鍵屋って?

よくテレビでやってます。特に年末の防犯対策関係で・・・ ”鍵屋はもうかる!” ”即独立、高収入”などやってますが、
実際問題やってみて、 そんなことあるかいな! うそばっかりぬかすな! という感じ・・・・
確かに儲かっている人もいますが、ごく一部の人だけだと思いますよ実際問題。うん。そう思う。
実際開業してみると、現実は厳しいですし・・・
特にここ近年は不況のためか、リストラや解雇などから新しく鍵屋にでもなろうかと思っている人も多いと思いますし、実際増えています。
まあ、私もその一部でしたけど。

しかし、私の場合、リストラや解雇が原因でないし、30歳になったら一人で何かしたい!!という気持ちから好きで入った世界であるので
あんまり将来のことを不安に考えず、好きなことをやるのが一番。人生一度きり、なるようになる。  という気持ちで楽しく生きるのを
モット-にやっております。(のんきかな。)
サラリ−マン生活(組織として)も嫌気がさしてたし、このままでいいのか?という気持ちでいっぱいでした。

鍵屋になるのにはやはり何かと費用がかかります。やっぱりそれなりに資金がないとできませんね。実際。
しかし、やはり専門職だと自分でも思っているので、この技術を生かしてお役に立てればと思っています。
めったにカギのトラブルは無いかも知れませんが、いざという時に飛んで行って対処し、ありがとうと言われるとうれしいものです。
今後も努力し、がんばっていこうという気持ちを持ってやっています。

まあ、何にせよ本人の努力といろんな人とのめぐりあいが大事ですよね。


鍵屋への道 

私は某大手住宅総合機器メ−カ−の工場で生産技術に携わって仕事をしていました。
毎日残業、休日出勤と忙しい日々を送っていました。
そんな中30歳目前になりこのままの状態で将来満足いく生活が送れるのだろうか?と思うようになり、
色々なことを調べるようになりました。

何か独立するにも情報収集! という気持ちで日々インタ−ネットをフル回転していたら鍵の項目に到着 ”鍵の1日講習”の文字。
こんなHPがあるんだなと目に入ってきました。
”フ−ン”と最初は思いながら、以前テレビで鍵師のことを見たのを思い出し、どうなんだろうとHPを閲覧。
もともと手に職をつけたいと思っていたので、怪しいと思いながらためしに行こうと、講習に行ってみたのが鍵の世界に踏み込んだ一歩。
騙されてもまあ、我慢できる金額だし、お金を捨てる気持ちで思い切って行動に移してみました。

その時やって見て最初に感じたのは面白さでした。今考えたら簡単な錠前や南京錠の開錠だけでしたけど、
それから少しずつ独学で勉強したり、書籍をさがしたりしました。
しかし、この鍵の世界の閉鎖的なこと。(あたり前なんでしょうが。) いろいろ調べましたが情報収集の困難なこと。大変でした。
結局独学では行き詰まってしまい。路頭に迷ってたころ、以前住んでいた町(今は埼玉県さいたま市)で新聞の折り込み広告にカギ屋さんの
広告が入っていました。よく見るとご近所。
悩んだあげく、鍵屋の商売としての現状の話だけでも!とダメもとで電話したら、話を聞いてくれるというので行きました。
(このときはうれしかった。)何か方向性がわかるかも・・・と期待しながら。

結局独学では難しいということで、特別に何回かそこにおじゃまして、知識を少し習得することができました。
とはいっても、もちろん本格的なことでなくほんのさわりだけ。こんな感じでやっているのかと世界が覗ける感じです。
それからは本業のサラリ−マン生活の仕事が超いそがしく、あんまり鍵の勉強が出来なかったのですが、(数ヶ月)
勢いだけで突っ走ることがある私は自分の誕生日間近(30歳)を機に辞表を提出。
いきなり、鍵屋の道へと本格的に進むことにしました。  (この間少しずつ勉強していた。)
この前後、子供の出産などがあり、引越しあり、と何かとドタバタしてましたけど・・・
それからは子育て手伝いながら、鍵屋の準備開始。道具、品物、etc・・・などなど揃えながら、鍵の知識の習得に励みました。
その後、人を通じて色々な鍵屋さんとも出会い、鍵と接することも増えていき、大宮で今は師匠ともいえる方に出会い、数ヶ月
(毎日でないけど)勉強させてもらい。開業にこぎつけた有様です。しかしまだまだ知識としては不足しています。
この期間で商売としての難しさや鍵の難しさ。怖さ。現場での難しさなど経験しました。やはりあまいものではありませんでした。
しかしここまで来たからには後には引けないので気持ちを前向きに考えやっていました。

これまでには本当に人との出会い、めぐり合わせがよかったんだ。と痛感しました。
このような実際やっている鍵屋さんと出会え、勉強できることは本当にまれで実際は門前払いをくらうのですが、出会いが良かったせいか
本当にラッキ−でした。
このような出会いがなく勉強出来なかったら私は諦めていたと思います。
何がなんでもこのめぐり合わせを大事にこれからも勉強あるのみです。がんばっていこうと思っています。

不景気の場合、他の道に独立したり、鍵屋になりたいという方からもいるかも知れません。
鍵屋さんの数も年々増えてきています。
独立開業というのはやはりメリットもあればデメリットも多くあります。
金銭面も含めた特に住と食のところである程度貯蓄がないと生活が無理と感じました。
私もトータルでは約2年という準備期間があり開業しました。
開業してからも山あり谷ありと色々ありますが、
ご自身と家族が将来を見据えて後悔されない道を歩めることが一番幸せのような気がします。

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