ごく最近までの歯科治療では、病気を治すことに主眼がおかれてきました。しかし、今では・・・

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より美しく治す

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病気ではないが、口元を美しくするための処置をする

というような方向へも考え方が広がってきています。

 これが、いわゆる「審美歯科」という分野であり、従来の歯科治療に「美」というキ−ワードを盛り込み、口は顔の一部だという認識の下に顔全体とのバランスと調和を考え、トータルな美しさをつくってゆくのが審美歯科としての考え方です。

処置前

処置後

右上Bと左上ABは、単に虫食いを除去した後に充填(つめる)という方法で処置を終えています。

また、右上@は仮歯の入った状態で、右上A左上@は神経を抜いて土台の出来上がった状態ですが、

最終的にこの3歯は、クラウン(陶材焼付け冠)をかぶせるという方法で処置されています。

 但し、エステティック的な考え方が本来の医療をないがしろにした形で最優先されてしまうようなことは、審美歯科としてあってはならないことであり、言い換えれば、審美歯科の名のもとに健康が損なわれるようなことがあっては絶対にいけない・・・これだけは、みなさんに決して忘れないで頂きたいと思います。

 ちなみに、日本では看板などに診療科目として「審美歯科」と標榜することは法律で認められておらず、もしそのような標榜をしている歯科医院があったとすると、明らかにそこは法律違反をしているわけで、逆に派手な宣伝や「審美歯科」という表示はしてなくとも、大いに審美歯科の考え方をとり入れ、そしてきちんとした処置を行っている歯科医院はたくさんあるのです。

 したがって、みなさんが審美歯科治療をお受けになるときには、しっかりとした歯科医療をベースにしての審美歯科治療を行っている医院を見極め、選んで頂きたいと思います。

 さて、女性に限らずきれいな口元が顔全体のイメージを大きく変えるということは言うまでもありませんね。そしてそれは、場合によっては精神的なコンプレックスを取り除き、その人の性格までをも変えることがあるほどなのですが、そのようなことを可能にする審美歯科・・・その処置内容には、ざっと以下のようなものがあります。

・歯の色を白くきれいにする

クリーニング PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning) 

ホワイトニング

  (レーザーを使っての、オフィス・ホワイトニング

審美性の回復に関わるいろいろな処置

・歯の形態や歯並びを整える

クラウン (歯にかぶせる)

前歯のブリッジ

前歯を作る

・外科処置 (骨切りなどの外科処置は、当院では行っておりません)

・歯茎の色や形を整える

レーザー治療

失った歯を回復する

総入れ歯からインプラントまで (6項目に分類)

審美性にかかわるいろいろな処置 (方法と材質による分類)

・審美歯科という言葉の裏側に潜む落とし穴

「審美歯科」とか「歯のエステ」って・・・