横に★のあるものについては、教師&ブータPCセリフについてをご一読下さい。
「ようこそ、最低で、最悪の戦車小隊へ。
歓迎する。
俺は本田 節子(ほんだ せつこ)。
テメーら学兵の指導教官だ。
戦争がアレでな。現場教育を続けながら、二線級の戦場で戦闘している。
まあ、これから先どうなるかわからんがな。
この間大勢死んで、オメーはその代替え要員ってわけだ。
いいぞ、ここは。学兵ばっかりだが、本物の戦車屋が揃っている。
…以上、状況説明終わり。
後は適当にやりな。」
「ああ…そうだ。
それから、これは一応言っとくがナ。
いいえと言うな。断るときは、はい、いいえ違いますと言え。
軍隊で上の命令は絶対だ。意見することは許されない。いいえ、僕は助かりたいです、
この一言を絶対に言わせないためにな。
本質的に人間が本来持っている生存権を奪う組織だ。人権がどうとか、生きたいとか人が持って当然のことが、ここじゃ許されん。
それが許されたら、誰も戦わなくなる。
誰も弱者を守ろうとしないだろう。
命令は絶対というのはな…、
結局そいつはな、正義感のない普通の人間が、正義の守り手、民衆を守る最後の一線となるための必要悪だ。
選ばれてない人間が、正義のヒーローとなるために、それを無理矢理強制させられる。
…お前達が普通の人間である限り、命令は絶対という軍隊の基本的な規則は変えられないわけだ。今のところ、永遠に見込みがない。
人間はそんなに簡単に善になれん。
人の為に、皆が死ぬような、そんなことには。
だから強制されねばならんのだ。
…戦争反対論者が言うことも分かるサ。
平和論者が言うこともナ。
だが…いや、もう一つ教えとく。
考える前に実行しろ。
考えたり反省したりするのは、生き残った後でも出来る。
お前達は警官でも思想家でも平和運動家でもない。軍人だ。
戦争がなぜ起こるか考える前に、目の前の敵を殺せ。生き残って戦争の後、反省して二度とこの騒ぎを起こさないように考えろ。
考えていたら、死ぬぞ。いいな。
死んだ平和論者より、生きた悪党になれ。
これが、俺の先生らしいただ一つの教えだ。」
「軍隊ってのは、階級が全てだ。
オメーも偉くなれば、周りの反応が変わるだろうよ。
…ま、生まれた年で上下関係が決まったり、生まれながらの地位で階級が決まるわけじゃねえからな。その点、公平さ。
民主的とはいわねえが、少なくとも公平ではある。コネがきかねえ訳じゃないが、建前は少なくとも、ナ。公平だ。
とは言っても、学歴は多いに影響するけどな。
大昔はともかく、今の軍隊は技術者の集まりだからナ。
今や歩兵だって最新の電子機器を装備してる時代だから。
せいぜい上を目指すこった。
有能ならな。上官が有能なら、部下は死なずにすむ。有能な人間の出世は義務でもある。」
「時代の進歩か、防御力より攻撃力が高い時代だ。死ぬときはだいたい一発だ。
受けるより避ける、これが時代の流れだ。
戦車が人型になるのも、この流れを受けてのもんだ。攻撃を受けないように避けろよ。
にしてもだな、最近は遺体がすごいな。
どれが誰の一部だか、ちっともわからねえ。
遺族に返すのも大変だよ。
やれやれ、死体を見ることのない戦争はソフトに見えるから歓迎はしねえんだけどな。
俺も、戦前は戦争がキツイなんて思ってなかったよ。コタツに入ってテレビで観戦してたからな。…馬鹿だな。まったく。
んで、オメー軍隊になれたかぁ?
少しは軍隊用語を覚えておけよ。
こーいうのは本来、小隊付戦士あたりが言うんだがな。俺が特別に教えといてやる。
まず、「適当」だな。
軍隊で言う「適当」ってのはな…、考えられる最善のことをやれって意味だ。
適当にやれって言われたら、オメーはオメーの全権限を使って考えうる最善の行動をする。
そうでなければ、ピーナッツ野郎だ。
覚えとけよ。」
「どんな部隊にも、いや、実部隊なら、って意味だが、一人は小隊付戦士がついてくる。
こいつは軍隊って組織でもっとも尊敬される立場の人間だ。昔は、小隊付軍曹と言った。
兵にとっての神様だな。
良く士官を補佐し、実戦では最前列を行く。
100%ベテランで、絶対に一定以上に昇進することはない。戦闘部隊の要だ。
新兵を一人前の兵隊に育てるのは、まったく小隊付戦士の働き次第さ。
階級が低くて軍に詳しくて、呼吸するように軍の規律を守っている敬語口調の奴がそれだ。
悪いこと言わねえから、仲良くしとけよ。
そこんところで金、惜しむな。
小隊付戦士から尊敬される人間はそれだけで尊敬される。そうでない奴はピーナッツ野郎というのが軍隊の不文律だからな。
ここだけの話、実戦部隊から偉い所まで行った将官は、部下の昇進を決めるとき、まず小隊付戦士の意見を聞くくらいだ。
偉い将官は、それが実戦系であればあるほど、昔自分を鍛えた小隊付戦士を、そりゃ母親のように覚えて信頼してるからな。」
「士官は、大体2種に別れる。
実戦士官と技術士官だ。
ラインオフィサーとテクノオフィサーだ。
階級は同じでも求められる役割は全然違う。
テクノ…技術士官はその身につけた技術を使い…、
ライン…実戦士官(指揮士官)は、その名通り、指揮することが仕事だ。その技術の上下で階級が決まると言っていい。
うちで言うなら、善行がラインで原がテクノだ。階級上は原が次席指揮官だが、彼女は技術士官なので実戦部隊は指揮できない。
だから、それより階級が低い、1組の十翼長あたりが善行が戦死したら指揮を執ることになる…。
技術屋では人を動かすことは出来ん。
実戦士官が整備できないことと同じダナ。
ちなみに、士官というのは、基本的には命令だけする人種だ。
ほとんど名誉職として、形だけ階級が上がるパイロットは例外として、基本的には指揮を執ることだけが要求される。
ま、普通の会社と違って、死人が出ることを前提にしてるからな。
実戦で一番まずいのは頭、指揮官を潰されることだから、指揮官は危険なことをさせないわけだ。手足は、言っちゃ悪いが交換できる。
逆に指揮官が死んだら、指揮/誘導修正がつくから、各ユニットの性能は大きくダウンする。士気は下がるし、惨敗間違いなしだな。
フン…いいか、オメー納得してないで、もう少し頭使え。いいか、同じことは俺や坂上先生にも言える。
教師がいれば、卒業生は増やせる、だから俺達は実戦に出ないんだよ。
まったく人間的じゃねえやり口だよ。」
「士魂号M型、要するに人型戦車は、滅茶苦茶な信頼性の低さが欠点だ。
要するに、すぐ故障するわけだな。
テスト部隊が使った感じでは完全動作率5% 機体の故障による作戦中止(ミッションアボート)率50%だ。
これじゃとても実戦に使えん…ってところだったんだが、人間の偉いところはそこから先だ。
整備員の数を普通の5倍以上、実戦部隊の兵員と同じ数だけ整備士を用意して、その上予備士魂号をたくさん用意して交換する…。
これでなんとか動作率と作戦中止率を下げたわけさ。いやいや、コストパフォーマンスの悪いこった。
逆に言えば、交換士魂号がなくなると、あるいは整備士が減ると稼働率が激減する。
んな時は、使う機体を絞って整備士を集約させるべきだな。
普通の戦車ならこんなことないんだが…。
もっとも…今のところあの人型以外に幻獣と互角以上に戦える機体はないから、仕方ないというわけさ。
悪化した戦況での切り札として、対中型幻獣小隊に配備されて、ここぞというときに投入される。
俺達の部隊が小隊長の判断で自由に転戦できるのはそのせいさ。俺達は火消し。火のついた味方、崩壊する戦線を支える最後の剣だ。
…にしても、うちの元締めちゅうか準竜師は落ちこぼれの学兵あたりに、なんでこんな重要な任務をまかせるんだろ?
…なにか…そりゃないか。」
「それにしても…、
電車で通える程度の距離を通勤してドンパチするとは、いやはや、戦争も身近になったね。
住民を避難させるって言っても、どこにでもやつらは現れる。
どこに避難すればいいんだか…。
カカカ、いいね。それでこそ俺達も尊敬されるってもんだ。
サイン一つで中学繰り上げ卒業に、学兵徴募実戦行き。役所ってのはまったく万能だよ。
もっとも、連中はどいつも頭が悪いらしいが。
なんて顔してんだ、オメー。
俺達は、税金払ってる上に命賭けてんだぞ。
ちっとくらい、文句も言える立場だろ?
…。
オメーらみたいな奴が使い捨ての部品の様にある日、前線に送られてくる。
…ああん? おかしくねえか?
控えめに見ても、そんな決定する奴は全員、本物のボンクラで幻獣の攻撃を受ける盾にもなりゃしねえ最低のミソピーナッツ野郎だ。
…まず政治家とお役所の人間が銃を持って幻獣と最前線で戦ってみてから命令しろ、そしたら誓って誰もが銃を取る…。
…ったく! こんなこと戦争が始まる前に言わなきゃいかんのだがね…。
そんときゃ、俺、選挙にも行ってねえしな。
戦前の時代から、政治家が駄目だってのは国民みんな知っていた。
それでこうなったのは、まったく自分達のせいと分かってるが…。
分かってるが、もうどうにもならんというわけだ。
民主主義バンザイ、悪いのは俺達だな。
…お前達を見るたびに、まともな神経の大人は心が痛む。最近はそれも馴れて、さらに心が痛む。
…悪ぃな、こうなって。
今思えば、俺は政治活動するべきだったよ。
幻獣との戦い方を覚える前に、な。」
本田は、眼光鋭く空を見ると、一人歌を歌った。
「その心は闇を払う銀の剣
絶望と悲しみの海から生まれでて
戦友達の作った血の池で
涙で編んだ鎖を引き
悲しみで鍛えられた軍刀を振るう
どこかのだれかの未来のために
地に希望を 天に夢を取り戻そう
われらは そう 戦うために生まれてきた
…○○。
軍人は俺達は、どこにでもいるただの人だ。
あるいは…、そうだった。
だが、民間人は…民衆は俺達こそを正義の守り手、民衆を守る最後の一線と信じている。
命を捨て、仲間を見捨て、戦術の限りをつくして、血と汗と泥にまみれて化け物と戦う。
選ばれてない人間が、正義のヒーローとなるために、それだけのことが必要なのは分かる。
…頭では。
だが、気持ちがついて来ない。
…そんな時には、歌を歌うんだ。
歌だけは、たぶん本物の正義のヒーローと同じように歌えるはずだから。
俺達は、民衆を守る最後の一線。
俺達の後ろには、武器も持たない人々のみ。
醜くかろうとなんだろうと、この一線をただの一歩も引くことは許されん。
どこかのだれかの未来のために
地に希望を 天に夢を取り戻そう
われらは そう 戦うために生まれてきた
そう自分を納得させるんだ。」
「…警官と軍人の違い、分かるか。
…教えといてやる。いいか、よく聞け。
警官は犯人を逮捕して、更生させるのが仕事。
軍人は敵を殺して、もう二度と何もさせないのが仕事だ。
だから、軍人の方が数段性質が悪い。
警官は犯人を信じたいと思ってる。
軍人は相手を信用してないし、ついでに言えば自分すら信用していない。
未来の自分は、現在の敗者に勝てるかどうか分からない。だから殺す。そーいうことだ。
軍が信じるのはたった一つ、自分が属している制度と主義の正義だけだ。
いや、後ひとつあった。
敵が有能であるという、そのことだな。
この点軍は信仰といっていいほど信じている。
ふっ。なんでこんな話、したかだって?
…お前は学生だが、軍人だ。
いや、もう立派な軍人だ。いっぱい殺して、立派に国の役にたっている。
だからな。いいか、変なときに、変な気になるなよ。いつか教えた通り、敵を見たら迷わず考える前に、殺せ。
お前は軍人だ。警官じゃない。
軍人はどうころんだって、軍人にしかなれねえんだ。」
本田「…○○。」
○○「はい。」
本田「そのさ、お前、石津のこと、どう思う?
ん…いや、その…なんだな。」
本田は言うかどうか瞬間的に迷って、○○を見た。
生徒を信用しようと、そう思う。
本田「…優しくしてやってくれ。
…前の学校じゃ、…いろいろあったみたいだから。」
[選択1-1]
(いじめですか。)
本田「…え、あー、まあ。とにかくだ。
お前なら、あいつもなついてるし、いいなと思ったんだ。たのんだぞ。」
[選択1-2]
(分かりました。)
本田「理由も聞かずに即答したな。
へへ、そういうところがオメーのいいところだ。
じゃ、たのんだぜ。」
「…この部隊の近辺で、殺人事件が起きてる。
ちゅうか、テロだな。
幻獣か幻獣共生派が仕掛けた心理作戦だろう。
お前も気ぃつけろよ。
戦死と違って名誉じゃないからな。」
「なんだ、オメー、ヨーコさんを騙してないだろうな。
…いや、ならいい。オメーが世界をどうにかするってよ。」
「そろそろ、芳野先生も終わりだな。」
「とうとう、お前、司令になっちまったな。
テメー。
…まあいいか。現場あがりだが、能力的には問題ないだろ。
少しだったら、俺と坂上先生が士官教育できるから、今後は聞きにきな。」
「司令ってのはな、要するに最後まで生きていなくちゃいけねえんだよ。
心臓と頭潰された生物は生きちゃいない。
そして軍隊の心臓は士官、頭も士官だ。
腕や足にあたる兵が何人死んでも軍隊は死にはしないが、士官が死ねば死ぬ。
軍隊の最後は、戦術を使えなくなったとき。
どんな戦術をどう使えというのは、士官だ。
…だから、部隊士官は死んじゃいけない。
死ぬのは一番最後だ。
兵が一人でも生きているなら、指揮を執って戦闘を続行しろ。
撤退させるのも戦闘のうちだ。
先頭で戦って死ぬのは聞こえはいいが、そいつは要するに、後のことや、総合的なことを考えてないのさ。
だから…部下が生き残っているのに、死んだ指揮官というのは、それまでがどんなによくても、駄目な指揮官だ。…そう思え。いいな。」
「そういえば、お前の上司って知ってるか?
陳情とかしない? あそこで出てくる、芝村準竜師だぜ。
ま、この部隊は規模半分の上に新兵ばっかりの員数外で独立部隊だから、別に命令らしい命令がくるわけでもないけどな。
準竜師自身も、普段は俺達のことを忘れているんじゃねえかな。
そう、注意するって提案、使える?
会話中に出る奴。
注意するとか指示、たのむは司令の時に使うようなもんだ。
せいぜい使って、部下をこき使いな。
…そう、持ってないなら、誰かと仲良くして手に入れるといいぜ。
善行や原と仲良くすれば、教えてくれると思うけど…。」
「司令にとって一番重要なのは、作戦会議だ。
転戦と並ぶ、司令最大の権利って奴だな。
提案、みんな聞いてくれ の 作戦会議をしようで、作戦会議を開くことが出来る。
ここでは、部隊の運営に関するほぼ全部の行為に関して、決定することが出来る。
校舎の修理も出来れば、誰かの部署変更も出来るし、罰を与えることも、士魂号の装甲を変更することも出来る。
オメーならやるもやらんも自由だから、ほんと、好き勝手出来るぜ。
それくらいかな。…それから…、
…ええと、作戦会議をしようを、持ってないなら、若宮と仲良くしてコツを教わりな。
使えないと、今後苦労するぜ。」
「…今迄習った司令の心得、知りたい?」
[選択1-1]
(いいえ。)
「そう。
…ま、いいけどな。」[イベント終了]
[選択1-2]
(はい。)
[選択2-1]
(司令の心得) → 【本田/司令の心得・死ぬのは最後だ】
[選択2-2]
(司令向き提案)
「そうそう、陳情してみた?
あそこに出てくる、芝村準竜師にだよ。
ただ、相手は、九州生徒会連合幹部だからな。
用も無く話しかけるんじゃねえぞ。覚えとけ。
でないと、かなりの発言力を失うことになる。
まあ、それはそうと注意するって提案、使える?会話中に出る奴。
注意するとか指示、たのむは司令の時に使うようなもんだ。
せいぜい使って、部下をこき使いな。
…そう、持ってないなら、誰かと仲良くして手に入れるといいぜ。
善行や原と仲良くすれば、教えてくれると思うけど…。」
[選択2-3]
(作戦会議について) → 【本田/司令の心得・作戦会議】
※各復習の終了後は、最初に戻ります。
先生は、教壇に立つと、メモに目を通して、教室を見まわした。
「ついに政府が戦争を宣言したぞ。おめーら、これで晴れてドンパチできるってもんだな。
俺達を邪魔する警察も、敵に尻尾を振る和平政治家団体も、黙るってもんだ。
まあ、お偉いさんも、誰が一体誰のために戦っているのか、やっと分かったみたいだな。」
しらけた雰囲気が、場を支配していた。
もう1月ほども、各地では戦闘が続いていたし、各種の政治活動の制限や、民間工場の戦時転用も行っていたからだ。
実質上の戦争はすでに始まっていた。
ここが前線になってないだけだ。
何を今さらと、第6世代は思っていた。
それでも、なんとなく気分は高揚してくる。
それは、上の世代が笑えるほどに必死になったからか。
「○○、□□。
最近仲が良いようだが、まさか独身の俺をさしおいてチューなんかしてないだろうな。」
(クラスの皆が笑う。笑ってない奴もいるが。)
○○(顔を紅くしている)
□□(顔を紅くしている)
「いいかぁ。テメーら、恋愛は俺が結婚してからだ!」
[どれか1つランダム]
「今日は散々だったな。」
「じゃ、今日はこれで終わる!
ちゃんと腕、みがいて置けよ。」
「ドンパチが始まって後悔してもはじまらないからな。死なない程度には、準備しておけ。わかったな。じゃ、今日はこれで終わる。」
「いちおー規則では7時までは仕事することになってんだ。ま、らしくやりな。」
「2、3時間の訓練やデスクワークで命が買えるなら安いもんだ。…考えて行動しな。」
「俺様が女学生だった時はひまだったんがな。ん、みんな戦争が悪い。俺をうらむなよ。
じゃ、仕事するように。」(原文のまま。天然誤字ですな。)
本田「おー、今日はだな、みんな大好きなテストを返すぞ。早かったろ?」
しばらくして…
岩田「受けが取れないだけに受け取れん。
フフフ、ハハハハ!」
本田「馬鹿。お前は特別授業だ!」
新井木「ばかー。」
本田「お前もだ。新井木。」
新井木「えぇ? 全部書いたのに?」
本田「…分からないところに好きな俳優の名前を書いておいてか。」
新井木「そ、そうだったっけ?」
本田「なんでよりにもよって数学でそんなボケをかます!」
目立つようになった空席を見ながら、本田は、寂しそうな表情になった。
「ここもすっかり、寂しくなったな…。
…まあ、いいさ。残った俺達で、騒いでやろうぜ。
ここでぐじぐじしてたら、あいつらも浮かばれねぇや。
…派手にいこうぜ。」
本田「てめーら、たるんどるぞ。」
(沈黙)
本田「複唱はどうした!」
クラス全員「はっ! 気合を入れます!」
本田「いいだろう。」
「いいぞいいぞ。
最近やっと、俺のノリが分かってきたな。」
本田先生は、拳を天につきあげた。
「行くぞ、てめーら! ガンパレードじゃぁ!」
生徒全員が沸いた
本田「明日はエープリルフールだからって変なことするなよ。…なんで黙ってる。」
どこかで笑い声が聞こえた。
本田「…お前ら、俺の目を見ろ…俺はマジだぞ。
俺を担いだらぶっころしてやる。」
「おー!」
「おはよう!」
「来ないからって、あんまり騒ぐなよ。
外まで聞こえてたぞ。」
「わりーわりー、遅刻しちまったよ。
…はじめるぞ。」
[テスト前HR]
「…バカ! ○○ さっさと席につけ!
今日はテストか。ま、適当にやりな。
ちとはやいが、やるか。日直。」
[連続で欠席のNPCがいる]
「あー○○の休みが多いな
誰か暇をみつけて見舞いに行け。」
[遅刻常習犯への注意]
「○○ー、テメー最近遅刻が多いぞ。
なめとんのかコラ。注意しろ。」
[欠席常習犯への注意]
「○○ー、テメー休み多いが、俺の顔が見たくないのか?
うん? 家庭訪問するぞ。こら。」
[教室を間違えた生徒への注意]
「○○、オメー、クラスが違うだろーが。
でてけえ!」
[戦闘訓練開始時]
「よーし、始めろ。」
[授業中に倒れた]
○○「くっ!」
本田「…おっ、おい! ○○!」
[整備不良で休校時のHR]
「今日の授業はなしだ。仕事しろ、お前ら。仕事だ、さぼるなよ。」
[3月4日限定] ★
「いいかテメーら。俺は本田。お前達のボスだ。ガハハハ。」
「坂上先生が、最近あちこちで調べ物をしているらしい。
竜だとか、な。
そんな幻獣、見たこともないが。」
「なんで朝早く呼ばれたか、分かるか。
おいたが過ぎたな、○○。
おめーには10日の謹慎処分を命じる。
頭を冷やして出直してこい。」
「ぎゃはは、よくやった。
これで我が隊も安心って奴?
みんなに代わって礼をするぜ。」
バンバン肩を叩かれた。
●●を渡しました。
「よし…真面目な話、よくやったよ。」