komparu 能楽金春祭り

 現在の銀座8丁目6,7,8番地全体を占める広さで、江戸時代に能楽金春流の金春屋敷があった。
 銀座8丁目の、中央通りより一筋西側にある通りを金春通りと呼ぶ。

 この金春通りで、1985年から毎年「能楽金春祭り」が行われている。今年(1999年)で第15回になる。

 祭りの頂点は、最終日に金春通りで演じられる「能楽番組」である。
 今年も8月7日、金春通りに仮設御旅所が設けられ、「延命冠者(えめいかじゃ)、父の尉(ちちのじょう)、鈴の段(すずのだん)、獅子三礼(ししさんらい)」が演じられた。

 ちなみに、金春は「こんぱる」と読む。
 背景色のような色(ターコイズブルー)は、明治末期から大正にかけて新橋の花柳界で流行したため、新橋色(しんばしいろ)と呼ばれ、当時新橋の芸者屋が金春新道にあったことから金春色(こんぱるいろ)とも言われた。