‘人の振り見て…’

 「うひょ!簡単に返してる!」

 今日の試合である。自分の試合ではなく他人の試合を見ていてのこと。AさんとKさんの試合。Aさんは中ペンに裏ソフトラバーを貼った速攻型、Kさんは日ペン反転ラケットに表ソフトラバーメインで裏には裏ソフトラバーを貼った前陣攻守型である。

 Kさんとは私も何回かゲームをしたことがある。勝たせていただくことが多いが、ゲーム中は必ず左右に振り回される。

 が、Aさんは違っていた。Kさんが表ソフトで軽くはじくようなボールをきれいにラケットの面を合わせてカウンター気味にショート・スマッシュで返していた。

 私の場合、Kさんとゲームをするときはそういったことがうまくできずに強引にドライブにいってショートで振り回されたりすることが多い。今日は目がさめる思いでこの試合を見ていた。こういう場合はこう返せばKさんは嫌がるのか(失礼!)、こうきたらこうすればいいのか、非常に参考になった。
 もちろんそういう返し方ができる技術を持っていなければできないことではあるが、イメージが頭に残ればKさんとゲームをするときだけでなく他の同じようなタイプの人とするときの参考にもなる。

 この試合、1セット目はAさんがとった。この感じでは2セット目も勢いにのってAさんがとるんじゃないかという感じだった。

 が、さすがKさん年の功である(?)。2セット目・3セット目はAさんに同じような展開にはさせずにきっちりととり、2−1で勝った。試合運びのうまさには脱帽。

 他人の試合ではあるが、非常に得るところがあった。Aさんの技術、Kさんの試合運びのうまさは前述の通りだが、特にAさんの手首の使い方は参考になった。中ペンだからあんな手首の使い方ができるのかもしれないけど。

 他人の試合といえば今はちょうどオリンピック期間中である。TVでも放送があるので、世界トップレベルの技術・戦術を参考にしたい。