故宮博物館 


故宮博物館

 故宮博物館は、約570年にわたり明・清の皇宮であった紫禁城を博物館にしたもの。南北960m、東西750mという壮大な故宮には大小60以上の建物が建つ。

 天安門、端門を抜けると、故宮の正門である午門がある。紫禁城は皇帝が政務や国家的式典を行う外朝と、皇后や貴妃、皇子たちの住んだ内廷とに分かれる。

 これは太和門。太和門をぬけると、外朝の主要部である、太和殿、中和殿、保和殿と続く。どれも荘厳な建物である。

 太和殿は黄色の瓦を持つ最も壮麗な建物で、皇帝の即位式、天子の誕生祝などの慶典や、詔の発布などの重要な式典が行われた。

 この中和殿では式典の際の皇帝の控え室。

 これが中和殿の中の控え室。

 奥の保和殿では科挙の最高試験である殿試が行われた。

 これ以降が内廷となる。内廷の入り口にある乾清門の前には石の階段に龍の彫り物がある。

 これは乾清門。漢字の右には満州語の表記がある。1644年に清王朝を建てた愛新覚羅家は満州族であった。

 乾清殿は皇帝の住居兼政務処理の場所だったところで、西太后などはここで多くの外国使節と接見したとのこと。

 建物の中は、映画ラストエンペラーで見たそのままの感じである。この後、交泰殿、坤寧殿と続き、奥の出口である神武門へと至る。

 北京市内の道路の様子。「都電」が走っているため、上部には電線が張りめぐらされている。

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