MQキャンペーン1
「ミマザ砦の攻防」
● バートとの再会
*さて今回は雑談もなくいきなりスタート。洞窟のオークたちを退治してから、一行は砦に向い、到着した(笑)
エハル: やっとついた
バート: やあ、無事でしたか
*砦の前ではバートが待っていた。
ジョダン: えぇ、本当にやっとですね
エアリス: よう
バート: 待っていました
エハル: いろいろあって・・・ひどく昔のことのようだけど
エアリス: ・・・そうだな
*都合でかなり日にちがあいたのでそのことだと思う…
エハル: オークは倒しました
バート: なるほど。なにか分かったことは?
ゴンディン: なんだか記憶がアイマイだな
エハル: なんか手紙とかなかったか
ゴンディン: ええと、こいつだな
バート: ふむ
*手紙の内容については前話参照。
エハル: あと洞くつでアーティファクトがどうとかいうやつ
エハル: なかった?
バート: アーティファクト?
ゴンディン: そういえばそんなのがあったかな
*ゴーレムに守られた部屋で見つけた、アーティファクトに関する本を取り出してバートに見せる。
バート: どうしてオークがこんなものを
エハル: 何だかわかりませんがオークのアジトにゴーレムだっけ・・・に守られた部屋があって
バート: そこらに転がっているような本でもなさそうですね
*この本は流通しているものではなくて、しかるべき場所で保管されているようなものなのだ。
エアリス: あれは怖かったよな・・・
エハル: そこにあった記録がそれですね
バート: ゴーレム…
エハル: ガーレムだっけ?
エハル: まあなんでもいいや
エハル: ヘンな人形
バート: Vという人物は魔術師の可能性が高そうです
ゴンディン: そうかな?
バート: 実はこの件について先に警告に来たわけですが
バート: 信用してもらえず追い払われてしまいました
ジョダン: あらあら
バート: 証拠をもってこいと
エハル: 手紙のとおりにアホなのかもなあ
バート: それで、門の外であなたたちを待っていたわけです
ジョダン: この手紙では証拠になりませんかねぇ?
エハル: 斥候くらい出せばいいものを
バート: この内容が真実なら敵は近くまで来ているはず
エハル: じゃあコレを持っていけばいいわけですね
ジョダン: とにかく見てもらいましょうよ、手紙
エハル: それがいい
ゴンディン: それじゃ放っておいてもう帰ろうぜ
ゴンディン: 信じないのが悪いんだよ
バート: 私はいちど追い払われていますし、周囲を偵察にいきます
ジョダン: ・・・ゴンちゃん
ゴンディン: *はあー*
エハル: ここで恩を売っておけばバルダーズゲートにつてが出来そうだ
ゴンディン: まあ言ってみただけだ、どうせ聞かないんだろうけどさ
エアリス: 一番のいい道を探そう
ジョダン: そうしましょう
エハル: 「いい魔術師」に弟子入りするためにはコネがいる
バート: アーティファクトに関する本と書類はわたしが預かっていても?
エアリス: ・・・砦に立て篭もるのはどうだ
エハル: どうせ僕にはわけがわからないし
エハル: どうぞ
*バートはアーティファクトに関する書類と本を拾った。
ジョダン: 砦の中にいてもそんなに安全とは思えませんけど…
バート: ではこの二つを手紙はお願いします
ジョダン: えぇ、分かりました
バート: そこに見える門から中に入れるでしょう
ジョダン: お気をつけてバードさん
ゴンディン: 肝心の敵の本隊が
ゴンディン: 結局どこにいるかはわからねえしな
エアリス: ・・・バートだぞ
エハル: バート・・・
ジョダン: あら、失礼
バート: いえ
エハル: ジョダンはそんなんでよく呪文間違えないね
バート: 協力してもらって助かります
エアリス: よく間違えてるじゃないか
エハル: (間違えてんのかもしかして)
ジョダン: 間違えますよ、しょっちゅう
バート: おそらくミマザが報酬をくれるでしょう
ジョダン: おぉ、そしたらエアリスさんにも少し報酬出せますね
エハル: ・・・
バート: それと、エハル君
エハル: ?
バート: ミマザと交渉する時には、名乗ったほうがいい
エハル: そう云うモンですか
エハル: 貴族になんかはじめてあうもので・・・
エアリス: もうめげそうだぜ・・・
バート: 君の名前を教えてやると、少し違う反応があるだろうね
エハル: ・・・・
バート: それでは、私は周囲を探ってきます
バート: では
ジョダン: では
●ミマザ砦
*バートは森の中に消えていった。一行は砦の扉を目指して進む。
ジョダン: さぁ行きましょう
ゴンディン: 面倒くさいなあ
エハル: 報酬もらえそうだぞ
*一行は砦の扉の前に立つ。
エハル: おーい
見張り兵: なにものだ?
エハル: えーと
エハル: (なんていえばいいんだ?)
エアリス: 援軍だと
ゴンディン: こんなに堂々と正面から入ってきてるのに
ゴンディン: 今更何が「なにものだ?」だ
エハル: そうそう援軍
見張り兵: あー援軍かあ
ジョダン: 大丈夫なんですかねぇ?
ジョダン: この砦
*ジョダンに言われたくない。
エハル: えーと・・・貴重な情報があるんだ
エハル: ミマザ・・・さま?にあわせてくれ
見張り兵: たしかに本隊は出てるからなあ
見張り兵: 了解
ゴンディン: 急ぎの知らせがあるんだよ
エハル: 本隊がでてるのか?
見張り兵: おれにはよくわからんから貴族と話してくれ
ゴンディン: だまされて出陣したって書いてあっただろ、エハル
ジョダン: 囮に引っかかった
エハル: あーそうだっけ
*一行は見張り兵に案内されて砦の中を進むが…
見張り兵: こっちだ
見張り兵: えーと
エハル: (・・・
見張り兵: あれ、どれだっけ
エハル: (・・・・
ゴンディン: ……
見張り兵: ここだここ
*見張りはうろうろ砦を迷ったあと、一つの建物に一行を案内した。
ジョダン: なんかこの人親近感がわきます
エハル: こんな狭いとりでで迷うなよ・・・
見張り兵: じゃあ、おれは持ち場に戻るからさ
ジョダン: お気をつけて
*マラク村で村人が話していた事だが、ここでまとめておこう。
*この砦には正規兵以外に、見張りや末端の兵士はマラク村や近隣の農園から男手を雇っている。主に休耕期には、正規兵の一部には休暇を与え、雇い兵で数を補っているのだ。今は休耕期で、正規兵以外の兵士はほぼマラク村あるいは近隣の農園の若者が雇われてきているのだ。
*この砦そのものが攻められることはほとんどなく、来ても正規兵が戦うのみで雇い兵は見ているだけというのが基本になっている。そのため、休耕期に立っているだけで金がもらえるこの仕事は近隣のものにとって良いものであり、またそれゆえに緊張感を持っていないのだ。
*一行は案内された建物の入り口に立っている正規兵に声にかける。
エハル: 重要な情報があるからえらい人にあわせてくれ
ジョダン: ハートさんの情報の証拠をお持ちしました
エアリス: ・・・
エハル: バート・・・
正規兵: 中に進みたまえ
*というわけで一行は建物の中へ。
ジョダン: あれ?
エハル: 上かな?
エハル: えらい人に合わせてくれ
ジョダン: こんばんは
エハル: この上か
正規兵: きみらは何者だ?
*二階に上がる階段の前に立つ正規兵が問うてきた。
エハル: 重要な情報を持ってきたんだ
正規兵: ふむ、どのような?
エハル: 敵に関する情報だぞ
エハル: 敵は罠にかけるつもりでいるんだよ
正規兵: ああ…さっきのレンジャーの話か
エハル: そうそう
ジョダン: そうです、そうです
エハル: 証拠もあがってる
正規兵: ふむ…そうか
正規兵: わかった。ちょっと待っていろ
エハル: なんか大丈夫なのか・・・ここの兵隊
*しばらく待っていると、正規兵が二階から下りてきた。
正規兵: 通ってよし
*一行は二階に上がり、司令官と会見する。
ミマザ マギクラフト: そこでとまれ
ジョダン: 失礼します
ミマザ マギクラフト: わしがミマザ・マギクラフトだ。この砦の司令官だ
ミマザ マギクラフト: そなたらは?
ジョダン: こんばんは、マリク村のエハルくんと
エハル: 僕はエハルといって・・・近くの村に
ジョダン: その仲間です
ミマザ マギクラフト: エハル?
エハル: そうですが
ミマザ マギクラフト: ああ…マラクの?
エハル: 何で知ってるんですか
ミマザ マギクラフト: おお、そなたが噂のソーサラーか
ジョダン: 噂ですって
エハル: (噂・・・・?
ミマザ マギクラフト: そなたの噂は砦に来る村人から聞いておるよ
ゴンディン: 確かフレイミングフィスト兵も知ってたもんな
ゴンディン: さすが有名人
ミマザ マギクラフト: わしはそれで、おそらくそなたはソーサラーなのだと思っておったのよ
エハル: いえ・・・その・・・
ジョダン: 素晴らしい洞察力ですね
ミマザ マギクラフト: わしも魔術を学ぶもの
エハル: そうなんですか
ミマザ マギクラフト: それくらいは分かる
エハル: えーと本題にはいっていいですか
ミマザ マギクラフト: そうかそうか。ソーサラーとは偉大なものだ。もっと堂々とせよ
ミマザ マギクラフト: うむ。聞こう
エハル: (偉大なものか・・・
エハル: オークから手に入れた指令なんです
*エハルは二つの指令書をミマザに渡す。
ミマザ マギクラフト: ははは。この指令書なら我々も入手して
ミマザ マギクラフト: すでに本隊を迎撃に…ん?
ミマザ マギクラフト: ……
エハル: ・・・・
ミマザ マギクラフト: ………
ゴンディン: *はあー*
エハル: ・・・・・・
ジョダン: ・・・・・・
ミマザ マギクラフト: こ、この極秘指令というのは??
ゴンディン: で、どうするつもりなんだ、総司令官どの
ミマザ マギクラフト: どういう経緯で?
エハル: オークの伝令がもってたんだっけ?
ゴンディン: オークの前哨基地のひとつだろ、あれは
エハル: あーそっちか
ミマザ マギクラフト: こ、これは本当なのか?
エハル: 本当かどうかはわかりませんけど
エアリス: ・・・それはわからんな
ミマザ マギクラフト: だとしたらこの砦は丸裸も同然ではないか!
エハル: まあ危なそうですね・・・
ゴンディン: そういうことになるな
エハル: 急いで呼び戻しては?
ミマザ マギクラフト: 役にたたん村人が何人かいるだけなんだぞ!
ゴンディン: 見張り兵もとんだぼんくらだし
ミマザ マギクラフト: そうだ。呼び戻せばいいんだ
ジョダン: 言い過ぎですよ、ゴンちゃん
ゴンディン: そんなに悠長なこと言ってていいのか?
エハル: (こいつほんとに指揮官なのかなあ・・・
ゴンディン: 本隊が出て行ってどれくらい経つんだ?
ミマザ マギクラフト: えーと…
ミマザ マギクラフト: とにかく、だ!
ゴンディン: もう「総攻撃」まであんまり時間もないと思うんだがナ
エハル: もう全滅してたりして・・・
ミマザ マギクラフト: 事実関係がはっきりするまで
エアリス: と、なると我らも危ないね
ジョダン: 困りましたねぇ
ミマザ マギクラフト: 諸君らにはここを守ってもらいたい
ゴンディン: そうそう、だからはやくとんずらしようって言ってるんだよ
エハル: はっきりしたら遅いんじゃ・・・
エアリス: ・・・おいおい
ミマザ マギクラフト: この砦を守ろうとここまできたのだろう?
ジョダン: たいしたお力にはなれないと思いますよ
エアリス: ・・・やはりここ守るのか
エハル: いや知らせに着ただけですが・・・
エハル: バートさんもここに来たでしょう?
ミマザ マギクラフト: いやいや、ここを守ろうという気概が感じられる
ジョダン: アリッサさんのお父さんを探したついででしたからねぇ
エハル: (この野郎・・・
ミマザ マギクラフト: バートって誰?
*バートは、ミマザまでは通してもらえなかったようだ。
エハル: (危うく魔力が暴走しそうに・・・
ミマザ マギクラフト: まあいい
ミマザ マギクラフト: とにかくよろしく頼むぞ
エハル: ・・・・・・
ジョダン: ・・・・・・
ミマザ マギクラフト: 報酬はもちろん渡す
ジョダン: どうします? エハルくん
エハル: いっそ砦放棄して
エハル: 罠にかければいいんじゃ
ミマザ マギクラフト: 何もなかったらただ飯が食えるぞ。うれしいだろう
エハル: 講談本で読んだ手だ
ミマザ マギクラフト: それは出来ない
エハル: ・・・だめですか
ミマザ マギクラフト: この砦を放棄するのだけは駄目だ!
エアリス: ジョダンの意見は?
ミマザ マギクラフト: たとえ一時的にでもだ!
ジョダン: わたしは早く帰りたいです
ジョダン: 危険なのはこりごり
エアリス: 俺は君の護衛だ、君に任せる
エハル: (こいつのために死ぬのはあまりにあほらしいなあ
ヘラルド ローガー: ミマザさま、少し私にお任せを
*ずっとミマザの隣に控えていた鎧の男が前に出てきた。
ヘラルド ローガー: 諸君
ジョダン: はい
ヘラルド ローガー: 少しお時間をいただけないか?
ジョダン: 少しなら…
ヘラルド ローガー: こちらに
エハル: まあ少しなら
*ヘラルドは一行を、階段の脇まで誘導する。ここなら大声を出さなければミマザには聞こえない。
ヘラルド ローガー: 申し訳ない。わざわざ知らせていただいたのに
ヘラルド ローガー: このような対応で
エハル: コレじゃ落ちるんじゃ・・・
ジョダン: そうですね、正直少しがっかりです
ヘラルド ローガー: 最初、レンジャーが来たとき、それこそが敵の罠だとミマザ様が言い張ってしまってな
ヘラルド ローガー: ろくに話も聞けなかったのだ
ジョダン: 引っ込みがつかないんですね
エハル: あの人も敵の内通者・・・ってのは講談本だなあ
ヘラルド ローガー: ミマザ様はあのような方だが、裏表はない方だ
ジョダン: それは最悪のシナリオですね
ゴンディン: 内通する理由がないだろ
ゴンディン: 自分が支配者なんだから
ヘラルド ローガー: だから、バルダーズゲートの貴族社会では上手くできなくてな
ジョダン: 分かるような気がします
ヘラルド ローガー: それでここに砦を築いて
エハル: あんたが指揮すればいいのにねえ
ヘラルド ローガー: 司令官になったのだ
ヘラルド ローガー: 私は補佐官に過ぎない
エハル: 貴族ってそういうモンなのか・・・
ヘラルド ローガー: 砦の件は私の進言だがね
エアリス: ・・・ずいぶんここに執着してるみたいだが
ヘラルド ローガー: それは、ここの司令官をやっていることで
ヘラルド ローガー: ミマザ様はバルダーズゲートでも自分の立場を保てるからだ
エハル: で、僕らも死にたくないんで帰ろうかと思うんですが
ヘラルド ローガー: この付近の治安の悪さはしっての通りだ。だからここに砦があれば多少は安定すると思ってな
エアリス: ふむ
ヘラルド ローガー: ここを失えば、それも失う
エハル: 敵を倒せばもっと手柄になるのになあ
ジョダン: 命あっての物種ですよ
エハル: 取戻せばいいわけじゃないのかな
エハル: どのみちここにいたら死にそうだ
エハル: はやいとこ帰りたいんですが
ヘラルド ローガー: この砦の重要性は、しかしミマザ様の立場の問題ではない
ゴンディン: 司令官は砦を一時的にでも手放すつもりはない
ゴンディン: かといってほうっておけば砦が落ちてしまう
ゴンディン: 砦が落ちれば治安が悪くなる
ゴンディン: そうなれば愛しの彼女も危険になるぞ、エハル
ゴンディン: 一応それはわかって言ってるんだろうな?
エアリス: ・・・その通りだな
エハル: あー・・・うー・・
ジョダン: ゴンちゃん、いいこと言いますね
ゴンディン: 面倒くさいからな
ゴンディン: とっとと終わらせたいんだ
ヘラルド ローガー: そうだな。この地域の安定に多少なりとも貢献しているのは事実だ。この砦の存在がね。
ヘラルド ローガー: だから守りたい
ジョダン: 決まりですね
エハル: 守れるモンかなあ
ジョダン: 分かりませんけど
ヘラルド ローガー: いま正規兵は1小隊しか残っていないんだ。手を貸して欲しい
ジョダン: 精一杯やりましょうよ
エハル: ジョダンがその気になっちゃったなら仕方ない
エハル: 一緒にやるか
ゴンディン: こんなに大きい砦はいくらなんでも幻術じゃ隠せないからな
ゴンディン: 一応最初に言っておくが
エアリス: ・・・魔術師が”3人”もいるんだ
エハル: 落とし穴幻術で隠せばいいんじゃないか
ゴンディン: 穴がないだろうが
エハル: 掘ってる暇はないかさすがに
ヘラルド ローガー: …すまない。助かる。
ゴンディン: 掘ってる間に尻をたたかれかねない状況なんだから
ジョダン: 掘るのは嫌ですよ
エハル: 魔術師なんだろ、なんとかしろよ!
ジョダン: あなたもですけど…
エハル: いや僕はホラ・・・修行もしてないし
ゴンディン: 魔術師は自分に出来ることと出来ないことを
ゴンディン: きちんと区別して考えるものなんだよ
エハル: それじゃあ普通の人と一緒だろ
ゴンディン: 出来ることの範囲が違うのさ
エハル: 普段えらそうなくせに役に立たないなーもう
ゴンディン: それくらい自分で考えろ
ジョダン: わたし普通の人ですが…
ゴンディン: なんだか面倒くさくなってきた
エアリス: (・・・普通以下か
ヘラルド ローガー: ミマザ様の…マギクラフト家は代々魔術の修行をするのが決まりだが
ヘラルド ローガー: あの方はあまり素質はなかったようだ
エハル: てことはあの人もやろうと思えば戦えるんだ
ヘラルド ローガー: おそらくそれほど役にはたつまい
エハル: ・・・・
ヘラルド ローガー: それに前線に出て冷静に魔術をつかえるとも思えない
ゴンディン: こういうのはどうだ
ジョダン: ?
ゴンディン: 「色しぶき」であの司令官を寝かせて
ゴンディン: 文句が言えないうちに砦を引き払うんだ
ジョダン: ・・・・・・
エハル: そしてあんたは斬られるわけだ
ゴンディン: 現実的に考えて
エハル: ちょっといい考えに思えたけどな・・・・
ゴンディン: 本隊が戻るまでは時間を稼ぐしかないだろうが
ヘラルド ローガー: 戦術に関しては考えてもあまり良い手は浮かばないな
エハル: まあ砦見て回ろうか
ヘラルド ローガー: すでに伝令は一人出してあるが
エハル: 何か思いつくかも
ゴンディン: 兄貴の使えるのは「強化」の変成術だけだし
ジョダン: そうですね
ゴンディン: おれは姿隠しと色しぶきだけ
エハル: 僕は何も出来ないぞ
ヘラルド ローガー: わかった。砦内を自由に見てきてくれ。
ゴンディン: まあやろうと思えば何とか他のものも出来るけど
ヘラルド ローガー: 私はここで待っているから
ヘラルド ローガー: それから意見を聞こう
エハル: エアリスは何かないの
ゴンディン: 戦局を変えられるようなものはないな
エハル: 必殺技とか
エアリス: ・・・必殺技
エアリス: 何か勘違いして無いか
エハル: まあいいや見てくるかア
ジョダン: では行ってきます
*一行は砦の中を走り回り、手早く確認する。
ジョダン: はぁはぁ
エハル: 本ばっか読んでるからだよ
ジョダン: 走ってしまったので
ゴンディン: この見張りはだめだな…
ゴンディン: 雇われ兵もだめだな
エハル : 全然兵隊にやる気がないね
ゴンディン: 正攻法ではどうにもならなさそうだな、これは
ゴンディン: おまけに門は東西南北
エハル : コレ敵が来るってばれたらみんな逃げ出すぞ
ゴンディン: 何とかだまくらかすしかなさそうだぜ
エハル : そうだなあ
ジョダン: わたしも逃げ出したい気分です
エアリス: 困ったな
エハル : 門てこんなに必要なのかな
エハル : 4つもつけなくていいのにな
エアリス: 人が足りないな
ジョダン: ホントですよねぇ
エハル : ちょっと気合入れればよじ登れそうな壁だしさ
ジョダン: はぁ…困った
ゴンディン: …
エハル : 一応騎馬隊があったらしくて
エハル : それは出動してるそうだ
エアリス: そうか・・・
エハル : 歩兵じゃないから戻るのは早いかも
エハル : 歩兵部隊にあわせて行軍したら一緒だけどな
ジョダン: とにかくそれまで持ちこたえられるかどうか
エハル : バリケードとか作るか?
エアリス: 簡単に四方を囲まれちまうぞ、これじゃ
ジョダン: なんとか門を一つに絞りたいですね
エハル : ナントカして塞いでしまうとか
ジョダン: 分散したら手薄すぎます
ゴンディン: ふー
ゴンディン: 周囲は更地だ
ジョダン: 見張り台に立てばどっちから来るかは分かるわけですね
ゴンディン: まさに攻めやすく守りづらいを地で行ってるぜ
エハル : 誰が設計したんだろ
エアリス: 閂かけてみたぜ
ゴンディン: とりあえずこれで
ゴンディン: 門が壊されるまでは持つな
ゴンディン: 姿隠しで辺りを偵察してきたが
ゴンディン: とりあえずまだ来る気配はなかった
ゴンディン: 問題は役立たずの兵どもだが…
ジョダン: そうですね
エハル : 突破されたらどこで食い止めるんだ?
ゴンディン: いざとなったら
ゴンディン: 本部に立てこもるしかないだろうな
ゴンディン: それで少しはまだ時間が稼げる
ジョダン: 建物に篭もってはかえって危険では?
エハル : 火をかけられたりしないかな
エハル : 結構燃えそうだな
ジョダン: えぇそう思います
ゴンディン: …
ゴンディン: しかし逃げ場なんてないぞ
エハル : そうなったら死ぬしかないか
ゴンディン: その時は姿隠しで脱出だな
エアリス: ・・・ひどい事になったな
エハル : まったくだな
ゴンディン: 兄貴とおれの分だけは残しておく
ジョダン: どこか一つの扉を全力で守り
ジョダン: 破られたら秘かに脱出
エハル : あの甲冑姿のおっさんは強そうだったな
ジョダン: 一点突破で逃げ出すのが一番かと
ゴンディン: 戻るか
ジョダン: そうしましょう
エハル : やっぱ東が危なくないかな
エアリス: 最初から逃げる算段してるのが笑えるぜ・・・
ゴンディン: 逃げ出す段階になってから考えても遅いだろうが
*砦とその周囲を一回り確認した一行は、ヘラルドのところに戻ることにした。
ヘラルド ローガー: どうでした?
エハル : いっちゃ悪いけど守りにくくないですかここ
ゴンディン: 絶望的だな
ヘラルド ローガー: ふむ…確かに
エハル : 東門なんか見張り塔もないし
ゴンディン: だいたい北門は何のためにあるんだ?
ヘラルド ローガー: しかし存在をアピールするためには見晴らしの良いところに構える必要もあった
ジョダン: いざという場合はどちらに逃げるのが良いでしょうね?
ゴンディン: 船でも出てるのか?
ヘラルド ローガー: 北門は水路と水の補給に必要だったんだ
ヘラルド ローガー: 船はある
エハル : 南東の崖をうまく使って建てたらよかったのに
ヘラルド ローガー: 私の考えてとしては
ヘラルド ローガー: やはり立て籠もるしかないんだが
ゴンディン: そうなるだろうな
ヘラルド ローガー: 問題は兵をどう配置するかだ
ゴンディン: 出て行ったところでやられるのが落ちだ
エハル : 「出て行く」なら今のうちなんだけどねほんとは
ヘラルド ローガー: 敵の布陣もわからんしな
ゴンディン: こういうのはどうだ
ゴンディン: とりあえずだな、
ゴンディン: 東西南北の門に錠を下ろしておく
ゴンディン: それから敵の本隊が来たら
ゴンディン: まずわざと一つ開けるんだ
ヘラルド ローガー: ふむ?
ゴンディン: 敵は開いた門に殺到するだろうから
ゴンディン: そうしたら反対側の門から
ゴンディン: 姿隠しで別働隊が出撃
ゴンディン: 敵の横腹から嫌がらせをする
ゴンディン: 向かってきたら撤退してすばやく門を閉める
ゴンディン: つまりだな、
ゴンディン: 四箇所を完全に閉じて
ゴンディン: 立てこもっていても
ゴンディン: 門が壊されるのは時間の問題だろう
ヘラルド ローガー: そうだな
ゴンディン: だから門を交互に開けて
ゴンディン: 敵の気を散らすんだ
エハル : そんなにうまくいくかな
ジョダン: それで少しは時間が稼げそうですね
ゴンディン: なら他にいい考えがあるのか?
エハル : 勿論ない
ヘラルド ローガー: …悪くはないが、敵を中に入れるのは危険な気がする
ゴンディン: 中には入れない
ゴンディン: 門の前ぎりぎりで食い止めるんだ
ゴンディン: これができなきゃ話にならない
ジョダン: その通りですね
ヘラルド ローガー: それが出来る戦力があればいいのだが
ゴンディン: 兵を門から外に出したら
ゴンディン: 逃げ出す可能性もあるだろうな
エハル : そこはほら
ゴンディン: だから門の中で敵を食い止めるのはこの砦の兵だ
ゴンディン: そうなると別働隊は少数精鋭
ゴンディン: …つまり
ゴンディン: *はあー*
ゴンディン: 面倒だがおれたちがやるしかないだろうな
ヘラルド ローガー: 村人達は訓練はしてあるからオーク1匹と互角に戦う実力はあるだろう
エハル : ヘラルドさんがにげたやつは斬るって
エハル : 云えば大丈夫だろう
ヘラルド ローガー: そんな事は言えない
ヘラルド ローガー: できれば、村人には戦って欲しくないくらいだ
エハル : でこっちの本隊はいつごろつくんだろう
ヘラルド ローガー: 伝令はこっそり出してあったから
ヘラルド ローガー: 1日中には付くはずだ
エハル : それと砦周辺に斥候出してないのかな
ヘラルド ローガー: むろん、なにもなければ、だが
エハル : 敵の位置がわかれば
エハル : 何も待っていることもないし
エアリス: オークの軍に隕石とか落とせないのか
ヘラルド ローガー: 斥候は出せない
エハル : こっちから仕掛けて少しずつ減らしたほうがいいとおもうが
ヘラルド ローガー: なぜなら斥候の役をできるものがいないからだ
ゴンディン: 場所がわからないんだからどうしようもないだろ
エハル : (使えない砦だな
ヘラルド ローガー: 私と正規兵はここの守りで動けない
ヘラルド ローガー: 君たちには伝令を就けておくから
ヘラルド ローガー: 砦の兵は自由に動かしてもらっても構わない
ヘラルド ローガー: 残念だが、君たちに頼る以外には手はなさそうだ
ジョダン: はぁ…
ヘラルド ローガー: それでは、よろしく頼む
ヘラルド ローガー: 砦を守ってくれ
ゴンディン: とりあえず
ヘラルド ローガー: 我々は司令官を守る
ゴンディン: 兵を集めろよ
ゴンディン: とりでの中央の広場辺りに
ジョダン: そうですね、作戦を分かってもらわないと
ゴンディン: どうせおれたちが行っても非番だの何だの言って聞きやしないんだから
エハル : そりゃきかないだろうな
エハル : 結局兵士は何人いるのかな
ヘラルド ローガー: 兵は全部で12人だ
ジョダン: 12人…
エアリス: なんだそりゃ・・・
*ヘラルドの命令で、見張り以外の兵士が広場に集められた。
ゴンディン: とりあえず
ゴンディン: 施錠だな
ゴンディン: おいE
ゴンディン: あんたの仕事だ
エアリス: 施錠はした
ゴンディン: 問題は
ゴンディン: 敵が攻めてきている時でも
ゴンディン: 手元が狂わずに再施錠できるかってところなんだが
エアリス: 5分5分だ
ゴンディン: …
エアリス: ・・・祈ってくれ
エハル : まあすでに祈るしかない状況だしな
ゴンディン: …
ゴンディン: まあ敵が来れば嫌でも戦うことになるだろう
ゴンディン: とりあえずは見張りの報告待ちだな
エハル : オークに挨拶して来いよ
●ミマザ砦の攻防
*一行は見張りの報告を待つ。数時間が経過したころ…
見張り兵 : 東側にオーク発見
ゴンディン: !
見張り兵 : 向かってきます〜
*オークたちは特に姿を隠すこと無く、砦に向かってくる。砦の現状はすでに把握されているようだ。ちなみにここからは常に戦闘音楽が流れている(笑)
エハル : 来たか
エアリス: む
ゴンディン: それじゃ兵は全員
ゴンディン: 東門に移動だ
ゴンディン: Eが鍵を開けたら
ゴンディン: 門ぎりぎりでオークを食い止める
ゴンディン: その間におれたちは北門から回り込みだな
ゴンディン: ある程度戦ったら
ゴンディン: 北門の方に撤退して敵の一部をひきつける
ジョダン: 北ですね
ゴンディン: おれたちが門の中に入ったら
ゴンディン: Eが門を再施錠する、と
ゴンディン: とりあえずあんたら兵は東門の敵を全力で食い止めておけばいい
エアリス: 了解
ジョダン: 伝令の方、宜しくお願いしますよ
ゴンディン: この作戦で行くんだろ?
ゴンディン: 使える駒は
ゴンディン: こっちも出したほうがいいな
*それぞれ使い魔を召喚。
エアリス: 来てるぞ!
ゴンディン: E、開門するのを忘れるなよ
エアリス: ああ
ゴンディン: 門が壊されちゃ意味がないんだからな
エハル : どのくらいいるんだ
ゴンディン: 東門の鍵を開けたら
ゴンディン: 北の鍵を開けてくれ
エアリス: OK
エハル : 巻物読んだらこんなの出てきたぞ・・・
エハル : 気色ワル
ゴンディン: ちゃんと制御しろよ
エハル : どっからわいた!
*エハルは途中で手に入れたモンスターサモニングのスクロールを使った。
ゴンディン: よし
*作戦通り、外から東門に向かう一行。しかし、東門では予想外の出来事が起こっていた。バランス的にはしばらく殴りあうはずなんだが、オークが一方的に兵士をなぎ倒してしまったのだ!(詳しくは奮闘記参照)
ゴンディン: ?
ゴンディン: 兵はどこだ??
エアリス: 突破されたか
エハル : 全滅?
*全滅。
ゴンディン: 今のは
ジョダン: 門の施錠を!
ゴンディン: 敵の本隊じゃなかったのか?
エハル : 斥候か?
ジョダン: 良かった、本陣は無事のようですね
エハル : 様子見かあ
ゴンディン: どうやら前哨部隊だったみたいだな
エハル : 兵は何人残ってる?
ゴンディン: だがこっちの被害はどうなんだ?
見張り兵: 敵襲!
エハル : 報告!
エアリス: ここだ
エアリス: オーク7!
ゴンディン: おい、残ってる兵はどこへ行った?
ゴンディン: 伝令!
エアリス: ・・・死んだんじゃないか
伝令: 警備兵は全滅…
ゴンディン: …
ゴンディン: ならここで食い止めるしかないな
ゴンディン: 門の隙間から
エハル : へへへ
見張り兵: 東門から敵襲
*会話している余裕もなく、すでに状況は混乱を極めている。
ゴンディン: 色しぶきを放つ
ゴンディン: そうしたら開錠してとどめだ
エアリス: OK
ゴンディン: 行くぞ
ジョダン: はい
*作戦成功。とりあえず門に来ていた敵は撃退した。
ゴンディン: ふう
エハル : 眠らせられるかもしれない
ゴンディン: ?
エハル : 敵をね
ジョダン: やってみてください
エハル : オークの洞くつでやってみたら出来た
ジョダン: 少し休みます
バートの叫び声 : あけてくれ!
*門の向こうからバートの声がする。
エアリス: む
ゴンディン: 休むならいまのうちだな
ゴンディン: ?
ジョダン: あら
ジョダン: バートさんでしょうか?
エハル : その声は・・・
バート: 誰かいないのか?
エアリス: ・・・そのようだ
バート: 今ちかくにオークはいない
バート: あけてくれ
*一行は門を開け、バートを引き入れるとすぐにまた門を閉じた。
バート: ふう
ジョダン: ご無事でなによりでした
バート: もう攻撃は始まっているようですね
エハル : 無事でしたか
ジョダン: えぇ
バート: 死体だらけだ
ジョダン: まだ序の口のようですが
ジョダン: とにかく休みます
バート: 敵の本隊はこの東側から来ます
バート: 少数の部隊が西に回っているようなので
バート: 時間差で西からくるつもりでしょう
ゴンディン: …
エハル : そりゃあまいったな
バート: 敵の指揮官は南東の丘の上に布陣するつもりようです。
ジョダン: これで最後です
エハル : 思ったほど馬鹿じゃないね
エアリス: わかった
バート: オークが準備してました
バート: 砦の味方は
バート: おそらくそれほど遅くはならないでしょう
バート: 敵の数はあまり多くなくて
バート: 20-30です
ジョダン: では西はわたしが行きます
エハル : ジョダンで平気なの?
ジョダン: わかりません
ジョダン: 祈ってください
エハル : 祈ってるよ
ゴンディン: おれも行く
バート: 少数で攻めるためにあんな小細工をしたようですね
エハル : といってもこっちはそれよりひどいけどね
ジョダン: 正規兵の方
ジョダン: 伝令をお願いできませんか?
正規兵: なんだね?
正規兵: だいぶ…重傷だ…
*最初の戦闘で入り込んだオークを倒した正規兵だが、重傷を負っていた。
ジョダン: 伝令だけで結構ですので
ジョダン: 戦況が分からないと
*話しながら正規兵を治療する。
正規兵: 助かる
ジョダン: とても不安なのです
正規兵: 警備兵は全滅したようだ
正規兵: 見張りはまだ生き残っている
正規兵: 本部は無傷だよ
ジョダン: 良かった
正規兵: 私は本部に戻る
エハル : (本部の兵隊もこっちきやがれって感じだよなあ
ジョダン: では皆さん、こちらは宜しくお願いします
バート: みなさんはここで食い止めるんですか?
エハル : そうなりますねえ
バート: …わかりました。お気をつけて
バート: 私は敵の指揮官を始末できるかどうか…狙ってみます
ジョダン: お気をつけて
バート: それでは
エハル : 敵の指揮官か
エアリス: ・・・死ぬぜ
*バートは一人、門を出るとすぐに茂みに姿を消した。
エハル : みんな死ぬんだし
エハル : 好きなとこで死ぬほうがいいよ
エハル : 僕はここにきめた
ジョダン: 見張りの方
ジョダン: 宜しくお願いしますね
エアリス: そんじゃ俺もここだ
エアリス: ・・・死なんけどな
エハル : アレをためしてみるか
エアリス: おっと
*エハルは再びモンスターサモニングを使う。
エハル : ・・・・でてきた・・・
エハル : こんなの呼びたくなかったけど仕方ない
見張り兵: オーク発見。東側
見張り兵: 進軍中
エアリス: 来たぞ
エハル : 眠らせる魔法をドアに向かってかけてみる
*エハルのスリープの呪文でオークは眠りに落ちた。すぐに止めを刺す。
ゴンディン: ……
エアリス: ・・・やるじゃないか
エハル : はーどうにかなった
見張り兵: 敵襲
*敵は東側から波状攻撃を仕掛けつつ、西にも部隊を回していた。
エアリス: ・・・多いぜ
エハル : おおいなあ
エアリス: やるしかないか
ゴンディン: コロソンを東側に送ったほうが良さそうだな
ジョダン: ではヘイストをかけましょう
エハル : 6前後かな
見張り兵: 西側オーク発見
*西側に回っていた部隊が見張り兵に発見される。見張り兵の声を、しかしゴンディンは聞き逃していた。
ジョダン: 頼みましたよ、ロデム
ゴンディン: !
ゴンディン: おい見張り!
ゴンディン: 聞き逃してただけか
ゴンディン: E
ゴンディン: E、こっちの鍵を開けてくれ
エアリス: ああ
エハル : こっちしまってないように見えるぞ
ゴンディン: 早く
*慌ててゴンディンは西側のジョダンのもとに駆けつける。
ゴンディン: おい兄貴
ジョダン: すみません
ジョダン: 誤爆です
ゴンディン: まったく…
*突然現れたゴンディンがジョダンの呪文に巻き込まれたが大事にはならなかった。
エアリス: 鍵開けておいた方がいいな
見張り兵: 東側敵発見
見張り兵 進行中
ジョダン: えぇ
エアリス: ・・・魔法を
エハル : 巻き込んでも知らないぞ
*ゴンディンが西に回ったため、東はエハルとエアリスの二人だけになっている。うまく門で攻撃をしのぎつつ倒していくが…
エハル : 東門崩壊
*ついに東門は崩れ去った。
ジョダン: 困りましたね
ジョダン: こっち来てますか?
見張り兵: 西側来ます
エハル : 疲れてきた
ゴンディン: やれやれ
エハル : 眠らせられるのもアト1回かな
エアリス: まずいな
エアリス: 坊ちゃんの魔法がないとどうにもならんぜ
エハル : 仕方ないから仮眠
ゴンディン: それにしてもオークはしょせんオークだな
見張り兵: 東側オーク部隊きます
ジョダン: あぁ本隊はまだでしょうか?
ゴンディン: 来るなら一度に来ればいいものを
ゴンディン: 兵力を小出しにして各個撃破されてくれるとは
ジョダン: こちらを疲弊させる目的もあるのでしょうか?
見張り兵: 続いて東側さらになにか来ます
ゴンディン: …
ジョダン: えぇ
ゴンディン: 思念が
ゴンディン: 届かないんだよな
*門を失った東側にオークが押し寄せる。エハルとエアリスが奮闘する中、その後ろからやってきたのは…
エアリス: 正規兵だ!
エハル : おお
ジョダン: お帰りなさい
正規兵 : 間に合ったな…
エアリス: ・・・遅いぜ
正規兵: 諸君らはなにものだ?守ってくれていたようだが
エハル : 助かったか・・・
エハル : まあ成り行きでね
正規兵: すまない。危険な任務を
エハル : 死ぬかと思った
正規兵: だがおかげで助かったようだ
正規兵: 門は破壊されてしまったが
正規兵: ここはもうだいじょうぶだ
正規兵: まもなく歩兵も戻ってくる
エハル : そうだ
正規兵: 守備は任せてくれ
エハル : 敵本隊は南東の丘の上らしい
エハル : バートってひとが親玉の暗殺に向かってるんだ
正規兵: なんと勇気ある方がいたものだろう
エハル : 何とか助けないと・・・
ジョダン: すると本隊が来るとしたら東からでしょうかね
エアリス: ・・・ふむ
正規兵: ここは我々に任せて、君たちにいってもらえないだろうか
エハル : まあ仕方ないか
ゴンディン: 西の陽動部隊はいまのところ来る気配はないな
正規兵: 丘の上だったな
エハル : そうらしい
ジョダン: では見張りの方、宜しくお願いします
*西側に回っていたジョダンとゴンディンも東側に戻ってきた。エハル・エアリスと合流する。
エハル : おー生きてたか
ゴンディン: どうなったんだ
エアリス: 坊ちゃんがやる気だぜ
エハル : 増援が来て助かった
エハル : バートさん見捨てるわけにも行かないだろう
ジョダン: 何をやるのです?
エアリス: バートの応援に行くんだとさ
ジョダン: そうですか
エハル : どうせ死ぬと思ったからどうでもよかったが・・・
ジョダン: ではここは正規兵の方にお願いしましょう
エハル : とりあえず僕は行くぞ
エアリス: 付き合うぜ
*一行は戦場を避けて丘に進む。
エハル : あ
エハル : いた
バート : む
*バートを同時に気がついた。すぐに駆け寄ってくる。
エハル : 増援が来たんで任せてきましたよ
*バートはすぐに手でエハルをさえぎる。
バート: 静かに。この上に敵の指揮官がいる
バート: どうやらハーフオークのようだな
バート: 君たちが来てくれたのなら
バート: 一緒に戦おう
バート: 行くぞ
エハル : うらみは10倍にして返す
ゴンディン: !!
*オークシャーマンの呪文が飛び、ジョダンは無力化された。しかしバートの矢が飛び、シャーマンは絶命する。指揮官は護衛数名しか残しておらず、一行の全力攻撃で倒された。
ジョダン: はっ!?
ジョダン: あら?
バート: だいじょうぶですか?
ゴンディン: 終わったか
ジョダン: どうや気絶してしまったようです
エアリス: 滑って・・・頭打ったみたいだな
ジョダン: えぇ
ジョダン: つるんと
エハル : ずいぶん盛大に転んだね
ジョダン: まだ頭がクラクラします
エアリス: これを
ジョダン: はぁでっかい斧ですねぇ
エハル : コレでやられたら真っ二つだなあ
バート: わたしはもう少し周囲を偵察してから砦に戻ります
バート: それでは。
*バートは休みもせずに歩き去った。
ジョダン: なんだか狙いは指輪だったようですね
*指揮官の持っていた手紙をジョダンが解読した。ちなみに内容は以下の通り。
「私の計画した奇襲作戦は上手く行っているか?成功すれば砦は自由にしていいし、お前はそこで一番高い立場に立つことができるだろう。健闘を祈る。なお、もしお前かお前の手下共がミマザまで辿りついた場合、ヤツは魔法の指輪を持っているはずだ。それは約束どおり私のもとに届けること。 V 」
エハル : へー
ジョダン: 砦はどうでも良かったのかもしれません
エハル : 指輪ってアーティファクトだったりしてね
ジョダン: そうかもしれませんね
エハル : とりあえず砦に帰ろう
*一行は砦に戻って歩き始めたが、エアリスが来ない。
エアリス: ・・・すごい重いぞ
エハル : 何だあの斧持ってかえってくる気なのか
*ジョダンがエアリスに筋力を高める呪文をかけた。
ジョダン: どうです?
エアリス: おお
エアリス: なんとか抱えられる
ジョダン: よかった
●奪われた指輪
*砦に戻ってきた一行。しかし異変が…
エアリス: む
エハル : ?
ジョダン: えっ?
エアリス: 兵士が倒れてる
ゴンディン: 何だ?
エハル : 何かいやな予感が
ジョダン: どうしたのしょう?
*本部入り口の兵士が倒れている。どうやら死んでいるようだ…
エハル : 死因はなんだろう
ゴンディン: ちょっと中を見てきた方が
ゴンディン: 良さそうだぜ
*中に入ると、二階への階段を守っていた兵士も倒れている。
ゴンディン: おい!
エハル : どうしたんだ?
ゴンディン: 死んでる
ゴンディン: 上だ!
*一行は二階に駆け上がる。
エハル : !
エアリス: ・・・これは
*二階には護衛の兵士とヘラルドまでが倒れている…
エハル : 誰がやったんだ
*ヘラルドを見ると、微かにうめき声を上げた。
エハル : まだ息が
エアリス: 治療を
エハル : 治してやってくれ
*しかし、よく見ると外傷はないようだ。
ゴンディン: 手遅れか?
ヘラルド ローガー: うう…
エハル : 怪我はないみたいだな
エハル : おい!
エハル : 大丈夫か!
ヘラルド ローガー: ミ、ミマザ様を頼む…
エハル : 何があったんだ
ジョダン: ・・・・・・
ヘラルド ローガー: 奥の部屋に隠れるように…
ヘラルド ローガー: 早く様子を見てきてくれ…
エハル : 誰がやったんだ
*エアリスが部屋の奥を見に行くと、ミマザが倒れていた。状態を確認したあと、エアリスはミマザを軽くひっぱたく。
エアリス: ・・・おい
ミマザ マギクラフト: うーん、むにゃむにゃ
エハル : 眠ってるのか・・・
ミマザ マギクラフト: ぐーぐー
ゴンディン: …
*ゴンディンは状況から魔法を使われたのだろうと推測するが、確信は持てないので何も言わなかった。
エアリス: 向こうは寝てるだけだ
エハル : こっちはどうなんだ
エハル : 少し水を飲ませてみるか
ヘラルド ローガー: そうか…よかった…
エハル : おい、しっかりしろ
エハル : 水だ
ヘラルド ローガー: *ごくごく
エハル : 何があったんだ?
ヘラルド ローガー: だいぶ楽になってきた…
エアリス: 大丈夫そうだぞ
ヘラルド ローガー: うう…わけがわからないが
ヘラルド ローガー: 突然目の前で火花が散って
エハル : 火花?
ヘラルド ローガー: そのまま意識を失っていたようだ
ゴンディン: 「色しぶき」か?
エハル : (誰かの得意技だなあ
ジョダン: そうだと思います
ヘラルド ローガー: だが、意識を失う直前まで剣を振り回してやったから
ゴンディン: 火花っていうのは
ゴンディン: こういうやつか?
*ゴンディンがカラースプレーの呪文を実践してみせる。
ヘラルド ローガー: 少しは手傷を負ったかもしれないが、逃げられたようだ
ヘラルド ローガー: …おそらくそのようなものだろう
ジョダン: 誰か分からないのですか?
ヘラルド ローガー: 突然現れたのでまるきり…おそらく呪文で姿を隠していたのだろう
ヘラルド ローガー: もしくは隠密に長けたものかもしれない
エハル : (ますます誰かの得意技だな
ジョダン: 恐らく狙いは指輪だと思うのですが
ヘラルド ローガー: 指輪?
ジョダン: ミミザさんの持っている
エハル : ミマザ
ジョダン: そうそう
ヘラルド ローガー: あんな指輪がなぜ
ヘラルド ローガー: 確かに始祖から伝わっていて
ジョダン: 敵のハーフオークがこんな手紙を持っていました
エハル : 実はとんでもない指輪だったりして
ヘラルド ローガー: なにか魔法の力があるらしいのはわかっているが
エハル : 始祖?
ヘラルド ローガー: 誰も解明できていないし、発動もしていない
ヘラルド ローガー: ああ…マギクラフト家の始祖。最初に家を興された方の事だよ
ゴンディン: ソーサラーだったって言ってたな
ヘラルド ローガー: そうだ。だからマギクラフトなんて名前なのだ
ジョダン: 不吉な感じがしますね
ヘラルド ローガー: この付近はその方が所有権を得て代々伝わってきた土地で
エハル : 指輪のためにわざわざこんな戦まで起こすなんてなあ
ヘラルド ローガー: そこにミマザ様が砦を立てたというわけだ
ヘラルド ローガー: 本当に指輪が狙いなのだろうか。
ジョダン: それだけの価値があるのかもしれません
*ヘラルドが、ミマザと彼の部屋を調べてみる。
ヘラルド ローガー: 確かに指輪がない
エハル : 指輪がなくなってたらたぶんそうだってことになるんじゃないか?
エハル : 他にとられたものはないのかい?
ヘラルド ローガー: あんなものより、私が授かった剣と鎧のほうが価値がありそうだが
ヘラルド ローガー: 見たところなくなっているのは指輪だけだ
エアリス: なにかあるのだろうな
ゴンディン: それならどう考えたって敵は指輪が目当てだったとしか思えないだろうが
ジョダン: Vと
ジョダン: 言う人にとってはそうなのでしょうね
エハル : Vってやつは何者なんだろう
ヘラルド ローガー: 名前は検討も付かないな
ヘラルド ローガー: とにかく、一度砦の様子を見てくる
ヘラルド ローガー: 立て直さないといけないし、敵の残党が入り込んでくるかもしれない
ジョダン: そうですね
ヘラルド ローガー: 君たちはここで休んでいてくれていい
エハル : じゃそうしよう
ゴンディン: やれやれ
*ヘラルドは出て行った。
ゴンディン: いい加減もう帰ってもいいころだと思うんだけどな
ゴンディン: いつまで付き合うつもりなんだ、兄貴?
ジョダン: 気になりませんか?指輪がどんなものか
ゴンディン: 別におれはどうでもいいな
エハル : まあろくでもないモンだろうね
ゴンディン: あんたは気になるのか?
ジョダン: ちょっとだけ
エアリス: 俺も気になるな
エアリス: Vってやつも気になる
ジョダン: あと、少しくらい報酬をいただかないと
ジョダン: エアリスさんには散々付き合っていただいてしまいましたし
エハル : Vって奴には借りを返さないとダメかもね
エアリス: ・・・あまり気にするなよ
*半日ほど休んでいると、ヘラルドが戻ってきた。
ヘラルド ローガー: やあ、良く休めたかね?
ジョダン: 昨日のこぶがまだ痛みますが
ヘラルド ローガー: 現状を教えておこう
ジョダン: お願いします
ヘラルド ローガー: 門やその他の箇所の修復中で、現在は正規兵の本隊が戻ってきている
ヘラルド ローガー: とりあえず心配はいらない
ジョダン: ハードさんは戻っていますか?
ヘラルド ローガー: 敵の残党らしきオークも見かけたが敗走したようだ
エハル : バートだってば
ジョダン: そうそう
ヘラルド ローガー: レンジャーの彼ならば、下のベットで休んでいるようだ
ヘラルド ローガー: かなりの働きをしてくれたらしいな
ジョダン: そうですね
エハル : (誰かがもうちょっと有能ならね・・・あそこまでやる必要も
ジョダン: あの人がいなかったら今回はどうなっていたか
ヘラルド ローガー: こちらにもかなりの犠牲が村人に出てしまって心苦しいが…それにしても君たちは良くやってくれたよ
ヘラルド ローガー: 報酬を出しておこう
ジョダン: ありがとうございます
エハル : (やった
ヘラルド ローガー: 金くらいしか出すものはないが
ヘラルド ローガー: 君たちはこの地域の平和のために多大な貢献をしてくれた。
ヘラルド ローガー: いつでもここに休みに来てくれて構わないよ
ヘラルド ローガー: それと…
エアリス: ・・・もうこりごりだな
ジョダン: それと?
ヘラルド ローガー: 君たちを見込んで頼みがあるんだが
ジョダン: ・・・・・・
ヘラルド ローガー: 聞いてもらえないだろうか
ジョダン: (耳をふさぎたい気分です)
ヘラルド ローガー: ミマザ様は今もショックで自室で休んでもらっているので
エハル : (聞いちゃったら断れなそうだなジョダンは
ヘラルド ローガー: 私から替わりに依頼する事になるのだが
ジョダン: ・・・・・・
ヘラルド ローガー: 取られた指輪を取り返して欲しいのだ
ジョダン: やはり…
ヘラルド ローガー: そして、今回の襲撃を企てた本人を連行するか、抵抗するなら殺して欲しい
エハル : そういうのは専門家に任せたほうが・・・
エハル : だいたい手がかりが・・・
ジョダン: しかし、手がかりはVという名前しかありません
ヘラルド ローガー: そうだな…
エハル : ハーフオークも殺しちゃったしな
ジョダン: 正直に申しますと自信がありませんね
ヘラルド ローガー: ただ、我々を襲って指輪を盗んだ犯人だが
ヘラルド ローガー: その犯人と思しき人影が逃げていくのを見た見張りがいるんだ
ゴンディン: もしかして人間の子供くらいの大きさで
ゴンディン: たまに四速歩行して好物がしるけたっぷりの魚だったりしないだろうな
エハル : 講釈じゃないんだから
ヘラルド ローガー: いや…
エハル : 「首輪物語」か
ヘラルド ローガー: 潜入するときに用意したらしい馬に乗って走り去るところだったそうだが
ヘラルド ローガー: 見張りは例のレンジャーの彼かと思ったと言っている
エアリス: ふむ
ヘラルド ローガー: 似たような背格好なのだろう
エハル : 今から追っかけて間に合うのかな
ジョダン: 一日近く経ってますからねぇ
ジョダン: 無理ですよ
ヘラルド ローガー: すでにレンジャーの彼にも頼んであるのだが
ヘラルド ローガー: 彼なら3日前まで追跡できるという事だ
エハル : さすが腕のいい狩人だなあ
ヘラルド ローガー: 雨なども降っていないしな
ヘラルド ローガー: 彼は引き受けてくれたんだが
ヘラルド ローガー: 君たちはどうだろう?
エハル : (はー、このままほっといたらあいつ怒るんだろうな・・・
エハル : ・・・・僕は引き受けます(はぁあ
エアリス: 報酬は?
ヘラルド ローガー: もちろん報酬は出す
エアリス: やるよ
ジョダン: ・・・・・・
ジョダン: 分かりました
ヘラルド ローガー: そうか。すまない、助かるよ
ヘラルド ローガー: 必要な品物があるなら用意する。出来るだけな
ジョダン: 取り敢えず昨日の斧を買い取ってもらった方が良くないですか?
エハル : あんなもの買う奴がいるの?
エハル : 血のしみがすげえよ
ジョダン: では捨てましょう
エアリス: これ、魔法の品だぜ
エハル : 魔法なんてろくなモンじゃない・・・
*一行は斧を買い取ってもらったり、クロスボウや矢弾・ポーションを少々用意してもらって準備を整えた。果たして奪われた指輪には何があるのか。敵の目的は…。続きは次回、キャンペーン最終回で。