災害等への備えについて

 

91日は、防災の日です。あらためて災害等への備えを確認してください。台風や豪雨による水害、地震など大規模な災害が各地で起こっています。サルコイドーシスなど難病患者とそのご家族の皆さんは、災害時の行動について、事前によく検討しておくことが大切です。

 

.治療に関すること

@ 主治医との災害時の診察などについて、連絡をどのようにするかを確認しておく。

A 災害時に、患者を受け入れてくれる医療機関を確認しておく。

B 平素は受診していない医療機関への受診の可能性もあるので、自分の病状を適切に伝えられるように緊急医療手帳を準備して、主治医や薬などに関する必要事項を記載しておく。

C 一時的に他県の病院への入院等もあり得るので、病院について話し合いをしておく。

 

.薬剤に関すること

@ 予備の薬や物品を備蓄しておく。

A 収納場所を検討し収納しておく。(確実に見つかるところ)

B 常用薬の供給ルートを確保しておく。

C 薬剤情報(使用薬剤、禁忌薬等)を療養者・家族が正しく理解し、誰にでも説明できるように準備しておく。

D 緊急医療手帳に薬剤に関する事項を記載し、患者・家族が必ず携帯しておく。

 

.避難に関すること

@ 向こう三軒両隣など小単位の助け合い体制の構築に努める。

A 自分の病気やおかれている状況を地域自主防災会・県健康福祉センター(保健所)等に申し出ておく。緊急時搬送が必要な人は自主防災のリストに入れてもらう。

B 災害時の連絡体制を周知しておく。

C 災害時の連絡手段として、NTT災害用伝言ダイヤル「171」の使用法を知っておく。

 

.避難先について

小中学校や公民館に行くことだけが避難ではありません。「避難」とは「難」を「避」けること。

下の4つの避難行動があります。

 

@行政が指定した学校などの避難場所への避難 

携行するものは、薬、マスク、消毒液、体温計、スリッパ、着替え、携帯電話、充電器等です。

 

A安全な親戚・知人宅への避難

災害時に避難することができる場所を親戚や知人と相談しておきましょう。

 

B安全なホテル・旅館への避難

通常の宿泊料が必要です。避難に適切な場所や料金などを確認しておきましょう。

 

C自宅での垂直避難など屋内における安全確保

 

ハザードマップで次の3つの条件を確認して、自宅にいても大丈夫かどうかを確認することが必要です。

1.家屋倒壊等、氾濫想定区域に入っていない。

2.浸水が想定される水の深さよりも、自宅の居室は高い位置にある。

3.水・食料などの備えが十分にある。

 

警戒レベル4の避難指示までには必ず避難することが必要です。レベル5は生命の危険があります。

警戒レベル3は、高齢者以外の人も、必要に応じ普段の行動を見合わせ始めたり、避難の準備をしたり、自主的に避難をするタイミングです。難病の患者さんは、このタイミングで避難してください。

 

災害用伝言ダイヤル(171)伝言の録音方法

171」をダイヤルし、利用ガイダンスに従って、伝言の録音・再生を行ってください。

録音される方は1(いち)、再生される方は2(に)、暗証番号を利用する録音は3(さん)、暗証番号を利用する再生は4(よん)をダイヤルして下さい。

 

緊急医療手帳

⑴ 基本情報             記入日   年  月  日

名前(ふりがな)                   性別 男・女

生年月日 T S H  年 月  日(満 才)

住  所

電話番号                    携帯電話番号

血液型 [ A  B  O  AB ] Rh[ +− ]

身 長・ 体 重   身長    cm   体重   kg

健康保険証

国保後期高齢協会けんぽ ・ 各種組合・各種共済・その他( )

記号 (    )    番号(           )

難病医療費 受給者証 指定難病・小児慢性特定疾病 受給者番号

病名

重度医療受給者証 受給者番号(           )

身体障害者手帳 (  )種(  )級(      障害)

介護保険 介護度(       )

 

⑵ 緊急時連絡先一覧

■家族等

【近くの緊急連絡先】

@ 名前            関係

  電  話(     )    

  携帯電話(     )    

A 名前            関係

  電  話(     )    

  携帯電話(     )    

B 名前            関係

  電  話(     )    

  携帯電話(     )    

【遠方の親族等連絡先】

  名前            関係

  電  話(     )    

  携帯電話(     )    

 

■かかりつけ医

主治医・往診医・在宅療養指導管理料算定病院等

医療機関           (種別      )

住  所

医師名

電  話(     )    

 

■かかりつけ薬局

薬局名

住  所

電  話(     )    

 

■緊急時搬送先医療機関

医療機関名

住  所

電話番号(     )    

 

■その他受診医療機関

施設名           (電話         )

施設名           (電話         )

施設名           (電話         )

施設名           (電話         )

 

⑶ 病歴・治療歴等

■病歴・治療歴

   年  月  病名・手術

 病院名

 主治医

■禁忌薬剤名

■アレルギー(有・無)

■禁忌食物等

■ネブライザー使用(有・無)

■内服薬等 記入またはシールを貼付のこと

<緊急時の薬>

<必ず服用する薬(中止不可)>

<その他の薬(副作用・量・回数等を記入)>

※ お薬手帳も一緒に携帯しましょう!

 

 

 

基本的な非常用持ち出し袋の中身

□水

□食品(ご飯、レトルト食品、ビスケット等)

□防災用ヘルメット・防災ずきん

□衣類・下着

□レインウェア

□ブランケット

□軍手

□タオル

□ビニール袋(大小)

□紐なしのズック靴

□使い捨てカイロ

□救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬、マスク、体温計等)

□薬剤情報提供書のコピー

□健康保険証のコピー

□ティッシュ・ウェットティッシュ

□洗面用具

□歯ブラシ・歯磨き粉

□懐中電灯

□携帯ラジオ

□予備電池

□携帯充電器・モバイルバッテリー

□マッチ・ろうそく

□ペン・ノート

 

この他にも子どもや高齢者などの家族構成にあわせて、ミルクやほ乳瓶、おむつ、生理用品など、日常生活で必要なものを入れておきましょう。