☆ミチオ先生から読者の皆様へクリスマスプレゼント☆

ミチオ劇場!四万十編
〜花彩のために〜

2006.10.17 四万十川ウルトラマラソン

ラ、ラ、ラスト10kmここからはカウントダウンが始まる
9、8、7と照り付ける太陽、距離が全然減らない

1週前古本さんに一緒してもらったが30km過ぎであっさりリタイヤ。とぼとぼ歩いて家に帰った事を考えると現在の姿は想像もできなかった。
よたよた。ラスト5kmまでこぎつけた。視力7.0あればそろそろゴールが見えそうな頃。
「このまま行けば、100km歩かないで行けそうだ」・・・心にできたゆとりが体の緊張感を解いてしまう。
ピッキッ!・・・ア・ク・シ・デ・ン・ト・!
午前2時半から起き、腹も減らんのに無理やり朝飯。5時半のスタートが遥か昔のように思える。
まだ夜も明けないスタート、道路両サイドにあるすごい数のろうそくが暗闇へ向かうランナーの道しるべとなる。幻想的だった♪
真っ暗な中、沿道には人の姿、「頑張れ!」じゃなく「おはようございます」の応援に新鮮さを感じる。
夜明けにつれて山の稜線が見え出し、朝モヤに乗っかった山々がこんにちは♪ 刻々と変わり行く変化にミチオは走る事より、ジーッ、キョロキョロ、ワクワク感がとまらない。
13kmくらいからだったか20kmに向けて800m程の山を、ミチオの意に反して登ることに。
登るにつれて視界が開け頂上付近は、眼下には雲海(モヤ海?)が広がっていた。あまりの神秘的な光景に残り80km地点、超ハイテンション・・・どんどんペースが上がる・・・あかんあかん、あかんて!
下りにかかると何とか我に返り残り80kmもあると心を沈みこませた。無事に足とも折り合いがつきギアシフトダウン。

下りきってほどなくすると今度は四万十川と「こんにちは」・・・気を使ってくれて、なんとゴール付近まで見守ってくれるとの事・・・なんとも力強い。

「頑張るぞ〜!」・・たぶんね。

川沿いは以前ツーリングで走った思い出の道、あの時は沈下橋で遊んだ程度で一瞬で駆け抜けたが、今日はじっくりマイナスイオンを感じつつ日頃の毒を洗い流すことに。。
沈下橋を渡り終える頃、後ろから60kmエントリーの山根さんがすごいペースでミチオ目がけてを追い上げてきた。

み)逃げろ、逃げろ、

快調に飛ばす山根さんは、ちんたら「やっぱり清流だけあって、きれいだなぁ」と
川魚を探してるミチオをあっさりパス

山)あっかんベ〜

・・は残念ながらなかったのですが、競ってる最中なのに振り返ってまで「頑張りましょう」と大きな声をかけてもらって元気をもらいました・・・感謝♪ が、しか〜しペースは上げませんが。
50km過ぎだったか見覚えのある背中
「Oh mr 古本 what's happen?」
山下りハイペースで下っていったはずなのに???
ズンズン近づく。ズン、ズン、ズンドコ、キヨシ〜!

ミ)お待たせ♪

もしかして飛ばした分疲れたのでは? そりゃ大変まだ半分もあるのに〜。。とぼとぼ走ってるミチオは相変わらずのんきなものだ。
こんな観光気分の若造に負けてたまるかと古さんは息を吹き返し、60km過ぎまでミチオと同行。
なぜかそれ以降見失うことになるが、途中キロ5分を切ってしまうアクシデントに見舞われつつも、なんとか急がず騒がずといろんな方とおしゃべりしながらペースアップを防ぎマラニックを満喫。
・・8時間が経過

ミ)ナベさんはもうゴールしてるんやろなぁ〜?そんなことなら俺も8時間でゴールしておけばよかったなぁ〜・・このブヨブヨbodyでは無理な話だが。今回はいいダイエットになるだろうけど

ゴールまでのこり10km辺りだったか、今回抽選で漏れてて応援に回っている嶋渡さん

ミ)まだ走ってますで〜♪

きっと嶋渡さんを今日一番驚かせた光景だったに違いない。
着実に四万十ファイナルステージ完全制覇が手の届くとこになってきた。そこへ見覚えのあるランナーが背後に忍び寄る。今回は60km出場の”うえしま”さんじゃあ〜りませんか。

ミ)あの〜、その〜、どの〜。

これまたミチオをあっさりパス。みんなしっかり走れているなぁ♪と関心。こんな状態の準備しかできず、出場してる自分が情けなくも恥ずかしくもなってしまう。しかしまだ歩かず、走れている。いやぁ不思議だ。
そして悲劇の現場が近づく!
痛った。痛、痛ッ

「アクヒ、アクヒ、アクシデント発生でごじゃりま!」

足は思った以上に疲れており、ふくらはぎを伸ばすと前が吊る。
まさにあっちを立てると、こっちが立たない状態.。
どこにも余裕はない。とにかく収まるまでその場にじっとただじっと立ちすくむしかない。
暑さと疲労から今までは各エイド毎に足にも水をかけていたのだが、95km付近のエイド。ラストだしと止まってる場合じゃない。
ペース上げるぞと、パスしてしまった。ミチオく〜んパスしちゃ駄目だよ。パスしちゃ。
足に余裕なんてなかったみたいだ。ギンギンに冷えた水しっかりかけとくべきだった(TT)

ここまできて「リ・タ・イ・ヤ」なのか〜・・・
後編へ続く・・・
後 編
もはや動きが止まってしまった。いつもなら、完全にやる気をなくし、白線でケンケンパッ!でも始め兼ねない雰囲気になるのだが、、、 しか〜し珍しくミチオの目には火が灯ったままだった。メラメラ!
今回の出場は”はるちゃん”出産を記念して頑張ってみようと決めた。
結局スケジュール的に厳しく、現地に呼ぶことはできなかったが、ユニフォームに写真を貼って一緒に走ってきた。
エイドでは、はるちゃんは人気者だった。「パパ頑張れ〜」「新米パパ頑張って」と、たくさん激ももらった。
ここで止めては、はるちゃんの将来に暗雲が立ち込め兼ねない。
完走が目標のスタート。思ったよりはるかに走れた。
まだ時間に余裕はある。歩いてでも行こう。
ぴょこん、ぺたん、ばたばた、よろよろ、ふらふら。
たった5kmされど5km、途中なぜか息を吹き返したりしてえらく時間を費やしたがなんとかゴールまでこぎつけた。
「ゴゴゴゴール」え〜と9:37:43

感動?いや疲れたかな♪

途中沿道やエイドでたくさん力をいただき
ほんと感謝でいっぱい。
そして少しして60km女子に出られた嶋渡さんの姿が・・・

ミ)前夜祭でたくさん飲んでたからまともに走れたのかなぁ?

・・・と、首から何やらヒラヒラぶら下げて歩いてきた。

「控え控え、この紋所が目に入らんか〜!ぎょえ〜!2、2位!」

ミ)よきにはからえ。


95kmまでしか走れんかったのがなんとなく分かったような気がした。
ミチオは飲み足らんかったんやな。今後の教訓としよう。 
表彰式では「ヒック、ヒック」こそしてないが真っ赤な顔のなべさんに笑わせてもらいました。
一番不安視されていたミチオ奇跡のゴール。
良かれ悪かれみんなも無事終えることがでよかったかなと。

おつかれさまでした〜(^o^) 
あ・と・が・き。。。
ミチオの結果を聞いた”はるちゃん”・・・頑張りの足りない父を持ったと嘆き、今度は自分で走ると靴を新調、早速トレーニングを開始していた!!