整形外科に関連したちょっと役に立つ医学コラムを掲載していきます
肩凝りについて
年齢を問わず多くの方が肩凝りで苦しんでいます。ではこの肩凝りの正体は何でしょうか。
肩こりの原因を大変簡単に説明すると、肩の周辺の筋肉の血流が悪くなって、その結果、筋肉が固く張ってしまうためと言えます。つまり、一種の筋肉痛です。
さらに、そうなる原因としては、
長時間同じ姿勢で仕事や勉強をする
いわゆるコンをつめすぎる・・・
精神疲労
胃腸の調子の悪いとき
歯の痛み・顎のずれ・・・などさまざまです。

整形外科の病気としては、中高年の場合は頚椎椎間板ヘルニアなど脊椎の老化が原因のことが多く、若い人では首の姿勢の問題がよくみられます。
医者にかかるとよく「首の骨が通常と逆に反っている」と言われることがあります(世間では”首ねこぜ”と呼ぶ人もいます)。
これは、リラックスした状態では、頚椎は一般に、体の前の方に曲がっています(生理的前弯)が、 これが逆に後ろに曲がっていると、首の後ろの筋肉は常に伸びて緊張状態になるため、それが肩こりにつながります。
体形も関係しており、“なで肩”の人は節肉が緊張しやすく肩凝りをおこしやすい傾向があります。和風美女と云われる首の長い女性に多いタイプです。
このように肩凝りと言ってもその原因も様々ですから、必ずその原因を調べるために検査をします。

■治療方法■
まずは強い肩凝りには筋緊張緩和剤、血液の循環をよくするビタミンEの投与などを試みます。
薬が効かない場合は、押されると痛いポイントに局所麻酔剤を少量注射すると効果があります。
これらの薬物療法と併用して、頚椎牽引やマッサージ、温熱療法など血液の循環をよくする物理療法を試みる。
いずれにしても肩凝りの治療は時間がかかるので信頼の出来る整形外科医を選び、よく納得した上での治療をおすすめします。

なった人にしかわからない辛い肩凝り、決してあきらめないで是非受診してみて下さい。納得できる説明をいたします。
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