永田岳について 

永田地区,宮之浦地区の奥岳の丘参りになっている山です。

島内からは,永田地区から見ることができます。
(栗生地区の青少年旅行村の先からも見ることができるかもしれません。)

永田岳には,淀川登山口から宮之浦岳を越えて登る道と,永田地区から永田歩道を登る道,大川の滝のある花山歩道を登る道などがあります。

宮之浦岳に登ると見晴らしもよく,九州最高峰ということもあり,「すばらしい眺めだ。ここまで苦労して登ってきたかいがあった。
」と思いましたが,あと1時間がんばって,この永田岳まで来ると,北にある12のピークからなる障子岳尾根が見えて,「裏屋久島」を見た気がしました。


登山記録


平成15年10月18日 (ひとり)

永田岳へのルートは上の記述の通り幾通りかあるが,今回は日帰り登山を目的としていたこと,宮之浦岳までは何回か登山をしていたので,宮之浦岳から行くのがいちばんわかりやすいだろうと思い,淀川登山口~宮之浦岳~永田岳へのルートをたどった。

宮之浦岳から片道約1時間の道のりだった。

宮之浦岳まで来ると,登山客でにぎわっていたが,ここから永田岳の方を見ると,…誰も登っている気配がない。
が,宮之浦岳頂上から永田岳への登山ルートははっきり見えたので,意を決して,宮之浦岳をまた下り永田岳へ向かう。

焼野三叉路には,永田岳への立派な表示があった。
さきには,小さな沢があり,ここを横断する。
この先で目印テープがどこについているか少し迷ったが,なんとかルートを見つけ出した。
あとは,目印テープがしっかりついているので,特に心配はなかった。

ただ,永田岳に登り始めると,降雨のせいだと思うが,登山道がかなり深く削られており,足を滑らせて落ちると骨折,ねんざの危険性もあった。

宮之浦岳から約1時間で永田岳頂上へ到着。
宮之浦岳は360度の絶景パノラマが迎えてくれるが,ここは,また,別の屋久島の世界を見せてくれた。

北の方に少し見える永田のまち,北部に大きくひかえる障子岳のすばらしい岩峰。
ここは,あの大きなモッチョム岳の岩峰を10程横に並べて,すぐ上からその岩峰の様子を見下ろすような感じだった。
高所恐怖症の人には結構,きついかも…と思った。

頂上で休憩をしていると,鹿之沢の方から一人,登ってこられた。
荷物はほとんど持たず,小さなリュックを背負っているだけだった。

話を聞いてみると,永田地区の住民の方で永田地区から一泊して,沢登りで来たとのこと。
沢登りが好きで,今回,初めて永田から永田川を沢登りで来たが,途中,足を滑らせて落ちそうになり,生きた心地がしなかった。
もう,しないだろう。とのことだった。
地元の人で,なおかつ,沢登りの好きな人にここまで言わせるとは…と思った。

この後は,子どもが学校の登山で宮之浦岳に登っているらしく,今から合流するとのことだった。

また,来た道を戻って下山した。

永田岳から永田地区への道である永田歩道は片道約10時間もかかる。
時期によっては登山道に陸ヒルがいるらしく,気がついたら足から血が流れていた…なんてことにもなりかねない。
ただ,屋久島の歩道を行くには本格的な登山道であることもまちがいない。


宮之浦岳頂上より永田岳を望む。 永田岳への登山道から宮之浦岳を望む。
焼野三叉路 右奥に「永田岳」への道標がありました。
永田岳 頂上から永田の町を望む。
永田岳より障子尾根を望む。

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