鉈折岳について
- 鉈折岳は上屋久町宮之浦にある前岳の一つです。
宮之浦の港からもその全貌がはっきり見えます。
かくいう自分も宮之浦に居住しており,自宅の部屋から真正面に鉈折岳をのぞんでいました。
毎朝,この鉈折岳を見ながら安房まで通勤していました。
かくいう自分も宮之浦に居住しており,自宅の部屋から真正面に鉈折岳をのぞんでいました。
この鉈折岳には昔話があります。
昔,若者がこの山に薪をとりに入ったとき,道に迷ってしまった。
そのうち,山の上の方で碁を打つ音が聞こえた。
様子を見に行くと,2人の老人が座って碁を打っていた。
しばらく様子を見ていたが,我慢ができず話しかけると,その老人たちはすうっと姿が消えてしまった。
不思議に思った若者は里に下りてそのことを話そうとすると里の様子が変わっていた。
村人たちも知らない人ばかり。
よくよく話を聞くと,山には3日ほど入ったつもりだったが,実際は何年も過ぎていたという浦島太郎のような話。
その他にもいろんな話があります。
この鉈折岳のふもとには城ヶ平城の跡があり,現在はほとんど跡形もありません。
どんな城だったかは,上屋久町役場の向かいにある歴史資料館にその模型があります。
ここからは宮之浦の港がよく見え,島外からの敵をいち早く察知するのにも適していたと思われます。
登山記録
平成16年11月6日 (ひとり)
屋久島在住のガイドのよっしーさんからこの鉈折岳には,城ヶ平城跡の奥からの登山ルートがあると聞いていた。
先日,このルートから登山をしようと思い城ヶ平城跡から入山したが,このあたりでは珍しく陸ヒルが地下足袋にくっついてきたため,断念したことがあった。
リベンジを兼ねて同じ道を辿るのはいやだったので,別な道から登ることにする。
最初は,屋久島総合自然公園から尾根沿いに行く予定だったが,沢の練習と思い,ひとり適当な沢から入山する。
現在,先般からの台風等で,自然公園から湯川橋をわたり城ヶ平山城跡への道路は寸断されている。
沢から高度を上げていく。傾斜が40度近くあるだろうか,足下に気をつけないとそのまま落ちてしまいそうになる。
目印のテープをつけながら1時間30分で尾根につく。そこから40分で頂上の三角点へ到達。
頂上付近はまあまあ見通しがあった。
といっても確認できたのは上屋久町の焼却場のあたりだけだった。
少し,休憩して下山。1時間20分で車道に出た。
自宅から見えた鉈折岳 |
登りの途中の沢 この先で尾根につきました。 | 下山時の沢の様子。 |
鉈折岳 頂上 三角点 |
頂上の様子 その1 |
頂上の様子 その2 |
宮之浦港より 右手の山が鉈折岳,左の山は琴岳です。 |
(追記) ★ここの鉈折岳の登山記録は,ホームページを立ち上げる前に甘藷岳山荘に投稿して監修を受けています。 詳細はこちらへ。(このページに戻るときは,ブラウザの「戻る」をクリックしてください。) |
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