待ち侘びていたXMOS High Speed Audio USB2.0 Reference Design(厳密にはDevelopment Kit)がやっとこ到着した。新開発のXMOSチップの評価試験用基板である。あれこれ確認するのももどかしく、早速テスト用のVoyage MPD環境にて接続、USB2.0での認識の確認、音出しの確認を行ってみた。 ちょっとドキドキしてしまった。
剥き出しにて取り合えず接続した状態(何とも小さな基盤である)
SRC2496にて96KHz出力の確認。(SRC2496は192KHzのデジタル入力が無いのが残念)
まずは、
# aplay -l
と
# cat /proc/asound/modules
にて、デバイスが認識されているかの確認。OK!
次にサウンドデバイスの位置の確認と固定である。
# cat /proc/asound/cards
で確認し、
# jed /etc/modprobe.d/alsa-base.conf
を編集し、usb-audioのデバイス位置を固定する。
結果、USB 2.0のデバイスとしてすんなりと認識され、44.1KHz、96KHzでの音出しも全く順調であった。
ちょっと困ったなぁ、というのはその基上盤の端子の位置。上記の画像の通り、USB接続の端子とデジタル出力の端子が、同一辺には無く、対向辺にあること。そういえばそうだよなぁ、と予め写真は見ていたので判っていたはずであるが、接続してみて何とも改めて再認識した次第。構想としてはシングルボードコンピュータのALIX3D2と電源、このXMOSを同一のアルミ筐体に収めようと考えていたのであるが、これでは、背面に各端子を並べることは無理である。もちろん全く不可能ということではないが、すっきりしたネットワークオーディオ機器よろしく設えるつもりでいたこともあり余分なケーブルの引き回しはしたくないので、ちょっと思案しているところ。
さて、肝心の音については、この後メインシステムに組み込んでしっかりと評価するつもりであるが、テスト接続での再生では何とも可能性を感じさせてくれる音である。ちょっと聴きには高域がすんなりと延びて、S/N比が良いイメージ。低域も結構しっかりとしており、不足感はない。なお、テスト環境では従来ONKYO SE-150PCIからのデジタル出力であったので、あまり厳密な意味での比較は行っていない。この手の機器に「エージング」が必要なのかどうか判らないが、メインシステムにて追ってじっくりと聴き比べてみようと考えている。いやいや、楽しみである。
テスト用Voyage MPDのデジタル出力を受ける古典的(?)サブシステム
パソコンは画像には写っていないが、2.7GHzのCPUを800MHzまでクロックダウンさせて使用しており、各FANの回転数もぎりぎりまで落とすなど、Voyage MPD用に最適化(?)を行っているつもり。音に顕著な貢献があるとは云いきれない点もあるが、まあ気休めに。
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