「どうせ、この子の乳歯は生えかわるんだから、ちょっとくらい虫歯になったってかまわないだろう。」なんてお考えのお母さんは・・・この時代、もういらっしゃらないでしょうね。

 では、どうして乳歯を虫歯にしてしまってはいけないのでしょう!? それは、主に以下の二つの理由からなのです。

・ 乳歯でしっかりと噛むということが、顎自体の成長発育を促すから

・ 乳歯は、永久歯の生えてくる位置などに対しての水先案内人だから

- 参  照 -

乳歯・乳歯から永久歯への交換/不正咬合と矯正治療

乳歯を失う (保隙装置)

抜歯と言われたとき

 そこで、このページではこの重要な役割を果たす乳歯を大切にするためのブラッシングの仕方を、簡単にご説明しておくことに致します。

 ちなみに、この写真のモデルになってくれたのは8歳の女の子ですので、上下の前歯4本は永久歯と交換しており、奥には6歳臼歯が萠出しています

上下の前歯の先端を合わせるように噛み合わさせ、上下を同時に、写真のように縦楕円を描きながらブラッシングします。

歯と歯の間に、しっかりとブラシが行き届いていることが重要です。

また、以下の全ての部位のブラッシングにおいて言えることですが、ブラシに力を入れすぎて、毛を寝かせてしまわないように、注意してください。

奥歯は前歯に比べて背が低い為、縦運動の幅は前歯のときに比べて小さくします。

勿論、前歯のときと同様に歯と歯の間にしっかりとブラシが行き届いていることが重要です。

上下が噛み合う面は、後ろから前に向って掻き出すように、毛先を使って磨きます。

上下共に奥歯の内側は、ひとつずつの歯と歯の間の汚れを掻き出すように磨きます。

前歯の裏側も奥歯のときと同じで、歯と歯の間の汚れを、それぞれ前上、前下に向って掻き出すように磨きます。