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審美性を追及するにあたり、絶対に超えてはならないライン・・・それは、結果として逆に健康を損なうような処置を行うことだと私は思っています。 ですから、もしもそのために歯を削る、神経を抜く、歯を抜く・・・というような処置が必要だということになった場合には、どうか十二分に担当医より、そのメリットとリスクに関する説明をお聞き頂きたいと思います。 |
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− 参 照 − |
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歯 面 清 掃 |
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning) |
ホワイトニングの前には必ずと言ってもよいほど行わなくてはならないのがこの処置で、回転するブラシやジェット・スプレーなどによって歯の表面に付着した煙草のヤニや茶渋などの汚れを落します。 意外とこの処置だけでも、歯はかなり明るい色調を取り戻すものです。 |
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ホワイトニング (ブリーチング) |
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この処置に関しては、成果を出すことさえ出来れば大きく問題になるところはないと思いますが、但し、過ぎたるは及ばざるが如し・・・「審美歯科」とか歯のエステって・・・」の項でも書いておりますとおり、術前に目標の色調をしっかりと設定し、色見本などにて確認をしておく必要はありますね。 やりすぎは禁物!・・・だということです。 また、ホワイトニングを行う歯については基本的に「虫食いが無い」ということが前提ではありますが、多少の虫食いであれば先ずその虫食いの除去処置を先行させ、ホワイトニングが可能であることを確かめた上でそれを実施し、完了後の色調に合わせて充填処置を施すことも可能ではあります。 オフィス・ホワイトニング (オフィス・ブリーチング) レーザーの使用などにより診療室内にて行うものであり、その場でホワイトニングの効果の確認が出来ます。この場合、一度の処置でどのくらいの成果を得られるかに多少の個人差があり、また患者さんのご希望にもその度合いがあります。そのため複数回にわたる処置が必要なケースが出てきます。このような場合のことを考え、「1回の処置に対する費用設定」なのか「ホワイトニング完了までの費用設定」なのかを、あらかじめ訊いておかれる方がいいと思います。 ホーム・ホワイトニング (ホーム・ブリーチング) 「ホーム・ホワイトニング・キット」というものを患者さんにご購入いただき、歯科医がその患者さんのお口に合わせた口腔内用トレイ(マウスピースのようなもの)を作り、それを使うことによって寝ている間に歯を白くしようというものです。 デュアル・ホワイトニング (デュアル・ブリーチング) 上記の二つの方法を、並行して行うケースです。 従来の方法によるブリーチング 歯の神経を抜く(抜髄)などした後、その歯の内部に薬剤を入れて脱色する方法で、上記のホワイトニングが主流となった現在では、あまり行われてはいないと思います。 |
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歯 肉 整 形 |
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「笑ったとき、上顎の歯茎が大きく露出することが気になる。」・・・というような方の場合、限度はありますが、その歯茎の形を整形してやることができます。 |
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歯ぐきの色の改善 |
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メラニン色素の沈着などによって黒ずんだ歯ぐきの色を、レーザーの使用などにより改善してやることができます。 参照: 「歯科診療におけるレーザー治療」 |
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マニキュア・タイプ・ダイレクト・ベニア法 | |
爪に塗るマニキュアのような方法で歯の表面に薄いレジン皮膜をつくることにより、審美性を回復するやり方です。歯を傷つけることなく安全で確実、耐久性にも優れた方法として、注目されています。 |
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パーシャル・ベニア・クラウン |
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前歯の表側のみ一層を削り、そこに陶材でできた歯を貼り付けるという方法です。あまり大きな虫食いがあったりすると、できません。また、ケースによっては強度的に多少の問題を含むことになる場合があることも否めません。 |
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ク ラ ウ ン |
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・レジン・ジャケットクラウン 最近ではほとんど作られなくなってきていましたが、ハイブリッドの材質の出現により、 保険給付外ではありますが、再び作成されるようになって来ています。 ・レジン・フェーシング・クラウン レジンと呼ばれるプラスティックを、金属のフレームに貼り付けることで、 歯の色を合わせようというクラウンで、健康保険法では糸切り歯までの使用が許されています。 ・ポーセリン・フューズド・メタル・クラウン (メタルボンド・クラウン) 陶材を金属のフレームに焼き付けるという方法です。 ・その他のセラミックスによるクラウン 環境ホルモンや金属アレルギーのの問題から開発されてきた方法ですが、 まだまだ開発の余地があるようです。 参照: 「クラウン(歯にかぶせる)」 |
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充 填 |
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レジンと呼ばれるプラスティックを「つめる」という処置方法です。 参照: 「充填(歯につめる)」 |
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音波電動ブラシ |
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同じようにブラッシングもできておられ、お茶やコーヒー、タバコなどの量も同じくらい・・・にもかかわらず、この人はヤニや茶渋がすごくつき、一方の人はほとんどつかない・・・というようなことがあります。これには歯質のちがいもあるでしょうが、大半は唾液の成分、性状のちがいによるものなのです。ですから、付着しやすい人はどうしても付着しやすいのです。そこで音波による電動ブラシなのですが、今まで2ヶ月に一度くらいのペースで歯面清掃にいらしているような患者さんにこれをお薦めして使っていただくと、2ヶ月経っても3ヶ月経ってもおみえにならず、結局半年後にいらしたのですが、その時点でもほとんど清掃の必要がないくらいの状態になっていました。このような結果は、何人もの患者さんに出ています。 歯周病や虫歯の予防とはまた違う意味で、歯面に付着したヤニや茶渋のような汚れを落とすという観点から、音波を使った電動ブラシはかなりの効果があるように思います。 参照 :「歯ブラシの選択」 |