‘湿気との闘い’

「うわ、落ちるわ」

 ある試合でのこと。ここは湿気で有名な(?)体育館。外の気温は30度弱くらい。天候:雨。

 この日の試合では、本当によくボールがすべった。スマッシュを打つごとにボールがネットめがけて落ちてゆく。相手のドライブをショートでとめれば、これまたネットめがけて落ちてゆく。

 半年使いつづけているラバー(裏ソフト)が悪いのか。いや、そんなことはない。粘着系のラバーで、確かに使用開始時よりは回転がかからなくなっているが、それでもまだなんとかなっている(そろそろ買い換えようとは思ってるけど)。

 こういう状態では、回転を猛烈にかけるよりナックル系で勝負したほうがまだましなようだ。ラリーは決めにいくよりはつなぐかたちになるが、まちがいなくミスは減る。

 が、攻める気持ちをもっているとなかなかつなげない。普段ならドライブ・スマッシュを打てるようなボールを普段どおりに打ちにいってしまい、ネットにかけてしまう。

 相手は、というとやはり湿気に苦しんでいるようだ。が、きちんとつないでくるので、こちらのミスが目立ってしまう。

 なんだかんだでそこそこ勝ち進めたが、やはりうまい人は試合運びがちがう。おそらく普段なら強打してくると思われるボールを運ぶイメージで軽打してつないでくる。

 この相手には完敗した。結果として自滅。相手のようにつなぐ技術がなかった。

 裏ソフトの場合はかなり湿気の影響をうけるけど、表ソフトの場合はどうなんだろうか?某メーカーから湿気とりスプレーがでてるくらいだから裏ソフトよりももっと影響をうけるのだろうか?

 日本の夏は蒸し暑い。今年の湿気との闘いは始まったばかりである。