ヘンタイよいこ新聞(1981/6)

キモチワルイ編
*ミミズに見つめられること。特にむこうを向いているミミズにわざわざ振り返って見つめられると最高にキモチワルイ。
(栃木県・スナフキン)

*TVマンガ「サザエさん」の中でカツオがよく「あいすみません」とか「恐れ入ります」とか言うが、小学生のくせにそんな年よりくさいことをしゃべるカツオの性格がキモチワルイと昔から思っていた。
(秋田県・芳野美咲)

*たこ焼き用に角切りになっているたこの六面体の一面にちょうど足のきゅうばんが1個あるのはたまりません。(福岡県・牛島麻三子)

*カセットテープのテープを引っぱり出してそのニオイを嗅ぐととてもキモチワルイ。またテープを引っぱり出すとゆー行為そのものも実にキモチワルイ。(東京都・山崎伊知郎)

オイシイ編
。それは学校の食堂で売っているコロッケ。「おばちゃーん、コロッケ一個」と叫ぶと、鼻のつまったオバサンが揚げ立てを出してくれる。さめたコロッケを無視して新しいコロッケを揚げてくれるオバサンの親切を思うとオイシイと言わざるを得ない。鼻のつまったオバサンは授業中にこっそりさめたコロッケを食べている。(東京都・米谷瑞恵)

。5切れほどのタクアンを食した後に口にするほんのわずかな水。
(NEW YORK ・住吉透)

オカシイ編
■渋谷ハチ公前の三千里甘栗店のショーケースは、クリの上にリスがいて、少し考えるとイヤラシイと思います。僕は先日、大きな決心をしてこの店のオジサンに、クリとリスがなぜ、ごいっしょしているのかたずねましたがオジサンは冷たく「いるだけだよ、いるだけ!」と冷たい返事でした。(東京都・渡辺和博)←漫画家のナベゾが投稿してくれてた。

ノンジャンル編
◎オソロシイものとは、ためすぎた唾液。授業中に何気なく口の中に唾液をためてしまう時がある。初期に飲み込んでしまえばいいのだが「もう少しためてから…」などと考えているうちに口一杯になってきて、こうなるともう飲み込めず、生あたたかい唾液を口いっぱいにためてひたすら授業が終わるのを待つ。こんな時先生にあてられると泣きそうになる。(東京都・在広東少女)

◎カワイソウなもの。「雪の降る街を」と「トロイカ」という歌のメロディがとてもカワイソウで涙があふれ出て最後まで歌えません。(埼玉県・国立音大3年越川真理)

◎ウツクシイものとは何か。けずりたての新しいエンピツをひらいたノートの上に斜めに置いたもの。ずーっとそのままにしておきたい。
(静岡県・柏崎裕之)

私たちの水戸黄門
○スタートレックの「ミスタースポック」の役をやりたい。印籠を出しながら「ひかえ、ひかえ」と言っている黄門様ご一行の前で一言、「実に非論理的な行動をする生命体だ」とつぶやきたい。そして黄門様を「バルカンづかみ」で倒すのです。(愛知県・中島厚)

○宿場街の人通りの多い路の角あたりにむしろを敷いて座り込んだ占いのオババの役です。黄門様一行が通り過ぎるのをみはからって「不吉だ。不吉なにおいがする」と叫びながら、黄門様のケツのあたりのにおいをかぎ、消えていきます。(東京都・ナカヤザクロ)

○謎の医者、北野陣内を希望します。腹痛をおこしたお新さんを助さん達が運ぼうとすると、どこからともなく現れて「コレコレ、そんなに動かしたらオカラダにさわりますソ」と言ってお新さんの肉体をさわりまくって結局腹痛は直さずに去っていくのです。(埼玉県・西山智)

○私は人情味あふれるナレーターを希望します。ナレーションの途中で「ヒッヒッヒッ」と笑ってみたり「んふ」と色気を出してみたりしたいです。そして黄門様が「クワックワッ」と笑う時にハモレたら、何も言うことはない。(東京都・ちゃちゃ猫)