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  完全採録 「デス・スター論争」 

                 「デス・スター論争2」へ進む
    deathstar_title.jpg (7331 バイト)

  「デス・スター論争」とは、日本を代表するスター・ウォーズ・ファンクラブ「リトル・ファルコン」の会報。「Taun Taun Tracks(トーン・トーン・トラックス、以下TTTと略)」誌上で、1982年6月から1983年2月まで9ヶ月にわたって行われたデス・スターのトレンチ(溝)と係留口の位置をめぐる論争である。
 これを読んでいただく前に、当時の状況について、若干解説しなくてはいけない。論争が行われた時期は、ESBの公開後、RJの公開前で、RJのデス・スターの存在は、知るはずがない。
 また当時は、ビデオ・デッキが普及しはじめた時代であり、ビデオのハード(二十万以上)とソフト(二、三万)は極めて高価であった。以下の論争に参加した会員は、論争の時点ではビデオを所有しておらず、全て記憶だけで語っている。
 また当時は、ルーカスの意向で、極端な情報制限が行われており、写真集などで見ることができる写真なども、非常に限られたものであった。以下にいくつかの写真が提示されているが、これは今「デス・スター論争」を読んでいただいている「ホス・プレス」読者に分かりやすくするために、今回の採録にあたって、特別に添付した写真である。「フォト・ストーリーのP37の写真」のように、出展が明記されている写真は、当時から見ることが可能であった写真であるが、それ以外の写真は、TTT掲載時はイラストであったことを、お断りしておく。
 ビデオを見ずに、よくもこれだけディテールにこだわった論争が可能であったと驚くばかりであるが、逆に言えば、ピデオがなかったからこそ、ワンシーン、ワンカットに真剣になっていたのかもしれない。現在、スター・ウォーズに関する情報はあふれかえっているが、現在の情報過多の環境では、こうした論争は起こり得なかったであろう。情報に対してハングリーな、スター・ウォーズ・ファンの熱意を少しでも感じていただければ、幸いである。

 編集部注)なお、投稿者のペン・ネームについて、実名部分があったので、現在のハンドル・ネームまたは、イニシャルに変更した。論争の内容については、基本的に加筆修正はしていないが、一部漢字に直した方が意味が分かりやすい部分や、不適切な表現に限り、若干の修正を加えた。


[TTT1982年6月号VOL19掲載]
 
 デス・スターが惑星の大きさなんてご冗談でしょ ! No.31 kzion

 ご承知の通り、私の原稿をもとにして書かれた『SL(Star Log日本語版、ツルモトルーム出版局)』誌6月号のSW見なおし百科<13>デス・スターのサイズがのってましたけど、あれじゃー私の真意からちょっとはずれている所があるので気分一新して、もう一度読んで下さい。『Town Mook』のP40、DS(Death Star:デス・スター)の説明のところを見てください。「惑星に匹敵するほどの大きさを持つことから…」とあるでしょ。『SW特撮の秘密』を初めとした、他のたくさんの本にも同様の表記がありますが、はっきり言ってDSの大きさは惑星ほどもありません。『SL』誌81年9月号(No.35)のP102のQによると、半径150kmとなっていますが、おそらくこの人は何らかの書物を見てそう書いたのだろうから、その値を借りておきます。また、それが載っている本を知っている人は、是非教えてください(本部の方にでも)。そうしたらDSの大きさはいくらか? 半径1.5kmそこそこです。どのようにして求めるのか。一見、非常に難しいように思えるが、実はDSには一つの弱点があったのです。それはトレンチです。トレンチの大きさはだいたいX-wingが2機入るくらいだから25mぐらい。するとDSの大きさは何かの写真から「写真のトレンチの太さ:写真のDSの大きさ=実際のトレンチの大きさ:実際のDSの大きさ」で、簡単にできます。小学6年生の問題です。『Town Mook』の写真でやってみた所、半径1537.5mという恐ろしく小さな値となりました。150kmと比較すると約100倍。しかも、普通の地球クラスの惑星を想像すると、半径1000kmクラスということもなり、1000倍も違うということになります。ということは、明らかに、これらの表記は間違いということになります! また、半径を1.5kmとすると、『SL』誌のこのQも解消できるのではないでしょうか。
                    

スター・ウォーズ日本語版
 見なおし大百科
チェック・ポイント20+1
[13] デス・スターのサイズ
 長巨大要塞デス・スターは、大きいことは確かにわかるけど、正確なサイズは不明。そこで、公表されているXウィングの全長(14m)からサイズを割り出してみますと、トレンチの幅は25メートル。これから半径を割り出すとたったの1537.5m。直径3キロということになるようです。まあ、誤差をみこんでも、3〜5キロというところでしょうか。小惑星なみのサイズです。それから、デス・スターの重力場の方向というのが、表面と内部では違うような気もするのですが。
「スター・ログ日本語版 1982年6月号」18ページ
Q&Aいちゃもんコーナー

「スター・ウォーズW・新しき希望」で、クライマックス、ルーク機がプロトン弾を投下、核反応炉大爆発ということになっているわけですが、ご存知のように物体の落下速度は1G下で最高300km/hをこえません。では、いかにしてあの短かい時間に、半径150kmのデス・スター内部の核炉に爆弾が到達できたか? お答え願います。 (名古屋市 NATO情報部極東支部長)

A:正確にはプロトン魚雷(Proton Torped- oes)というくらいだから、何らかの推進期間をもっていて、猛スピードで、反応炉へむかったでしょう。自由落下じゃありません。それでなくとも、あの空間が1Gの状態にあったなんて、誰も言っとりません。そういう宇宙じゃないかもしれませんしね。

「スター・ログ日本語版 1981年9月号」102ページ

[TTT1982年7月号VOL20掲載]
デス・スターの大きさについて         

その1 「デス・スターがそんなに小さいなんてご冗談でしょ! 」
                      No.25 ユーク・スノーウォーカー

 kzion氏がどーゆー写真でどーゆー計算をしたのか知りませんが、彼の推理は見事に間違っております(ハッキリ言ってゴメンなさい)。その根拠をいくつか上げます。

  1. NHノベライゼーションP167に「あんな構造物が建造できるわけあるもんか!」というハンのセリフがあります。またP168には「パラポナ・アンテナなどモス・アイズリー市がすっぽりおさまってしまうに違いない。」という描写がございます。さらに決定的P169にはドックとおぼしい設備が密集しているあたりには惑星表面から軽く2キロメートルも…」とありんす。
  2. kzion氏はトレンチの幅を25mとしましたが、ラルフ・マッカリーのポートフォリオ(メカは初期のものですが、大きさは映画と同じと考えてよいでしょーな)で見る限り7、80mはあるようです。
  3. DSが3km程だとエクゼクターと同程度とゆへことになりますが…。エクゼクターには惑星破壊砲は装備しておりませんでした。
  4. 以上のことで納得でけん方もおると思うので、決定的な証拠を。
    直接1.5km⇒周囲4.7km(π=3.14)では、歩いても数十分で一周できます。X-ウィングが時速何kmで飛んどったのかはよー知りゃせんが、kzion氏の説では数分とトレンチ内では飛行できないとゆーことになります。にゃんにゃん。実は『SL』誌81年9月号(No.35)のP102のQ「DSの直径300km」もまちがっております。ホントは周囲が300kmなんで正確には、直径は約95.94kmとゆーことになります(えらく自身たっぷりにゆへてしまったけど、この情報もあまり信頼できる筋から仕入れたんじゃないよねー)。 
その2 「デス・スターの寸法の出しかた」 
          No.23 ジン・アンティルス

 [1]のまず、右の写真(
図1)から、ファルコンの幅 (a) とデス・スターの入り口の幅 (b) の比を出し、入り口とその高さ (c)の比を出します。

deathstar_tab1.gif (1742 バイト)
図1

deatstar_MF.jpg (8812 バイト)
図1のもとの写真

 [2]ここで気をつけなければならないのは、ファルコンの中心線(矢印)がちょうど入り口を通っていなければならないことです(図2)。それとファルコンは円の直径を使うことです。(ファルコンの幅=ファルコンを上からみたときの円の直径)

deathstar_tab3.gif (855 バイト)
図2

 [3]次にファルコンの円の直径から(こちらの計算では27mとでましたが、あてにしないほうがいいです)入口の高さの寸法を出します。そして、右の写真(図3)よりみぞ(DSの赤道部分の幅[高さ]・d)の寸法を出します。

deathstar_tab2.gif (1340 バイト)
図3

 [4]そして数あるDSの写真(図4)の中から、真横からなるべく大きくうつっているものをみつけOの部分(×=中心あたりだと遠近法がかかわってくるのでよくないと思います)をみぞの幅として比を出し計算します。

 この方法はまだ完全ではなく、難点もあるのですが、この方法で写真やポートフォリオからDSの寸法を出してみた結果、直径は約54kmとなりました。DSはたぶん、これよりは小さくならないでしょう。                 

deathstar_tab4.gif (860 バイト)
図4


[TTT1982年8月号Vol.21掲載]

いつのまにやら連載

デス・スターの大きさ/ 先月号の出しかたも間違っている!
 
                                No.31 kzion

 はっきり言って先月号のウツハラさんの「DSの寸法の出しかた」も間違っています! それで、どこがちがっているというと、この係留口のトレンチ、それも赤道トレンチの側面にないと思います。その理由は@まずフォト・ストーリーのP37の例の写真をごらんください。右側の地平線の所に星が写っているではありませんか。[ここで地平線よりも少し下の部分にも星が写っているのは少し気になりますが…]これは何を示しているのか。少なくともトレンチの内部にあるのなら絶対に星など見えないはずです! そして図1のもとの写真を見てください。これらも星しか写っていず、トレンチの側面ではないことは明らかです。A映画でもノベライゼーションでも係留口が赤道トレンチの側面にあるなどと歯一言も言っていないし、映画でもMFが赤道トレンチに向かっているシーンでありのすが、それだけでは証明できません。ファルコンが係留口に入っていく所でも左側の側面は写っていませんでした。つまり、これらの事実より、MFが入っていった係留口がトレンチの側面にあるというのは誤り。よってそれを前提としたこの方法は間違いとなります。またこれがトレンチの側面にあったとしてもそのトレンチが赤道上のものであることがわからなければ、この方法は使えません。おそらくこれは単にDSの表面上の赤道トレンチ付近にある建造物のひとつにすぎないと思われます。

 それとノベライゼーション(大)のP169の所に「2km」というのがありますが、もしこれを赤道トレンチの深さが2kmと読むと、直径380km程度の値が出ますが、じっくりここを読んでみると、必ずしも深さが2kmとは読めないようです。                                     


[TTT1982年9月号Vol.22掲載]

れ・ん・さ・い! デス・スター
 先月号のkzionさんの”係留口の位置”はまちがっていると思います。kzionさんの意見では係留口の位置はトレンチの側面とされています(図5)。が、ぼくはたぶん係留口はトレンチの底にあると思います(図6)。係留口は赤道トレンチにあるかどうかわからないのに、と思うかもしれません。けどぼくは、赤道トレンチにしかないと思います。理由はファルコンの進入角度「The Art of SW」のスケッチからです。断定はできませんが、これから推測することはできると思います。(トレンチの底にあるとすれば先月号にいろいろとかいてあったことについて納得できるはずです。)
                                            No.23 ジン・アンティルス  

  deathstar_tab9.gif (759 バイト)  deathstar_tab_7.gif (939 バイト) deathstar_tab_8.gif (965 バイト)
                        図5                  図6


[TTT1982年10月号Vol.23掲載]

連載 ! デス・スターTトレンチの緯度の出しかた 
               No.23 ジン・アンティルス

 何から出すかと申しますと、ルーク達がX-wingにのって出撃する前に、DSについての説明をうけてる場面ででてくるコンピューターアニメのシーンです。だからビデオがなくてはだせないのです。まず図Tのa:bの比を出します。(aを1にします)そして図Uのc:dの比を出します。(cを1にする。ただし図Tと図Uのシーンの間にカットなどがなく、DSの直径(a)がかわるよーなことがなければdだけだせばよい。(a:dです。よーするに)それが出しおわったらc/dと同じまたはそれにちかい値をみつけます。そしてたら昔なつかしい高校の時に使っていた数字の教科書をひっぱりだしてきて、後の方にかいてある、三角関数表の正弦(sin)のところを調べ、c/dと同じまたはそれにちかい値をみつけます。そして、その値の横にかいてある角度が緯度にあたります。
                          

deathstar_tab_6_2.jpg (8323 バイト)
図T

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図U

デス・スターU
先月号の考えにまたもや反対
! No.31 kzion
先月号の係留口たて入り説に反対します。なぜならば、カラー・フォト・ストーリーのP37の写真を見て下さい。その意見の示す所のトレンチの壁面を2つ見比べてください。片側はつるつると全く突起はありませんが、もう片側は、でこぼこしています。2つめには対空砲の位置です。この写真にある対空砲は、先月の意見によると真上に向かって設置されていたことになりますが、少なくともそのような対空砲は映画には登場してなかったこと。それに仮にそのように設置したとすると射程範囲が非常に狭くなり、非常に無駄な位置に設置したことになります。3つめの理由は、もちろんミレニアム・ファルコンは係留口に平行に着陸したわけで、それから廊下などが全てつながっていたわけですが、そうするとDS内の施設は惑星表面と垂直にあるということになり、いくら人口重力があるといえどもこれは不自然だと思います(右図参照)。
 しかし、エレベーターが、他の階と垂直についていたのならこの限りではありませんがそうすると一層おかしなことになります。

deathstar_tab_6_4.jpg (8113 バイト)

 No.2 くっち

 上記の意見ですが、私は先月号のDSの図は図Tのような意味(?)だったと思うのですが・・・。つまり、図Uの説明をするのに、ただたんにデス・スターをまわして、赤道のみぞを縦にしたのだと思います。この方が説明しやすかったからでしょう。TTTを横にして図を見ればわかると思います。どうでしょうか。

deathstar_tab_6_5.jpg (13160 バイト)
デス・スターV            No.25 ユーク・スノーウォーカー
 どーでもいいですけど、何故みなさん、係留口と赤道トレンチを結びつけて考えるんですか? ノベライゼーションによると、ファルコンが引き込まれた「ドックとおぼしき設備」が密集している部分は「惑星表面から、軽く2キロメートルも」そびえたっている、というわけで、つまり建造物の側面にあるドックに入ったわけです。「表面から」というからには、トレンチとは全く関係内と考えるのが自然でしょう。だいたいデス・スターの巨大さから考えて、赤道トレンチは接近したときは大きすぎて識別できないでしょう。(少なくとも幅が数キロはありそうです。)


デス・スターW                 No.30  ハンの笑顔
 僕もNo.23の人に賛成です。MFが係留口に引き込まれる直前に見える(MFを囲む)あの巨大な溝=
赤道トレンチと考えるのが一番無難だと思います。Vol/21のNo.31さんは、@で「星が写っているのはおかしい」と言っておりますが、何故おかしいのか教えてください。Aでノベライゼーションで係留口=赤道トレンチの説明はないと言っておりますが、目で見て納得させようとするルーカスというところから察すれば、余り関係ないと思います。

[TTT1982年11月号Vol.24掲載] 
過熱! デス・スター論争
 今や連載と仮したデス・スター論争。TTTにデス・スターの記事が載った今年の6月号以来半年にわたって"The Force"誌面をにぎわして(?)おります。デス・スターに関する設定資料が明らかでないため、いろいろな意見が飛び出し、否定され、再びもちなおし・・・となかなか納得のいく答えが出てきません。また、今月号にもいろいろな意見が寄せられましたが、その意見を考える前に、いままでのデス・スター論争の経過をまとめてみたいと思います。

6月号(Vol.19) No.31 kzion SW新しき発見エピソード5にて:
 DS(デス・スター)の大きさは惑星ほどもない。半径1.5kmそこそこで、「写真のトレンチ(この時点ではトレンチ=赤道トレンチ)の太さ:写真のDSの大きさ=実際のトレンチの太さ(25mくらい):実際のDSの大きさ」の式から求められる。
7月号(Vol.20) No.31 kzion  トレンチは赤道トレンチではない(図T)。
 スターログ編集部の大トレンチ、小トレンチ説には反対である(図U)。
  No.23 ジン・アンティルス  DSの寸法の出し方に新設。ここで、係留口が赤道トレンチにあると仮定。
8月号(Vol.21) No.31 kzion  上記意見に反対。係留口は赤道トレンチ、それも赤道の側面にはない。建造物にあるのではないか。
9月号(Vol.22) No.23 ジン・アンティルス 上記意見に反対。係留口は赤道トレンチのにある。
10月号(Vol.23) No.31 kzion 上記意見に反対。対空砲、重力から考えておかしい。
トレンチ=ルーク達がXウィングで飛んだ溝。赤道トレンチ=赤道上を一周している溝。

 以上、先月号までの記事を、kzionさん、ジン・アンティルスさんの意見にしぼってまとめてみました。さて、ここからは今月号に寄せられた意見です。                      (解説:岡本久美)
1.No.31 kzion氏の意見
その1 これが証拠だ! 係留口はDS表面上の建物にあるにすぎない。

 係留口の話が延々数ヶ月にもおよんで、もういやけがさしてきている人もいると思いますので、いよいよ決定的な証拠を出します。係留口は、トレンチの側面や底についているのではない。DS表面上の建造物についているのである。その証拠は、映画の中で、そのように写っているからです。トレンチに向かっていくミレニアム・ファルコンのショットとフォト・ストーリーP37のショットの間に、もうひとつショットがあります。このショットはマット・アートによる合成シーンで、全体的に暗く、茶系統の同系色の色のため非常にわかりにくく、かつ時間も非常に短いショットです。この図を説明しますと、まず左側にトレンチらしき溝が走っていて、右側にはフォト・ストーリーP37と同じものがあるというわけです。このショットを見れば、係留口はDS表面上の建物にあるにすぎないということは一目瞭然だと思います。しかし、前述のように、これが写っていた時間がせ非常に短いため、はっきりこうなっているとは、断言しかねます。

その2 トレンチの緯度の出し方に反対!

 
先月号のトレンチの緯度の出し方に反対します。なぜならば、あのコンピューターアニメのシーンで写ったDSはDSの表面を表していたからではないと思うからです。その理由は、まずクレーターが赤道上を通っているからです。あいにく、映画ではこのようなDSは登場していないはずです。そこで、特撮の秘密のDSの模型を指摘されるかもしれませんが、あれは製作段階で没になったものと思います。第2の理由としては、実はこのクレーターと直角をなす所に、小さな円、すなわち小さなクレーターが写っていたからです(図8、赤矢印)。もし、DS表面上を再現した図であれば、この小さなクレーターの説明がつきません。おそらく、このコンピューターアニメはDS表面上の様子ではなく磁場か何かを写し出したのではないでしょうか。このクレーターの大きさも実際のクレーターの大きさと比べるとかなり大きいようです。

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図7

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フォト・ストーリーP37の写真
(左右反転している)

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図8

2.No.23 ジン・アンティルス氏の意見

その1 先月号のkzionさんの意見について! 

 
デス・スターについての論争(?)も泥沼と化してきましたが、先月号のNo.31さんの意見はよくわかりません。対空砲のところもそうだけど、特に”人口重力がある”のところ。どーして不自然なのですか。先月号の図を見ると不自然のようですが、あの図はちょっとおかしいのではないでしょうか。

     

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   横から見た図  

 一応ぼくが考えたDS内部の簡略な図を書いておきます。これはあくまで例として(たぶんこのようになっているのだろうという意見で)あげるまでです。(赤道トレンチ=係留口のあるところとして書いています。)この図で何を言いたいかというと、DSの人がうじゃうじゃいるところは。ほんの一部ではないかということです。他の部分は動力系、その他惑星破壊兵器などの機械類などがつまっているのではないでしょうか。(こーゆー所にも人は入っていける。)こう考えると矛盾はなくなると思います。それからよくノベライゼーションの中からいろいろなことをもちだすことがありますが、リベライセーションと映画はところどころ違っているので、使わない方が無難だと思います(少しは参考になると思いますが)。
 
その
2 トレンチの緯度の出し方について
 みなさんやってみたでしょうか。実はあれ、まちがっている所があるのです。気がついた方もいると思いますが、c/dのところです。正しくはd/bです。どーもすいませんでした。さて、トレンチの緯度の出し方について新しい方法を考えました。次号に掲載予定ですので好御期待!

         deathstar_tab_7_2.jpg (3304 バイト)

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   係留口→
(幅は気にしないで下さい)



ルークやレーアが動き回ったところ。

  プロトン魚雷をぶちこまれたところ。 
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   上から見た図

3.No.39 カモノハシ氏の意見
その1 ルークの飛んだ溝について
 TTT7月号のデス・スターの大きさその3の記事を読んでください。kzionさんは大トレンチと小トレンチに関して触れておられますが、彼の解釈はおかしいと思います。コンピューターアニメをみる限り、やはり大トレの底に小トレは存在します。図9-Tは大トレが拡大されていくアニメのシーンです。図9-T図に示した事実により、SL編集部がkzionさんに言った意見は正しかったのです。それから映画の中でルークたちのXウィングがトレンチに突入するシーンがあります(図9-U)。これをみると大トレの底に小トレがあるなんてナンセンスだと言えるかもしれません。しかし、ここでア図のX印の部分が大トレの底だと考えればどうでしょうか。え? それでは大トレの幅が広すぎるって? 別に広すぎると考えてもいいじゃないですか。はっきり言って広いんです、大トレンチの幅は(と断言してしまう・・・)。小トレの幅は25m。ア図のカットで小トレと大トレの幅を(かなりあいまいですが)比較してみると少なくとも大トレの幅は2〜5kmはあるんじゃないでしょうか。DSの緯度にそっている大トレはDSの大きさと比べるとかなり細い。こう解釈すると、DSは小惑星規模の大きさだと推測できると思います。
   
図9-T  deathstar_tab9_1.jpg (9358 バイト)
      大トレがうつし    大トレがアップ   画面全体が大トレと   さらに拡大され、
     だされる。      になる。       なり、その中央を一本  これが小トレンチ
                             の直線がのびる。     とわかる。
   
図9-U deathstar_tab9_2.jpg (13594 バイト)

その2 DS内の人口重力について

 kzionさんはDS内の施設が惑星表面と垂直にあるのはおかしいと言っておられますが、この解釈もおかしい。僕はジンさんの意見を支持します。(ことわっておきますが、赤道トレンチ=係留口に関しては確証がないので支持することは避けます。それとここでいう惑星表面は、赤道トレンチの付近の表面です。)僕の考えでは人口重力は図10のようにはたらいていると思います。どうしてそう言えるのか? DSから惑星破壊兵器がオルデランに向け発射された時のシーンを思い出してください。わからないならフォト・ストーリーのP34を見て下さい(映画のカットとは反対にプリントされています)。帝国の兵士が手で顔をかくしているのが見えるでしょう。そして彼らが立っている所に注目して下さい。
図11aでもわかるように、人口重力はエネルギーの束に対して垂直(90°)あるいは70°〜90°の角度ではたらいています。もし、DSの中心に向かって重力がはたらいていれば図11bのようになるはずです。ですから、惑星表面(あるいはその砲台)にはたらく人口重力は表面に対して垂直だけれど、DS内部の人口重力はV図でもわかるようにDSの下(?)の方に向かってはたらいているのです。 

 deathstar_tab_11c.jpg (11149 バイト) deathstar_tab_11d.jpg (13557 バイト)
 デス・スターから発射される惑星破壊レーザー
  (フォト・ストーリーのP34

deathstar_tab_10.jpg (13580 バイト)
図10

deathstar_tab_11a.jpg (9854 バイト)
図11a

deathstar_tab_11b.jpg (9510 バイト)
図11b


その3 係留口について

 ここでは参考事項のみにとどめそせてもらいます。みなさんはフォト・ストーリーのP37の写真でいろいろと判断しておられるようですが、あれだけでは力不足です。MFがDSに引き込まれていくシーンをよく思い出して下さい。P37の写真のシーンの前にW図のようなシーンがあったはずです。このシーンでは、係留口のずっと下の方も写し出されています。その係留口の下部は上部(P37の写真の右)と同じようにわずかに曲線を描いていました(矢印の部分)。これから先は僕の主観と推測がはいってきますので、このへんでゴチャゴチャ言うのはやめておきます。みなさんもNHを観る時は気をつけていて下さいね。

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図12

4.No.30 K・S氏の意見
 
 あの、ノベライゼーションと映画とは違っているとこも発見できるでしょう? だからMファルコンの銃座はドームのように丸くなってたりするんですよね。DSだってそういう事から考えてみれば違う所も出てくるわけで、係留口は「The Art of SW」のP79とかP89とかをみるともろ、赤道トレンチを示している事が必然的にわかると思います。重力の問題は、係留口の所だけ(その付近)がああいう状態であって、他の部分へは何らかの行動をして行くという(2001年みたいな)のはどうでしょうか? ルーク達がDSの中をあばれまわったと言っても反対側まで出てきたわけでもあるまいし、極一部であると思われます。
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