液晶ディスプレイをバックライト化する

1999.2.27 de JS1RSV

ワンボードマイコンなどで使われるキャラクタ液晶ディスプレイをバックライト化してみました。手持ちの20桁4行の液晶ディスプレイを車に乗せて使いたかったのですがバックライトが無いと夜間は全く見えません。

液晶ディスプレイには、初めからバックライト付きのモデルも多く、液晶パネルと基板の間に隙間があります。その隙間にアクリル板と白色のフィルムを挿んでバックライト(正確にはサイドライト)用のパネルにします。照明にはLEDを使うのが一般的です。

改造の手順

まず、液晶ディスプレイを分解します。反射型は液晶パネルの裏側に反射用のフィルムが貼り付けて有るので、これをアルコールを使って丹念に剥がします。これで液晶パネル(写真、真ん中)は透明になります。 LCDを分解する
つぎに、液晶パネルの裏側に置く透明なアクリル版、白色フィルムを用意します。必要があれば、液晶パネルとアクリル版の間に入れる半透明なフィルムも用意します。アクリル版は片面だけ紙やすりで削って光が全面で反射しやすくなるようにします。(上から順に、白色フィルム、アクリル版、半透明フィルム) アクリル版を用意する
あとは、液晶パネルの裏側に、半透明フィルム、アクリル版(削った方が後ろ側)、白色フィルムの順番に押し込みます。(本当はバラして組み込んだ方が奇麗に仕上がる) アクリル版を入れる
最後に好きな色のLEDを取り付けて、液晶ディスプレイを組み立てたら完成です。 完成したLCD

一度分解すると、液晶パネルと基板の接触不良が起きやすいようです。特にアクリル版などの厚みが厚いとうまくゆきません。確実性を求めるならば、初めからバックライト付きの液晶ディスプレイを買ってしまう方が簡単です。また、LEDでなくELを組み込むのも面白いかもしれません。しかし、EL用DC−DCコンバータは高価ですし、結構大きいのでコンパクトにまとめたい場合にはLEDの方が簡単なようです。