Micchy's Road 〜枚総編〜
(2005年5月22日 枚方市春季総合体育大会 by 島津光雄)
枚方総体当日
5000mエントリー!トラックデビューである。
「今日くらいは最後まで走りきるよ、遠い空から見ててくれ!」
と仏壇に手を合わせるミチオ。

競技場!あまりと言うか全くシステムが分かっていなかった僕は、ゼッケンは自分で作るんやでと言われそれだけを準備していた。
ナンバーも分からなかったので白の布切れ一枚!
到着するやいなや背中にゼッケンをした人を見てぞっとした。
もしかして2枚?聞いてみると常識だよと言われ???
俺の常識は1枚だよ!ブーブー。関係者に聞いてみたら別に無くてもいい。
腰で見てるから胸あれば十分だって。
適当でいいならじゃあと持ってきたのを半分に切って2枚作成♪
なんやかんやですぐに訪れたスタートの瞬間。
この前練習会で計った時が18分15秒確か去年計った時で8秒だった。
目標は17分台!できるなら宿敵大輔の神が出した今季世界記録17分40秒を超えること。
え〜とそのためには何分で走ればいいのかぁ〜?ん〜?ん〜?
「バ〜ン!」
スタートしてしまった。とりあえず我がの調子の成り行きに任せてみよう。
1キロ通過3分22秒悪くないよ。でもブービーである。
3キロに向かって高校生を3人パス♪練習会では抜かれてばかりだからたまには気分がいい。なんと尾坂仙人が5馬身ほど前に見えるではないの。いつもは小さいのに今日は大きいじゃない。私、本日いけてるのでは〜。
3コーナーとバックスタンドからの大観衆に後押しされ踏ん張りを見せる。
さぁ後2キロ頑張れミッチ〜。

天国で見てくれているおまえのためにも・・・
(ここでBGM-ON)
雨上がりの道、あの忌々しい過去が思い出される。
バイクで北海道一周しているときだっだ。
後ろには結婚を約束した愛すべき彼女を乗せて順番はさておきおなかには、まだ見ぬ息子の姿。
旅は順調にすすんでいたかに思えた。
その年は異常気象が続き北海道には珍しく雨が多かった。
すれ違うライダー達に挨拶するが、やはり天気のせいか
どこかみんな元気がないように思う。
せめて俺くらいテンションを上げねば・・とアクセルを持つ手に力が入る。
一台のグレーの車・・なにをチンタラ走ってるのかなぁ〜
右ウインカー、チッカンチッカン!
「お先〜♪」「も〜そんなに飛ばしたら危ないよ!」
ストレートエンドには左ヘのヘアピン。
なんとその頂点に雨上がりのぬかるんだ路面+山からの水が車道まで流れ込んでいる。
あっ!グリップを失ったフロントもはやなすすべがない。
ガードレールにガチャ〜ン・・・

目が覚めたのは一週間もたっていた。
ふと我に返った。あいつは?泣きじゃくる親。
俺は一瞬にして全てを失った。
取り返しはつかない。一度に二つの命がこの世から消えた。
やけになり酒、薬、傷害事件とミチオは狂っていった。
あるとき一通の手紙が届く。中には「3人分精一杯生きてね」
短いが心に響く内容だった。
このときからあいつの好きだったマラソンを始める。、そして今日に至る。
(BGM その2)
走馬灯のように記憶がよみがえる、いかんいかんレースに集中せねば。
3人分の頑張るぞ!さぁ1キロを切った。
何分だ?あれ?2分48? さすがは不慣れなトラック200m間違えた。
まぁいい最後まで走りきることが大切だ。
くるひぃ〜息も絶え絶えゴール、後ろの方のくせにガッツポーズ!
17分15、16に見えたが後で結果見たら19秒だった。
まぁいい。なんせガッツポーズしてゴールで時計止め損ねてしまったからよくわからない。あっはは。
なにはともあれ目標達成おめでとうございます。
神鍋では更なる飛躍をめざし頑張ります。
−−−−−−−−−− F i n −−−−−−−−−−

ひょっとしてこれはフィクション?と思われたあなた、
その辺はご想像にお任せしま〜す。
神鍋では続編「天使が舞い降りる」が書かれるかもしれませんよ(^_^)
お疲れ様でした。あ〜こんなに書いてるから今日走る時間なくなった〜ガック!

(5月25日のBBSより抜粋)

物語の彼女ではありません(^o^)

宿敵!蘇我乃大輔の神

物語の彼女かも知れません(^^;;

悪霊退散!(^^;

なにやってやがんでぇ〜(-.-#)