‘つめ’

 「しまった!切ってくるの忘れた!」

 昨日の練習に続いて今日の練習でのこと。1ラリーしただけでいつもと感覚が違うのに気づく。


 私は反転式のペンホルダーを使用している(俗にいう‘ローター’である)。学生のころまでは普通の日本式ペンだったが、裏面にラバーを貼っていた。

 普通の日ペンだと裏面で指のあたる部分はコルクであることが多い。コルクをはがして木の面にされる方もいらっしゃるが、大体の方はコルクにされているのではないだろうか。

 私はラリー中に裏面で中指をよく動かす。フォアで強打するときは伸ばし気味にし、ショートやバックハンドをふるときは曲げる。

 そのため、裏面がコルクのときは指の動きにあわせてコルクが削れた。今はラバー(表ソフト)がだんだん削れてくる。

 削れるのは指があたるから、というより正確には‘つめ’があたるからである。

 つめが伸びているとその分裏面で指がひっかかる。そのため、微調整がしにくくなる。
 昨日・今日とつめを切ってくるのを忘れていた。私にしてはけっこう伸びていた。切ろう切ろうと思っていたのに…。


 そのため、打球感覚がずれていた。非常に微調整がしづらい。その分ミスも増える。今日はオーバーミスが多かった。

 私の場合、右中指のつめは左側が若干浮き気味である。深爪気味につめを切ってもちょこっと浮いている。

 つめが1ミリ伸びると打球感がかなり変わる。中指だけでなく、人差し指も伸びてくるとショートするときにラケットの角度の微調整がしにくくなる。

 今日はまだ練習でよかったが、これが試合だとどうなっていたか。つめが伸びていて負けました、なんて洒落にもならない。

 私はペンホルダーだが、シェークの方はどうなんだろうか?つめの長さがどのように影響するんだろう?

 たかが1ミリ、されど1ミリのつめである。5ミリくらいまで伸ばしている女性も多いが、そんなつめを見かけると「俺にはそこまで伸ばせんな」と思ってしまうのは私だけだろうか?