ひらぽん入院記 その1 〜 入院までの経緯 〜

 入院記を書くのはいいが、そもそもなんで入院することになったのか?

 入院しろと医者に言われた前日も試合に出てたし(団体戦でシングルス・ダブルスあわせて7試合してた)、その前の土曜にはスキーにも行ってたし、なんで入院せなあかんのや?

 時は1月にさかのぼる。大阪のガバナーズカップの前々日の晩、急に熱と痛みをともなって左膝が腫れてきた。

 時を同じくして、左耳が少し膨れてきた。この左耳がおかしくならなければ今回の入院は無かっただろう。

 ガバナーズカップでは左膝があまりにも痛く、いつもの卓球ができずじまいで一回戦負け…。

 最初に病院に行ったのは整形外科。もともとアトピー性皮膚炎があり、引っかき傷で細菌感染したのだろうということで抗生物質などの薬をもらった。このときは左耳は見てもらわなかった(化膿してると思っていて、そのうち治ると思っていた)。

 次に整形外科にいったとき、左膝は痛みと熱はなくなっていたが、腫れはひかない。このときに左耳も治っていなかったので診てもらった。医者も化膿してるのではないかということで膿をだそうとしたところ、膿ではなく水だった。

 耳については耳鼻科にいったほうがいいと言われ、耳鼻科に紹介状を書いてもらった。

 数日たってまた左耳に水がたまったので耳鼻科にいった。耳鼻科ではすぐに‘耳朶(じだ)軟骨炎’と言われた。耳の軟骨が炎症を起こして液を出しているということであった。

 左膝の状態も耳鼻科の医者と話をしたが、そこで左耳の症状との関連性を指摘された。自己免疫疾患、つまり膠原病(こうげんびょう)の可能性があるのではないかという。

 免疫の疾患の総称として膠原病と呼ばれているそうで、膠原病の代表的な病気はリューマチだそうだ。

 その仲間に軟骨が炎症を起こす病気があるとのことで、また水がたまったら点滴をしましょうと言われた。今回はしなかったが、かなり左耳をガーゼ&テープで巻かれ、格好悪いのなんの。会社に戻るのが恥ずかしかった。

 で、また数日後に水がたまってしまったので耳鼻科にいった。今度は水を抜いた後(注射で抜いてます)、ステロイド(副腎皮質ホルモン)剤の点滴を行なった。

 アレルギー体質(特にアトピー)の治療でステロイド剤はよく使われるが、膠原病の治療もステロイド剤を使用するらしく(後で知ったが膠原病は原因不明で治療方法も対処療法しか確立されておらず、その対処療法がステロイド剤の点滴や服用である)、この日だけでなく翌日も耳鼻科で点滴を行なった。

 そこで言われたのが一度膠原病の専門の外来があるような大きな病院(大学病院等)で診察を受けたほうがいいと。膠原病を専門で扱う病院はそういう大きな病院でしかないということで非常に不安になった。

 そこで色々と調べた結果、実家の近くでもあり子供の頃から眼科(近視&わずかながら乱視)に行っていた病院の院長が膠原病・アレルギーの専門の先生で、専門の外来もあることがわかったのでそこへ紹介状を書いてもらった。

 しかし、不安ながらもまだこの時点で入院が必要になるとは思ってはいなかった。

 会社を午前中休み、いざその病院へ。医者の問診に答え、体をみせ、説明を受ける。アトピーが少しひどいということ、現時点で膠原病の可能性を否定できないことから入院して治療しましょうと、あまりにもあっさり言われてしまった。

 う〜ん、困ったなぁ。仕事もまた忙しくなってきたところやし・・・とはいうものの診断書を書いてもらい会社でマネージャーと話をして仕事の調整(まわりに引き継ぎ)をして入院ということになった・・・。

診断書には

‘@再発性多発性軟骨炎Aアトピー性皮膚炎、により1ヶ月の安静加療を要す’

と書かれてあった。

To be continued.