●CHANGE 1『出撃!! ネオゲッターロボ!』
正直な話、原作『ゲッターロボ』のムサシの死のシーンを現在のアニメ製作レベルの質で冒頭描いてくれたコトは非情に嬉しい。
やっぱ燃えるよな。
が、しかし、嬉しいのだが、30分×4話しかない『真対ネオ』でこのエピソードを無理に入れる必要ってあったのだろうか?
『ゲッター』をまったく知らない人にはちょっとワケわかんなくさせてるんじゃなかろうか。
『真対ネオ』のシリーズ構成を考えた時に、はっきり言ってこのシーンはいらないと思う。
てか、こんなシーン見せられたら「何で原作『ゲッター』を全話そのまんまアニメ化してくれないんだよ〜」と、地団駄踏んじゃうじゃんか。
アニメではひとつ前に作られた『真<チェンジ>ゲッターロボ』(シリーズとしては繋がっていません。全然別の独立したお話です。共に。)に対し、『真対ネオ』はマンガ映画の路線を強調する方向性のようでキャラクターの線が少ない。
『真<チェンジ>』を見慣れた人には線の描き込み具合に少々もの足りなさを感じるかも知れないが、マンガ映画路線、つまり動き重視の絵柄になっているのでこれはこれで良し。
ただ個人的好みを言うと金田パースに代表されるあの思いっ切りアニメ風なデフォルメされた動きはあんま好きじゃないのでちょっとうんざり。
でもこの『真対ネオ』という作品には合ってると思う。
ハヤトとのサポートとして付き添う黒スーツ姿の2人が実は『聖魔伝』のテレサとユンクらしいがそんなの気付かねーって。
ネーサーとか出て来てやたら『ゲッター號』っぽいくせにゲットマシン発進シーンは原作『ロボ』からの引用。
やっぱゲットマシンはトレーラーから発進しなくちゃね。
ネオゲッターの操縦法が音声認識と併用。って点がオレがその昔描いたネタ(「SALVAGE」のコーナー参照:『SFゲッターロボ』)を彷彿とさせてくれるので、なんか嬉しかったり。
考えるコトはみんな一緒なのね(笑)。
アクションてんこ盛りで、単純に楽しいです。
ただ、何で號のそばに居るのにメカザウルス・ドバはついでにハヤトを狙わないんだろう?
余談:
このDVDが発売される頃、丁度アニメ雑誌の仕事をしてたコトもあり、その関係でこの第1話の試写会を拝見させてもらうコトが出来ました。
発売前に大画面でコレ観れたんですよ〜。嬉しかった〜。
でも大画面で観ると尚更線の少なさが気になりましたね(笑)。
だって號の地下闘技場のシーンなんて號の裸のアップ、肌色しか見えないんだもん(笑)。色トレスの影部も少ないし。
え〜? 画面スカスカー。ってのが第一印象でした。
(改めてテレビ画面で観ると、別にそこまでは感じません。念のため。)
試写会は一般客にも抽選とかで開放されていたもののようで、試写だけでは無く、簡単なステージイベントもあり、水木一郎&影山ヒロノブが主題歌を唄うミニコンサートや、出演声優(確か櫻井孝宏と石川英郎)&監督の川越淳&原作の石川賢の顔ぶれによるトークショーが行われたのですよ。
感動でしたね。
おおっ!生の石川賢だ!!
生まれてこのかた生の石川先生を見たの2度目〜!!
(1度目はその1年前くらいに行われた氏のサイン会)
思えばこの頃が一番石川先生への接近度が高かったな〜。
仕事してたアニメ誌の仕事が無くなってからは、そんなオイシイ話はとんとありません(笑)。
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