日時:令和七年四月六日(日) 14時斎行
場所:厳島神社
神賑行事:お囃子 10時〜15時頃迄随時
穴弁天公開(入口付近まで)
厳島神社の境内社「穴弁天」
『正式名称は宇賀神社』
毎年四月の第1日曜日には、池のほとりにある厳島神社の例祭があります。厳島神社は氷川神社の兼務社でありますが、距離も近いことから氷川神社の御末社のような感覚でお守りしています。厳島神社の正面には厳島神社の境内社となっている洞祠があります。現在は鉄の門戸が有るため中に入ることはできませんが、通称「穴弁天」と呼ばれています。
穴弁天の正式名称は宇賀神社といいます。厳島神社の御祭神は佐依姫命(市杵島姫命)で水を司る神様ですが、神仏習合の時代にインド由来で同じく水を司る弁財天と同一神とされ、弁天様として祀られることが多くなりました。 弁財天には常におそばに居る配下神がおり、その中に宇賀神が含まれます。宇賀神の姿は蛇の胴に人の頭が付いているもので、その顔はおじいさんであったり中性的な面持ちのものであったりと様々です。厳島神社と宇賀神社の位置関係は、厳島神社社殿やや西よりの所に宇賀神社があります。吉祥寺の井の頭公園内にある弁天堂にも宇賀神像が安置されていますが、お堂との位置関係はほぼ同じです。また、穴弁天に安置されている御神像のお顔は中性的な面持ちで、ぱっと見には男性か女性かは判断が付きません。
御神像の写真をお見せすることはできませんが、当社の宇賀神像はこんな感じ。ちなみに、前述の井の頭公園弁天堂の宇賀神像はおじいさんの顔です。
崩落が進む穴弁天
宇賀神社内部は、厳島神社の例祭日に限り内部を公開していました。しかしながら安全性の確保ができないので、内部天上の修理が完了するまでは洞祠中ほどまでの公開としておりました。年に一度しか公開を行わないため、時間をかけて様々な業者に洞祠内の修理を依頼しましたが、適切解が得られないまま今日を迎えております。
特に問題となっている崩落の原因は、洞祠上部に繁生する樹木の根であります。特に大きな木が洞祠入口部分から池方向に張りだしており、その樹体を支えるために根を反対方向の南側に大きく張っております。台風や強風の時には木があおられることで同時に根方向が揺さぶられ、結果根の下部にある天井部分が崩落しているのです。
以上の事情から、近年では穴弁天の中まで入って頂いての御参拝は中止とさせて頂いております。
代わりに、内部を撮影した動画を厳島神社の例祭に合わせて公開しております。
※ 著作権並びに宇賀神社宗教上の関係によりダウンロード不可としております
※ リンクはどなたでもご覧いただけますのでSNSでの共有も可です
※ 例祭後1週間で動画の公開は終了とします
動画はこちら