問題を会社全体の問題として考え、 これからの活動方針を確認しました。

 

 アコムユニオンでは、前年度から係長格・主幹の給与規定の不利益変更問題に取り組んできました。 他社のような法的手段ではなく、会社との話し合いによって、係長格・主幹の方々の賃金カットという事態を是正することができました。 また、管理職の残業時間の減少など「労働時間の短縮」に大きく貢献できました。

 また、SC集約においては、対象となる従業員の雇用の確保と退職希望者への退職一時金支給等の条件を第21回団体交渉において会社と合意しました。 現在進められている支店統廃合においても同合意事項が適用されています。

 この結果は、前年度の労働協約締結のように、会社とアコムユニオンが信頼関係を築くことができたからです。

 

 さて、消費者金融業界は今、貸金業規制法改正という大きな節目を迎えています。 グレーゾーン金利の廃止による上限金利引き下げや貸付額の総量規制等の動きがあります。 また、3000億円超もの巨額な貸倒引当金を計上することもあり、アコムの経営に大きな影響を与えることが考えられます。

 昨今の業界に関するマスコミ報道、金融庁の立ち入り検査でもわかるように、社会の業界への視線はより厳しいものになっています。

 アコムグループ内では、事業拡大による組織の改編、業務の外部委託、支店の統廃合・形態変更、それに伴う人事異動が行われています。 その結果、実務の停滞、度重なる異動による生産性の低下と評価問題、パワハラ等のトラブルなど様々な問題が発生しています。

 外部環境の大きな変化により、収益の確保がより厳しくなることが予測され、 リストラを始めとしたダウンサイジングが行われることも考えられます。 今後考えられる事態として、退職勧奨や不利益変更、不当な異動・降職等があります。

 

 アコムユニオンは、2006年度のスローガンとして「健全な発展」を掲げました。 今後も健全な労使関係の確立に向け、会社との協議を進めていきます。 そして、「安心して働き続けることができる職場」を実現するため、 従業員であるアコムユニオンメンバーの権利を守り、不当な行為の防止に努めていきます。

 

 私たちは、より良い会社、より良い職場にしていくため、私たちが抱えている問題の解決に向け、全力で組織拡大に取り組んでいきます。

 ひとりひとりの協力と行動が大事です。みんなで頑張っていきましょう。

 

 以上、宣言します。

 

2006年10月28日

連合ユニオン東京 アコムユニオン

第4回定期大会