AMD K6−266

の、オーバークロック・レポート


K6-266

1998.6.10 de JS1RSV

1998.6.11 追記

1998.6.12 追記

1998.6.26 追記

1998.7.20 追記

1999.5.1 追記

1999.5.30 追記

既に、K6-2-300とか出ているのに、今更K6-266にした理由は、やっぱり安いことです。15000円割ってくると、もう、どうでも良くなってきます(^^;) ほんとは速いと言われたロット番号9811が欲しかったのですが、時期を逸してしまった今では望むべくもありません。

また、K6-300を使っても350MHz程度が安定稼動の上限という話です。、現在使用中のMB(ASUS T2P4/Ver.3.0)では外部83MHzまでしかクロックアップできないので、83x4.5=373MHzは安定稼動は不可能そうですから、83x4=332MHzが限度と思えます。外部100MHz改造して、100x3.5=350MHzという選択もありますが、これは面倒なので考えないことにしました。

また、安いCPUですから、電圧を上げて壊してしまってもいいという考えもあったので、K6-266を酷使してみることにしました。そして、MBがI/O電圧(Vio)を3.5Vまで上げられると勘違いしていたせいもあります。

ちなみに、K6-266の外部クロックは66MHzが標準です。83MHz動作は保証されていません。でも、クロックと倍率の積が規定以内なら、大抵は動くそうです。つまり、83x3=249MHzなら動くということです。また、K6-266とK6-300のCPU電圧(Vcore)は2.2Vですが、K6-266のVioは3.3Vなのに、K6-300は3.45Vです。K-266とK-300は同一ラインの製品という噂ですから、Vioを上げるとK6-300並みの結果が出そうな気がしてきます(^^;)

結果は、標準的なVcore、Vioの設定での結果は、予想通り300MHz(正確には83x3.5=290)まででした

83x4.0=332MHzの場合、Vcoreが2.2VではWIN95の起動中にハングしてしまいます。そこで、Vcoreを2.4V程に上げてみると、BIOS画面でハングしてしまいます。K6-266はVcoreを無闇に上げても効果がないようです。ちなみに、ハングした後、リセットで再起動させようとしても、BIOSすら立ち上がらなくなります。電源を入れ直せば動くのが妙です。

次にMBのVioを上げるジャンパを設定しても変わりません。ちょっと不信に思ったので、テスターで実測してみた処、Vioは3.3Vで変化しません。どうやら、T2P4はVioの設定はできないようです!説明書をよーく読んでみると、Vio設定だと思っていたジャンパは、単一電源CPU用の電源設定用であって、2電源CPU用のVio設定用ではないことが判明しました。Vioが設定できないとは、K6-266を骨まで酷使できず、ちょっとショックでした。

噂では、K6-266/300のクロック発生器は、Vio電圧で行っているそうです。Vioが低いと高い周波数まで動かないという話です。Vioを上げればなんとかできるのかもしれません。

目下のところ、83x3.5=290MHzで使っています。目標はあくまでも、83x4=332ですから、なんとかしたいと思っています。T2P4を改造するのが一番早道かな?と言って改造方法が分からないし、自分で調べるのも面倒だし(^^;) メインマシンなので破壊試験もできないし(^^;)

とにかく、332MHzが成功したら、もういちどレポートしたします


K6−300の体感速度

1998.6.11

私がCPUパワーを求める原因になっているのが、VFW(Video For Windows)の再生の為です。最近では、Motion-JPEGでキャプチャーするのが我が家の標準になっているので、これをリアルタイム・ソフトウエア・デコードできるかどうかが、1つの目安になっています。

もちろん、エンコードしたキャプチャー・カードを使えば、ハードウエア・デコードも可能ですが、他のマシンで取り込んだデータは、どうしても、ソフトウエア・デコードになってしまいます。具体的には、PowerCapture/PCIで撮ったデータを、Rainbow Runnerしか積んでいないP5マシンで再生する必要があるのです。

M-JPEGのデコードは、かなり重い処理です。MMX 83x2.5=208MHzのマシンでは、320x240x15fpsのデータを2倍拡大で再生すると、わずかならがコマ落ちしていたのが確認できました。それが、K6 83x3.5=291MHzを使うと、コマ落ち無しで再生できるだけでなく、320x240x30fpsのデータも2倍拡大でコマ落ちが無く再生できます。

K6に取り替えた時、最初に83x2.5で動作試験を行ったのですが、同一クロックでも、わずかにK6の方が速いことが確認できました。VFWのような処理はK6は得意なようです。

ちなみに、VFW再生にとって、外部83MHz動作は重要です。66MHzと比べるとまるっきり違います。CPUを2倍の速さにするより、外部クロックを上げる方が効果があります。ただし、90MHz以上になるとメモリも周辺カードも対応が難しくなってきます。できれば100MHzにすべきなんでしょうけど・・・この辺はP2/PC100を買うまで我慢することに致しましょう(^^;)

これで、320x240x30fpsを今後の標準にしても良いような気になってきました。ただ、これくらいのレートになると、16倍速(外周8倍速)程度のIDE/CDROMでは遅すぎるようです。そのうち、32倍速くらいのドライブは必要になりそうです。


75×4.5=337MHzは成功

1998.6.12

最近は外部83MHz環境でしか動かしたことがないので、66MHzや75MHzで動かしたらどうなるか試してみました。すると、75×4.5=337MHzでは、あっさり動作してしまいました。ちなみに、66×5=330MHzだと動作しません(^^;) 83×4=332MHzでも駄目でしたから、単にクロックの絶対値が高すぎるというわけでなく、クロックアップしやすい倍率があるのか、外部クロックに得意不得意があるのかもしれません。

発振は奇数倍数が起こりやすいと言われます。×0.5単位で可変できますから、回路的には×4.5は奇数倍率に当たると思われます。×4や×5は偶数倍率ということなのでしょう。すると、外部94MHz程度で動かせば、94×3.5=329MHzってことが可能かもしれませんね。

もっとも、外部クロックは90MHzあたりで、大きな壁があります。メモリだけでなく、ビデオカードやMIOチップなど、色々とトラブルを引き起こす可能性があります。それ以上に、クロックアップ改造は面倒ですので、なかなか気が進みません(^^;) もちろん、75×4.5=337MHzで動かす気はありません(^^;) ベンチは早くなりますが、VFWなんかは遅くなるので、私にとっては無意味ですから・・・

面白い現象として、限界を超えている場合は、電源投入時には若干でも動きますが、リセットスイッチでの再起動は全く動きません。電源投入のショックで、クロック逓倍回路がいやいや動くのかもしれません。

最後に、66×4.5=297MHzや、75×4=300MHzではちゃんと動作しました。300MHzまでは安心動作してくれるようですね。


T2P4のVio電圧可変に成功

1998.6.26

T2P4のVio電圧可変の話を、Webで探していたら、やっとみつけましたので試してみました。部品配置図から見ると、T2P4のリビジョンが違うようですが、色々と裏付けを取ってみたら、部品番号は同じようでした。具体的にはR85という200Ωの抵抗を取り替えます。記事では、可変抵抗に取り替えると書いてありますが、3.45Vが出れば良いので、固定抵抗で実験しました。200→220Ωにすると、実測で3.28V→3.55Vへ変わりました。3.45Vより0.1V過電圧ですが、まあ、誤差のうちだろうということで、220Ωにしてあります。ちなみに金属皮膜抵抗を使います。

さっそく、83×4.0=332MHzを実験してみます。前回はHDDを飛ばしたので、余っているDOSの入ったHDDで試したところ、難無く起動します。前回問題があった、リセットを押しての再スタートも問題ありません。やはり、Vio電圧を上げることで、CPUの逓倍器のマージンが上がったようでした。ちなみに、83×4.5=373MHzは駄目でした(^^;)

なんとなく、安定していそうなので、DOS用HDDから、常用しているWIN95用HDDへと変更してみると、なんと、起動途中でハングしてしまいます。リスタートさせても、駄目・・・先日HDDを壊した悪夢が頭を過ぎったので、再び83×3.5にもどして、蓋をしめてしまいました。

現在、メモリタイミングは最速設定にしてあります。Vcoreもデフォルトのままです。この辺を調整すると、動くようになるかもしれませんけど、メインマシンでこれを恐いので、またしばらくお預けにしようかと思っています。

T2P4の×4.0以上設定方法、Vio電圧可変方法は、こちらをどうぞ。


オーバークロックのその後

1998.7.20

ちょっと思い当たる処があって、久々に実験してみました。今度はHDDを壊さないように、余っていた540MBのHDDにWin95をインストールしての実験です。今までの実験も含めると以下のような結果がでました。

T2P4無改造での300MHz

Vcore
(V)
Vio
(V)
CLOCK
(MHz)
Report
2.2 3.3 66x4.5=297 WIN95 OK
2.2 3.3 75x4=300 WIN95 OK
2.2 3.3 83x3.5=290 WIN95 OK (常用)

※K6-266は、300MHzまでは安定して動作すると思われる

T2P4無改造での333MHz

Vcore
(V)
Vio
(V)
CLOCK
(MHz)
Report
2.2 3.3 66x5=330 NG
2.2 3.3 75x4.5=337 BIOS ONLY
2.2 3.3 83x4=336 NG

※CPUのクロック逓倍器が安定動作しないと思われる

Vio変更後の333MHz

Vcore
(V)
Vio
(V)
CLOCK
(MHz)
Report
2.2 3.48 66x5=330 WIN95 OK
2.2 3.48 75x4.5=337 WIN95 OK
2.2 3.48 83x4=336 WIN95 OK

※Vioを上げれば333MHzでも動作することは確認できた
ただし、83x4時にHDD(FBST)では動作しない

K2-266動作上限確認

Vcore
(V)
Vio
(V)
CLOCK
(MHz)
Report
2.35 3.48 66z5.5=363 BIOS ONLY
2.35 3.48 75z5=375 NG
2.35 3.48 83x4.5=373 NG

※K6-266でも、Vcoreを上げると限界が上がるようだ。
363MHzではVio=3.48Vでは不足気味。Vcoreも2.4V以上に上げた方が良いかもしれない。

以上から、電圧をあげればK6-266のハズレロットでも350MHzは夢では無さそうということがわかりました。ただ、外部83MHz時に300MHzを超えるクロックで動作させると、CPU以外の部分で不安定になるようです。たとえば、HDDは典型で、おそらくはMODE4とかの転送モードが原因になってるようにおもえます。ちなみに、メモリは333MHz時でも最速設定(R/W=222)で実験しましたが問題は出ませんでした。ただし、クロックアップに強いといわれているLGSとマイクロンの32MBx4=128MB構成です。


CPUの劣化?

1999.5.1

K6−266(83x3.5=290)は、長い間、我が家のメインWINマシンだったのですが、先日、Celeron300A(100x4.5=450)へと切り替えました。サブになったK6マシンは、外部クロック83MHzと少々無理をさせていたので、暖かくなった最近では少し不安定なようです。そこで、75x4.0=300MHzへ切り替えて安定化をねらおうとしたところ、なんと、動かなくなってしまいました!!

昨年、実験したときは、75x4.0の方が安定していたのですが、CPUが劣化したのか、300MHzでは動きません!でも、83x3.5なら動くんですよね、わずか10MHzの差ですが動かなくなるとは思いもよりませんでした。おかげで、HDDを飛ばしてしまい、たまたま、メインWINマシンのHDDも飛ばしていた時だったのでエライ目にあってしまいました。(フォーマット)死んだHDDからレジストリを拾い出し、やっとのことで修復できました。


K6−2 266 のレポート

K6-2 300MHz

1999.5.30

K6−2 266をテストする機会がありましたので試してみることにしました。ロット番号は9819と少し古く、すでに300MHzオーバーでは上手く動かないことが実験済みだったようなので、あまり期待はできませんが、手持ちのK6−266との違いが分かるかと実験してみました。

耐性の結果は私のK6−266とほぼ同じでした。66MHz x 5.0 = 333MHz が瞬間動いた以外は300MHzを超えられません。不思議なことに、私のK6と同様に、75MHz x 4.0 = 300MHzは上手く動きませんでした。75MHzがだめなのはMBとかメモリに問題があるのかな?結局、以前と同じ83x3.5で常用しています。

super-paiなどの演算ベンチマークでは、K6とK6-2の違いは現れませんでしたが、3DNow!を持つK6-2なら、ファイナル・リアリティが少し早くなるかと試してみましたが、私のDirectX6が対応していないのかベンチに大差はありませんでした。たしか、DirectX6は3DNow!に対応していたと思ったのだけど???

ひょんなことで、K6−2−400のレポートもできました。これも、400MHzは超えられません(Vcore=2.2V固定)でしたので、83x4.5=375MHzで動作させています。このくらいの倍率になると、ビデオ以外の処理速度でも66x6.0と83x4.5の差は劇的です。super-paiでは1分もベンチ速度が違います。やっぱり、PC100は有効なんだと痛感させられました。