教訓カレンダー
76年10月号より
石橋をたたいて割る 小野寺紳(東京都)
乳繰り三年、ガキ十ヶ月 窪田僚(北海道・23歳)
井の中の蛙飛び込む水の音 井出宏(東京都)
さわらぬムスコに立たりなし かすがいるみ(東京都)
石に上にも高校3年生 編集部
大は小を兼ねるは女だけ 編集部
塵も積もれば引越だ 編集部
↑この号から始まった企画のようだ。だからか、投稿も少なく編集部ネタが半分以上で、掲載もホームルーム(編集後記)の前のページであった。
数少ない初掲載者の名に、懐かしの有名ハウサーがいる。また井出宏(戸沼裕史)さんは79年に病気で亡くなったが、第1回エンピツ賞受賞作家でもあった。
81年10月号より
最優秀賞作品
足、あってるかい?・・靴屋の店員 飯本直樹(北海道・17歳)
優秀賞作品
せとぎわの父(とっと)ちゃん――二重帳簿 神津カンナ彦(
北海道・18歳)
準優秀賞作品
中古でねーやは嫁に行き ♪ 田原幸宏(兵庫県・19歳)
↑故事成語やことわざのパロディよりも、コマーシャルや歌詞などが多くなってきた。
84年10月号より
この拷問は一生忘れません こぶたぬ き(神奈川県)
政治はTALKなりにけり おザワヨシアキ(神奈川県)
ゾウは問屋がおろさない 菊池淳一(山形県・18歳)
↑後期の教カレは賞をとっぱらったのか、ひとつもなかった。また、「メインて、今?」――うとい客。のように――で説明するものが大半を占めた。