謎のミカドゲーム
息子が小学校1年生では、Meine Fibelという教科書をドイツ語の授業に使っていた。道徳の教科書も兼ねているのろうか、と思うほどよくできた内容だが、その中で不可解な記述が、、、
いただきます
アナはヨーコの家に招待されています。
ごはんと野菜とソースがあります。
そこには木の棒がありましたが、スプーンもフォークもありません。
「この木は何に使うの?」
アナは聞きました。
「食事に使うのよ。」
ヨーコが答えました。
ヨーコは箸を持って食事をしました。
ヨーコのお母さんもそうしました。
アナはなすすべもなく、ヨーコを見ていました。
「ああ、ごめんね」
ヨーコのお母さんが言いました。
「日本人は箸でご飯を食べるの。
でも、ヨーロッパの人はスプーンで食べるのよ」
お母さんはアナにスプーンをくれました。
「ありがとう」アナは言いました。
でもそれから、アナは箸を持って食事をしました。
食事の後、アナとヨーコはミカドをして遊びました。
それは2人ともよく知っているものです。
◎ 絵に書かれている食事は、日本料理というより中華料理に見える。ご飯の茶わんがなく、おかずとご飯が1つの皿に盛ってある。ヨーコのお母さんが、汁わんを左手で持ち上げて食べているところなどは、確かに日本人のしぐさにみえなくもないのだが。でも、天井からつってある、「キリンビール」と書かれた提灯はいったい、、、
◎ 著者は、ミカドゲームは日本のものだと明らかに思っているようである。いったいこれは何?しかもMIKADOという字は赤字で著しく強調されているのであった。