Roaling (吠える)40°
怒涛、疾風のNewzealand Ironman で
Hawaii Slot をGet!

 ここ、オークランドはニュージーランドの北島、日本では日立市あたりの緯度に相当し、季節は夏の終わりというよりも秋の台風シーズン真っ盛り。天候は激しく、変りやいようです。

 いやー、参りました。スタート時は今にも降り出しそうな空模様、水温は去年のようには低く無く、ノースリーブで充分でしたが、第2マークを廻る頃から海象が荒れ出し、入水した手のひらが空を掴むこともしばしばで、キックも空を打つ有り様。透明度も悪く(地元の人はこんな所ではあまり泳がないそうです)日頃から軟弱な泳ぎの 老人には、撒き餌をしたり、潮流を調べたりで、大変忙しいSWIMレグでした。

 いつもの様にぐずぐずとトランジションし、寒いので、用意のゴミ袋を冠ってバイクスタート。前回はあまりのHillyな地形に腰痛が耐えきれずに90kmでリタイヤーしたので、2年続けてDNFはチトまずいプレシャーの中、38x27の最低ギヤーで完走目標ペース。

 バイク折り返しのSpecial Needs Bagには、意地でも横文字のサプリメントをやめて、一口練り羊羹、蜂蜜、梅干し等、純和風補給食を用意。ダウンヒルポジションにはあまりこだわらない予定が、ハワイのコナウィンド を越える 30〜40km/hの強烈な雨風。さすがはRoaling (吠える)40°...に近い所! そんなことも言っておれず、イタイイタイポジションで我慢我慢。130kmぐらいのところで痛み止めを服用。効果があって集中力がとぎれることは無かった。これまで悪評高かった、鋪装の悪さは、歓迎委員会によってずいぶん補修されており、街中に帰ってくると普通の鋪装がまるで大理石の上を滑っているように感じられた。結局、最大の困難はNZ坂の連続ではなくて、乗り込み不足の180km!、と強烈な向い風, Triathlete's Galeと言うことでした。(バイクは TRECK5500, Dura STI 9段, Split Second, 前後輪コリマーDeep Rim, Vittorio CX 23mm)

 ランのはじめ5kmは、上り坂とわかっていたし20〜30分はラン用の血流になるのを待っていたので 7分/km ペース。海岸通りに出て、片道8kmの強烈な向い風を2往復。日本人ライバルとのすれ違いは良く分かるのですが、外人情報が何もないので目処が立たず不安のうちに、なんとかオールアウトでゴールできた。
トータル

226.095km

12:52:13 397 位 / 完走 571名
スイム

3.9km

1:21:07

Trans4:28
バイク

180km

7:04:57

Trans6:19
ラン

42.195km

4:15:24
エージグループ、60才以上で2位。1位とは49分差、3位とは36分差。

シーズン早々にしてHawaii の権利を獲得できたので$300振り込んできました。
"Official Qualification Certificate" ヨカッタ?!

 SWIMで 田村義則君ほか約50名、バイクを制限時間内完走したのに、ランに出して貰えなかった人など合計80名が DNF と聞きました。

 Topは、Denmark人のピーターサンバン 8:46:12 今年もラストランナーは日本人!

  御本人さんは至極御満悦のご様子。日本人参加は過去最高の168名。琵琶湖クオリファイレースが無いせいか、藤原ゆーじ君、山本光宏君ら、Ironman Distance 常連の顔が多く見られた。

 此処は Hawaii Slot 目指して遠くはヨーロッパから参加する人もあり、各エージグループの上位ではシビヤーな戦いが展開され、年々レベルが高くなってきています。また事務局に、規定の写真と$300を預託しておけば、自動的に繰り上げ承認手続きをしてくれます。勿論、ダメな場合は手数料差引後、返金してくれるそうです。

 ツアーは「地球の旅」、関空、木曜発、火曜日帰着。Hotel はオークランド山手の White Hellon 別棟コンドミニアムで、3人1部屋、キチネット、電気レンジ、食器(大鍋なし)、洗濯機、乾燥器、大浴場あり 等。食材はかなり安く、果物、パンやケーキが美味しかった。NZ人の自然に対する心配りが強く感じられました。シンプルに、節度正しく、優しさ溢れて生きてはりま〜す。

 往路は 関空-オークランド直行、 帰路、フィジー経由、11時間半は辛かった!

老鉄 / ATC 大阪  こと 中西幸彦 でした <03/26/98/09:55>  (^o^)(*x*)(^_^;)