MQキャンペーン1
「陰謀の影」
●準備中…
*例によって、集合中。まだ本編は始まっていないがロールプレイしている場合もあるので残しておこう。
DMぎぶ: 今日もよろしく〜
エハル: ナンダやる気か
エアリス: 玉蹴りとはやるな
ジョダン: 何を遊んでるんです?
*じゃれあうエアリスとエハル。準備中の時ってよく殴りあったりしたがるな…
エハル: まだ力が制御できないんだ
エハル: どうなってもしらないぞ
エアリス: すまないな、冗談だよ
エハル: 例の本読んではいるけど・・・
ジョダン: まぁ気長にやりましょう
ジョダン: 大事なのはイメージです
エハル: そんなもんなの?
ジョダン: そんなもの…らしいですよ
エハル: あんた腕のいい魔法使いなんじゃないの?
ゴンディン: ?
ゴンディン: 誰がだ?
エハル: イメージだけでいいのかい
エアリス: ・・・腕のイイ・・・か
ジョダン: わたしです
ゴンディン: …
エハル: あーダメな術者なのか?
●マラク村入り口
*それでは本編スタート。前回アリッサに父である狩人バートを探しに一緒に行って欲しいと頼まれた後から今回の話は始まる。
エハル : 探しにいかないとな
ジョダン: では行きますか
アリッサ: みんな準備はもういいの?
ゴンディン: 別に準備するものもないしな
ゴンディン: とっとと終わらせようぜ
ジョダン: 遠いのでなければ
アリッサ: 買い物があるならすぐ行って来て!
エアリス: ああ、すまん・・・
エアリス: ちと聞きたいんだが
アリッサ: 食料は私がもってるけど、余分が欲しかったら自分で持っていってほしいわ
エアリス: 俺の契約はどこまでだっけ?
ジョダン: 帰るまでです
エアリス: ・・・
エアリス: 詐欺に近いな・・・
ジョダン: まぁまぁ
エハル: いや詐欺だと思うよ
エアリス: やな予感がするぜ・・・
ゴンディン: …
エアリス: とりあえず食料だな・・・
ジョダン: 食料はアリッサさんが
*買い物は宿屋で出来ることをPCに伝えておく。
エハル: そういえばこんなの拾ったんだけど
*エハルは前回手に入れたグローブを出す。
ジョダン: おぉ
エアリス: なんだその手袋・・・?
*みんなで鑑定してみる。結果、「不動」スキルにボーナスがつくグローブであると判明した。
ジョダン: 戦闘時の衝撃を
ジョダン: 和らげてくれるようですね
エハル: 武器を落とさなくなるんだそうだ
エアリス: 魔法の品か
エハル: 確かに魔力を感じる・・・
ジョダン: 取り敢えず治療用具でも買っていきましょうか?
*ジョダンには全く興味のない品物らしい。
ゴンディン: ……
エアリス: 魔法、魔法・・・って、・・・うんざりしてくるぜ
エハル: まったくだよ
エハル: 意見があったな
エアリス: だな・・・
アリッサ: 準備なら早くしてきて
ゴンディン: まったくだ
ゴンディン: とっととしろよな
エハル: 包帯買って来よう
ジョダン: これを売ればいくらかにはなるでしょう
*これ=魔法のグローブのこと。しかし…
アリッサ: これ、置いていっちゃったけど…
ゴンディン: 売るとか言ってたのにな
*グローブはそのまま地面に…
エアリス: 俺には売る気はあるらしいが金が無いぜ・・・
ゴンディン: *はあー*
*ため息をつきながら、ゴンディンはパイプをふかす。
エハル : あんたいつもため息ついてるね
エアリス: どこかのドワーフにケツの毛まで抜かれちまった・・・
ゴンディン: 何言ってるんだ
ゴンディン: 買ったのはおまえだろうが
ゴンディン: 金を払うことを決めたのもおまえだ
エアリス: そりゃめったにお目にかかれねぇモノだけどさ・・・
ゴンディン: ならぐだぐだ面倒くさいことはいうな
エハル : なんだかな・・・・
ジョダン: あらぁ?
ジョダン: 皆さんいつの間に
*買い物に行ったジョダンが戻ってきた。
アリッサ: もういいの?
ジョダン: 包帯買ってきました
エハル : いいよ
アリッサ: それじゃ、小屋まで案内するわ
アリッサ: ここから南にいって、シャープティースの森に入ったあたりよ
エハル : よし行こう
アリッサ: とりあえず小屋まで行ってみましょう
ジョダン: えぇ
アリッサ: 父さんが戻ってるかもしれないし
ジョダン: 行きましょう
*というわけで、一行はアリッサに案内されて村を出て森へと向かった。
●シャープティースの森 −バートの狩り小屋−
*小屋のすぐ近くまでやってきた一行。
ジョダン: あの小屋ですか?
ゴンディン: あれか
アリッサ: うん
*アリッサは、小屋の入り口付近を軽く調べてみる。
アリッサ: 戻ってきた気配はないけど…
*言いながら扉の鍵を開けて小屋の中へ入った。
アリッサ: 父さん?
*呼びかけてみるが、小屋にはやはり誰もいない。
ゴンディン: いないな
アリッサ: まだ戻ってきてないみたい…
ジョダン: 置き手紙などはないのでしょうか?
*一行は、小さな小屋の中を見渡してみるが、特に変わったものはなさそうだ。
エハル : 一体どうしたんだろう
エハル : 怪我でもして動けないのかもしれない
ゴンディン: よそに女でも作ったんだろ、どうせ
ゴンディン: さっきも言ったけど
ジョダン: これ
ジョダン: ゴンちゃん
*エハルもアリッサも今回は無視した(笑)
アリッサ: わたし、この小屋の近くまでしか知らないの
アリッサ: どうしたらいいのかしら…
ゴンディン: 冗談だ
ジョダン: 知らない人のことを
ジョダン: そんな風にいうものではありませんよ
エハル : 別にいやなら来なくてもいいんだぞ
ゴンディン: おれは嫌だし面倒だが
ゴンディン: 兄貴が来た以上はついてこざるをえなかった
ゴンディン: それだけだ
ジョダン: 感謝してますよ
アリッサ: エハル、どうしたらいいと思う?
アリッサ: わたし、ここで戻ってくるの待ってたらいいのかしら?
エハル : いつもはどのヘンで狩してたっけ
アリッサ: ここの南か…東かなあ
エハル : そうだな、君はここにいろ
エハル : 戻ってくるかもしれないから
ゴンディン: おいアリッサ
アリッサ: なに?
ゴンディン: あんたは
ゴンディン: いつもはここに住んでたんじゃなかったのか?
アリッサ: ここは狩りの時につかう小屋で
アリッサ: 家は村にあるわ
ゴンディン: ああ、そういうことか
エハル : ホラ、干し肉とかがあるだろう
アリッサ: もうすぐ冬だから、今が最後の狩りの時期なのよ
アリッサ: だからそのための荷物を運びにきたの
ゴンディン: 親父は先にここに来てたってことなのか?
ゴンディン: それで送れてあんたが物を運びに行ったらいなかった?
アリッサ: そう、父さんは先にここにいるはずなの
ゴンディン: なるほど
ゴンディン: それじゃ最後に親父に会ったのは
ゴンディン: 何日前だ?
アリッサ: そうね…1ヶ月くらい前かしら
エアリス: ・・・ふむ
ゴンディン: 一ヶ月か
ゴンディン: ……
エハル : そんなになるのか
アリッサ: ええ
エハル : 足跡は辿ってみたか?
アリッサ: 父さんは足跡を残すような人じゃないわ…残念ながらね
エハル : あーそうか
エハル : 君とは違うよな
アリッサ: !
エハル : (・・・と失言だ・・・
アリッサ: そうよ、悪い?
エアリス: ・・・ハハ
エハル : いや・・・そういう意味じゃないって
エハル : 親父さんが・・・その・・・優秀ってことだよ!
アリッサ: 皮肉がうまくなったのね!
アリッサ: 誰に教わったのかしら?
ジョダン: エハルくんはアリッサさんのことを良く見ているのですね
エハル : 知るかよ!
エアリス: ・・・坊主はあんまりオツムがよくないな
エハル : どうかね
エハル : ジョダンに騙されるよりはましだ
エアリス: ・・・
ジョダン: 騙す?
ジョダン: わたしが?
アリッサ: それと、これはあまり言いたくないんだけど
アリッサ: 父さんは昔から狩人だったわけじゃないのよ
エハル : そういえばそうだっけ
エハル : 何やってたっけ
アリッサ: 村に住み着く前は、どこかの国で働いていたの
アリッサ: わたしは小さかったから覚えてないんだけど
エハル : そりゃ知らなかったな・・・
アリッサ: あまり良い仕事じゃなかったみたい
ジョダン: 何をしていたのでしょうねぇ?
アリッサ: あまり話したがらないの
エハル : 言葉にも訛りはなかったしな
ゴンディン: つまりひょっとすると
ゴンディン: 今回の失踪事件に関しては某国による拉致問題の可能性もあると?
エハル : 昔の仲間がやってきて・・・なんて話よくあるよね
ジョダン: 拉致…
エハル : うーん
ジョダン: まぁとにかく森を探してみませんか?
アリッサ: ネバーなんとかっていう街?のアーリンさん?とかの下で働いていたらしいわ
ゴンディン: ああ、その名前なら知ってる
エハル : ネバーなんとか?
ゴンディン: とんでもない愚図だけど
ゴンディン: 他に人材がいなくて偉くなったって奴だよな
アリッサ: それは知らないけど…
エハル : 聞いたことあるようなないような
エアリス: ・・・ネヴァーウィンターだな
エアリス: ・・・裏の世界じゃ知らないやつはいないぜ
エハル : てことはネヴァーウィンターのスパイだったってことか?
アリッサ: でも、その時の事が関係してるとは思えないけど一応…ね
アリッサ: 森を探すなら、私も行ったほうがいいのかしら?
ゴンディン: この辺のことを詳しいなら
ゴンディン: 親父の行きそうな場所だってわかるだろ
ゴンディン: 付いてきた方が早いぜ
エハル : でも危険があるかも
アリッサ: たぶん、あなたたちよりは詳しいわ
エハル : 僕だってここで生まれたんだ、どうにかなるさ
エハル : ・・・ついてきたいなら別にいいさ
エハル : (とりあえず猫をなでる
*猫、というのはジョダンの使い魔で黒豹のロデムの事。
アリッサ: エアリスさんだっけ、こういうのにはあなたが一番慣れてそう
アリッサ: あなたの意見は?
ロデム : にゃ〜ん
エハル : (なでなで
エアリス: ・・どうかな
エハル : おとなしい猫だな
ロデム : にゃ〜ご
エアリス: ・・・森にはそこまで慣れてるって訳じゃない
アリッサ: なら、わたしが出来るところまで案内する
ジョダン: エハル君の判断に任せます
エアリス: それにはっきり言っとくがな
エアリス: 俺の仕事はジョダンの護衛だからな
ジョダン: そうでしたね
エハル : 世界で一番大変な仕事かもね
ジョダン: あらま
エハル : まあ・・・仕方ない、アリッサにも来て貰おう
アリッサ: じゃあ…そうね…とりあえず森の南を
アリッサ: 探してみましょう
ジョダン: ではロデムをここに置いていきましょう
ゴンディン: 兄貴
ゴンディン: この地図
ゴンディン: 一応持っていった方がいいんじゃないか?
*ゴンディンはテーブルに置かれていた地図を指差した。
ジョダン: はい
ジョダン: そうします
*一行は小屋の外に出た。アリッサの先導で南のほうに森の中を進む。
アリッサ: このあたり覚えてる?エハル
アリッサ: むかし二人で散歩したわよね
エハル : ああ、そうだっけ・・・
エハル : そういや転んで泣いてたっけな
アリッサ: もう、そういうのばかり
アリッサ: 覚えてるのね
エハル : 何でかね
*などど話しながらしばらく歩くと、アリッサが立ち止まった。
アリッサ: この先は
アリッサ: わたしもあまりよく知らない
アリッサ: じゃ、行くわね
エアリス: ・・・ああ
●シャープティースの森 −狩り小屋の南−
*一行はシャープティースの森の奥へと足を踏み入れた。時刻は夕方頃でまだ日も出ていたが、このあたりは木々が陽を遮ってしまい、薄暗い。
エハル : こんな奥深くは腕のいい狩人じゃないとあまり来ないだろうな
*と、少し進んだところでゴンディンが何かに気がついた。
ゴンディン: ゴブリンだ
ジョダン: なんと
エハル : ・・・・!
アリッサ: この辺りなら、いてもおかしくないわ
*驚いているエハルに対して、意外に冷静なアリッサ。なんだかんだ言いながらもエハルはほとんど村から離れた事はない。
ゴンディン: 焚き火のそばに
ゴンディン: 二匹
ゴンディン: だけか?
アリッサ: ど、どうするの?
*とはいえ、アリッサも実際にゴブリンと渡り合った事などないのだ。
エハル : 確かに・・・
エアリス: ・・・ふむ、二匹とは気になるな
ゴンディン: とりあえずめざわりだしな
ゴンディン: 片付けておくか
ゴンディン: …やるぞ
*仕掛けるゴンディン。しかし実はこの二匹は見張りで、その少し奥にはゴブリンの野営地があったのだ!
ゴンディン: …
ジョダン: うわあああ
ジョダン: いっぱいいましたよ
*攻撃を受けた見張りが声を上げると、野営地にいたゴブリンたちが武器を手にこちらに向かってきた!中にはその場で弓を構えているゴブリンもいる。
ジョダン: 炎出しますね
ゴンディン: ロデムを
ゴンディン: 前に出したほうが良さそうだな
ゴンディン: おれも呼ぶか
*実際には、すでに戦闘は始まっていて会話している余裕はほとんどないのだが、そこはTRPGらしくポーズして作戦会議をしてもよいという事にしてある。
アリッサ: 勝てるの?
*不安げに聞くアリッサ。
エアリス: あんたも呼べるのか・・・
ゴンディン: 借り物だけどな
*設定では、ゴンディンの使い魔は師匠から借りているだけという事になっている。
アリッサ: ゴブリンなんて昔父さんと隠れて見たきりだわ
ゴンディン: それじゃ適当にやるからな
ゴンディン: エハルは少し下がった方がいいぞ
ゴンディン: ゴブリンの矢でハリネズミにされたくなかったらな
*ジョダンのプレイヤー: 炎出した後にエアリスにエンヂュランスします
*ジョダンのプレイヤー: HASTEいります?
*エアリスのプレイヤー: 在るなら掛けて欲しいかな
*こういうプレイヤー同士の会話ってすごくTRPGっぽい。
ゴンディン: それじゃ行くぞ
アリッサ: 暗くてよくみえないけど
*戦闘開始。ゴブリンは数が多く、矢を放ってくるやつもいるがジョダン・ゴンディン・エアリスにとっては脅威ではない。ゴブリンたちは一人また一人と片付けられ、戦闘終了。
ゴンディン: ふん
エアリス: ・・・ふう
アリッサ: お、おわったの?
ゴンディン: 楽勝だったな
ゴンディン: コロソンを出すまでもなかった
*コロソンというのが、ゴンディンの借りている使い魔の名前。召喚したものの、出す必要はなかったという事。
ジョダン: 毒をもらってしまいました…
ゴンディン: まったく
ゴンディン: だから矢に気をつけろっていったんだ
エハル : ヘンなものを呼ぶんだな魔術師ってのは・・・
ジョダン: すみませんねぇ
*ジョダンは治療道具で手当てを受けた。治療は成功して毒も消えたようだ。一行はゴブリンの野営地に近づく。
アリッサ: 大きなテントね
ジョダン: そうですねぇ
アリッサ: たまたま通りがかったようには見えないわ
*アリッサは野営地をこっそりと調べる。
アリッサ: 足跡がテントの中に
アリッサ: 続いてる
アリッサ: 一つ大きい足跡があるわ
アリッサ: ゴブリンじゃないみたい
ゴンディン: どれくらい大きいんだ?
ジョダン: まさかトロルとか
アリッサ: 人間より少し大きいくらいかしら
アリッサ: 足の形からして動物みたいに見えるけど…
ゴンディン: 熊とかとは違うんだよな?
アリッサ: 違うわね
アリッサ: 犬とかに似てる
ジョダン: 人間より大きな動物
エアリス: ・・・狼か?
ゴンディン: とりあえず入ってみるか
アリッサ: 気をつけて!
*ゴンディンは一人先行し、テントに足を踏み入れたが…
ゴンディン: ち
エハル : なんだよ?
ゴンディン: ノールだ
ジョダン: ノールでしたか
ゴンディン: とっとと入って来い
*ジョダンとエアリスがすぐにテントに飛び込み、少し遅れてエハルとアリッサがテントに入った。
エハル : 死体しかないじゃないか
*エハルとアリッサが入った時にはすでに戦闘は終了していた。
アリッサ: ノールってもっと森の奥にいる生き物のはずなんだけど
アリッサ: どうしてここにいるのかしら
*ちなみに、ノールは人里近くにいてもそれほどおかしくはないのだが、アリッサの知識の中ではそういう事らしい。
ゴンディン: 腹でも空かしたんじゃないか?
*一行はテントの中とノールの死体を探る。するとエハルが手紙を見つけた。
エハル : 何か書いてある
ゴンディン: ん?
*手紙はオーク語で書かれていた。ゴンディンとジョダンはオーク語も学んでいたらしい。(実際には鑑定に成功すれば読めるようになっていたわけだが)
ジョダン: VJ
ゴンディン: オーク語か
ゴンディン: 兄貴、Jじゃなくてカギカッコ閉じ、だろ
エハル : オークも文字書けるんだな
ジョダン: そうですか?
*ゴンディンの言うとおり、かぎかっこ閉じ、だ。つまり V と署名されていたわけだ。
エハル : しらなかった
アリッサ: なんて書いてあるの?
エアリス: ・・・何と書いてあるんだ?
*手紙の内容は以下のとおり。
「ミマザ砦攻撃の準備はどうか。すでに3つの部族が予定通り集結場所に向かって移動中である。気づかれる前にそこを引き払い、本日中に移動開始せよ。
念のため確認するが、集結場所は砦の西5kmほどの距離にあるシオンタール河近くの丘である。念を入れて隠密に行動せよ。 V 」
ゴンディン: 砦を襲撃するんだとさ
エアリス: ふむ
ジョダン: ちんざんそう川に集結して
アリッサ: なんてことかしら…!
エハル : シオンタール河だって・・・
ジョダン: モナリザ砦を攻撃するそうです
エハル : 全然あってないぞ?
ジョダン: えっ?
アリッサ: ねえ、この人だいじょうぶ?
*不信感のこもった視線をジョダンに向けるアリッサ。
エハル : 砦ならミマザだよ
ジョダン: そうとも読みますね
エハル : ・・・・
アリッサ: どうしよう、すぐに砦に知らせたほうがいいのかな
エアリス: ・・・ふむ、言葉によって発音が違うのか
エハル : 砦取られたらまずいんじゃないのか
ジョダン: そのチンジャオロース川の近くの丘に集結するそうです
エハル : いくら間抜けのオークでもさ
エハル : シオンタール・・・
ゴンディン: …
ジョダン: そうそう
エハル : 少なくとも村ではそう呼んでる・・・
アリッサ: もし他にも、オークやゴブリンが移動中だったら…それに父さんが遭遇したのかもしれない
ジョダン: 心配ですね
エハル : エルフ語でなんて呼ぶかは知らないけどな
ゴンディン: 隠密にって書いてあるから
ジョダン: とにかく砦に知らせましょうよ
ゴンディン: それなら口封じのためにもうあんたの親父さんは
ゴンディン: 殺されてるかもな
アリッサ: !
*ゴンディンの言葉に身を固くするアリッサ。そしてそのままテントを飛び出してしまった!
ゴンディン: おや
*ゴンディンはニヤニヤしている…
エハル : 何がおかしいんだ貴様
ジョダン: 捕らえられている可能性もあるでしょうに
ゴンディン: ほれ、追わなくていいのか、青少年
*テントの外からは、アリッサが父を呼んで声を上げているのが聞こえてくる。
ゴンディン: まだ残党がうろついてるかも知れないんだぞ
エハル : お・・・お前の指図は受けん!
ジョダン: エハルくんの出番ですね
エハル : あーちょっと調べてくるよ
エハル : その・・・まわりを
ジョダン: ほら、早く
エアリス: ・・・なにをかな?
ゴンディン: それじゃおれたちはここで休んでるよ
*エハルもアリッサを追ってテントを出た。
ジョダン: さて困りましたね
ゴンディン: さてと
ゴンディン: それじゃ<姿隠し>で行くか
ゴンディン: コロソン、戻っていいぞ
*使い魔の召喚を解除する。
ゴンディン: 兄貴もロデムは目立つから
ゴンディン: 一度閉まっておいてくれ
エアリス: ・・・あんたもいい加減のぞきが好きだな・・・
ゴンディン: よし、行こうぜ
*確かに…。ともかく、外ではエハルが動揺しているアリッサを見つていた。あたりをウロウロしている。
エハル : アリッサ?
エハル : 一人でこんなとこうろつくなよ
アリッサ : だって
エハル : 危ないだろ・・・
エハル : それにホラ・・・キット大丈夫だろ
*エハルがアリッサに何か言おうとした時、アリッサはサッと振り向いた。
アリッサ: いま何かいたわ
エハル : ?
エハル : どこに?
アリッサ: そこの木の陰よ
アリッサ: とうさんかな
エハル : 足音がしたな今
アリッサ: とうさん?
*しかし、木の陰から飛び出してきたのは…
アリッサ: わあー!
*狼だ!群れからはぐれたのか1匹だけだが、興奮していてアリッサに飛び掛ってくる!
エアリス: おいおい
*アリッサに飛び掛った狼めがけて、エハルの呪文が炸裂する。隠れて近くに来ていたエアリスもすぐさま弓で援護し、狼撃退。
エハル : 平気か?
アリッサ: うん…足をかまれたみたい…
*かなり深い傷だったが、エハルは治療道具を取り出しアリッサを治療する。
アリッサ: ありがとう
エハル : コレに懲りて無理するなよ!
アリッサ: うん…助かった
ジョダン: そう言うエハルくんも怪我してますよ
*やはり隠れて近くに来ていたジョダンも姿を現して声をかける。
エハル : え?
エハル : あ・・・
エアリス: 太ももから血が
エハル : くそ・・・歯型が
アリッサ: 気が動転してしまって…気配を消すのを忘れてた…
エハル : まあ親父さんはきっと隠れてやり過ごしたよ
アリッサ: そう…よね
エハル : 砦に知らせに行ったかもしれないだろ?
アリッサ: うん…
エハル : 砦にいってみれば何かわかるかもな!
アリッサ: それなら、東のほうよ
エアリス: ・・・弟弟子がいないぜ
エアリス: お
ゴンディン: …
*ゴンディンはずっと隠れたままだったようだ(笑)
ジョダン: ここから砦まで
ジョダン: 安全な道はあるのでしょうか?
アリッサ: 川沿いに行くのがいいと思うけど
アリッサ: 父さんなら、森を進むはずよ
アリッサ: とにかく、日が暮れてしまったし、一度小屋に戻ってみる
ジョダン: そうですね
エハル : 戻ってるかもしれないな
*森では安全に休息は取れない。一行はひとまず小屋まで戻ることにした。
●シャープティースの森 −バートの狩り小屋−
ジョダン: お邪魔します
エハル : いないか・・・
アリッサ : いないね…
エアリス: ・・・そりゃそうだろうな
*小屋に戻ってきた一行。しかしバートが帰ってきた様子はない。
アリッサ : 少し、休むわ
ゴンディン: おれも寝る
エハル : 僕も力の制御で疲れた
ジョダン: では見張りましょう
エアリス: ・・・
エハル : ジョダンも休んだら?
ジョダン: えぇ
ジョダン: 大丈夫です
エハル : でないと居眠りするしな
*一行は小屋の中でそれぞれ休息をとった。そして次の日。
ジョダン: では砦に行きましょうか
エハル : そうしよう
エアリス: ・・・娘さん起こしてこいよ
ジョダン: アリッサさんはどうしましょう?
ゴンディン: 起こしてこいよ、エハル
エハル : 一人じゃ危ないかもな・・・
ジョダン: そう思いますよ
エハル : あんたらが起こしてくりゃいいのに・・・
*(表面上は)しぶしぶアリッサを起こしに行くエハル。
エハル : おい
*アリッサは起きていた。
アリッサ: やっぱり父さんが心配
エハル : そりゃそうだろうな・・・
エハル : 僕の親父と違っていい人だし
アリッサ: 砦に行く前に
アリッサ: 東のほうを探してみてもいいかな?
エハル : いいよ
アリッサ: 方向は同じだし
エハル : じゃあそうしよう
アリッサ: ありがとう
エハル : 僕だって心配だしな
*そして二人は小屋の外で待っているジョダンたちのところに出てきた。
エハル : 東に向かおう
ジョダン: はい
エハル : 探しながら砦にいく
*話を聞いていたのかどうかはわからないが、特に意見はないようだ。一行はアリッサの先導で東に向かう。
アリッサ: こっちのほうよ
アリッサ: それじゃあ、いくね
●シャープティースの森 −狩り小屋の東−
*森を進む一行。と、エアリスとジョダンが何かに気がついた!
エアリス: まて
ジョダン: なにかいるようです
アリッサ: え?
ゴンディン: ?
エハル : なにが?
ジョダン: 気配がしました
エアリス: わからんが気配が
エハル : 何もいないじゃないか
ジョダン: 気のせいでしょうか?
エハル : あ
ゴンディン: ?
エハル : 一瞬足音が
エハル : そこの木の陰から
エハル : 聞こえたぞ
エアリス: ・・・いや、俺も見たぞ
エハル : 何か小さい影が動いてたようにも見える
*と、木の陰から何者かが出てきた。
バート: 待ちたまえ
エアリス: ・・・む
ゴンディン: …
アリッサ: とうさん?
ジョダン: こんなところで人に会うとは
ゴンディン: ??
アリッサ: とうさん!
ジョダン: ってお父さんでしたか
アリッサ: 心配したのに…
エアリス: ・・・無事だったか
アリッサ: なにしてたのよ!
ジョダン: 良かったですね
バート: アリッサか…
バート: この人たちは?
バート: おや、エハル君…だっけか
エハル : ああ・・・どうも、バートさん・・・
バート: こんなところで何をしてるんだい
アリッサ: 父さんを探しにきたのよ
エハル : あんたを探してたんじゃないか!
アリッサ: この人たちは手伝ってくれたの
エハル : アリッサは心配して狼に食われかけたんだぞ!
*おかしなセリフ。エハルは冷静さを欠いているようだ。
バート: そうか…それはすまない
バート: 置手紙の一つもしてくるべきだった
エハル : まあ、もういいや・・・
ジョダン: あの…話し中すみません
エハル : ?
ジョダン: お父さんってお名前は?
エハル : バート
エハル : それが何か?
バート: バートという、はじめまして旅の方
ジョダン: まさか頭文字Vなんて事は…
エハル : Vがどうしたんだい
*手紙にあったVという署名を気にしているようだ。ちなみにバートの頭文字はB。
ジョダン: わたくしジョダンと申します
ジョダン: こっちはゴンちゃん
ジョダン: とエアリスさんです
バート: 娘が迷惑をかけてしまったようで、申し訳ない
ジョダン: いえいえ
ジョダン: ご無事でないよりです
バート: もう少し冷静な判断ができると思っていたのだが
エハル : ところでこんなところで何を?
バート: ふむ、それについて話そう
ジョダン: 随分心配されてましたよ
バート: 突然いなくなっても心配せず待てと言ってあるのですがね
ジョダン: それは無理というものです
エハル : (こいつといい親父といい・・・・何考えてんだ・・・・
バート: この辺りは私の狩りの範囲なのですが
バート: 最近ゴブリンやオークの足跡を見かけましてね
ジョダン: わたしだってゴンちゃんが突然いなくなったら
ジョダン: 心配します
エハル : 僕は心配しないけどね
エハル : どうせどっかでのぞきしてんだよ
ゴンディン: …
バート: それで、このあたりを探っていたのですが
バート: この先の小さい洞窟にどうも1ヶ月くらい前から住み着いているようで
ジョダン: ゴブリン達なら
ジョダン: 砦を襲う計画があるそうですよ
バート: なるほど…
エハル : あーそうだった
ゴンディン: …
バート: 砦を襲撃ですか、ゴブリンがね…
ジョダン: モナカ砦でしたっけ?
エハル : 砦を襲う計画が・・・
エアリス: ・・・オークじゃないのか?
バート: あまり組織的に動く連中ではないのに
エハル : オーク語の指令書があったけど
バート: オークなら、あるいは、と思いますが
ジョダン: ですが一緒にいたでしょう?
エハル : それと野営地にノール?がいたんだっけ?
ジョダン: えぇ
ジョダン: のーるもいました
バート: それで、ただ住み着いているだけなら
バート: 砦なりなんなりに報告しておけばいいのですが
バート: どうも定期的に伝令が通るようなので
バート: なにか裏がありそうだと思いましてね
バート: ここを見張っていたわけです
バート: うまく伝令を捕らえられればなにかわかるかもしれないとね
ジョダン: Vという名前に心当たりはありませんか?
バート: それだけでは…ちょっとわかりませんね
ジョダン: そうですかぁ
エハル : さっきからそのVって何?
バート: なせVなのです?
ジョダン: あの指令書に書いてあったんですよ
ゴンディン: 差出人の名前がな
バート: 指令書?見せてもらっても?
ゴンディン: オークに命令を出してるらしい奴だ
ジョダン: そうですそうです
エハル : オークの親玉じゃないの?
ジョダン: だと思うのですが
バート: 文章がオークらしくないですね
エハル : でもオーク語でしょう?
エアリス: ・・・そうなのか?読めないからな。
ジョダン: オーク語が書ける人という可能性もありますね
バート: オーク語が堪能な、もっと知性のあるものが書いたようにみえる
エハル : でもゴブリンが持ってたぞ?
ジョダン: えぇしっかりした文章ですしね
バート: やはり、なにかありそうですね
ジョダン: 3つの部族なんて
*手紙の内容参照。
バート: どんな状況で、これを手に入れたのですか?
ジョダン: キャンプがあったのですよ
エハル : 野営地があって・・・テントがあって・・・(かくかくしかじか
バート: ふむふむ
ジョダン: ゴブリンのシャーマンもいましたね
ジョダン: オークでしたか?
エハル : そんなのいたっけ・・・?
ジョダン: えぇ
バート: 隠密で行動するはずなのに、夜に火をたいていたわけですか
ジョダン: 指令書の側で
ゴンディン: …
ジョダン: 拾っただけなのかも知れませんが
エハル : さっぱりわからないぞ
バート: うーん、なにかひっかかる…
ジョダン: わたしは三つの部族という点が気になります
ジョダン: 普通はそんなに統率が取れないですよね
バート: そうですね
エハル : 詳しいねジョダン
バート: やはり、伝令を捕らえてみましょう。
ジョダン: それがいいでしょうね
エハル : なるほど・・・
バート: 砦に知らせに行くのはそれからでも遅くはない
エハル : じゃあそうしよう
バート: わたしが見張っていた周期によれば
バート: 今夜また通るはずです
ジョダン: しかし本日中に移動せよ…とありますが
ゴンディン: 本日中に移動するその部隊は
ゴンディン: もう死んだだろ
ジョダン: それが昨日だとすると
エハル : ちょっとまてよ
ゴンディン: 部隊が来なければきっと伝令も来るだろうさ
ジョダン: そうですね
エハル : もう攻撃されてたりしないよな?
バート: もしそうなら、火の手がここからでも見えるだろう
エハル : じゃあまだ集まってる途中?
ジョダン: もし昨日のが部隊の一つだとすれば
ジョダン: 待つと思いますよ
バート: それに、この近くにいるオークが動いていない
エハル : 伝令が殺されたってことかな?
ジョダン: 集結地は分かりますか?
エハル : オークへの伝令が・・・
バート: まあ、今夜わかるさ
バート: ええ、この辺りには詳しいのでね
エアリス: ・・・俺は反対だな
バート: とにかく、アリッサは村に戻るんだ
エハル : 砦の西5kmか
バート: 一応、村の人に警告を
ジョダン: そう書いてありますね
エハル : 川沿いの丘らしいね
バート: わかったね?
ジョダン: なにか良い案でも?
ゴンディン: おい、いいのかエハル
アリッサ: わかった…
ゴンディン: あんなこと言われてるぞ
エハル : なにがだよ
アリッサ: 気をつけてね、とうさん
エアリス: ・・・なんにせよ知らせるべきだと思うぜ、どうでもいいが
アリッサ: エハル、それにみんなも気をつけて
エハル : 僕はあんな村なんかどうでもいいさ・・・
エアリス: ・・・自分らの力を過信してやしないか?
ジョダン: ではエハルさんにアリッサさんの護衛をお願いして
アリッサ: ここからなら、平気よ
ジョダン: 私たちで砦に行きますか?
エハル : ちょっとまてよ!
エハル : 僕だってまあなんかの役には立つぞ
ゴンディン: さっきのゴブリンやらオークやらの
ゴンディン: 残りがうろついてるかも知れないぜ
エアリス: ・・・ほう
ジョダン: そうですよ
アリッサ: さっきは動転したけど
アリッサ: 今度は用心していくわ
エハル : まーなにができるかわからないのが問題だけどさ
アリッサ: ゴブリンやオークなんか、もしいても見つからないわよ!
エハル : それに力の制御法を身につけるのにちょうどいい
ジョダン: ふむ
アリッサ: それじゃ、行くわね
アリッサ: 気をつけて
エハル : 次こそ思ったとおりに力を抑えてみせる
エアリス: ・・・
エハル : なんだよ、何かいいたいことが?
エアリス: ・・・いや
バート: それでは皆さん
エハル : 煮え切らないなあ
バート: 協力していただけるのなら
バート: 伝令についてはおまかせしてもよろしいか?
エハル : えーと・・・いいの?
ゴンディン: したくもないけどな
バート: やつが通るポイントは教えます
ゴンディン: まったく面倒くせえ
ジョダン: 無事に辿り着ければ…ですがね
バート: 私は、伝令がいつも向かっているオークの住処のほうを見張ります
ジョダン: はい
エハル : じゃあそういうことで・・・
バート: 伝令がこない事で動きがあったら、お知らせしますよ
ジョダン: そうしてください
バート: では、もうあまり時間がない。ついてきてください
バート: ここです
バート: 北のほうから、必ずここを通ります
エハル : 生け捕りにしないとだめなんだっけ
ゴンディン: 当たり前だ
ゴンディン: 殺したら意味ないだろ
バート: 捕らえるのが無理なら、殺すしかありません
ゴンディン: …
バート: こちらの存在がばれてしまいますからね
ジョダン: 手紙を持っているといいのですが
エハル : うーん殺さないように力を抑えなきゃダメってことか・・・
バート: 指令書をわざわざ書くような人物ですしね
ジョダン: とにかく砦に急ぎましょう
バート: ?
エハル : ?
エハル : 起きてる?
ジョダン: 起きてますよ
バート: …とにかく、お任せしました
エハル : 伝令捕まえて情報手に入れるんだってば
ジョダン: そうでしたっけ?
バート: では、私は見張りに付きます
エハル : 頼むよまったく・・・
バート: また後できます
バート: 頼みましたよ
エハル : 僕よりはこういうのなれてんだろ?
バート: エハル君
エハル : え・・・はい
バート: 無理はいかんぞ
エハル : あー別にしてない・・・つもりですが
エアリス: ふう
バート: なにかあったらアリッサが悲しむからな
ゴンディン: つまり要約すると
ゴンディン: 娘はお前にはやらんぞ
ゴンディン: ってことか
エハル : なんでそうなるんだよ!
エハル : それにただの幼なじみだぞ
エハル : ・・・まあいいや
*ジョダンのボケがありつつも、一行は張り込みを開始した。そしてしばらくして…
ゴンディン: …
*オークの伝令が走ってきた!オークは一行に気がつき、すぐに逃げ出す!すぐさまゴンディンが進路に立ちふさがり、得意のカラースプレーの呪文を唱えた。オークは目を回し倒れた。
ゴンディン: よし
ゴンディン: …
*倒れたオークに近づく一行…しかしその時。
ゴンディン: おい!
エハル : 縛り上げよう・・・ておい
ジョダン: あっ
*エアリスの投げたナイフがオークの首に突き刺さり、オークは絶命した…
ゴンディン: この糞馬鹿野郎!
エアリス: もう起きねぇな
*しれっと言うエアリス。
ゴンディン: せっかく人が眠らせたのに
ジョダン: ぶすっといきましたね
ゴンディン: 台無しだ
エハル : 耳から刃物突っ込んでどうすんだよ・・・
エアリス: ・・・オークなんて殺すものだろ
*仕方なく、オークの懐を探すと、手紙が出てきた。
エハル : ・・・僕は読めないぞ・・・
ゴンディン: オーク語だ
エハル : 吐かせてからにすればいいだろ・・・まったく
*と、少ししてバートがやってきた。
バート : どうでした
ゴンディン: 極秘指令を持っていた
バート: ふむ
エアリス: ・・・ところでなんて書いてあるんだ?
バート: これがそうですか
*手紙にはこう書かれている。
「この内容は決して漏れてはならない。敵に奪われそうになった場合は命に変えても破棄せよ。もし失った場合はお前の命もまた失われると思え。
バルダーズゲートの愚かな貴族ミマザは計略に引っかかったようだ。意図的にばら撒いた指令書を信じきって本隊を誰もいない丘へと進軍させようとしている。
お前の部隊はそこで待機し、今まで通りに砦を監視せよ。我々の奇襲攻撃が開始されたのが確認できたら、全員で砦に攻撃を仕掛けるのだ。砦の人間は皆殺しにし、そこにある物は好きにして構わん。
あと1日、絶対に見つかるんじゃないぞ。
V 」
エハル : ああバートさんすいません
エハル : この馬鹿が殺しちゃいました
エアリス: ・・・おいおい
バート: 取り逃がすよりはいいでしょう
エハル : 捕らえられたのに・・・
ゴンディン: わざわざ魔法で眠らせたのに、だ
バート: え?
エアリス: ・・・お前らの命が危なかったんだぜ
バート: オークになにか恨みでも?
バート: 特別な
エアリス: ・・・ああ、・・・いや別に
エハル : どうもそうみたいだね
エハル : 何があったんだか・・・
エアリス: ・・・気にしないでくれよ
エハル : それでなんて書いてあった?
バート: ぬ
バート: やはりVとかいうものはオークではありませんね
バート: 知性が高いかどうかはわかりませんが、教養はありそうです
ジョダン: 偽の伝令書に引っ掛かったマルダシゲートのメモラがどうのこうのと
ゴンディン: バルダーズゲート
エハル : ・・・
ゴンディン: のミマザだ
バート: …
ジョダン: そうともいいますね
エハル : いい「兄弟子」だな
バート: ミマザというのは砦の指揮官で
バート: バルダーズゲートの貴族です
エハル : ずいぶん面倒な作戦立てるねしかし
バート: あまり良い人物ではありませんが、砦の存在はこの周囲に安全を多少なりとももたらしています
ジョダン: あと一日見付かるなと書いてあります
エハル : じゃあ明日か・・・攻撃は
ジョダン: だと思いますよ
エハル : 今から行ってもぎりぎりじゃないの?
バート: ふむ…どうすべきか
ゴンディン: …
ジョダン: なんとか丘に向かった部隊を呼び戻さないと
エハル : とりあえずミマザに伝えたほうがいいんだろうね
ゴンディン: 個人的にはこのままなかったことにして帰るのが一番だと思うんだが
バート: この先にオークが住み着いていますがやつらが監視役なら
ジョダン: どちらがいいのでしょう?
バート: それをほうっておくのもどうなのでしょうか
エハル : ゴンは怖気づいて帰る、と
ゴンディン: 怖気じゃない、面倒だからだ
ゴンディン: できないことはやらない
ゴンディン: 魔法使いってのはそういうもんだ
エハル : ホントかね
エハル : 兄弟子がこれだし
ジョダン: はい?
エハル : 疑わしいなあ・・・
ゴンディン: まあ兄貴が行くならおれは付いて行くしかないんだがな
バート: ふむ…あまり話し合ってる時間はなさそうですね
エアリス: ・・・ああ
ジョダン: わたしは丘が安全でしかもそこに部隊が向かっているのなら
ジョダン: 丘に行くべきだと思いますが
バート: 今なら、まだ伝令が来ないことにゴブリンは気がついていない
バート: 奇襲のチャンスはあります
エハル : まあバルダーズゲートで身を立てるつもりだから
エハル : 貴族に恩を売るのはいいことだなあ
バート: しかし砦に一刻も早くこれを届ける必要もある
エハル : 僕は行くぞ
ジョダン: 今いる部隊で大丈夫なのでしょうか?
バート: しかし私一人ではゴブリンは片付けられません
バート: ゴブリンだけでなく、オークもいますしね
エハル : ゴブリンを倒さないとこの先は進めないんですか?
バート: いや、そんなことはない
バート: まだわれわれは気づかれていないし
エハル : この手紙もニセモノってことはないんかなそういえば
バート: ただ、伝令がこないことで何か感づいて動き出すかもしれないのを心配しているんだ
ゴンディン: …
バート: 裏の裏ってわけか…ないとは言い切れない
ゴンディン: ああ、面倒くさい
ジョダン: そうですね
エハル : どのみち砦に知らせれば何とかなるんじゃないのかな
エアリス: ・・・まあそれを言い出したらキリがないぜ
ゴンディン: それじゃとっととそのゴブリンを殺して
ゴンディン: それから砦に行けばいいだろ
エハル : ほー大きく出たな
ゴンディン: こんなところで喋ってる時間の方が惜しいぜ
ゴンディン: はっきり言ってな
バート: それなら…わたしが先に砦に行って知らせておきましょうか
エハル : さすが「魔法使い」は違うね
ジョダン: それなりに数がいるのでしょう?
バート: ええ…けっこうな数がいます
バート: 奇襲できないと、この人数では苦戦するでしょう
ジョダン: 私たちでどうにかなるのでしょうか?
バート: あなたたちの実力はわかりませんが…オークごときに遅れはとりそうにありませんね
ジョダン: じゃあ、行ってみますか
エハル : 行ってみよう
バート: とりあえず、この指令書はあなたたちで持っていてください
ゴンディン: 兄貴
ジョダン: はいはい
ジョダン: 持ちましたよ
*ジョダンが受け取った。
バート: 私は先に砦に向かいます
エアリス: ・・・ああ
バート: ゴブリンは任せましたよ
ジョダン: やってみましょう
バート: オークのほうが多いですがね
ゴンディン: とっとと行こうぜ
ジョダン: (大丈夫かなぁ?
バート: 気をつけて
バート: では、またあとで砦で
エハル : ジョダンがうまくやれば大丈夫だよ
*一行はバートと別れ、オークの隠れている洞窟に向かい夜の森を進む。
エアリス: む
ゴンディン: あそこか
ジョダン: 煙が見えますね
ゴンディン: ゴブリンが一匹だ
*洞窟の入り口には小さく火が焚かれ、そこから細い煙が夜空に立ち昇っている。1体のゴブリンが、そこに突っ立っていた。
ゴンディン: 騒がれると厄介だから
エアリス: ・・・だな
ゴンディン: 一撃で仕留める
*武器を準備しながら近づく一行…だが洞窟の入り口で動きがあった。
ゴンディン: む
ゴンディン: 2匹か
ジョダン: 二匹ですね
*中からもう1体のゴブリンが出てきた。実はちょうど交代の時間だったので動きがあるのだが、もちろん一行にはそんな事はわからない。
ゴンディン: <姿隠し>で
ゴンディン: 近付いて
ゴンディン: それから色つぶてで眠らせるか…
ジョダン: マジックミサイルなら撃てますが
エハル : 僕は・・・たぶんなんかできる・・・
ゴンディン: お、それならそっちのほうがはやいな
エアリス: それじゃ俺も近づいて失敗したときには一気に首を掻っ切るぜ
ゴンディン: それじゃ兄貴、左の奴を
*ゴンディンたちがこっそり話し合っている間に、隠れながらエアリスが近づいていく。だが…
ジョダン: あら
エハル : はぁー
ゴンディン: 阿呆か
*見張りに気付かれてしまった!そのままなし崩しに戦闘に入る。警告の声を上げようとした見張りゴブリンは、しかし3人の魔法使いから放たれたマジックミサイルで瞬殺されてしまった。
エアリス: まったく
ゴンディン: まったくじゃないだろ
ジョダン: ・・・
ゴンディン: お前が近付いたから気付かれたんだよ
エハル : よし・・・少し制御できたぞ
エアリス: ・・・違う、気づかれたのは兄さんだけだ
ゴンディン: *はあー*
エアリス: ・・・俺じゃないぜ
*DMからもジョダンに反応したように見えたけど、本当のところはわからない(笑)
エハル : なーあんたらホントにこういうの慣れてんの?
ゴンディン: …
ジョダン: 慣れてませんよ
エハル : あれそうだっけ
ゴンディン: 誰が慣れてるっていったんだ
ジョダン: えぇ
エアリス: ・・・慣れてるっつうかなんといか
エハル : えらそうだからなれてるんだと
エハル : おもってたよ
ジョダン: 全然
ジョダン: 塔から出たのも久しぶりです
エハル : それじゃ僕と変わらないじゃないか!
*とかなんとか言いながら洞窟に入る一行。だが入り口で…
ゴンディン: ん?
ゴブリン : !
ゴンディン: いますれちがったぞ
*入り口の暗がりで、ゴブリンとすれ違ってしまった(笑)ゴブリンの見張りは交代中で、残りの最初からいた1体の交代が出てくるところだったのだ。
ゴンディン: 危ない危ない
ジョダン: いやびっくりしましたね
ジョダン: 気付かれていないといいのですが
*入り口で立ち話してる時に出てこられるより、結果としては良かった。驚いたゴブリンが声を上げるより早く、ゴブリンは絶命した。
エハル : (だったら声おとしなよ・・・
ゴンディン: む
ジョダン: います?
*ゴンディンが何かに気がついたようだ。
ゴンディン: いや
エハル : (人の手が加わってない?
ゴンディン: 天然の洞窟じゃないみたいだな
*洞窟は、何者かの手が加えられ拡張されたように見える。もともとあった洞窟を隠れ家として改造してあるようだ。
エアリス: ドアだ
*隙間から中を覗くゴンディン。
ゴンディン: オークだ
エアリス: ・・・
ジョダン: いましたね
ゴンディン: ちょっと眠らせてくるから
エアリス: いくぜ!
ジョダン: 眠らせた方がいいでしょう
ゴンディン: 扉から離れてろ
ゴンディン: E、おまえもだ
*呪文で透明になってからゴンディンは扉を開け、すばやくカラースプレーの呪文を唱える!オークは振り向きざま、崩れ落ちた。あとは無防備なオークに止めを刺すだけだ。
ゴンディン: ふん
ジョダン: ふう
ジョダン: らくちんでしたね
エアリス: ・・・やるもんだな
エハル : 眠らせることも出来るのか・・・
ジョダン: エハルくんにもきっとできますよ
ゴンディン: 眠らせてるわけじゃない
エハル : そうなのか?
ゴンディン: あれは一瞬で光をはなって
ゴンディン: 脳みそに過負荷を与えてるんだ
エハル : 確かに綺麗な花火ダケド
ゴンディン: 眠ったのは結果にすぎない
*部屋を捜索し、一行は洞窟の奥に進む。
ジョダン: おや
ゴンディン: ?
ジョダン: ここにも扉が
エアリス: ・・・またか
ジョダン: またいましたね
*部屋の中にはオークがいる。
ゴンディン: 今度は姿隠しがないから
ゴンディン: さっきの作戦はつかえないぜ
ジョダン: 焼きますか
エハル : 僕も何かできそうな気がする
ゴンディン: ほー
ジョダン: やってみます?
エハル : でもうまく行くかわかんないぞ
エアリス: ・・・そんときはそんときだ
*今度はエハルがスリープの呪文を使ってみる。しかし、呪文の範囲にオークが入りきらず、2体ほど眠っただけだった。そのまま乱戦に突入するが、一行は勝利した。
ゴンディン: 詰めが甘いな
ジョダン: 仕方ありませんよ
エアリス: ・・・でも、まあまあじゃないか
エハル : 素人だから仕方ないだろ
ジョダン: 上出来でしょう
ゴンディン: 少し休憩する
ジョダン: では見張りましょう
*オークを倒したあとの部屋のドアを閉め、少し休憩する。それから探索を再開。
ジョダン: いいですか?
*ジョダンが部屋を覗いてオークを確認した。ドアの前で一行に振り返り確認するが…オークは気がついていたようだ。ドアを開けて襲い掛かってきた!
ジョダン: おっと
*バーニングハンズやマジックミサイルが飛び、オークたちはドアの入り口で倒されてしまった。
エハル : うげ
エハル : スゲエ炎
ゴンディン: オークの丸焼き一丁上がりだな
ジョダン: 焼きオーク
エアリス: ・・・くさいぜ
エハル : やはり魔法は危険だな・・・
ジョダン: 使い方次第では怪我をしますね
エハル : あーなんでこんな力背負い込んだんだろ・・・
*さらに進むと、オークたちの台所兼食堂の部屋の前までやってきた。
エアリス: ・・・また部屋か?
ゴンディン: ここもだ
ジョダン: イイ匂いがしました
ゴンディン: 肉を焼いてたな
ゴンディン: 何の肉かは知らんが
エハル : 知りたくないよ
ジョダン: 早足まだ残ってます、エアリスさん
エハル : なんだかずいぶんいる気配がするんだけど
エハル : 平気かな
ジョダン: どうでしょう?
ゴンディン: 考えててもしかたない
ゴンディン: やるぜ
ゴンディン: おっと
エアリス: おわあ
エアリス: 目がみえねぇ
*ドアを開けて部屋に飛び込み戦闘開始。ゴンディンのカラースプレーにエアリスが巻き込まれた!
ゴンディン: すぐに治る
エハル : 味方ごとかよ
ゴンディン: 光を見たからいけないんだ
エハル : 物騒なやつだ・・・
エアリス: ・・・魔法ってのは恐ろしいぜ
エハル : まったくだ
ジョダン: まぁまぁ
エハル : 僕はちゃんと力を制御するぞ
ジョダン: そのお陰でここまでこれたのです
エハル : ・・・それもそうか・・・
ゴンディン: で
エハル : あんまりうまそうじゃないな
*部屋の中を見回す一行。何かの焼いた肉があるが、目もくれない。
ゴンディン: ここで何やってるんだ?
ゴンディン: とっとと先へ進もうぜ
ジョダン: そうしますか
エハル : 向こうにドアがあったな
ゴンディン: 時間だってないんだ
*一行は通路を進む。突き当りにはドアが一つあるだけだ。
エアリス: 罠だ!止まれ!!
*扉には罠が仕掛けられていた。気がついたエアリスが警告する。
ジョダン: ノックしてみましょうか?
エハル : ノックしたってあけてはくれないだろう・・・
エアリス: ・・・後は任せる
*などと、話している間にエアリスは罠を解除した。
ゴンディン: 鍵かかってるな
ジョダン: 魔法のノックですよ
エアリス: ・・・開けるか?
エハル : なんだそれ?
*答えるかわりに、ゴンディンはノックの呪文を唱えた。小さな音を立てて、ドアの鍵は外れた。
ゴンディン: こういう魔法だ
エハル : 錠前破りの魔法まであるのか!
*驚くエハルをよそに、ドアを開ける。だが部屋の中には…
ジョダン: おっと
ゴンディン: まずいな
エハル : ん?
ゴンディン: ゴーレムだ
エハル : なんだよゴーレムって
ジョダン: 他には?
ゴンディン: 粘土製だけど
ゴンディン: 他には見えないぜ
ジョダン: 泥人形ですか
エハル : 粘土が動くわけ?
エアリス: ・・・ゴーレムってのは魔法が効きにくいんだろ?
ゴンディン: 魔法で
ゴンディン: 命を与えられてるんだよ
ゴンディン: 面倒くさいな
エハル : そんな恐ろしいことまで出来るのか
ジョダン: 放っておきます?
ゴンディン: コロソン
*ゴンディンは使い魔コロソンを召喚。
コロソン : …ここに
ゴンディン: 奥には
ゴンディン: 箱やら棚やらがあった
ゴンディン: 何か手がかりがあるかも知れないな
ジョダン: おびき出して焼いてみますか
ゴンディン: 一匹しかいないんだから
ゴンディン: わざわざおびき出す必要もないだろ
エハル : 巻き込まれちゃかなわないな
ゴンディン: 突っ込もうぜ
エアリス: ・・・壊すか?
ジョダン: では総攻撃で
クレイゴーレム: ここへの侵入は許可されていない。立ち去れ
*問答無用で戦闘開始。ゴーレムの巨大な拳が使い魔とエアリスに襲い掛かる。うっかり避けそこなうと、大怪我だ。さらに物理的な攻撃は魔力を持ったゴーレムにダメージを与えられない。魔法使いたちは一気に攻撃呪文を詠唱する。魔法攻撃を受けて、ゴーレムは沈黙した。
エハル : ・・・
ゴンディン: あんがいせこい相手だったな
エアリス: ・・・攻撃が効かなかった
エハル : くそーまた暴走した
ジョダン: 守っていただけのようですね
エアリス: ・・・助かったぜ、坊主
エハル : いや・・・やろうとして出来たわけじゃないんだ・・・
*ゴーレムとの戦闘中、エアリスが追い詰められてピンチの時にエハルのマジックミサイルがゴーレムを倒したのだ。
ゴンディン: 何にもできないよりはましだろ
エハル : ああなっちゃったというか
ジョダン: その積み重ねで
エアリス: ・・・罠は無い、見てくれ
*部屋に置いてあった箱のこと。DMはこの間にこっそり全員の聞き耳判定をしている。
ジョダン: 色々覚えるのでしょうね
ゴンディン: ?
エハル : ふーん?
ゴンディン: 何だ、これ?
*箱の中の品物を取り出してみせていると…
エハル : 今何か聞こえた!
エハル : 足音だ
ゴンディン: ?
ゴンディン: どこからだ?
エハル : そこまではわからないよ
エハル : 近付いてくるみたいだった
エハル : ・・・気のせいかな
*気のせいじゃなかった。
オーク・チーフテンの叫び声 : これはなにごとだ?!
ジョダン: 召喚の杖があります
ゴンディン: 気のせいじゃないな
エアリス: ・・・む
エアリス: ・・・さっきの死体が見つかったか
オーク・チーフテンの叫び声 : ふがー!どこのどいつだ!
ゴンディン: ちょっと様子を見てくるか
*と、部屋を出た瞬間、怒り狂ったオークのリーダーとその手下どもと部屋の前で鉢合わせ。なし崩しで戦闘開始。
ゴンディン: …
ゴンディン: おい
エアリス: ・・・つめてぇ!
*まあ戦闘終了。ちなみにセリフからもわかるとおり、魔法の誤射があった(笑)
エハル : ああ・・・暴走した・・・
ゴンディン: マジックミサイルを
ゴンディン: コロソンに誤射したのは
ゴンディン: 兄貴か…
ゴンディン: *はあー*
ジョダン: 失礼
エアリス: ・・・コントとはずいぶん余裕だな
ゴンディン: ともかく
ジョダン: そういうつもりはないのですが
ゴンディン: 今の奴がリーダーだったようだな
エアリス: ・・・少し凍傷にかかったみたいだ
エアリス: ・・・休めば治る
*一行は部屋の中から持ち出したものを確認する。部屋の中で特に気になるのは「アーティファクト」と呼ばれる強力な魔法の品物について書かれた本だ。そのほかにはつまらない恋愛小説や冒険小説などがあった。
ジョダン: アーティファクトですか
ゴンディン: なんだか知らんがまあとりあえずここのオークは全滅だな
ジョダン: だといいですねぇ
ゴンディン: 出ようぜ
ジョダン: この書類も持っていった方が良さそうですね
ジョダン: 矢は売るなり使うなりしましょう
エハル : なんだか妙な気分だな・・・
エハル : ますます力がおさえにくくなった気がする・・・
ジョダン: あらま
ゴンディン: …
*洞窟の出口に向かって歩いていると…
ジョダン: どうかしました?
ゴンディン: さっきのは前座だったらしい
ゴンディン: 大群がおでましだ
エハル : 眠らせ・・・られるかな
オーク : どうなってんだ?!
*さらにオークの大群と鉢合わせ。ここのオークたちは時々偵察に出かけていて、ちょうどリーダー率いる部隊が偵察から戻ってきたところに一行は居合わせてしまったわけだ。すぐに脱出してればやり過ごせたかもしれないが、そんなことはPCにはわからない。もともと退治するのが目的なわけだし、良かったのかもしれない。まあここで倒せなければ、次回に苦労する事になってたわけだが、これもPCには関係ないことだ。
ゴンディン: ち
ゴンディン: 寝てナ
*ゴンディンの呪文で戦闘開始。戦闘の中、眠らせた敵に止めを刺しにいったエアリスが、突然起き上がったオークの斧をまともに受けて倒れた。
ジョダン: あらあら
ゴンディン: …
エアリス: ・・・飛び道具はダメだぜ
ジョダン: エアリスさん!
ゴンディン: *はあー*
エハル : いつの間に・・・
エアリス: ・・・うう
ジョダン: どうぞ
エアリス: ・・・すまない
*戦闘終了。エアリスは治療が間に合ったようだ。
エハル : もしかして一緒に眠らせちゃったカナ・・・
ジョダン: もういないといいですね
エアリス: ・・・眠ったのをジョーダンが突付いて起こしたんだ
エハル : ・・・
エアリス: ・・・とんだコントだぜ
エハル : やはり力を制御しないとな・・・
ゴンディン: …
エハル : でももう力使い果たしたけどね
ジョダン: では武器はしまっておきますか
エハル : ちょっと休んでおいてイイかい
*通路でそのまま休憩する一行。まあもうオークはいないけど、危ないなあ。
エハル : ふー
エハル : もういないといいが・・・
*エハルの望みどおり、もうオークはいない。一行は洞窟から外に出た。
ジョダン: いやぁ疲れましたねぇ
エアリス: ・・・だな
ゴンディン: あとは
エハル : ふー・・・
ゴンディン: 砦でバートと合流、だな
*一行は、砦を目指して出発。洞窟をあとにした。突然出てきたVというイニシャルの持ち主、その目的は?明らかに巻き込まれている一行を砦で待つものはなにか。続きは次回…。