高校に入って、ラグビー部の門を叩いた。当時は朝から晩までラグビーばかりだった。
その御縁で目下 埼玉大学ラグビー部 の監督をやっている。
関東大学ラグビーは、対抗戦グループとリーグ戦グループに分かれている。
対抗戦グループは、東京六大学、早稲田・慶応・明治というような17校で作ってる。
国立大学としては東京大学、筑波大学などがこれに含まれる。

リーグ戦グループは、どちらかといえば新興大学で、新聞紙上に登場するのは、
関東学院大学、大東文化大学などである。
44校が所属しており、6部に分かれている。
第1部リーグは関東学院大学、日本大学、法政大学、大東文化大学など強豪
ぞろいで、こういう大学はメチャクチャ強い。

わが埼玉大学は、5部に所属している。
仲間は、東京経済大学、産業能率大学、横浜市立大学などである。

公式戦シーズン、つまり9月から11月まで、総当たりの公式戦をおこない、
成績上位2校は、上の部(埼玉大学の場合は、第4部)の下位2校と入れ替え戦
をおこない、勝てば上位リーグに移行する。
埼玉大学は、平成10年に新人12名を迎え入れ、しかも花園を経験した選手もいて
大いに意気が上がった。結果としては、東京都立大学、産業能率大学、埼玉大学
が3校とも5勝1敗で並んだのだが、都立大戦の時フロントに故障者がいたため、
後半の終わり頃ソフトコンタクト(押さないスクラム)を依頼し、この時都立大
学には勝ったのだが、3位という判定になった。
 最終的には上の入れ替え戦にも、下の入れ替え戦にも出ず、5部残留というこ
とになった。

私が監督になった時、関東学院大学を蹴散らす、綿密な5ヶ年計画を立てた。
なぜ5ヶ年かといえば、一年間に1部しか上に上がれないからだ。
筋肉トレーニングから、相手の目をあざむくサインプレーの練習、
1部リーグ昇進祝賀会 の日程 まで決めたのだが、先に述べたような事情で
5ヶ年計画が8ヶ年計画に急拠修正されている。

今年は1年生12人が2年生になるが、1年生をどれだけ獲得できるかがポイントだろう。
今年卒業してしまう学生が10人近くいるので、その穴を補強しなければならないからだ。

今までの敗戦について反省をすると、サインの不徹底があげられよう。
監督が「トライをしろ」とか、「ボールを落とすな」「絶対得点されるな」
というサインをしきりに出すのだが、相手チームの選手の方が私のサインを見て
自分へのサインだと勘違いしてトライをしてしまうという失敗が多かった。
来年は、サインが徹底されるよう、またサインが相手チームにもれないようにしよう。



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