MQキャンペーン2
「父の足跡」
●準備中
*今回からPCが一人交代。ゲルゴヴィナのプレイヤーが、今回から登場のエハルをやることになった。元々はNPCでも、と考えていたけど今思えばやはりPCで良かったと思う。シナリオをスタートする前に、初期配置をしたり、それぞれの設定を記したアイテムを渡したりしておく。
エアリス: あ
*エアリスがゴンディンを攻撃。
ゴンディン: なにしやがる!
エアリス: ついうっかりな
エアリス: イテ!!
*やり返された。
ゴンディン: こいつで勘弁してやる
エアリス: 気配がするとつい攻撃しちまうんだ
*などとじゃれ合ってる間に他のプレイヤーはトイレに行ったり飲み物を取りに行ったりしている。DMは序盤の展開を確認中…。
●エハル
*今回から登場のエハルは、ジョダンの友人バランの一人息子なのでまずは彼一人を自分の家に移動させる。それから設定資料を渡して読んでもらっておく。基本設定というか背景だけはDMが設定したが、それに対してエハルはどう思っているか、どんな性格なのかはプレイヤーの自由であるので、セッション中に決まっていった部分もある。出来上がったエハルの設定をここでまとめておこう。
「ジョダンの友人であるウィザードのバランと、母との間にできた一人っ子」
「父親(バラン)は研究に心を奪われていて家族を顧みない人物(とエハルの目には映っていた)。10年前に出て行ったまま戻ってこない」
「母親は3年前に病死。その時も父親は帰ってこなかった」
「これらの理由で、エハルは父親を恨んでいる」
「エハルは最近、身の回りで奇妙な事が起こるようになっていて、例えば物が突然爆発したり燃え上がってしまったり、周囲の人の気分が悪くなったりする。そのため、現在村人は彼を恐れていて明らかに避けている」
「村人の中でも、狩人バートの娘で同年代のアリッサだけは昔と変わらぬ付き合い方をしてくれている」
●バランからの手紙
*エハルがPCになったのでそれにあわせてジョダンにも追加の設定を渡しておく。前回分と合わせて、ジョダンが受け取ったバランからの手紙の内容についてもここでまとめておこう。ジョダンはバランとそれほど親しかったわけではないが、善人のジョダンは頼みを聞いたというわけだ。頼みごとは大きく分けると2つある。
「バルダーズゲート近くのマラク村という所に妻と息子(エハル)が住んでいる」
「息子にはソーサラーとしての力があるようで、物心つく前にその兆候が見られた。あまりにも例外的な覚醒時期の早さに危険を感じたバランは、息子の力を抑える処置をした(どんな処置かは不明)」
「DR1371頃に、エハルに施した処置は効果を失い力が目覚めると思われる」
「しかしその頃、おそらく自分は息子の側にはいられないだろうから、息子に力を自覚させ教えてやって欲しい」
「マラク村の自分の家に秘密の自室がある。そこに、自分の研究所への地図があるのでそれを見て研究所に行き、そこにある資料と装置のすべてを破棄・破壊して欲しい。その時には息子も同行させるように」
「秘密の部屋には息子に宛てた手紙も置いてあるので渡してほしい」
「これらの頼みのお礼として、秘密の自室にある品物は好きにしてくれて構わない」
●マラク村 −宿屋兼村長宅−
*というわけでセッションスタート。
ジョダン: ふわぁ〜良く寝ましたねぇ
*一行は旅の疲れのために昼過ぎまで眠っていたようだ。ゲルゴヴィナは他の人が目覚める前に出発してしまったらしい。
ジョダン: ゴンちゃん、ゴンちゃん、そろそろ起きませんか?
ゴンディン: おう
ゴンディン: 起きてる
エアリス: おい、護衛の仕事は帰るまでだったけか?
エアリス: それともここで終わりでいいのか?
ジョダン: 契約はここまでですが…
ジョダン: もし良ければ
ジョダン: 60で帰りも引き受けてくれませんか?
エアリス: もちろん構わない
ゴンディン: また金払うのかよ!
エアリス: その方がこっちも好都合だ
ジョダン: それは良かった
ゴンディン: まったく、どこにそんな隠し持ってたんだ?
ジョダン: 隠してなんかいませんよ
エアリス: あんたに教えたら心配なんだろうよ
ジョダン: 使ってないだけです
ジョダン: ではわたしとゴンちゃんは用事を済ませてこようと思いますが
ジョダン: エアリスさんはどうされます?
*ジョダンは昨晩のうちにバランの家の場所を聞いておいたようだ。
ジョダン: 待ち合わせにしますか?
ジョダン: それとも一緒に?
エアリス: 俺が行く理由もなし、のんびり酒でも飲んでるさ
エアリス: 帰るとき声掛けてくれ
ジョダン: そうですか
ゴンディン: だそうだ
ジョダン: ではゴンちゃんとわたしで行きましょう
エアリス: まさか友人に会いに行くのに護衛って話も無いだろうしな
ジョダン: ははは
ジョダン: そうですね
ジョダン: ではゴンちゃんとわたしは会いに行ってきますね
エアリス: ああ、いってらっしゃい
*じゃあ移動…させようとして操作ミスでジョダンを殺してしまった(笑)
ゴンディン: ・・・・・・
エアリス: ??
エアリス: どうした?
DMぎぶ: あ、すみません。操作ミス(笑)
ゴンディン: おい
ゴンディン: 寝不足か?
エアリス: 転んだぞ
ゴンディン: ちゃんとしゃっきり起きろよな、兄貴
ジョダン: なんだか足元がふらふらします…
エアリス: 一番最後まで寝てたくせによう
ゴンディン: *はー*
*プレイヤーがフォローしてくれた(笑)
●マラク村 −バランの家−
*まあいきなりゴタゴタしたけど、ともかくジョダンとゴンディンの二人はバランの家にやってきた。
ジョダン: なんとか辿り着けましたね
ゴンディン: 辿り着くもくそもないだろ
ゴンディン: どうやったら村の中で迷うんだよ
DMぎぶ: エアリスは自由行動でどうぞ
*ジョダン以外のPCは留守番になる可能性を考えていたので、村の中で移動できる範囲内のNPCはほとんどカンバセーションや動作を作ってある。暇つぶしにそれらで遊んでいてもらう。
ジョダン: そのくらいわたしにかかれば朝飯前ですよ
ゴンディン: ああ、はいはい、そうだったな…
ジョダン: さて…わたしも初めて会うのですが、どんな方やら
ゴンディン: 確か
ゴンディン: 知り合いの息子だったっけ?
ジョダン: そうです、そうです
ゴンディン: ふーん
ゴンディン: それで何の用事なんだ?
ジョダン: 実はですねぇ
ゴンディン: うん
ジョダン: 彼の息子さんにはソーサラーとしての素質が早くから
ジョダン: 芽生えていたそうなのです
ジョダン: 幼い頃にそれを封印したのですが
ジョダン: 今年辺りに再び目覚めそうだということで
ジョダン: 彼に道を示してくれと頼まれたのです
ゴンディン: ……
ゴンディン: (明らかに頼む人物を間違えている気がするが…
ゴンディン: まあいい
ジョダン: 何か言いました?
ゴンディン: そういうことなら
ゴンディン: とっとと挨拶しようぜ
ジョダン: ええ、そうしましょう
ジョダン: 村でも彼の回りには
ジョダン: すでに色々な現象が起こっていると
ジョダン: 噂になっているそうですしね
ゴンディン: さっきも
ゴンディン: 奥様が二人
ゴンディン: この家の前通る時にひそひそ話してたよな
ジョダン: おや、そうでしたか?
*エハルの現在の状況については多少の情報を出した。二人は扉をノックして家の玄関に顔を出す。
エハル : ん・・・? アリッサか?
*設定どおりやってくれてるなー。
ジョダン: あっ、これはどうも
エハル : どちらさまで・・・・?
ジョダン: わたしはジョダンと申します
エハル : (見ない顔だな・・・
エハル : はあ
ジョダン: 彼はゴンちゃんです
*突然、玄関の脇にあった靴が爆発して四散した…
ゴンディン: ???
ジョダン: !
ジョダン: なんです?
ジョダン: 今のは
ゴンディン: 何だ??
エハル : あーいや、その
ゴンディン: テロか!?
エハル : 僕にもなんだか
ジョダン: まぁ彼の家ですから
ゴンディン: ……
ゴンディン: まあいい
ゴンディン: 面倒だから
エハル : 少し焦げたかな
ゴンディン: 端的に言うぜ
ゴンディン: おれはゴンディン・ルーンカーバーで
ゴンディン: そっちのジョダンの弟弟子だ
エハル : ???
ゴンディン: ジョダンの兄貴は
ゴンディン: あんたの親父どのと知り合いで
ゴンディン: あんたの面倒を見るためにここに来た
ジョダン: えぇそうです
エハル : あんなやつ父親なもんか!
ジョダン: おや
ジョダン: 仲が悪かったのですか?
ゴンディン: 反抗期なんだろ
エハル : 父親の知りあいだかなんだか知らないけど
エハル : 僕に関わらないでくれ!
ジョダン: いや、そう言われましても
エハル : あいつは10年も前にでてったよ
エハル : 母さんを置いてね・・・・
エハル : 母さんも三年前に死んだ
エハル : アイツが殺したようなもんさ
ジョダン: ・・・・・
ゴンディン: それはそうとして
ゴンディン: 客人があいさつしたんだ
ゴンディン: あんたも名前くらいは名乗ったらどうだ?
エハル : エハル
エハル : (そっけなく)お茶でも入れましょう
ジョダン: すみませんねぇ
ゴンディン: 個人的にはぶどうの*お茶*の方がうれしいな
*おそらくぶどう酒の事。
ジョダン: ところでエハルさん
エハル : (失礼なヤツだ
エハル : なんでしょう
ジョダン: この家に隠し部屋はありませんか?
エハル : 隠し部屋?
エハル : 何でまたそんなものを用意しないといけないんです
ジョダン: 実はわたし、10年前にあなたのお父さんに
ジョダン: 手紙をもらいましてね
エハル : へえ、そうですか
ジョダン: そこにあなたあての手紙があるそうなんですよ
ジョダン: 何が書いてあるかは知りませんが
ゴンディン: こういっちゃなんだが
ゴンディン: そんな昔のことよくあんたが覚えてたな、兄貴
ジョダン: 10年なんて
ジョダン: あっと言う間ですよ
*関係ない素朴な疑問だけど、エルフのような長命種にとって時間感覚って我々人間と違いがあるんだろうか?おっと話の腰を折ってしまった。失礼。
エハル : そういやどうやってもあかない戸棚ならそこにあるけど
ジョダン: おぉそうですか
ゴンディン: 昨日言ったことも忘れるあんたがよく、と言ったんだよ
ジョダン: えぇ、実は先日手紙を見つけたんですけどね
*二人はエハルに案内されて、どうやっても開かない戸棚の前にやってきた。戸棚は大きめの両開き戸がついたもので、人も通れそうだ。
ゴンディン: これか
エハル : (ほんとに親父の知り合いなのか?
エハル : 邪魔だからどかそうかと思ってるんだけどね
ジョダン: これですか?
*戸棚を調べる二人は、それが魔法で閉じられている事に気がついた。ゴンディンはノックのスクロールを使って呪文を唱える…。すると、戸棚は呪文に反応してカチッと音を立てた。
エハル : !
ジョダン: 反応がありましたね
ゴンディン: お
*ゴンディンは戸棚の中を覗く。奥の壁にもう一つ扉がついている。二人はそこから中に入っていく。
エハル : !!
ジョダン: 貴方も来ませんか?
*戸棚から顔を出して、ジョダンが言う。
ゴンディン: こういう仕掛けか
*ゴンディンが先に部屋に入る。
エハル : ・・・・
エハル : なんなんだ一体・・・
エハル : きっと夢だな
エハル : 悪い夢だ、うん
エハル : 疲れてるんだ
*まだ戸棚の前でブツブツ言っているエハル。
ゴンディン: おい
ゴンディン: なにやってんだ
*ゴンディンが戸棚から出てきて、エハルに声をかける。
エハル : まだ幻覚が見える
*言いながらも、エハルはゴンディンに背中を押されて隠し部屋に入ってきた。
エハル : !
ジョダン: 来ましたか
エハル : な・・・なんだここは
ジョダン: そこの机の上に手紙がありますよ
エハル : ・・・・
*エハルは「息子へ」と書かれた手紙を手に取ると、封筒から出して中に目を通す。内容は以下の通り。
「親愛なる息子へ。
今これを読んでいる時、お前の側に私の友人がいるのだろうか。
それとも、お前は偶然この部屋を見つけてこれを読んでいるのだろうか。
いずれにせよ、お前の周囲に奇妙な事が起こり始めてお前を苦しめているだろう。その時、私はお前の側にあってお前を導く事ができない。
お前は素晴らしい能力を秘めていて、今起こっている事はその目覚めなのだ。恐れてはならない。ここにある本を読み、学べばお前は自分の力を理解し、きっと扱う事ができるだろう。お前は人が何年も努力して学ぶべき事を、ほんの短期間で理解できるはずだ。あるいはすでにお前自身の手で理解に到っているかもしれない。
その力は私が与えたものでも母さんが与えたものでもない。魔術の神ミストラの与えたものかもしれない。私はそう考えてはいないが。
お前の力はお前自身のものだ。お前が考え、お前が思うように使いなさい。ずっと隠してもいいが、それはあまりにも不幸な人生になるだろう。
強く生きて欲しい。
お前はソーサラーなのだから。
母さんを助けて、実り多く生きてくれ。
父より。」
ジョダン: どんなことが書いてありました?
エハル : (手紙をびりびり
ジョダン: あらま
エハル : くだらないことさ!
*手紙を破り捨て、言い放ったエハル。ゴンディンはその直後に異変を感じ取ったようだ。部屋の中が微かに赤黒い光に照らされている…
ジョダン: くだらない…ですか
エハル : もう僕のことは放っておいてくれ
ゴンディン: ?
ゴンディン: おい
ゴンディン: 様子がおかしいぞ、兄貴
ゴンディン: 気配が変わった
ジョダン: はい?
エハル : 母さんを死なせた男が・・・・(わなわな
*ゴンディンのプレイヤー: こういう時に呪文学の判定とかをすると、何か情報をもらえますか?
*DMぎぶ: あ、そうですね、どうぞ
*ゴンディンのプレイヤー: ではやってみます
*判定の結果、成功。
*DMぎぶ: どうやら感情の高ぶりとともに、エハルの体から魔力が放出されたようだ
ゴンディン: ふむ…
ゴンディン: これはあれだな
ゴンディン: 面倒だが
ゴンディン: 放っておくと危ないぞ
ジョダン: そのようですね
ゴンディン: おい
*エハルは部屋から出て行ってしまった。あわてて追いかける二人。
ジョダン: あっエハルさん
エハル : なんだよ一体
ジョダン: 秘術呪文についてきちんと学ばないと
ジョダン: 危険ですよ
エハル : 秘術呪文てなんだ
エハル : 僕は何にも知らないぞ
ゴンディン: こういうものだ
*ゴンディンはインビジリティの呪文を使ってみせる。
エハル : 消えた・・・
ジョダン: こういうことです
エハル : そうか親父と一緒かあんたたち
ゴンディン: 親父どのの手紙に書いてあっただろ?
ゴンディン: 例えばな
ゴンディン: 今のあんたは
エハル : 僕は親父みたいなやつらは嫌いだ
ゴンディン: こうやって
ゴンディン: 消えたままの状態になったとして
*ゴンディンはインビジリティの呪文の効果をキャンセルし、姿をあらわす。
ゴンディン: こうやって
ゴンディン: 消し方を知らないと
ゴンディン: もしかすると一生消えたままになっちまうかも
ゴンディン: 知れないってことだ
エハル : それでもいいさ
ゴンディン: 何が起こるか自分でもわかってないんだろ?
エハル : 何も起こってなんかいない!
エハル : もうかまわないでくれ!
*エハルの叫びと共に、炎が尾を引いて部屋を駆けめぐり、壁を焦がして消えた…
ジョダン: 嘘はいけませんよ
エハル : 出て行け!
ゴンディン: (面倒くさいな/…
エハル : お前らの顔なんか見たくない
ゴンディン: (もう帰らないか、兄貴
エハル : 出てけ!
ジョダン: 手紙の隣に本がありました
*手紙の隣にあった秘術呪文についての入門書をエハルに渡そうとするジョダン。しかしエハルはそれを無視して2階に上がって行ってしまった。
ゴンディン: 聞いてないぜ
ジョダン: ・・・・
ジョダン: 仕方ありません
ジョダン: 取り敢えずあの部屋で使えそうなものは
ジョダン: 貰っても良いということですので
ゴンディン: それじゃ調べるか
*二人は隠し部屋に戻って、部屋を調べてみる。
ゴンディン: む
ゴンディン: 地図だ
ジョダン: あっ
ジョダン: 忘れてました
ゴンディン: …こんどはなんだ?
ジョダン: 彼の研究室にあるものを
ジョダン: 全て焼いてくれと頼まれていたんです
ジョダン: ここから2日くらいだそうですが
ゴンディン: 焼く??
ゴンディン: どうして?
ジョダン: それは分かりません
ゴンディン: …
ゴンディン: それじゃ何にしてもこの鍵と地図は必要だな
ジョダン: 彼が失踪したことと関係があるのかもしれませんし
ジョダン: そうではないかもしれません
ゴンディン: 兄貴、持っててくれよ
ジョダン: えぇ
*ゴンディンは地図と鍵をジョダンに渡した。
ゴンディン: しかしあいつの親父どのは
ゴンディン: つまりあんたの友人は
ゴンディン: 結構な腕の魔法使いだったみたいだな
ジョダン: そうですね
ジョダン: わたしよりはよっぽど
ゴンディン: いろいろアイテムがあるぞ
ジョダン: ゴージャスですね
ゴンディン: これでぜんぶだ
ジョダン: 彼のためのものでしょうか?
ゴンディン: どうだろうな
ジョダン: まぁ欲しいものがあったら
ジョダン: 貰っていいでしょう
ゴンディン: こっちの箱の中に
ゴンディン: ノックのスクロールがなかったか?
ジョダン: ありましたよ
ゴンディン: あれまだ師匠に習ってないんだ
●一方その頃…
*ジョダンたちがバランの家でエハルと話している間、部屋で待っているのに飽きたエアリスは部屋から出て食事を取っていた。村人たちの噂話に耳を傾けていると、村長の孫である幼いテトニスがまとわりついてきた。どうやら村の外から来た旅人が珍しいらしい。ましてや冒険者となれば彼には興味津々だ。
*宿を離れ、村を散歩しているエアリスにテトニスはしつこく付いて来る。とはいえ、エアリスはテトニスを邪魔には思っていないようだ。やがて、バランの家の近くまで二人はやってきていた。
DMぎぶ: この家の周りは荒れ果てている…
*エハルの力の暴走で、家の周りは色々なものが壊れているのだ。それに母が死んでからはエハルも家の掃除や片付けにあまり気を使っていないようだ。
エアリス: ココは空家かな
エアリス: 坊主ココは何だ?
*DM、テトニスに憑依。
テトニス ダッドソン: ここはね…
テトニス ダッドソン: おばけの家だよ
テトニス ダッドソン: おにいちゃんが一人で住んでるんだけど
テトニス ダッドソン: いつも変な事が起こるんだ
エアリス: 変な事?
テトニス ダッドソン: ものが壊れたり、光ったり音がしたりするんだ
エアリス: ふむふむ
テトニス ダッドソン: おかあさんが近づいちゃ駄目だって言ってた
エアリス: 幽霊でもいるのかい?
テトニス ダッドソン: 僕はそうにらんでるよ!
エアリス: ほう
エアリス: 怖くないのか?
テトニス ダッドソン: …昔は、おにいちゃんもよく遊んでくれたんだ
テトニス ダッドソン: 怖い人じゃないよ
エアリス: まあ、俺には関係ないこった
エアリス: ヨーシ坊主
エアリス: 俺とゲームしないか?
テトニス ダッドソン: うんうん!
*二人はバランの家の前の空き地でゲームを始めた。エアリスの冒険譚を元にした遊びでテトニスは大満足の様子だ。
●再び、バランの家
*さて、隠し部屋を調べて出てきたジョダンとゴンディンに話を戻す。二人が話をしているところに、エハルが2階から下りてきた。
ジョダン: おや
エハル : まだいるのか
ゴンディン: ん?
ゴンディン: なんだ、顔も見たくないんだろ?
ジョダン: 学ぶ気になりましたか?
エハル : 欲しい物はみんな盗っていいからいけよ
*そしてまた2階に上がって行ってしまった。
ジョダン: 難しい年頃なのですね
ゴンディン: ただの反抗期だろ
ゴンディン: 見ててカユくなるぜ
ジョダン: ははは
ゴンディン: とりあえずこれどうする?
ジョダン: 欲しいものがあったら
ジョダン: 貰ってください
ゴンディン: それじゃ遠慮なく
ゴンディン: 兄貴はいらないのか?
ジョダン: えぇ
ゴンディン: これいちおう形見なんだろ
ジョダン: どうなんでしょう?
ゴンディン: なんだそれは?
ゴンディン: 死んだんじゃないのか?
ジョダン: わたしには彼の生死を知るすべはありませんから
ゴンディン: 生きてるくせに
ゴンディン: あんな厄介な息子を放っておいたんだとしたら
ゴンディン: それはもっと許せないな
ジョダン: 何か事情があるのかもしれません
ゴンディン: ふーん
ゴンディン: まあどうでもいい
ジョダン: 呪文書は置いていきましょう
ゴンディン: 渡さなくていいのか?
ジョダン: もしかしたらエハル君
ジョダン: さっきもこれを取りに来たのかも
ジョダン: しれませんよ
ゴンディン: そんな流暢なこといってて
ゴンディン: 大丈夫なのかな?
ゴンディン: さっきのあれ見た限りだとかなり危なそうだ
ジョダン: 確かにそうですね
ジョダン: 無理にでも渡すべきですか
ゴンディン: 何だったら<色しぶき>の呪文でピヨらせて
ゴンディン: その隙に呪文書を
ゴンディン: 顔にくくりつけてやるとかしようか?
ジョダン: そうしますか
*いいのか…(笑)
ゴンディン: エハル
*エハルを呼びつけるゴンディン。2階から下りてきたエハルに、突然カラースプレーの呪文をぶつける。エハルは突然の呪文にクラクラして倒れてしまった。
ゴンディン: いっちょうあがりっと
ゴンディン: 行こうぜ、兄貴
ジョダン: えぇ
*秘術呪文の入門書を倒れたエハルの傍らに置き、二人は家を後にした…。これって犯罪じゃないの?(笑)ちなみに後で目が覚めたエハルは…
エハル : ・・・
エハル : なんだったんだ今のは
エハル : 夢だなきっと
*そうでも思わないとやってられないよな(笑)
●アリッサ
テトニス ダッドソン: あ、誰か出てきたよ
*バランの家の前で遊んでいたエアリスとテトニス。テトニスが家から出てきたジョダンたちに気がついた。
エアリス: おや
ゴンディン: ん
ジョダン: おや
エアリス: ここが訪問先だったのか
ジョダン: そうなんですよ
ゴンディン: 金に困って営利誘拐か?
ジョダン: これ、ゴンちゃん
ジョダン: そう言えばさっき彼が言っていた
ジョダン: アリッサさんの情報を
ジョダン: 聞いた方がいいでしょうか?
ゴンディン: アリッサ?
ジョダン: 確か私たちが家には行ったときに
ゴンディン: あ、そういえば何か言ってたな
テトニス ダッドソン: アリッサおねえちゃんなら家にいるよ
ジョダン: おぉ
ゴンディン: ほー
テトニス ダッドソン: おじさんたちが泊まってた宿屋だよ
エアリス: ・・・この小さい勇者は村長の孫なんだ
ゴンディン: おにいさんと言え、坊主
ジョダン: では会ってみましょうか?
テトニス ダッドソン: おじ…おにいさん
テトニス ダッドソン: こっちだよ
*テトニスは駆け出した。
ジョダン: 宿屋はこっちでしたね
エアリス: おじいさんでもいいんだが
ジョダン: あれ?
テトニス ダッドソン: のろいなー
*宿屋の前で、テトニスは待っていた。一行は宿屋に入る。
ゴンディン: あれか
*宿に入ると、広間の奥のテーブルに若い娘がいる。食事が済んで何かを待っているようにも見える。
ジョダン: こんばんは
ジョダン: あなたがアリッサさん?
アリッサ: ええ
アリッサ: 珍しいわね、旅の人?
ジョダン: わたしはエハルさんのお父さんの友人です
アリッサ: あら、そうなんだ!
ジョダン: 今回はエハルさんに会いに来たのです
アリッサ: それもまた珍しい事だわ!
ゴンディン: 驚かないんだな
ジョダン: どうも彼には嫌われてしまったようですが・・・
アリッサ: でしょうね。ふふ
アリッサ: だって見るからに魔術師って感じだもんね!
ゴンディン: あんたは村の人間なのか?
アリッサ: うん
アリッサ: まあ、お父さんが狩人なのよ
アリッサ: だから、最近はあまり村にはいないわ
ジョダン: 聞きました? ゴンちゃん
ゴンディン: 何を?
ジョダン: わたし魔術師に見えるそうですよ
ジョダン: 嬉しいですねぇ、ふふふ
ゴンディン: 眠そうなぼんくらエルフに見られなかっただけでも
ゴンディン: 凄い事だな、兄貴
ジョダン: 本当ですねぇ、ふふふ
*と、そこへエハルが宿屋に入ってきた。狭い村ではここくらいしか村人が集まるような場所はない。
エハル : う
*凸凹コンビを見つけて息を呑むエハル。
アリッサ: あら、エハル
エハル : やあ
ゴンディン: む
ゴンディン: (おい、あの顔見たか、兄貴?
アリッサ: 珍しいわね。あなたがこの時間ここに来るなんて
ジョダン: あら
エハル : 食料品を仕入れにね
ゴンディン: (声だって上ずってるぜ
*エハルは宿屋の主人であり村長でもあるコナーに話しかける。
コナー ダッドソン: お、おおエハル。どうしたね?
エハル: 雑貨屋のモーリスさんは?
コナー ダッドソン: ああ…いまここに来ているよ。
エハル: わかった。
コナー ダッドソン: あ、それと、その…用事が済んだらなるべく早く出て行ってくれないかね。いや、私はいいんだが君を怖がってる人もいるのでね…
ジョダン: ・・・
エハル : あー出て行くさ
*エハルは出て行ってしまった…
ジョダン: あらぁ
ゴンディン: こうして思春期の青年は捻じ曲がって行く、と
アリッサ: 皆どうしてああ冷たく当たるのかしら?
ジョダン: 困りましたねぇ
ゴンディン: 危ないからだろ
ジョダン: ホントにそうですねぇ
アリッサ: 村の外に比べたら、エハルなんてかわいいもんよね!
ゴンディン: アリッサ
ゴンディン: 見たところ
ゴンディン: あいつはあんたに惚れてるみたいなんだよ
アリッサ: え?
ジョダン: そうなんですか?
ゴンディン: 面倒だからあんたからばしっと言ってやってくれ
アリッサ: そ、そうなの?
アリッサ: ところであなたたちが何をしに来たのか全然聞いてないんだけど…
ゴンディン: おれはゴンディン・ルーンカーバーで
ゴンディン: そっちが兄弟子のジョダン
ゴンディン: そういうば名乗ってなかったな
ジョダン: そうですねぇ
ジョダン: 忘れてました
アリッサ: 私に何を頼みたいの?
ジョダン: で頼みというのはですねぇ
アリッサ: うん
ジョダン: 実は彼
ジョダン: ソーサラーなのですよ
アリッサ: !
ゴンディン: 天然魔道師ってやつだな
ゴンディン: ありていにいうと
アリッサ: 話にしか聞いたことないわね、ソーサラーなんて
ジョダン: 彼の身の回りで起きる減少はその所為なのです
アリッサ: そうなんだ…
ジョダン: えぇ
アリッサ: ソーサラーも大変なのね!
ジョダン: ですからきちんと力の使い方を学ぶようにしないと…
ゴンディン: そうそう
ゴンディン: ある日村ごと
ゴンディン: どっかーん!(大声)
ゴンディン: なんてことにもなりかねないんだ
ジョダン: そうなんです
アリッサ: それ、ほんとう?爆発?
アリッサ: おおげさに言ってない?
ジョダン: ですがご存じの通りに彼は魔術師が嫌いと…
ゴンディン: 要するに、刃物を持った反抗期の青年というわけだ
ゴンディン: ありていにいうと
アリッサ: そうね…このままじゃいけないとは思ってるわ
*しばし、考えるアリッサ。
アリッサ: わかった。あなたたちがいなくなったら、ずっとこのままかもしれないもんね
アリッサ: 話してみる
ジョダン: お願いしますね
*アリッサは荷物を宿屋のおかみさんに預けると、宿屋を出て行った。ちょうど入れ替わりにエアリスが宿屋に戻ってくる。しかし話は立ち聞きしていたようだ。
ゴンディン: お、E
エアリス: ・・・なんやら複雑そうだな
ゴンディン: そういやみやげがあるんだ
ジョダン: さて我々は我々で準備しますか
ゴンディン: こんな鎧はどうだ?
ゴンディン: 興味あるか?
エアリス: ・・・おいおい、魔法の鎧じゃないか
*レザーアーマー+1。
ゴンディン: こんなのもあるぜ
*ダガー+1。
エアリス: ・・・すごいな
ジョダン: 友人の家で手に入れたのですよ
エアリス: ・・・手に入れた?
ゴンディン: あんたがもし興味があるなら
ゴンディン: 特別に二つ併せて300ゴールドで譲るよ
エアリス: ・・・破格だな
エアリス: ・・・だが持ち合わせが無いんだ
ゴンディン: 市場価格の十分の一以下だ!
エアリス: ・・・とても興味はあるが
ゴンディン: いくらなら出せるんだ?
エアリス: ・・・200だ、どちらか一つゆずってくれんか
ゴンディン: それじゃ商談成立だな
エアリス: 鎧を頼む
ゴンディン: 200ゴールドに加えて
ゴンディン: 同行
ゴンディン: それを担保にしてやる
エアリス: ・・・ふむ、護衛か
ジョダン: お願いします
ゴンディン: こら
ゴンディン: 200ゴールドで片方だけのところを
ゴンディン: 同行を担保に
ゴンディン: 200ゴールド+同行 = 二つ
ゴンディン: わかったか?
エアリス: ・・・わかってる、こんないい話はまたとない
ゴンディン: なら早く金を出せ
*というわけでエアリスは帰り道だけでなく、研究所への道中も雇われる事になった。
エアリス: ・・・素晴らしいな
*手に入れた装備を着けて、軽く動いてみるエアリス。どうも具合はいいようだ。
ゴンディン: 兄貴
ジョダン: なんです?
ゴンディン: 様子はもう見に行かないのか?
ジョダン: 行ってみます?
ゴンディン: あの女がうまく説得すればいいんだが
ジョダン: では行きましょうか
●エハルとアリッサ
*ゴンディンとエアリスが商談している間に、アリッサは家の裏手の川を見つめながら考え事をしているエハルを見つけていた。
アリッサ: エハル
エハル : なんだ・・・アリッサか
アリッサ: なにしてるの?
エハル : あんまり僕に近寄らないほうがいいんじゃないのか?
アリッサ: どうして?
エハル : なんでって・・・・
アリッサ: あなたは村で一番退屈しなくていい幸運の持ち主よ
エハル : なんだいそれ
アリッサ: ふふ
アリッサ: あなたって、おもしろいわ
アリッサ: それにすごい才能に恵まれてるんだってね!
エハル : 才能ってなんだよ
アリッサ: さっき聞いたわ
エハル : 周り中に忌み嫌われることが才能だって言うんなら
エハル : まさにその通りだね
アリッサ: 何年も机にかじりついて勉強しなくても魔法が使えるんだってね
エハル : 魔法なんか使えないさ
エハル : 使いたくもない
アリッサ: ちょっと勉強すればすぐに出来るようになるんだって
アリッサ: やってみたらいいじゃないの!
エハル : あいつはその魔術とやらにかまけて
エハル : 母さんが死にかけてるときだって
エハル : ここにはいなかった
アリッサ: でもあなたは違う。そうじゃない?
エハル : もちろんさ
エハル : あんなやつとは僕は違う
アリッサ: 魔法なんて、私の弓と同じよ
アリッサ: 道具みたいなもんでしょ?
アリッサ: 使うあなたは、変わらないわ。あなたが自分をもっと良く知ることが出来ればね
エハル : 誰もそうは思ってないけどね
エハル : 正直もう何もかもうんざりなんだ
エハル : この村を出て行こうと思う
アリッサ: わたしは止めないわよ
エハル : ここにいても何も変わらない
エハル : バルダーズゲイトに行く
アリッサ: それなら…
アリッサ: あの人たちについて行ってみたらいいじゃないの
エハル : 冗談だろう?
アリッサ: あなたが変わろうとしない限り、場所が変わっても同じよ
アリッサ: ここでも、バルダーズゲートでも
*と、ゴンディンたちが宿屋から出てきた。
ゴンディン: こういうデバガメは作法がある
*ゴンディンはジョダンと自分にインビジリティの呪文をかけ、透明になる。
ゴンディン: 一丁上がりだ
ゴンディン: それじゃ偵察行こうぜ
*透明になった二人はアリッサとエハルの様子を伺いに来た。
エハル : だからって何であいつらに・・・
アリッサ: あなたはもっと自分を知るべきだわ
エハル : 知っているさ
エハル : どうしようもないくずだってことがね
アリッサ: わたしも最初、父さんについて森にいくのが怖かった
アリッサ: あなたも知ってるでしょ
アリッサ: よくそれで泣いてた
エハル : ははは・・・
エハル : 泣き虫だったからな
アリッサ: だけど、森で生きて、森を知ったら、
アリッサ: 村なんて退屈でつまらない!
エハル : だから風呂にも入らず枯葉の上で寝てるわけかい?
アリッサ: お風呂はないけど…川があるわよ
エハル : もう僕のことは放っておいてくれないか
エハル : 明日の夜明け前にでていく
アリッサ: そうやって、いつまでいじけてるの?一生自分から逃げていくの?
*隠れたまま様子を伺う二人。
ゴンディン: (ささやき)出てくとか言ってるぜ
ジョダン: 居場所が分からないのはかえって不安ですねぇ
ゴンディン: しーっ
*ゴンディンが何か思いついたようだ。こっそり二人に近づいていく…
エハル : 君には何の関係もないだろう
アリッサ: 立ち向かわないといけない時はあるわ!
エハル : いつどこで何と立ち向かうかなんて僕がきめることだ
*ここで、ゴンディンが二人を眠らせようとカラースプレーを使ったところ、近くにいた村人にも誤爆。そのまま村人が襲い掛かってしまって大変な事に(笑)とりあえず事態を収拾して、再開。近づいたゴンディンは何かしようとして失敗し、それに二人が気付いてしまったという事にしよう(笑)
ゴンディン: まずい
エハル : 何してるんだ
エアリス: ・・・あほか
*様子を見ていたエアリスも思わず一言もらす…。しかし、こういう事が起こってしまうところがNWNとTRPGの大きな違いの一つなのは確か。何か変わった動きをするときに、何をするつもりかをDMに知らせてくれると対応も出来るので、そうするようにして欲しいというDMさんも多い。ただ僕の場合、今回のようなケースだと進行してる流れを止めたくないというプレイヤーの気持ちは大切にしたいので、こういった予想外のアクシデントも気にしません。
ゴンディン: 撤退だ
ジョダン: あらあら
*デバガメしていた凸凹コンビは走って逃げていった…
エハル : あいつ!
アリッサ: えーと…あ、あの人たちも心配できたのよ…きっと…たぶん…
エアリス: ・・・なんなんだあいつら
アリッサ: わからないけど…
エハル : いくらなんでもアンナやつらと一緒に行けるものか!
アリッサ: あなたを心配してくれる人がいるって事ね
*無理やり、自分を納得させているようにしか見えないアリッサ。…とりあえず凸凹は放っておいて話を続ける。
アリッサ: あなたは自分をもっと知りたくないの?
アリッサ: 何が出来て、何ができないのか
エハル : それを見つけにここを出るのさ
エハル : 一人でね
*そう言うと、エハルは自分の家に入ってしまった。しばし、その場で考え込むアリッサ。そして意を決してエハルを追いかけて家の中に入る。
エハル : まだ何かあるの?
*家に入ってきたアリッサに問いかけるエハル。
アリッサ: こうなったら意地だわ
エハル : ?
アリッサ: それなら私もついていく
エハル : は?
エハル : 一体何いってんだ
アリッサ: あなた一人でバルダーズゲートまでいけるほど、旅は簡単じゃないわ
エハル : そんなのやってみなきゃわからないさ
アリッサ: いまのままじゃ、のたれ死ぬのがおちよ
*と、またもや家の壁にドワーフの影が…
ゴンディン: まずい
エハル : くそ・・・あいつら
*見つかったゴンディンはすばやく家から出て行った。
アリッサ: どうしたのよ?
エハル : あの二人が忍び込んだ
アリッサ: え?
エハル : 今度見つけたらただじゃおかないぞ
*ジョダンのところに戻ったゴンディンは聞いた話などを説明する。その場にはエアリスもいる。3人は今後の方針について話し合う。
ゴンディン: ふー
ゴンディン: 面倒な話になってきたな
ジョダン: そうですねぇ
エアリス: ・・・なにやらもめてるようだな
エアリス: 俺の知った事じゃないが・・・
ゴンディン: いい加減ここらで
ゴンディン: ほっといて研究室だけいって
ゴンディン: 用事をすませてとっとと帰りたいところだぜ
ゴンディン: あんたはどうなんだ、兄貴?
ジョダン: そんな気がしてきました
ジョダン: 早く帰りたいですよ…
ジョダン: とは言え、友達の息子さんですから
ジョダン: このままというわけにも
ゴンディン: それじゃ、こうするのはどうかな?
ゴンディン: 両方をとって
ゴンディン: あいつはバルダーズゲートまで1人で旅立つとか言ってるんだろう
ゴンディン: 明日の朝
ジョダン: そのようでしたね
ゴンディン: そこで、おれたちが奴を道で待ち伏せるんだ
ジョダン: で、こっそり?
ゴンディン: 奴を眠らせるから
ゴンディン: 拉致して
ゴンディン: 研究室まで連れて行こう
エアリス: 暗殺ならやれるが・・・
ゴンディン: 殺してどうする
エアリス: おっと、すまない
エアリス: 話がわからんのに口出しちまった・・・
ゴンディン: 無理やりにでも引っ張っていかないと
ゴンディン: 話にならないぜ、あれは
ゴンディン: 放って置くならどうでもいいんだけど
ゴンディン: さもなきゃそれくらいしかないと思うよ
ジョダン: もう一度だけ
ジョダン: 話してみますよ
ゴンディン: <姿隠し>はいるか?
ジョダン: いえ
エアリス: ・・・仕方ない、ついてくか
*3人が話し合っている間も、エハルとアリッサの話は続いていた。
アリッサ: もし旅に出るなら、次の冬まで待ってよ
エハル : なんでだよ
アリッサ: 父さんの狩り小屋に食料とか運び込まないといけないのよ
エハル : 運び込めよ
エハル : 僕は行くつもりだ
アリッサ: それに、あなたはまだ旅に出る準備ができていない
エハル : 旅支度は済んださ
アリッサ: ここで、できる事がまだあるでしょ?
エハル : 一体何だいそれは
アリッサ: ちょうどよかったじゃないの、あなたに魔法を教えてくれる人がいて
エハル : あいつらに教わるつもりはナイ!
アリッサ: 友達になれっていうんじゃないのよ
アリッサ: それにおじさんの事も…なにか知ってるかもしれないわ
エハル : やつは僕と何の関係もない!
エハル : くそ! あいつめ
アリッサ: そうかしら?ならなぜそんなに怒るの?
エハル : !!
*父の事を話題に出されて激昂したエハルから魔力がほどばしる!驚くエハルとアリッサ。
アリッサ: 魔法…?
エハル : 今のはなんだ
エハル : この能力(ちから)は・・・一体
*アリッサの驚いた顔。エハルはさらに混乱し、家を飛び出す。
ゴンディン: ん?
ゴンディン: ようすが
ジョダン: エハルさん
*エハルが家を飛び出した時、ちょうどジョダンたちが話をしに近くまで来ていた。飛び出してきたエハルにジョダンは声をかけるが…
エハル : きさま!
*ジョダンたち…特にゴンディン…の姿が、混乱したエハルにさらなる怒りを呼び起こさせる。その結果…
エハル : ああ?!
ゴンディン: む
ジョダン: 乱暴はいけません
*エハルから放たれた魔力は攻撃呪文となってゴンディンを襲った。ゴンディンは軽い火傷を負う。
エハル : なんなんだいまのは
ゴンディン: 魔法だ
ジョダン: 今のが魔法です
エハル : くそう、一体何が
ジョダン: 有効に使えば役に立ちますが
ジョダン: 間違った使い方をすると
ジョダン: 怪我をします
エハル : あーその
エハル : 怪我させるつもりはなかったんだ
*他人を傷つけてしまった事にショックを受けてか、素直な一面を出すエハル。
エハル : さんざんうるさく付きまとうから
エハル : 腹が立って殴ってやろうと思ったら
エハル : こうなったんだ
エアリス: ・・・とっちめるのか
*話がわからないエアリスには自然な反応。もともと護衛なわけだし。
エハル : くそ! なんなんだこれは
エハル : わけがわからない
ジョダン: ですから先ほどの本を
ジョダン: 読んでみてください
*と、ゴンディンのプレイヤーから提案が。
ゴンディンのプレイヤー: カラースプレーで眠らせて
ゴンディンのプレイヤー: そのまま拉致するということは可能ですか?>DM
DMぎぶ: 無理やり連れて行くわけですね。まあ、可能です
*ゴンディンのプレイヤーとDMの話し合い。DMモードではこういうゲームシステムで再現できない行動や動きもDMが操作する事で再現できるのが特徴。DMとしては、こういった提案をしてくれるのはとてもうれしいし、楽しい。
エアリス: ふむ・・・
エアリス: ・・・少し話しが見えてきた
エハル : 前はこんなことはなかったんだ!
ジョダン: それがエハルさんの能力なのです
エハル : 危害を加えるつもりはなかった!
ジョダン: 才能といってもいい
エハル : ううなんだこの光!
*さらに混乱するエハルが魔力を使う。周囲が明るく照らし出される。
エアリス: このでこぼこコンビに教わったらいいじゃないか
エアリス: 魔導師だろ、あんたら
ゴンディン: ほー
ゴンディン: 危害を加えるつもりがなかった?
エハル : ・・・
エハル : いやあったけど
エハル : そうするつもりはなかった
ゴンディン: それじゃこの怪我については
ゴンディン: どうオトシマエをつけてくれるんだ、あんちゃん?
エハル : お前こそさんざん人をコケにしただろ!
*確かに(笑)
エハル : ちょっと文句言ってやろうと思っただけだ
ゴンディン: 証拠はあるのか
エハル : 証拠はない
ゴンディン: 証拠も無いのに人を出刃亀扱いとは
ゴンディン: 名誉キソンの罪も加わるな
ジョダン: ゴンちゃん
ジョダン: その辺にしておきませんか?
ゴンディン: すまないと思ってるなら
ゴンディン: 明日1日だけ
ゴンディン: つきあえ
エハル : すまないとは思ってないが
エハル : これ以上付きまとわれたら迷惑だから
エハル : いってやる!
エハル : それで文句ないな
ジョダン: いや
ジョダン: 研究室までは
ジョダン: もうちょっと距離が…
エアリス: おいぼっちゃん
エハル : なんだ
エアリス: 俺は部外者だし、魔法なんてモノにはとんとうといがな
エアリス: それがあんたの才能だってなら活かすべきだと思うぜ
ジョダン: その通り
エアリス: 年寄りの戯言と思って聞き流してくれても構わないが
エハル : そんなことは知ったことか
エハル : だけどこのままじゃ危険だからな
エハル : だから付き合ってやるんだよ
エハル : くそ! こんな力あっても役に立たないじゃないか
エアリス: おいおい
エアリス: いいかげんにしろよ、坊主
エハル : 危険なだけで・・・
エアリス: あまったれんなよ
エハル : もう説教はやめてくれよ、おじさん
エハル : 聞き飽きた
ジョダン: それは使い方を知らないからです
ゴンディン: それじゃ話はついたな
ゴンディン: 逃げるなよ、エハル
ゴンディン: 明日の朝、宿の前だ
ゴンディン: (とりあえず話はついただろ、行こうぜ兄貴
エハル : 僕は逃げないから今日は休む
ジョダン: ではわたしたちは帰りましょう
ジョダン: 宿へ
*それぞれ帰路につく。
エアリス: ・・・すまない
エアリス: ・・・関係ないのにでしゃばっちまった
ゴンディン: Eも意外と熱いところがあるんだな
エアリス: ・・・わすれてくれ
*とか話しているとジョダンが別の方向に…
ゴンディン: どうでもいいけど
ゴンディン: 兄貴
ゴンディン: そっちじゃない
ジョダン: あれ?
ゴンディン: *はー*
*というわけで、なんとかエハルを説得した一行はすっかり日も暮れてしまったので宿屋でもう一泊することになった。ちなみにアリッサはどうしたんだ?というと、エハルが一緒に行く事になった様子を見てとりあえずは安心し、自分の仕事に戻ったということで…(笑)
*さて、宿に戻った一行。明日までの時間を思い思いに過ごす。
老婆: 若い男手がないこの時期に旅のもんが来たって…わたしには恐ろしいだけですよ。
ジョダン: 安心してほしい。
老婆: …それで、わたしに何か用ですか?
ジョダン: なぜ若い男がいないんだ?
老婆: 近くに軍隊の砦があるのです。そこで休耕期は臨時の警備兵に雇われているのですよ。楽に稼げるってみんな行ってしまって…兵士になるという事の恐ろしさをわかってないのです。
ジョダン: なるほど。良い事を聞かせてもらったよ。
老婆: 村を、身近な人を守る事のほうが本当はずっと大切なのです。旅をしているあなた達にはわからないかもしれませんね…。
*ゴンディンは夕食を済ませようと村長夫人に話しかける。
マーサ ダッドソン: はいはい、何にしましょう?
ゴンディン: あなたの所の子供がまとわり付いてくるんだが…
マーサ ダッドソン: あ、やだねえ旅の方。その子は孫ですよお。そんなに若くありませんったら!
ゴンディン: 食事と飲み物が欲しい。
*ジョダンは村唯一の雑貨屋に声をかけて買い物をする。旅人が泊まっていると聞いて商売をしに宿屋まで来ていたのだ。
モーリス: ようこそ旅の方…なにかお探しですかな?
ジョダン: 旅に必要な道具が欲しい。
*エアリスは、テトニスにせがまれて昼間の遊びの続きをしている。そんなこんなで夜も更ける…
テトニス ダッドソン: うう…眠くなってきた…
テトニス ダッドソン: おじさん、僕もう寝るよ
エアリス: お、そうか
ジョダン: おやすみなさい
テトニス ダッドソン: また明日ね
*このエハル説得のシーンは完全にプレイヤー任せになっていて、DMとしてはもう少しエハルのプレイヤーと話し合って説得の決定打になるものとか決めておいて誘導すべきだったかもしれないと思う。しかしこのシーンのPC間の絡みが今後の方向性やロールプレイを決めてくれたのも事実。なによりエハルの重要性をはっきりさせた。
●次の日の朝
DMぎぶ:次の日になりました
ジョダン: おはようございます
ゴンディン: むにゃ…
エアリス: ・・・おはよう
ジョダン: おや、ゴンちゃんもおめざめですか?
ジョダン: さて
ジョダン: 包帯や薬など
ジョダン: 買いましたか?
ゴンディン: 少し買い足しておこうかな
ジョダン: そこのモーリスさんが
ジョダン: 売ってくださいますよ
モーリス: ようこそ旅の方…なにかお探しですかな?
ゴンディン: ポーションや魔法の品物が見たいな。
モーリス: うひゃ、そんなものは取り扱っておりませんよ!
ゴンディン: 武器や防具を探してる。
モーリス: 申し訳ありませんねぇ…。この時期武器や防具はすべて警備隊の砦のほうに下ろしてしまっていて皆さんが使うような武器は手元にないんです。
ゴンディン: どうにかならないか?
モーリス: 分かりました…村の鍛冶屋に頼んでみましょう。しかしすぐには無理です。そうですなあ…1週間は見てもらわないと…
ゴンディン: もういい!
ゴンディン: *はー
*どうやら大したものは手に入らないらしい。最低限必要な物しか売っていないのだ。
ジョダン: 持っておいてください
エアリス: ・・・使わんですむといいがな
*ジョダンはポーションをエアリスに渡した。
ジョダン: そうですね
ジョダン: これが研究室までの地図です
*地図を広げて皆に見せる。研究室はクロークウッドの森にある遺跡の地下にあるようだ。(地図には実際には絵は描かれていないので文章で説明されているだけ)
ゴンディン: OK
エアリス: ・・・頭に入れとくよ
ジョダン: いいですか・
ジョダン: では行きましょう
*宿を出たところで、一行はエハルとすれ違う。
ジョダン: おや
ジョダン: すれ違ってしまいましたね
エハル : (ぺっ
*柄が悪いな…(笑)
ジョダン: おはようエハルさん
エハル : (・・・
ジョダン: これからいくところは
ジョダン: 貴方のお父さんの研究室です
ジョダン: その研究室にあるものを
ジョダン: 燃やすように頼まれました
エハル : ・・・さっさといこう
ジョダン: これは貴方の分の食料と水です
エハル : (・・・
ゴンディン: 礼くらい言えないのか?
ジョダン: ここから片道2日ほどかかると思います
エハル : はやくいこう
ジョダン: では行きましょう
ゴンディン: 兄貴
エアリス: ・・・おいおい
ジョダン: おや?
ゴンディン: 出口はこっちだよ
ジョダン: そうでしたか?
*では出発。
●旅 −1日目−
ゴンディン: ん?
ジョダン: どうしました?
*平野の旅。トレードウェイに向かって進む一行。何かの煙が見える。
エハル : ?
エハル : なんだよ一体
ゴンディン: 何か燃えてるな
エハル : 荷車だな
エハル : 血痕?
ジョダン: いったい何が
*近づいて調べる一行。今回から「活躍トリガ」を一部使用している。エハル以外は全員成功。燃えている荷車はどうやら数時間前に襲撃を受けた様子だ。襲撃者の数や被害者がどうなったかは、すでに現場が荒らされていて特定できない。
ゴンディン: 危険だな
エアリス: ・・・まだ暖かいな
ゴンディン: 離れるなよ、エハル
ジョダン: 気をつけて
エアリス: 足跡がたくさんある・・・
ゴンディン: 特に見当たらないな
*まだ襲撃者がいるかもしれない、と周囲を警戒していたゴンディンだが敵の姿は見当たらない。
ゴンディン: まあいいか
ゴンディン: 大丈夫そうだし
ゴンディン: 先へ行こうぜ
ジョダン: では気をつけながら進みましょう
ゴンディン: とっとと
エアリス: 待て
ゴンディン: ?
ジョダン: どうしました?
エアリス: ・・・見た所ここで戦いがあったようだ
エアリス: ・・・しかもついさっきだな
エハル : 死体がないようだけど
ゴンディン: そんなのは見れば分かるだろうが
ジョダン: 村の人が言っていた砦の事と関係があるのでしょうか?
ジョダン: エハルさんはなにかご存じありませんか?
ゴンディン: まあおれたちには関係ないだろ
ゴンディン: 何があったかは知らないけど
エハル : 知らないね
ジョダン: そうですか
エアリス: ・・・いや、まだその辺にいるかも知れんから気を付けろってこった
エハル : 研究室とやらをさっさと燃やしてしまいたいね
ジョダン: そうですね
エアリス: ・・・一応護衛として雇われてるしな
ゴンディン: 行こうぜ
ジョダン: さっさと燃やして帰りたいですね
●トレードウェイ街道
*一行は、バルダーズゲートから南に伸びるトレードウェイ街道付近までやってきた。
ゴンディン: ?
ゴンディン: フレイミングフィストだ
*街道に、フレイミングフィストの紋章を付けた盾を持った人物が3人ほどいる。
エハル : ?
ゴンディン: こんなとこでなにやってるんだ、連中
フレイミングフィスト : 誰かいるようだ。みんな警戒しろ
*フレイミングフィストの一人が仲間に警戒を呼びかける。向こうも一行を発見したということだ。
ゴンディン: バルダーズゲートの衛兵だよ
エハル : へー
ゴンディン: いろいろ首を突っ込むのが好きなんだ
ジョダン: 何でしょうかねぇ?
ゴンディン: 因縁つけられると面倒だな
エハル : 衛兵なら別に問題ないだろ
エハル : お尋ね者じゃないんだし
ゴンディン: お尋ね者でもそうじゃなくても
ゴンディン: 目をつけられたら無理やりしょっぴかれるんだ
ゴンディン: 面倒だろう
エハル : イカレタやつらだな
エハル : あんたみたいだね
ジョダン: 取り敢えず武器は隠しますか
ゴンディン: おれはそんな面倒なことはしないね
ゴンディン: どうする、兄貴?
ジョダン: 困りましたねぇ
ゴンディン: <姿隠し>を使うか?
ゴンディン: 面倒なら
ジョダン: そうしましょう
ゴンディン: ただ、覚えなおさないといけないんだよな
ゴンディン: ちょっと待ってくれ
ゴンディン: E
ゴンディン: あんたのぶんはないから
ゴンディン: 適当に気配消してくれ
ゴンディン: できるだろ?
エアリス: ・・・ああ
ゴンディン: …気が散ってだめだな…
*ここは呪文を覚え直すには適さない。
ジョダン: 困りましたねぇ
ジョダン: 仕方ありません
ゴンディン: 行くしかないか
ジョダン: 通してもらえるよう祈りましょう
ゴンディン: いざとなったらピヨらせるかな
*一行はフレイミングフィストに近づく。
ジョダン: ご苦労様です
フレイミングフィスト : 止まれ
ジョダン: 何でしょうか?
フレイミングフィスト : ふむ…旅人か?
ジョダン: えぇ
ジョダン: そうです
フレイミングフィスト: どこから来た?
ジョダン: マリック村から
エハル : マラクだよ
ジョダン: あっ
ゴンディン: ……
ジョダン: すみません、マラク村でした
フレイミングフィスト: 先程、野盗の襲撃があり、商人が殺されたのだ
ゴンディン: ああ、さっきのあれか?
フレイミングフィスト: 生き残りの話によれば襲撃者は4人、うち1名が魔術師だという…
フレイミングフィスト: (じーーー
*疑いのまなざし。
ジョダン: 私たちは2人魔術師ですが
ゴンディン: 一名じゃないぜ
フレイミングフィスト: 一名と確定しているわけではない
ジョダン: それにこの青年もそうですよ
エハル : 僕は違う!
フレイミングフィスト: ふむ…マラク村から来たと言ったな
エハル : 一緒にしないでくれ!
ジョダン: 本人は認めたがってませんが
ジョダン: えぇ
ジョダン: 言いました
フレイミングフィスト: 証明できるか?
ジョダン: 証明ですか?
フレイミングフィスト: そうだ
ジョダン: エハルさん、なにかありますか?
エハル : どんな証明が望みなの?
フレイミングフィスト: ん…エハル?
フレイミングフィスト: エハルというのはどいつだ
ゴンディン: あそこの餓鬼だ
ジョダン: エハルさんがなにか?
エハル : (癇に障るやつらだな
フレイミングフィスト: お前がそうか…
エハル : 僕に何か用か
フレイミングフィスト: エハルとかいう危険人物がマラク村にいるという報告を聞いている
フレイミングフィスト: どうやらマラク村から来たというのは本当らしいな
ジョダン: えぇ放っておくと危険ですので
ゴンディン: 証明できただろ?
エハル : (・・・・
ジョダン: 我々が保護しています
フレイミングフィスト: そうか、村を出たのか
フレイミングフィスト: よかろう。行ってよし
ジョダン: どうも
ジョダン: さぁ行きましょう
フレイミングフィスト: 街道でやっかい事を起こすんじゃないぞ
ゴンディン: 行くぞ、危険人物
ジョダン: ご苦労様です
エハル : お前よりはましだ!
*確かにそうかもしれない(笑)
フレイミングフィスト: 何かあったら、我々を呼ぶがいい
ジョダン: はい
エアリス: ・・それでは
ジョダン: 有名人なのですねぇ
●一日目の夜 −キャンプ−
*強行軍は避け、一行は野営することにした。
エアリス: ・・・ああ
ジョダン: あっ…薪
エハル : 薪も持ってきてないのか
エアリス: ・・・拾ってこよう
ジョダン: 忘れてました
エハル : 一日分ならあるよ
ゴンディン: ほー
エハル : ほら
エハル : 火をおこした
*エハルは持ってきた薪を使って火を起こした。
ジョダン: なんと
ゴンディン: さすが家出少年は準備がいいな
エハル : 何とでも言え
エアリス: ・・・見張りに立とう
エハル : 明日の分はないからね
DMぎぶ: ちなみにここはクロークウッドの入り口付近に当たります
*位置や時間の情報はまめに補足したほうがいい。なにがプレイヤーの判断の助けになるかわからない。
ジョダン: おやすみなさい
エハル : うるさいなーねれないだろ
ジョダン: くぅくぅ
DMぎぶ: 何事もなく数時間経過
DMぎぶ: たまに小動物が通るくらいでした
DMぎぶ: [シャウト] エアリス寝ず番?(笑)
エアリスのプレイヤー: 寝ず番します・・・
*という事なので(笑)時間を進めて再び判定。
ジョダン: すやすや
エハルのプレイヤー : いい目だすなあw
エアリスのプレイヤー: 盛り上がりますね・・・
エハル : うーん・・・うー・・・
ジョダンのプレイヤー: ドキドキ
*いい目、と言っているが実際にはかなり低い出目。盛り上がるというのはそういう意味(笑)
エアリス: おい!起きろ!!
エハル : ・・・ん?
ジョダン: はっ
ゴンディン: むにゃ?
ジョダン: なんです?
エアリス: どうやら敵さんみたいだ
*しかし気がつくのが遅れた。小型の生物はすでにすぐ近くまで来ている…コボルドだ。
ジョダン: なんと
ゴンディン: 何が…来たんだ?
ゴンディン: んが
エアリス: 向こう、コボルドみたいだな
ジョダン: ばーにんぐはんず、いきま〜す
ゴンディン: 当たってないぜ、兄貴
ジョダン: なんと!
ゴンディン: もう一丁
*ゴンディンの得意技、カラースプレー。
ゴンディン: 寝たぜ
ゴンディン: あとはとどめだ
ゴンディン: 掃除完了っと
*撃退した。
エハル : 大丈夫かい
ゴンディン: 無理してずっと起きてるからこうなるんだ
エアリス: ああ、すまない
ゴンディン: 眠いなら交替しろ
ジョダン: では次はわたしが
エアリス: ・・・代わって貰えるのか
ジョダン: えぇ
エハル : 言えばいいのに
*ひどい…(笑)これ以降は何事もなく朝になった。
ジョダン: おはようございます
ゴンディン: もう朝か
ジョダン: えぇ
エアリス: ・・・おはよう
ジョダン: 非道い夜でしたね
ゴンディン: まあいつものことだろう
エアリス: ・・・この前よりはましさ
*おそらく、前回のシナリオの事。
エハル : よくいきてたな
ジョダン: ふわぁぁぁ
ゴンディン: 初めての野宿はどうだ、青少年?
ジョダン: さて行きましょうくわぁぁぁ
エハル : 別に初めてじゃないさ
エハル : アリッサと一緒に森で狩したことがある
ゴンディン: ほう
*では出発。
●クロークウッドの森
*森を進む一行は、途中で小さな野営地を見つけた。
ゴンディン: ん?
ゴンディン: また誰かいる
ジョダン: 誰でしょうね
*野営地の人物は、向こうから話しかけてきた。
ドルイド デイビス: やあ
ドルイド デイビス: 私はドルイドのデイビス、君らは?
ジョダン: わたしはジョダンと申します
エハル : ・・・エハル
ドルイド デイビス: 旅のものか
ジョダン: そうです
ドルイド デイビス: 私はこの付近の森に住んでいるドルイドだ
ジョダン: おぉ
ドルイド デイビス: 警告しておこう。北のほうには近づかないほうがいい
ジョダン: つかぬことを伺いますが
ドルイド デイビス: うむ
ジョダン: まさか北の方に遺跡があったりしますか?
ドルイド デイビス: ああ、ある
ドルイド デイビス: そこに向かうのかい
ジョダン: あらぁ
ジョダン: そうなのですよ
エハル : 遺跡?
エハル : 遺跡って何のことだ
エハル : 研究室じゃないのか
ゴンディン: そこの地下に
ゴンディン: 親父どのの研究室があるんだ
ジョダン: そうなんですぅ
エハル : ・・・そうか
ドルイド デイビス: ずっとなにもいなかったが、最近になってゴブリンの集団が住み着いている
ジョダン: 困りましたねぇ
ドルイド デイビス: まだ特に森の調和を乱してはいないが、私はそれで彼らを見張っているのさ
ジョダン: エハルさんには自分の身を守ってもらうためにも
ジョダン: 魔法の使い方を
ジョダン: 覚えていただきたいですね
エハル : 僕は自分の力を制御したいだけだ・・・
ドルイド デイビス: もし君たちが遺跡に向かうというのなら止めはしないが、警告だけはしたよ
ジョダン: どのくらいいるのかご存じですか?
ドルイド デイビス: 11は確認した
ジョダン: 11・・・
ドルイド デイビス: リーダーはホブゴブリンのようだな
ゴンディン: …
ジョダン: 一緒に来ていただくなんてのはどうです?
ドルイド デイビス: 彼らはまだこの森に被害を与えていない
ドルイド デイビス: 私はそれまで手を出すつもりはないな
ジョダン: そうですか…
*ここでドルイドを説得する事も可能なんだけど、そこまではしないようだ。
ジョダン: 11+リーダーはホブゴブリン
ジョダン: 危険ですね
エアリス: ・・・参ったな
ジョダン: 衛兵さんは手伝ってくださらないでしょうかねぇ?
ゴンディン: 1日経ってるんだから
ゴンディン: もうどっかへ行ったと思うぞ
エアリス: ・・・だろうな
*実は展開としてそれも考えてあった。「何かあったら呼べ」というセリフが伏線。ゲーム的にはここの遺跡のゴブリン攻略が今回のメインなのでいくつかの方法を考えてあった。もちろん普通に突撃もその一つだけど。
ジョダン: そうですねぇ
ゴンディン: とりあえず行くだけいってみるか
エハル : (森を荒らさせればイイじゃないか
ジョダン: 自分の身すら守れるかどうか…
ジョダン: エハルさんには待っていてもらいます?
エハル : こんなところまでつれてきておいて
エハル : 置き去りとは
エハル : 愉快な人だね
エハル : 僕も行くに決まってるだろ
ジョダン: 危険なんですよ
ゴンディン: 連れて行けばいいだろう
ゴンディン: いざとなったら<姿隠し>で隠しておくよ
ドルイド デイビス: まあここでゆっくりしていくといい
*PCは気にしてなかったかもしれないけど、いつまでも野営地にいるのを悪いなと思わせないように言ってみた(笑)
エハル : 別に失うものなんかないからね
エアリス: (ハッ
ジョダン: 仕方ありませんねぇ
ゴンディン: 行こうぜ
ゴンディン: とっとと
*というわけで一行は北に向かい、森にうずもれた遺跡を発見した。すでに基礎部分が残っているだけの場所だ。無理やり取り付けられたような扉の前にゴブリンが二匹いる。見張りのようだ。
ゴンディン: 二匹か…
ゴンディン: E
ジョダン: これ
*ジョダンはエハルにポーションを渡した。
エハル : 飲んでる余裕はないと思うけどね
エハル : まあありがたくもらっとくよ
ジョダン: 気休めです
*ゴンディンはエアリスに魔法のダーツを見せる。
ゴンディン: 100ゴールドの貸しでどうだ?
エアリス: ・・・ああ、ありがたい
ゴンディン: あとで払えよ
エアリス: ・・・すごいな、あんたら
*こんな魔法のアイテムを持っている事に対してだろうけど、もともとはエハルの父のものを持ってきただけだ(笑)
ゴンディン: 利息は1日ごとに10%でいい
エアリス: ・・・冗談だろ
ゴンディン: とりあえず仕掛けるぜ
*お得意のカラースプレーによる奇襲。1匹は行動不能になり、残った1匹にDM憑依して敵襲を知らせに走ろうとするが…背中を向けた瞬間にたこ殴りで死亡。
ゴンディン: 一丁上がりだ
ジョダン: 素晴らしい
ゴンディン: よし
ゴンディン: 味方は呼ばれてないみたいだな
*これにより、遺跡内に配置するゴブリンを変更。もともと警戒しているゴブリンと、警戒していないゴブリンを作ってあって、反応範囲の広さが段違いで、武器も装備しているのとしていないの違いがある。これでPCはかなり有利になったはず。
ゴンディン: む
ゴンディン: 二匹か
ゴンディン: あれならすぐに終わるな
*遺跡内に侵入。警戒されていたら一斉にゴブリンが襲ってきて弓とかバンバン撃たれただろうけど、敵は未警戒なのでPCに気がつかない。
ゴンディン: E
ゴンディン: あんたがダーツで一匹
ゴンディン: おれがミサイルで一匹
エアリス: ・・・OK
ゴンディン: 1
ゴンディン: 2
ゴンディン: 3
エアリス: だがたくさんいるぜ
*二匹の向こうにはまだ他のゴブリンがいるのをエアリスは発見していた。とはいえ手はず通りに攻撃する。
ゴンディン: ?
ゴンディン: む
*さすがにゴブリンも気がついたようだ。慌てて武器を取りつつこちらに向かってくる。
ゴンディン: ええい面倒だ!
エアリス: ・・・右に2
ゴンディン: 兄貴
ゴンディン: ロデムの制御を
*例によってカラースプレーに巻き込まれた使い魔がゴンディンを攻撃したり…
エハル : くるなー!
エハル : ・・・・
*エハルは叫びと共に魔法でゴブリンを攻撃。
ゴンディン: おら!
ゴンディン: ち
エハル : 今のはなんだ・・・
ジョダン: ふう
エハル : ・・・・ぜぇぜぇ
*敵のリーダー、ホブゴブリンをなんとか撃退。だがまだ片腕のシャーマンがいる。
エアリス: まだいるぜ!
ジョダン: はやや〜
*ゴンディンのカラースプレーに巻き込まれたジョダンが朦朧とした。
ゴンディン: すまん、兄貴
ジョダン: ほえええ〜
ジョダン: ぽよぽよ〜
ゴンディン: もう大丈夫だ
ジョダン: ?
ジョダン: 終わりました?
*それほどピンチではなかったが、とりあえず撃退。弓を撃たれないだけでだいぶ違うね。
エハル : なんだか前より力の暴走がひどい
エハル : 一体何が起きてるんだ・・・・
ジョダン: 恐怖が
ジョダン: そうさせるのでしょうかねぇ?
*と、少し離れた高台にいたゴブリンがやっと騒ぎに気がついたようだ。
警戒していないゴブリン : あれ?なにかあったのかなあ?
警戒していないゴブリン : おい、おれ みてくる
ゴンディン: 状況が覚醒をうながしているんだろうな
エアリス: ・・・師弟の連携もひどいしな
エハル : 死にたくないとは思ったけどな
ゴンディン: まだいたか
*高台から降りて様子を見に来たゴブリン。ちょうど壁を回ってきた時、目の前にはエアリスの背中があった!とっさに投げたエハルのダーツが、そのゴブリンの命を奪う。
エハル : ・・・くそ、失うものなんてないのに
ゴンディン: 死んだらおしまいだろ
エハル : おしまいねえ・・・
エアリス: ・・・あんた、やるな
エアリス: ・・助かったぜ
ジョダン: 大活躍ですね
*ゴブリンを退治した一行は、遺跡の中を探る。地下への入り口は彫像の下にあると書かれていた。
ジョダン: おっ
ジョダン: あそこに彫像がありますね
ジョダン: あそこでしょうか?
ゴンディン: これだ
*彫像は動かされた気配はない。ゴブリンは地下への入り口に気がつかなかったようだ。
ジョダン: いいですか?
ジョダン: 中の書物は
ジョダン: 読まずに焼いてください
ゴンディン: ?
エハル : 僕には必要ないモノだ
ゴンディン: そう言われてたのか?
ジョダン: アイテムは持っていってもイイでそうです
ジョダン: えぇ
ゴンディン: せっかくの研究を?
ゴンディン: まあどうでもいいが
ジョダン: なんの研究か分かりませんが
エハル : あの男のことだ、きっとろくでもない研究をしてたんだ
エアリス: ・・・あの男?
ジョダン: そうかもしれませんし、そうではないかもしれません
エハル : ・・・親父だ
エアリス: ・・・そうか
ゴンディン: とりあえず入ろうぜ
ジョダン: でもそれを知る必要はないでしょう
ジョダン: えぇ入りましょう
●研究室
*地下はかび臭く、なにか怪しげな雰囲気もある。一行が降りたのは小さな部屋で目の前に扉、そしてその脇にレバーが据えられている。
エハル : !
エハル : なにするんだ
*ジョダンがエハルに防御呪文を唱えた。
ゴンディン: 気合が入っただろ?
エハル : くそ、一体なにをしたんだ
ジョダン: 少し丈夫になってもらったんですよ
エハル : ・・・・
ジョダン: 心配いりません
エハル : そんなことも出来るのか・・・
ジョダン: えぇ
ジョダン: 言ったでしょう?
ジョダン: 使い方次第なのです
*レバーには触れずに部屋の扉を開ける。目の前には鉄格子の扉があり、通路が右にのびている。鉄格子の中には…
ゴンディン: 何だ?
エアリス: ・・・何だこの怪物は?
*明らかに自然の生き物ではない、キメラがいた。ただ、放置されていたらしくだいぶ衰弱している。
ゴンディン: E
ゴンディン: 一歩下がれ
ジョダン: 合成獣ですか
エハル : ・・・
エアリス: ・・・不気味だ
ジョダン: 知性はあるのでしょうか?
ゴンディン: ないみたいだ
エハル : 放っておこう・・・
ゴンディン: 衰弱してるみたいだな
ジョダン: 弱っているようですが危険ですね
エハル : そのうち死ぬさ・・・
ゴンディン: しかし研究所の後始末を頼まれている以上
ゴンディン: 放っておくわけにはいかねえな
エアリス: ・・・わかった
ジョダン: そうですね
エハル : なんだか哀れだな
ジョダン: 仕方ありません
ジョダン: 人里にでも出られたら
エハル : なんだってこんなもの作るんだ・・・
ジョダン: 分かりかねます
*鉄格子はそのままに、その隙間から攻撃して弱ったキメラに止めを刺した…
*一行はそのまま通路を進む。途中の扉を開けると書庫のようだ。部屋には今も燃え続ける魔法の炎がある。
ゴンディン: ん?
ゴンディン: これか
ジョダン: これに本を入れればよいのですね
ゴンディン: 燃やしてしまうのは
ゴンディン: ちょっともったいないあ
ジョダン: 仕方ないですね、彼の頼みですし
*一行は手分けして本棚から本を出すと、そのまま炎に放り込む。炎は弱まる事無く、あっという間に本を灰にしていく。(ゴンディンは気がつかれないようにこっそりと中を見たりしているようだが…)
ゴンディン: ?
ゴンディン: 兄貴
ゴンディン: これを
*ゴンディンは机から、鍵とメモを見つけた。
ジョダン: はい
ジョダン: むむむ
*メモには、召喚魔術に関する内容の走り書きが書かれている。また別のプレーンの生き物について書かれたものがあり、エハルの父バランはある異界の生き物と交流があったようだ。「別プレーンの生き物は、その姿形だけで内面や本質までも決め付けてしまうのは危険だ。我々のイメージする邪悪な姿であっても本質まで邪悪な生物であるとは限らない」というような事が付け加えられている。鍵は、召喚術を使うための部屋の鍵のようだ。
エハル : (汚らわしいシロモノだ
ゴンディン: エハルの親父どのは
ゴンディン: 召喚術を研究していたのかな
ジョダン: とにかく焼きましょう
エアリス: (いろいろあるんだな
ゴンディン: こっちには付与魔術の本がある
*ちなみに書庫には、付与魔術・召喚魔術・ノームの発明家の本・変成魔術・命の研究に関する本・そして人工生命に関する本などが納められていた。
ジョダン: さて
ジョダン: 装置の類の破壊と
*書庫の本を全て燃やしたあと、一行は部屋を後にして通路を進んでいく。歩きながらジョダンが話していると…
ゴンディン: !
ジョダン: !
ジョダン: なんです?
エアリス: ・・・死体だぜ
ゴンディン: ゾンビだ
エハル : 死体が動いてる・・・・
*通路の片側に、入り口付近にあったのと同じような鉄格子のはまった部屋があり、その中には死体があった。それは一行の気配を感じ取ると起き上がり、向かってくる…。だが鉄格子に阻まれて部屋からは出てこられないようだ。
ジョダン: なんてこと
エアリス: ・・・話には良く聞くが初めて見た
*初めてのゾンビに立ちすくむ一行。ショックであったり恐怖であったり、またはいろいろな考えが頭をよぎっているのだろう。その間、ゾンビたちが鉄格子をガンガンと叩く音が響きわたる…。ゴンディンが意を決して、鉄格子に近づいた瞬間…
ゴンディン: げふ
ジョダン: あああ
*突然、鉄格子が音を立てて倒れた!すでに強度が限界に来ていたのだ。ゾンビたちはそのままの勢いでゴンディンにのしかかり、彼を襲った。ゴンディンがぴくりとも動かなくなると、ゾンビは他の人間に向かってずりずりと足を引きずりながら迫ってきた!
*ゾンビの足は遅い。残ったメンバーはとりあえず距離を取って射撃武器で攻撃し、1体倒した。ジョダンは呪文を唱え始めたが、距離を見誤っていたようだ。呪文が完成する前にゾンビに飛び掛られ、そのままゴンディンと同じ運命を辿った…。
*残ったエハルとエアリスは距離を取りながら射撃武器でなんとか応戦。最後の1体にまで減らしたところでエアリスが追いつかれてしまった。短剣を抜いて戦うエアリス。エハルは呪文で援護し、二人はなんとかゾンビを撃退した。
エハル : ・・・・はぁはぁ
エアリス: おい!
エハル : まだ息はある
*気絶ルールを使ってるので死亡はしない。とはいえ自力復活できないので全滅したら死んだも同然だが。
ジョダン: はっ
エアリス: こっちもだ!!
ジョダン: ひどい目に遭いました
エハル : 包帯を使い切った・・・
エアリス: すぐ治療すれば間に合う!!
エアリス: あんたないのか
ジョダン: 間違えて自分がのんでしまいました
エアリス: ・・・薬じゃねぇ、包帯だ
*仕方なくゴンディンの荷物から勝手に治療道具を取り出し、治療する。
ゴンディン: ふー
エアリス: ・・・大丈夫か
ジョダン: えぇわたしは何とか
エハル : なんだか妙な感じだ・・・
エアリス: ・・・また助けられたな
*エハルに対して言っている。
エハル : 体の中で何かがうごめいてるみたいだ・・・
ゴンディン: 誰かさんも少しはわかってきただろ
ゴンディン: これで
エハル : 力がまた強くなっている!
ジョダン: その感じを忘れないでくださいね
エハル : ・・・だが恐ろしい・・・
*鉄格子の部屋のすぐ奥で通路は行き止まりになっていて、正面と右手に扉がある。右手の扉が、どうやらさきほどの鍵と合うようだ。ジョダンが鍵を使って扉を開けたが、すぐに閉めてしまった。
エアリス: ・・・何かいたのか?
エハル : !!
ジョダン: ・・・
ゴンディン: あれは…
*エアリスの位置からは見えなかったが、巨大なデーモンのような姿をしたものが部屋の魔法陣の中にいた。
正体不明の存在 : 入ってくるが良い…
*扉の中から、呼びかけてくる。
ジョダン: 一体アレは?
エハル : あれは・・・なんだ・・・・
*再び、恐る恐る扉を開いた。
ジョダン: あなたは?
正体不明の存在 : 我はこの光から外には出られぬ
*ちなみに、このセリフは安心させるために嘘をついている。ともかく一行は部屋の中に入ってきた。
エハル : そこから先に行ってはいけない
ジョダン: 少し安心しました
エハル : そんな気がする・・・
エアリス: ・・・いうとおりにするさ
*エハルの言う、そこ、とは魔法陣を囲む光のことだと思われる。
正体不明の存在: 我が名はそなたたちには発音するのは難しいだろうが
正体不明の存在: 分かりやすく名乗ろう
ジョダン: お願いします
正体不明の存在: バ・バランティルヌス・マールグ・ラサンドレンと言う
*これも正確には本名ではない。ちなみに前半部分は契約者の名前によって変化するので、もしエハルが契約していたなら「エ・エハルティルヌス…」になるわけだ。まあどうでもいい裏設定だけども(笑)
ジョダン: バさんですね
エアリス: ・・・
正体不明の存在: それでも構わぬ
ジョダン: ここで何をしていらっしゃるのです?
正体不明の存在: そなたたちの時間で8年ぶりの訪問客だ
エハル : 8年?
ジョダン: 8年ぶり
正体不明の存在: 我は我が契約によって、ここにいる
ジョダン: 契約したのは誰なのです?
正体不明の存在: 人間の魔術師…
正体不明の存在: 名はバランとか申したな
ジョダン: そうですか…
エハル : ヤッパリあいつか
ジョダン: 契約内容は?
正体不明の存在: それをそなたに告げる理由はない
ジョダン: そうですね
ゴンディン: ……
ジョダン: 契約を解除する方法はあるのですか?
正体不明の存在: ただ、我が流儀に従い、ここから解放したならば答えよう
ジョダン: 解放…
正体不明の存在: 魔術師の息子が、その力でもってこの封印を解くことが出来る
*ここまで、この存在はほとんど嘘を言っている。
エハル : こいつを解放・・・・? とんでもない
ジョダン: 解放されたらあなたはどうするつもりなのです?
正体不明の存在: 契約に従い、それを果たすのみだ
ジョダン: それではあなたを解放することは出来ません
ゴンディン: 当たり前だな
正体不明の存在: それもよかろう…この封印もやがては消える。我にとってはほんの少しの時間にすぎない
ジョダン: バランの望みはここの書物と装置の破壊ですので
正体不明の存在: 無限の時に生きる我にとってはな
ジョダン: ちなみに装置を破壊したら
ジョダン: あなたは自分の世界に帰れるのですか?
正体不明の存在: 我はただ、魔術師の息子が来るのを待つのみよ…
ジョダン: そうですか
正体不明の存在: たとえ解放されても、契約を果たすまでは戻るつもりはない
ゴンディン: デーモンのくせにそんなこともわからないのか?
ジョダン: 行きましょう
ゴンディン: 魔術師の息子はこいつだ
正体不明の存在: お前がそうか…
エハル : ・・・・
ジョダン: 答えは装置を破壊すれば分かります
*一行は、奥の部屋に正体不明の装置があるのは確認している。
正体不明の存在: ならば、参れ。そなたとならば話そう
ジョダン: いけませんよ、エハルさん
エハル : ・・・
ジョダン: 装置を破壊するのが先です
エハル : わかったよ
ジョダン: さぁ行きましょう
正体不明の存在: この魔術は、奥の装置とは関係ない。装置もいまは稼動していない
エアリス: (わけがわからん
エハル : 僕だってわからないさ
ジョダン: わたしもですよ
ジョダン: とにかく破壊しましょう
*ジョダンたちは奥の部屋に向かう。
エハル : 1つ聞きたい
エハル : あの男は生きてるのか
正体不明の存在 : 探してみよう
ジョダン: いけませんエハルさん
正体不明の存在: ふむ…魔術師は現在、このレルムに存在しない
ジョダン: あのような存在と話しても時間の無駄です
エハル : ・・・
エハル : だめだ・・・何も考えられない・・・
正体不明の存在: 階層世界のどこかに、わずかに命の波動を感じる
*エハルも、奥の部屋に向かった。
ジョダン: 破壊する順番などはあるのでしょうかねぇ?
ゴンディン: この装置は動いてないんじゃないか?
ジョダン: それでも壊しましょう
エアリス: ・・俺がやるのか?
ジョダン: わたしは本を燃やしてきます
エアリス: ・・・オプションサービスだぜ
エハル : こんなものどうやって壊せばいいんだろう
ゴンディン: 面倒くせえ
エアリス: ・・・手伝うか
ジョダン: 丈夫ですねぇ
ゴンディン: おらあ!
*装置を叩き壊す。爆発などはしないようだ。完全に停止している。
エハル : アレはどうするんだ
ゴンディン: これで終わりか、兄貴?
エハル : 放っておいていいのか?
ジョダン: それはわたしにも分かりません
ゴンディン: エハルが話せばどうだ?
エハル : ・・・
ジョダン: それは危険なのでは?
ゴンディン: だが兄貴
ゴンディン: こいつだって
ゴンディン: ただついてきたわけじゃないだろ
ゴンディン: 父親のことを知りたいという気持ちだってどこかにあったはずだ
ジョダン: それはそうですね
ジョダン: 分かりました
正体不明の存在 : 同じ魔術師といっても、いろいろいるものだな…
*つぶやき。
エハル : べ・・別に知りたくないぞ
エハル : くそ・・・もうこうなったらやけだ
ジョダン: ここは静観しましょう
ゴンディン: おれたちはやばそうになったら止めればいいさ
エアリス: おい
エアリス: ・・・大丈夫か
*部屋に戻り、エハルが前に出る。
正体不明の存在: 良くぞ参ったな。
正体不明の存在: そなたの名は?
エハル : お前に名を明かすつもりはない
エハル : 話すのはお前だ
エハル : 僕じゃない
エハル : わかったか!
正体不明の存在: そうか。我もまた真の名は明かしていない。
正体不明の存在: 当然のことだな
正体不明の存在: さて、何か聞きたいことはあるか
エハル : お前の縛られている契約とはなんだ
正体不明の存在: ここでお前を待つこと、そして最後は…
エハル : 最後は・・・・?
正体不明の存在: そなたの父の契約は今解放される
ゴンディン: ?
正体不明の存在: だが最後に、最後の契約内容を施行しよう
エハル : どういうことだ・・・・?
正体不明の存在: そなたは我と契約する機会が与えられる
正体不明の存在: そなたによって、すでに我は自由だ。そしてそなたが契約を結ぶかどうかも自由である
ジョダン: (自由と言えば聞こえはいいですがねぇ)
エハル : ・・・
正体不明の存在: だがその前に、話をするのもよかろう。さあ、どうするのだ
ゴンディン: 契約を結ぶとどうなる?
正体不明の存在: 我はエハルと話している。
正体不明の存在: そなたではない
ジョダン: (やはりそうきましたか…)
エハル : 契約・・・
エハル : 契約とはどういうことだ
エハル : 僕の命令に従うということか?
正体不明の存在: そなたと我の約束事によって、お互いの利益を生む約束だ
正体不明の存在: そなたがそう望むのであれば、そうだ
エハル : 僕が望むのはただ1つだ
正体不明の存在: だが同時に我が条件も飲んでもらう
エハル : ・・・・・!?
ジョダン: (お互いの…)
エハル : 条件とはなんだ!
正体不明の存在: それはそなたの望みによる
ゴンディン: ・・・・
エハル : ・・・いいだろう
正体不明の存在: だが対等なものであることは保障する
エハル : お前は元の世界へ帰れ
エハル : それが望みだ
エハル : さあ条件を言え!
ジョダン: (賢明です)
正体不明の存在: よかろう。ならばそうしよう
正体不明の存在: 我が自由になる代価をお前には与えねばなるまいな
エハル : 代価とは?
正体不明の存在: その望みは我に価値があるだけでそなたにはない
正体不明の存在: なにか望みを言え、自分のためのな
エハル : ・・・・
正体不明の存在: なければ、それでもよい
エハル : ・・・帰れ
エハル : それだけだ
正体不明の存在: わかった。
正体不明の存在: それではさらばだ魔術師の息子よ
エハル : さっさと行け!
正体不明の存在: そなたの父は偉大であったぞ。魔術師としてではなく…
正体不明の存在: 知性としてな
エハル : 知性?
エハル : どういう意味だ
正体不明の存在: ふむ…少々言葉を誤ったか
正体不明の存在: かの者は、異界の住人と接するときにその姿や存在世界によって
正体不明の存在: その意識までも判断しなかった
正体不明の存在: アビスのデーモンにさえ、警戒はしても邪悪であるとは断じなかったのだ
正体不明の存在: それは愚かではあるが
正体不明の存在: 我はそれゆえに興味を持った
エハル : ・・・・
正体不明の存在: このような封印など、我には無用
正体不明の存在: ただ契約によって、ここでそなたを待ったのは、かの者の望みであったからだ
エハル : 契約のために彼が払った代償はなんだ
正体不明の存在: 時間だ
エハル : 時間?
ゴンディン: ・・・
ジョダン: まさかソーサラーとしての
正体不明の存在: このレルムに、いや階層世界の全てに流れる時間だ
正体不明の存在: 魔術師自身の時間だ
エハル : つまりどういうことなんだ
エハル : 彼は死んだのか?
正体不明の存在: かの者はそれによって永遠に過去に縛られるという事だ
正体不明の存在: いったはずだ。かの者はこのレルムに存在はしていない
正体不明の存在: だが、お前達のいう死は迎えていない
ゴンディン: ……
エハル : (なんという・・・
正体不明の存在: 時間の輪から外れるということは、世界から外れるという事だ
正体不明の存在: 時は大いなる意志をもった…おまえたちのいう神のような存在なのだ
エハル : わかった・・・
ゴンディン: わからないな
正体不明の存在: それでは、我は行くがいいか?
エハル : ・・・ああ
ゴンディン: そこまでして奴は何のために契約を結んだんだ?
ゴンディン: まさかこのどら息子1人を待つためだけに??
ジョダン: そのようですよ
エハル : ・・・そうだな・・・
正体不明の存在: 我に時間は無限にあり、すでに自由である。そこのドワーフよ、そなたの質問にも答えても良かろう
ゴンディン: それじゃとっとと答えてもらおうか
正体不明の存在: 魔術師の意思は簡単な事だ
正体不明の存在: 我が力は強大である。このレルムでは上位にあろう
正体不明の存在: 息子よ、そなたが我をどう扱うのか知りたかったのだ
エハル : どういうことだ
正体不明の存在: そなたがどのような若者に成長したのか知りたかったのだろう
ジョダン: あの…
正体不明の存在: やつにはすでに時の流れはないのだからな
正体不明の存在: ふむ、なんだ
ジョダン: もしもえはるさんが
ジョダン: 利己的な目的であなたと
ジョダン: 契約しようとしていたら
ジョダン: どうなっていたのでしょう?
ジョダン: 例えば王になりたいとか
正体不明の存在: 同じく、我も利己的な目的で契約しただろうな
ジョダン: なるほど…
エハル : まるで鏡だな・・・
正体不明の存在: 魔術師はそなたを守って欲しいと我に頼んだ
正体不明の存在: だが、我はそなたが矮小でつまらぬ人間だとしたら、契約する気にはならないと答えた
正体不明の存在: そして、我に判断を委ねたのだ
正体不明の存在: 我は待った。あの魔術師の息子がどのような人物なのか興味があったからな
正体不明の存在: そなたは用心深く、憎しみ深く孤独…我と共通するものがあった
正体不明の存在: 孤独であるという部分において
正体不明の存在: さあ、再び孤独の闇へと戻ろう…
エハル : ・・・・
エハル : さらば、我が鏡像・・・
正体不明の存在: さらばだ。二度と会うこともあるまい
*正体不明の存在、マールグは姿を消した…
ジョダン: さぁ帰りましょう
ジョダン: あっ
ゴンディン: なにやってるんだ
ジョダン: エハルさん?
*エハルは倒れると、そのまま意識を失った。
エアリス: ・・・おい
ジョダン: かつげます?
エアリス: ・・・無理だな
エハル : (・・・・ああもう何も・・・ワカラナイ・・・
ゴンディン: このまま一緒に研究所ごと焼き払うか?
ジョダン: ひきずりますか
エアリス: ・・・それならOKだ
*正体不明の存在、マールグに関しては実はほとんど決まってない部分が多くて、そのせいで会話の内容もものすごく分かり難いわけだけど、逆にそれが謎めいててよかったかもなーとも思う(笑)ある意味、最後のシナリオがああいう形になったのにはここでエハルがマールグとの契約を断ったからなんだけど、結果的には良かったかもしれない。最後のシナリオでエハルに主人公的活躍をさせられたのはそのおかげだしね。
●村への帰還
*時間も押していたし、蛇足になるので帰り道は省略。一行は村に戻ってきました。
ジョダン: やっと戻ってきましたね
ジョダン: 帰り道は何事もなくてなによりでした
ゴンディン: ま、ともかくどら息子も無事に送り届けて
エアリス: ・・・あれはほんとの出来事なのか
エハル : その・・・なんだ
ゴンディン: これで任務も完了だな
エハル : ほら・・・まあ
エハル : いろいろありがとう(ぼそ
エアリス: ・・・ま、世の中いろいろあるってこった
ゴンディン: それはそこの阿呆面したエルフに言うんだな
エハル : ・・・おまえにはいってないさ!
ジョダン: いいんですよ
ジョダン: わたしはただ友人の頼みを聞いただけです
エアリス: ・・・生まれついて差別される運命のやつもいるんだぜ
ジョダン: そうですね
エハル : で・・・コレからバルダーズゲイトに帰るのか?
ジョダン: えぇ
ジョダン: 帰ります
ゴンディン: おれと兄貴は師匠の塔へ帰るんだろ?
ジョダン: あっそうですね
エハル : じゃあ・・・その
エハル : 僕も一緒に行くことにする
エハル : どうだい
ジョダン: おぉ
ゴンディン: 見習いはぞうきんがけからだぞ!
ジョダン: それはいいですね
エハル : お前とは違うところで修行する!
アリッサ : エハル!
*と、そこへアリッサがエハルを呼びながら走ってきた。
ジョダン: アリッサさん
エアリス: ・・・ひよっこがついてきちゃ護衛の仕事の負担になるが
エハル : 助けてやったじゃないか
ジョダン: そのひよっこに助けられたのは
ジョダン: 事実です
エアリス: ハハハ!
エハル : アリッサ・・・・
アリッサ: あのちょっと気になることがあって
エハル : 何?
アリッサ: 父さんの小屋に物を運び込みに行ったんだけど
エハル : ああ・・・
アリッサ: 何日も帰ってきてる様子がないのよ
エハル : なんだって!
ジョダン: アリッサさんのお父さんが?
アリッサ: それで少し待ってたんだけど…戻ってこなくて…
ゴンディン: よそに女でも作ったのか?
エハル : お前は黙れよ!
ジョダン: これ、ゴンちゃん
アリッサ: 父さんはそんな人じゃない!
ゴンディン: 冗談だ、そう怒るな
ジョダン: 心配ですね
エハル : 心当たりはないのか?
エハル : 足跡たどったりした?
アリッサ: わからないわ…まだあまり小屋の周辺から離れたことがなくて
アリッサ: 探しに行こうかと思ってたところなのよ…
エハル : わかったよ、僕も一緒にいってやるよ
ジョダン: まさかあの荷車を襲撃した輩が…
アリッサ: ほんとう?
エハル : ああ
ジョダン: わたしも行きます
アリッサ: でも、あなたの問題はどうなったの?
ジョダン: 休息してからですが…
エハル : いや・・・長い話さ
ゴンディン: 本気か、兄貴?
エハル : そのうちはなすよ
エアリス: ・・・俺の契約はいつまでなんだ?
アリッサ: そうなの…でも人のために何かしようとするって事は解決しつつあるのよね?
エアリス: ・・・もう終わりでいいんだよな
エハル : ああ・・・まあ、そうかな
ジョダン: あれ?
アリッサ: よかった…じゃあお願いします
ゴンディン: 何があれ、だ?
ジョダン: 帰りまでの代金
ジョダン: その鎧と60で
エアリス: ・・・確かに・・・、帰りまでって言ったが
ジョダン: 引き受けましたよね
ゴンディン: *はあー*
エアリス: ・・・帰らないじゃないか、お前ら!
エハル : ジョダン・・・それじゃまるで詐欺だよ・・・
ゴンディン: おれはとっとと帰りたいんだがな
ジョダン: しかしエハルさん1人じゃ
ジョダン: 塔まで来れないでしょう?
ゴンディン: まったく、師匠の言いつけは兄貴についていけだからな…
ゴンディン: *はあー*
エアリス: ・・・わかったよ
エハル : ・・・・・
ジョダン: 宜しくお願いしますね
ゴンディン: これが終わったら今度こそ塔に帰るからな!
エハル : えーと、まあ、探しに行こうか・・・・
エアリス: こんないい武具の分の働きにはまだまだだし
エアリス: 付き合うぜ・・・
ゴンディン: あたりまえだ
ジョダン: えぇわたしだって早く帰りたいですからね
ゴンディン: だいたい100ゴールドまだ貸しがあるんだからな!
ゴンディン: E
エアリス: ・・う、忘れてたぜ
エハル : (こいつら大丈夫なのかな・・・・
*というところで続きは次回。