鈴岳について 

淀川登山口まで車で登ってくると,先にゲートで行き止まりになっているところがあります。

管理のためということでゲートがほとんど閉められていますが,ゲートの隙間から人が出入りできるようになっており,地下足袋を履いた作業員がゲートの中に入っていくのを見たことがあります。

今回は,このゲートを越えていきましたが,しばらくすると雨量計がありました。

登山前にゲートから登山口までは自転車があれば行けると聞いていましたが,岩のゴツゴツした道が多くここを自転車で行くとなるとおしりが痛いだろうな…と想像してしまう。

ゲートの先は,先般の台風だろうか道路が寸断されているところがありました。

しかし,ガードレールやバックミラー,側溝の跡があり以前はこのあたりも車で通行できたのだろうと思いました。

地図上の歩道の終点からは地図とコンパスでルートファインディングをしながらの登山でした。


登山記録


平成16年10月23日 (職場の人(小村さん、津田さん)と3人)

淀川入口に職場の人と朝8:30に待ち合わせをしていた。

自分は宮之浦からだったので,7時過ぎに家を出る。明け方は雨がぽつりぽつり車も少しぬれており,愛子岳も奥岳も雲に覆われていた。
「奥岳はきっと雨だろう。今日は,中止かな?」と思いつつ車を走らせる。
安房の町も今にも雨が降りそうな天気で,ますます中止の予感が強まった。
ところがヤクスギランドの方へ行くと,雲がだんだん晴れてきてもしや……。
淀川小屋につく頃には見事な晴れ間が迎えてくれた。

予定より少し遅れて淀川小屋を出発。
地図上ではきちんと道になっているが,車で行くには道が荒れて四駆でも歩道終点まではちょっといけない。
自転車でもきびしそうだ。
先般からの台風のせいだろうか大きな倒木が2,3カ所,道をふさいでいたが人が通っているらしく,わかりやすい道ができていた。

鯛之川の橋の所に約30分でつく。
橋の手前にはガードレールやミラー,道路の側溝や側溝のふたの跡があり,ここは車道だったのだろうという感じだった。
鯛之川の橋を渡ると10分ちょっとで歩道終点についた。

ここで地図,GPSを確認する。
予定は南南西の方向に尾根沿いにまっすぐ進む予定だったが,入口がなかなか見つからずしばらく入口を捜す。

適当なところから入山開始。
方位磁針の方向を見ながら進む。
入口の所は身体を低くしないと進めないが,それ以降は見通しもよく方位磁針で方向さえつかめれば何とかいける。

途中,色あせたピンクの短いビニールテープが木に巻き付けてあったり黄色のテープがあったが途中だけだった。

あとは方向を確認しながら進む。

入山から1時間30分後,鈴岳手前コルにつく。
大きな2枚岩の間に小さな岩があり,「あっ。鈴の形をした岩だ。鈴岳についた!」と思った。
大きな鈴をひっくり返して地面から半分見えているような感じだ。
GPSで確認。
鈴岳手前のコルだった。
ここのコルの岩には2枚岩の間に手をつきながら簡単に登れる。

そして待っていたのは宮之浦岳を中心に180度のパノラマの絶景だった!
手前に尾之間歩道の稜線もきれいに見える。
稜線の右手の方(雪岳の南斜面の方)は地肌が見え,白骨樹が露呈していた。

パノラマを堪能し,鈴岳(矢玉)に向かう。
地図ではそこまで下らないと思ったが意外に下った。
下ったところには左手に白く大きな平ぺったい岩があった。

沢を2,3カ所渡り,尾根沿いに高度を上げる。

50分で鈴岳(矢玉)につく。
三角点があった。
海側の方は視界が開けている。
割石岳,破沙岳,モッチョム岳が見える予定だったが今日は山側と異なり,海側は雲に覆われており視界はゼロだった。

再び,鈴岳手前コルにもどり食事。
1時間程ゆっくりして下山。
いつも一緒に登山をしている小村さんからもらったあったかいコーヒーがとてもおいしかった。

14時下山。

往路の尾根を間違え,GPSや地図で軌道修正しながら歩道終点へ。

途中から往路の時にあったピンクの短いビニールテープをみつけ,それをたどると入山したときの入口とはちがった少し手前の所までテープが伸びていた。



歩道の途中,鯛ノ川の橋のところです。ここから左手に入っていきました。

鯛ノ川の様子です。 ここから入山しました。
鈴岳 手前の岩です。鈴をひっくり返したように見えます。 岩には鈴の中の豆?に当たる部分もありました。
上の写真の鈴の岩の上からの様子をパノラマにしてみました。 →→右の方にも写真が続きます。

鈴岳 頂上の様子です。三角点は左下の写真のとおりありましたが,視界はほとんどありませんでした。
山頂 頂上の三角点です。 目印テープをたどり,登山口に出てきました。

(追記)

 ★ここの鈴岳の登山記録は,ホームページを立ち上げる前に甘藷岳山荘に投稿して監修を受けています。
 詳細は
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