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『母』という日本映画をCS放送で見ました。 テーマに流れていた曲は「トロイメライ」。挿入歌は「星の流れに」。なんともせつなく、かつ希望に満ちた映画だった。なぜ、母がトロイメライが好きだったのかが分かったような気がした。 母には己の母の記憶がない。写真がたった一枚あっただけだった。小生が物心ついた時に、最初に聞こえてきた曲だった。母はきっと、この映画を観たに違いない。母は母探しをしていたんだろう。 許されない結婚をして母を生んだ祖母は、写真の中できれいな微笑みをたたえていた。母のいない母がどんなに己の母を探し求めていたのか。母の役割をどうしていいのかさえ判らず、小生達を育ててくれた母。 母の大きな愛を深い愛を感じました。ああ、親孝行をしてやれなかった小生には、母がいただけでも幸せだったんだ。とてもせつなくなった。きっと、天国で母は祖母に甘えていることだろう。母の深い悲しみがしみてきた夜でした。ああ、もっと甘えてあげればよかった。 |
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