ひらぽん入院記 その2 〜 入院当日〜

 2月24日(月)。ついにこの日が来た。人生初の入院。確かにアレルギー体質ではあるが、これまで入院なんて骨折でもしないかぎり自分には無縁だと思っていた。

 荷物をまとめて駅へ向かう。病院の送迎バスに乗るためだ。1ヶ月の入院ということで1人だけやたら荷物がでかい。何か場違いである。

 病院に到着。すでに親がきている。まぁ、実家から近いところなので入院中も暇つぶしがてら来るんだろうなぁ。

 受付に入院の手続きの紙を渡すと看護婦さん(正確には准看護婦さんなんだろう。看護婦とはまず服の色が違うのと、その後実際に処置をしたりはしていなかった。)がきて部屋へ案内してくれた。

 ここは内科の病棟。若い患者は…いない。あとで聞いたが肺炎で入院していた高校生以外はお年寄りばっかりで90歳以上の人もかなりいるとのことだった。

 部屋には自分以外にすでに2名いたが、そのうち1人は今日入院のようで看護婦さんから何か説明を受けていた。

 しばらくした後、担当の看護婦さんがやってきた。内科にはおばちゃん看護婦ばっかりじゃないかという勝手な思い込みとは裏腹に若い看護婦さんだった(話を聞くと1年目らしい。かわいい子だった。)。

 とまぁ、この看護婦さん、なんと左腕にギプスをはめている。大丈夫なんかぁと少々疑念をいだきつつ後日話を聞いてみるとスノボでこけて骨折したとのこと。しかもけがした直後からなにもせずしばらくほっておいたらしい。自分の看護もしろよな。

 とまぁ看護婦さんの話はともかく、入院のオリエンテーションということで若干の説明を受けた後、はじめに血圧を測り、その後採血へ。内科で入院すると普通は9本血を採られるらしいのだが、免疫について調べるということで11本分採血された。はじめてや、こんなに血をとられたん。でも貧血は起こさなかった(笑)。

 入院オリエンテーションとかかれた紙には‘安静度:自由、食事:常食’と書かれてあった。そりゃそうやろ、本人元気やのに、と思いつつそれでも入院せなあかんのかと思うと憂鬱…。

 親も帰り、採血が終わった後は看護婦も戻っていったのでしばらく睡眠。入院準備で3時間しか寝てなかった(どんな準備してたんや…)のですぐに眠ってしまった、と思ったら看護婦さんが戻ってきて‘もう一本採血します’ってなんじゃそら。12本目の採血。

 しばらくすると‘メリーさんのひつじ’の電子音。何かと思えば食事のお知らせ。患者は‘パブロフの犬’か?と思いつつ初の病院食なるものを口にする。ある程度は予想していたがうまくない…会社の食堂のほうがよっぽどうまいで…(うちの会社の食堂の味は社員には評判よくない、ここだけの話)。

 食後には缶コーヒーを飲む。コーヒーが好きで普段もよく飲むのだが、入院中に飲んでもいいか看護婦さんに聞いたら医者にきいてくれて別にかまわないとのことだったので安心して飲む。

 昼食後は検温。看護婦がまわってきて体温を確認している。脈拍も確認していた。

 今日は医者はこないのだろうか。と思いつつまた眠る。今日に限らずいつでもすぐによく眠れる。やはり体は疲れておかしな状態なのだろうか。

 夕方4時ごろ担当医がやってくる。ここから想像もしていなかった治療が始まった…。

To be continued.