「おひさしぶりね。
相変わらず、女をとっかえひっかえして遊んでいるんでしょ。
…覚えてない?
ふっ、まあ、髪を切ったし、眼鏡もやめたから、分からなくてもいいけどね。
あなたらしいわ。
…でも、踏みつけられた人間は、そのことをよく覚えているのよ。
…せいぜいお悩みあそばせ。」
「思い出すわね。…昔の、…付き合ってた時のこと。
私は、あなたのことが好きで、でもあなたは付き合う前から他の娘と、付き合ってた。
…それなのに、またこうしてあなたといるなんてね…。
…私も、どうかしてるわ。…まったく。
…。
…士魂号の後期型だけど、かなりいいわ。
少しづつだけど、性能は上がっている。
特に、人工筋肉が。
あの人工筋肉は、芝村一族の秘密。
我々はただ貰って使うだけのオーバーテクノロジーなんだけど…。
一体彼らはどうやってあれだけの物を研究してきたのかしら。
研究施設なんて、ひとつも持ってないのに。」