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〔当事者の証言〕なぜ、原爆は投下されたか
「戦争を早く終わらせるため」だったのか

マッカーサー(アメリカ極東軍最高司令官)
「私の幕僚たちは一致して、日本は崩壊と降伏寸前の状態にあると判断していた」
「原爆投下は軍事的にみれば全く不必要である。日本は降伏を準備している」

トルーマン(アメリカ大統領)「ソ連が参戦すれば、日本はお手上げだ」
(1945年7月17日、ポツダム会談初日)
「原爆を投下すれば、ロシアがやってくる前に日本はお手上げだ」
(翌18日、原爆実験成功の電文を受け取り)

スチムソン(アメリカ陸軍長官、原爆投下作戦責任者)
「(原爆投下の目的は)満州に侵攻し始めたロシアが日本本土に到達する前に、できるだけ早く降伏を実現することであった」

バーンズ(アメリカ国務長官)「原爆は、日本を打ち破るために必要なのでなく、ソ連をもっともコントロールしやすくするためだった」

近衛文麿(元首相)
「勝利の見込みなき戦争…一日も速やかに戦争終結の方途を…」
(1945年2月14日、天皇に上奏。しかし聖断が遅れ、原爆投下後に降伏)

スターリン(ソ連首相)
「経費はいくらかけても、できるだけ早く」ポツダムから帰ったスターリンは、すぐさまモロトフ外相に、42年以来停止していた原爆開発を、急ぎ再開するよう命じた。広島に原爆が投下された時も、スターリンはソ連の指導的科学者5人を集めてアメリカに追いつくように命じた。

米戦略爆撃調査団の報告(1946年)
「原爆が落とされなかったとしても、ソ連が参戦しなかったとしても、確実に、1945年11月1日の九州上陸作戦予定日までに、日本は降伏していただろう」