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窯の中では、1200℃に熱せられたガラスが、 30〜60キロほど水飴状になって溶けています。 それを金属のパイプの先に巻き取り 成形していきます。 溶けている物を巻きつけてすくってくるわけで、 一度に必要な量を巻き取るというわけにはいかず、 一度巻き取ったものをある程度冷ましたその上に 再び溶けたガラスを巻きつけていきます。 なので、作りたいものが大きければ大きいほど、 2回巻き、3回巻き、4回巻きと、 巻きの数、巻き取る回数が多くなります。 。 |
外気に触れたガラスは秒単位で冷めて硬くなっていくので、 都度、過熱を繰り返しつつ、 800℃から500℃の間で成形していきます。 手のひらサイズのものでも 場所によって温度が異なるため、 柔らかさがまったく違います。 なので、あるいはその差を利用しつつ、 常に時間と温度を頭の中で計算しながら 作る必要があります。 500℃以下になると、熱い部分と冷めた部分との 温度差による歪みにより、 かなりの確率で割れてしまうので、 熱いガラスが冷めてしまうまでの、 瞬間的な仕事といえます。 写真は濡らした新聞紙で形を整えているところです。 。 |