MQキャンペーン1
「承前」
●準備
*まずはキャラクターのレベル調整と買い物を「訓練場」を使用して行う。その後、準備用に作っておいた空間に全員を移動させ、ゲルゴヴィアから時計回りで順に自己紹介をしてもらう。ちなみにこの段階ではまだシナリオはスタートしてないので半分ロールプレイ、半分プレイヤー発言という感じ。
ゲルゴヴィア: 俺様の名を聞きたいのか
ジョダン: えぇ
ゲルゴヴィア: 特別に聞かせてやるぞ
ジョダン: 特別…ですか
エアリス: (さっきからうるせえやつだな
ゲルゴヴィア: 俺様はベオルンナの井戸にて黒き獅子の道を行く、サルゴヴィアの子、ゲルゴヴィアだ
ジョダン: ゲルさんですね
ゲルゴヴィア: 俺様の部族から秘宝を盗んだ領主同盟の蛆虫を殺すために旅をしている
エアリス: (御大層なこった
ゲルゴヴィア: というわけで知らんか、お前ら
ゴンディン: 知らん
ゴンディン: くだらん
ジョダン: 残念ですが
ゴンディン: どうでもいい
ゲルゴヴィア: 知ってたら教えろ
ジョダン: しかし、この道中で見付かるといいですね
*ひどい奴ばかりだな…この先不安になる(笑)
ゴンディン: 次は…
*ジョダンの番だ。
ゲルゴヴィア: というわけで貴様らの名を聞いてやるぞ
エアリス: まあ噂を聞いたら教えるよ
ジョダン: わたくしは先ほど名乗りましたが
ゴンディン: ジョダンの兄貴
ゴンディン: あんたの番だろ
ゴンディン: ぼーっとしてないで、ほれ
ゲルゴヴィア: 兄貴なのか
ジョダン: いやいや
ジョダン: 本当の兄弟ではございません
ジョダン: わたくしエルフのジョダンと申します
ジョダン: 今回の件の依頼主であります
ジョダン: 次はどなたですかな?
ゴンディン: おれかな?
*その通り。
ジョダン: ではどうぞ
ゴンディン: あー、
ゴンディン: *ごほん
ジョダン: ・・・・・・
ゴンディン: おれはナーディンの子ゴンディン
ゴンディン: そっちのジョダンとは
ゴンディン: 兄弟弟子の関係にあたる
ゲルゴヴィア: ほう
ゲルゴヴィア: いい兄弟子だな
ジョダン: そうでしょうとも
ゴンディン: *いろんな意味で*な
ゴンディン: ともかく
ゴンディン: 故郷のために魔法の勉強に来ていたところ
ゴンディン: なにやら師匠にこの兄弟子について仕事に行けと言われたので
ゴンディン: 来た
ゴンディン: 以上
*次はエアリス。
エアリス: ・・・俺か
ゲルゴヴィア: すみでいじけてるのはなぜだ
エアリス: 別に名乗るほどのもんでもないが
ジョダン: 名乗ってください、是非
エアリス: Earyだ
ゲルゴヴィア: お尋ね者か
ゴンディン: アーリーか?
ゴンディン: イーリーか?
ゴンディン: それともEでいいのか?
ジョダン: エリーさんでは?
ゴンディン: エアリーか?
ゲルゴヴィア: 名を名のれんと言う事は追放者か
エアリス: ・・・好きなように呼んでくれ
*名前も日本語使えたらいいのにねえ。
DMぎぶ: それじゃあ本編そろそろ始めます
ゴンディン: ちょっと待て
ゴンディン: その前にリーダーを決めるんだろ
ゴンディン: 兄貴でいいかな?
*忘れてたけど、最初に渡した「セッションについて」という本にリーダーを決めてくださいと書いておいたようだ(笑)
ジョダン: ではゲルさんで
ジョダン: いえいえわたくしなど
ゲルゴヴィア: 俺でいいのか
ゴンディン: またそんな主体性のないことで
ジョダン: 魔物に襲われたら
エアリス: 俺はとてもじゃないがそんなの性に合わない
ゴンディン: あのな、あんたが依頼受けてきたんだろ?
ジョダン: ひとたまりもなく…
ゲルゴヴィア: 俺の優れた英知なら申し分ないがな
*ちなみにジョダンは一人だけレベル5で、他は3。一番レベル高いのに…。結局、プレイヤー的リーダーはゲルゴヴィアのプレイヤーに決まった。ジョダンのレベルが高いのは、ストーリー的な都合(レベル1の魔法使いにそれなりに教えられるレベルでないと都合が悪い)によるものだが、ゴンディンとの関係もレベル差のおかげでわかりやすくなってくれた。
DMぎぶ: それでは、少々お待ちを
DMぎぶ: 移動後、始まります
●居酒屋エルフソング
*さて、ここから本編スタート。友人からの手紙を受け取ったジョダンは、彼の頼みを受けてそれを実行するためマラク村という所に行かねばならない。そのため、バルダーズゲートまでやってきたというわけだ。師匠の下を離れる時に、弟弟子のゴンディンをお供につけられた。だが二人では心もとないジョダンは、バルダーズゲートで護衛を雇う事にした。その待ち合わせ場所として、エルフソングを選んだわけだ。
ゴンディン: ふー
ゴンディン: ここがエルフソングか
ジョダン: どうもどうも、そう言うわけで依頼主のジョダンです
ゲルゴヴィア : ふむ
ゲルゴヴィア : 実は俺様文無しでな
ゲルゴヴィア : 仕事をもらえるのはありがたいぞ
エアリス: 俺もなんだ
ゴンディン: で
*仕事の内容について説明を始めるジョダン。この部分はDMがやっても良かったんだけど、ジョダンのプレイヤーが大丈夫そうな事を言うので任せた。もちろんDMがやるよりは絶対にいいんだけど。
ジョダン: そんなわけで依頼の内容ですが
ジョダン: 殺しではありません
ジョダン: わたしの生存です
ゲルゴヴィア : 仕事というのは殺しを意味するものだと思っていたが
エアリス: 生存とはなんぞや
ゲルゴヴィア : 狙われてるのか
ゴンディン: なにをまたひときわ馬鹿げたことを
ジョダン: わたしを生きたままある村まで送り届けていただきたいのです
ゲルゴヴィア : (下手な歌がうるさいな
ゲルゴヴィア : 護衛か
ジョダン: ミラクル村と言うところまで
ゲルゴヴィア : ほう
ジョダン: これがその地図です
エアリス: 豹が邪魔で見えないぜ
ゴンディン: ミラクル村じゃなくて
ゴンディン: 地図のしるしにはマラク村って書いてあるぜ
ゴンディン: おい
ジョダン: はっ?
ジョダン: マラクでしたか
ゴンディン: …はあー
ゲルゴヴィア : 俺も北から来たのでこの辺はよく知らん
ゲルゴヴィア : まあ頭がいいので地図があれば問題ないがな
ジョダン: といわれてもわたしもさっぱり
エアリス: 俺は・・・、俺も知らんよ
ゲルゴヴィア : で・・・
ゲルゴヴィア : どの道を通るのだ
ゲルゴヴィア : イロイロと道があるようだがな
ゴンディン: だいたい村に何しに行くんだ?
エアリス: もう少し詳しく教えなよ
エアリス: 狙われてるって?
ゲルゴヴィア : それに狙われてでもいるのか
ゴンディン: まったくだ
ジョダン: そこにお友達の息子さんがいるのですよ
ジョダン: ただ、それだけなのですが…
*ジョダンの手紙に書かれていた頼みというのは、差出人である友人の息子に関係ある事で、ジョダンはその息子に会うためにマラク村を目指している。
ゲルゴヴィア : このあたりは故郷と違って治安がいいし
ゴンディン: なんでそれで護衛がいるんだよ
ゲルゴヴィア : 何とかなりそうな気もするがな
*もう少し、プレイヤーにこの周辺の情報を与えておくべきだった。ソードコーストを日をまたいで旅するのに護衛なしでは不安になってもおかしくない。
ジョダン: 1人じゃ絶対無理ですもの
ゴンディン: …まあ確かにそりゃ絶対そうなんだが
ジョダン: でしょ
ゲルゴヴィア : 豹がいるではないか
ゴンディン: ロデムは兄貴が気を抜いてると
ゴンディン: どっかへ行っちまうからだめだ
ジョダン: この子は戦闘経験ないですし
ゲルゴヴィア : そうなのか・・・・
ゲルゴヴィア : 頼りない兄貴だな・・・・
ジョダン: でもいつもちゃんと戻ってきますよ
エアリス: 何食うんだこいつ?
エアリス: 俺たち食われないだろうな・・・
ジョダン: 大丈夫ですよ
ジョダン: ロデムはとてもおとなしいですから
ゴンディン: まああんたの頼みなら
ゴンディン: 断る道理もないから、とりあえずのところは
ゴンディン: 仕事についてはよしとして
ゴンディン: 問題はルートだろ
ゲルゴヴィア : 俺も引き受けるぞ
ジョダン: 宜しくお願いしますね
エアリス: 俺もほんとにほんとの一文なしだし
ゲルゴヴィア : 街道をはずれるのは危険だろう
ゴンディン: 直線だな
ゴンディン: 平野なら何か来てもすぐにわかるし
ゲルゴヴィア : 道に迷うことを計算に入れろ
ゲルゴヴィア : 飢え死にはゴメンだぞ
ゴンディン: ともかく、だ
ゴンディン: トラブルを避けるためにも見通しのいい平野ルートを提案するぜ
ジョダン: そうですね、歩くのも楽そうですしね
ゲルゴヴィア : まあ俺はどれでもよいがな
ジョダン: 森も嫌いではないですが
ジョダン: あんまり歩くの好きじゃないので
*話題がすでにルートについてに進んでいるけど、実はセリフを作ったNPCを置いてあるのだ。話してもらえないと悲しいのでジョダンにNPCに話すようにこっそり告げる。
ジョダン: 取り敢えず
ジョダン: この辺の地理を聞いてみませんか?
*というわけで話してくれた。まずはカウンターの中にいる女性、アリスに話しかけるジョダン。
アリス: きれいな歌声でしょ?もう何度も聞いてるけど、今でも聞くたびに感動するわ。
ジョダン: 誰が歌っている?
アリス: この店にとりついているエルフの精よ。二晩毎に歌っているわ。
ジョダン: なぜ?
アリス: さあ…。ここを買った時から彼女はいたの。バルダーズゲートを守って死んだ兵士のことを想って歌ってるって言う人もいるわ。
ゲルゴヴィア : (下手な歌だ・・・
アリス: 歌声を聞いたら彼が戻ってくると思ってるんだろう…ってね。
エアリス: (エルフばっかかよ・・・
*エアリスはエルフと因縁があるのか?と思わせるセリフ。結果的には最終回への伏線になった。
ジョダン: 気味が悪いなあ。
アリス: ま、ただの作り話でしょうけれど、ね。ともかく、エルフソングにようこそ。
ジョダン: この街周辺の情報が欲しいんだ。
アリス: そうね、それならイーサンが詳しいと思うわ。良く街の外にも出かけているようだし、彼に聞いてみるといいわ。でも何について聞きたいのかは決めてからのほうがいいでしょうね。
ジョダン: そちらの方の方が詳しいそうです
*カウンターの隅にいる男がイーサンというらしい。続いて、イーサンに話を聞く。
イーサン: なにか用かい?
ジョダン: (名乗る)
イーサン: ジョダンか…。すまない、少し用事があって準備しているところなんだ。用件があるなら手短にお願いできないかな?
ジョダン: (地図を見せて情報を聞く)
イーサン: なるほど…。始めに言っておくけど、バルダーズゲートの近くだからと言っても荒野と比べて安全じゃない。まぁ、街の中でさえ気を抜かないほうがいいくらいだからな…特に今はね。まぁ、これは関係ないか。
ジョダン: 安全じゃない?
*バルダーズゲートの現在の様子についてほのめかすイーサンのセリフ。というのもこのエルフソングは「バルダーズゲート:ダークアライアンス」というゲームに登場したものを参考にしており、時期的にも同じくらいという設定にしている。そのためダークアライアンスをプレイした人なら、ニヤリとしてもらえるセリフを作ってあるのだ。
イーサン: それじゃ、まず一つめのルートだけど、なだらかな丘があるくらいで見通しは悪くないし特別危険な生き物がうろついてるわけでもない。だけど、あんた達に悪意を持っている相手がいたとして、やつらにとっても見通しが良いという条件は一緒だって事だ。
ゴンディン: ま、そりゃそーだな
ジョダン: 悪意って…
イーサン: 二つめのルートも、最初のルートと比べて安全性ではあまり変わりはないんだが、それでもわずかに安全だと思える。というのはシオンタール河は良く荷物を載せた船が利用するんだ。人通りがあるってだけでも多少は違うだろ?
ジョダン: それに、いざという時水と食料を得られる。
イーサン: そうだな。ただしあんたと同じ事を考えて河に近づくやつもいるって事だ。しかもそいつは言葉の通じる生き物とは限らないぞ。
ジョダン: ・・・・・
イーサン: 3つめのルートはあまり危険に見えないかもしれないが実は一番危険に遭遇しやすい。街道はフレイミングフィストの連中がうろうろしてるから盗賊も警戒してるだろうが、それでも旅人の通りやすいルートには違いない。待ち伏せもあるかもしれない。それにもしかしたらフレイミングフィストのやつらはあんた達を盗賊だと思うかもしれないな。身の証は立てられるのかい?
ゲルゴヴィア : まあ極論になるがどこでも同じよ
ゴンディン: …面倒だな
ジョダン: 身のあかし…
イーサン: それにシャープティースの森も危険な場所だ。野盗や街に住めないような連中が潜んでいるかもしれないし、危険な獣もたくさんいる。森の中を通るのはお勧めしないな。森に沿って進むにしても、そういう危険が潜んでいるのは知っていたほうがいいだろう。…ま、こんなところかな。
ゴンディン: やっぱりまっすぐ進むのが一番楽だぜ
ジョダン: ありがとう。
イーサン: 気をつけて。良い旅になるといいな。
ジョダン: だそうです
ゲルゴヴィア : ホントに狙われてないんだろうな
ゴンディン: 狙われようがないだろ
ゲルゴヴィア : そうなのか
ゴンディン: こんなボケエルフを狙ってどうするんだ
ジョダン: 狙われるような覚えはないですよねぇ?
ゲルゴヴィア : それもそうだが
ゲルゴヴィア : ウォーターディープの連中はおかしなヤツばかりだからな
ゲルゴヴィア : まあまっすぐでいいだろ
ジョダン: 怖いですねぇ
ジョダン: えぇ
ジョダン: 真っ直ぐ行きましょうよ
ゲルゴヴィア : まっすぐ歩け、さすればそれが道になる
ゲルゴヴィア : 黒き獅子の言葉よ
ジョダン: 黒き獅子って部族のお名前なんですか?
ゲルゴヴィア : うむ
ジョダン: 強そうですねぇ
ゴンディン: 別にロデムとかわらねーだろ
ゲルゴヴィア : 黒き獅子の道を行くもの、黒き獅子の子などとよばれる
ゲルゴヴィア : 偉大なる民だ
ジョダン: 黒きパンサーですから
ゴンディン: はいはい、そりゃいいけど
ゴンディン: とっとと準備して発とうぜ
ゲルゴヴィア : 旅の支度だな
ゲルゴヴィア : 食い物や水だ
エアリス: ・・・行くか
*一行は旅の準備に入る。このシナリオでは気絶ルール以外は特にスクリプトなどは使用してないが、食料とかはちゃんと持っててもらわないと駄目という事にしてある。
ゲルゴヴィア : 俺は文無しだからそろえといてくれ
エアリス: 俺もない
ゴンディン: …
エアリス: ほんとに一文もないんだ
ゲルゴヴィア : 乞食に金をやったらなくなってな
ジョダン: ではしばらくお待ちを
アリス: さて、何にしましょう?
ゴンディン: 旅に必要な買い物はできるかな?
アリス: それなら、うちに出入りしてる商人がいるわ。バートレイっていうんだけど、彼に相談してみてくれるかしら。今日も来ているはずよ。
*バートレイは酒場の隅に立っている。エアリスが話しかけてみると…
エアリス: あんたバートレイかい?
バートレイ: いらっしゃい、お客さん。サンセット山から来たドワーフの見事な武器がありますぜ…いつもならね。
エアリス: いつもなら?
バートレイ: ええ、あいにくと次の荷物が届くまでは品薄でね…。特に武器防具類は。旅に必要な品物なら在庫もありますぜ。
エアリス: なんだって、品薄なんだい?
バートレイ: いえね…まあ、私が言わなくても耳に入ってるかもしれませんがね、シーフの連中が縄張り争いだかなんだかやってまして。それに首突っ込んだ冒険者まで出てきて、武具類は飛ぶように売れちまうんでさぁ…
エアリス: そりゃ、大もうけだな。
バートレイ: ええ、そりゃもう…。ってお客さん、そいつぁ言わない約束ですぜ。
エアリス: 今あるものを見せてもらおう。
*これも「ダークアライアンス」と同じ時期設定なのを説明するセリフ。一行はバートレイから旅に必要な食料などを買い込んだ。
ジョダン: 支度も整ったようですので
ジョダン: 行きましょうか?
ゴンディン: OKだな
ゴンディン: とっとと出ようぜ
ゲルゴヴィア : 準備できたぜ
ジョダン: みなさん、いいですか?
ジョダン: エリーさんは?
エアリス: ・・・いつでも
エアリス: ・・・エアリーな
ジョダン: では宜しく
ゴンディン: どうとでも呼べっていったのは自分じゃねえか
ゴンディン: E
ゲルゴヴィア : しっかり名乗らんからだ
エアリス: この松明いるやつ
エアリス: もってけよ
ゲルゴヴィア : 男は傲慢になれという黒き獅子の教えを知らんのか
エアリス: ブラックライオンか・・・
ゲルゴヴィア : 知るわけないなそういや
ゲルゴヴィア : じっくり聞かせてやるぞ
エアリス: 俺なんかこんなもんだ、気にしないでくれ
ゴンディン: くだらない知識で頭の容量を無駄に使いたくない
ジョダン: 平穏な旅になるといいですねぇ
●旅−1日目の昼間−
*バルダーズゲートを出発した一行は、今のところ特に何事もなく平野をまっすぐ村に向かって進んでいる。
エアリス: 喉渇いたな・・・
エアリス: ・・・ちょっと休みたいな
ゲルゴヴィア : もう弱音を吐いてるのか
ジョダン: わたしもそう思っていたところです
エアリス: 俺はあんたみたいに強くないのさ
DMぎぶ: リーダーの方、d10を振ってください。
ゲルゴヴィアのプレイヤー : む
*今回はエリア毎にリーダーにダイスを振ってもらい、出目によってイベントを起こすという方式を使っている。もちろんDMの手元のノートにはイベント表があるわけだが、すごくアナログだ(笑)
ジョダン: ゴンちゃんも足が短いから疲れたでしょ?
エアリス: なにしろエルフの貧弱さと人間の弱さを受け継いでるからな
ゴンディン: 別にまだ歩いたうちに
ゴンディン: ハイラナイだろ
*などと雑談している間に、ゲルゴヴィアのプレイヤーはダイスを振る。出目は4。早速、イベントの準備をする。
ゴンディン: あれは…
DMぎぶ: 前方で何か物音がしてます
ゲルゴヴィア : 何の音だ
ゴンディン: 野犬の群れだな
ジョダン: ひぃぃぃ
*野犬を狩っているゴブリンの集団と鉢合わせする、というイベントなんだけど、初心者DMらしい失敗をしている。というのも…
ゲルゴヴィア : ふーむ
エアリス: お
ゴンディン: ん
ゴンディン: ゴブリンか
エアリス: ゴブリンだ
ゲルゴヴィア : 眠らせろ
ゴンディン: 何言ってんだ?
ジョダン: あいにくそう言う呪文は知りません
ゲルゴヴィア : そのくらいできんのか?
DMぎぶ: 狩りをしているようです
*状況が分かり難いかなーと思って補足。
ゴンディン: まったくだ
ゴンディン: だいたいいきなりゴブリンがいるからって
エアリス: どっちがどっちを?
*おそらくエアリスのセリフはDMに対するツッコミ。犬のほうがゴブリンより全然強いなんて思いもしなかった…。あっというまにゴブリンたちは犬にかみ殺されていく…(汗)
ゴンディン: 眠らせるのは馬鹿のやることだ
ジョダン: めくらましなら
ゲルゴヴィア : 弱虫めが
ゴンディン: あれはゴブリンが狩りしてるだけだろ
ゴンディン: 面倒だしほっておきゃいいんだよ
ゲルゴヴィア : ゴブリンは敵だ
ゲルゴヴィア : 敵は
ゲルゴヴィア : 悪だ
ジョダン: 手から火なら出ますが…
ゲルゴヴィア : 滅ぼすのだ
ゲルゴヴィア : アンタは黙ってみてろ
エアリス: ・・・俺もゴブリンは好かんが、別に構うこともない
ゴンディン: いざとなったら
ゴンディン: 姿隠しを使うから
エアリス: ・・・そりゃ全員隠れるのかい?
ゴンディン: 滅ぼしたい奴は滅ぼせばいいんじゃねえのか
ゴンディン: 依頼は兄貴を守ることだからな
ジョダン: ではゲルさんには丈夫になる魔法を
ゲルゴヴィア : まあ邪魔にならなければ気にせん
ジョダン: それと足が速くなる魔法も
ゴンディン: 狩られてるな
*とかなんとかPCたちが話している間にゴブリンは全滅の危機。
ゲルゴヴィア : 弱いな
ゴンディン: 終わった終わった
*ゴブリンは全滅した…(笑)
ジョダン: あら
エアリス: ・・・狩されてるの間違いでは
ゲルゴヴィア : 呪文無駄になったようだ
ゴンディン: それじゃ野犬は食事をさせておいて
ゴンディン: おれたちは先へ急ごうぜ
ゴンディン: あんまり近付くなよ
ゲルゴヴィア : 巻物持ってたぞ
ゴンディン: ナワバリに入ると敵だと思われるからな
*一行は野犬の群れと距離を取って、こっそりとその場を後にした…。
●旅 −1日目の夜−
DMぎぶ: 日が暮れてきたので、みなさんは適当な場所をみつけて、キャンプを設営しました。
*というわけで焚き火を囲む。
ゲルゴヴィア : 日が暮れてきたな
エアリス: 休もう
ゲルゴヴィア : うむ
ジョダン: えぇ休みましょう
ジョダン: もうくたくたです
ゲルゴヴィア : とはいえのんびり休めるとは限らんぞ
*ここでDMが軽く特別ルールを説明。焚き火のために薪と、食事のための食料が必要な事をPCに告げる。
ジョダン: まき?
ゲルゴヴィア : 火をおこさねば
ジョダン: どなたか薪はありませんか?
ゴンディン: 斧持ってる奴
エアリス: そこの木の枝でもきって
ゲルゴヴィア : コレは戦斧だぞ
ゴンディン: 切れりゃいいだろ
ゴンディン: なんでも
ゲルゴヴィア : そんなくだらんことに使うわけにはいかん
ゴンディン: それじゃあの木をオーガだと思え
エアリス: 適当にきってくれよ
ゴンディン: ほら、襲ってきたぞ
ゴンディン: 腕ちょんぎってこい
ゲルゴヴィア : 幻影の呪文で気分出せ
エアリス: 細枝落とすのはやるぜ
ゲルゴヴィア : そのくらいできんのか
ゲルゴヴィア : まあいいか
ゴンディン: そんなくだらないことに使う呪文はない
*皆、お互いの提案は基本的に”くだらない”ので働かないらしい(笑)
エアリス: このダガーできれっかな
ゲルゴヴィア : 秘術呪文はくだらんのだ
ゴンディン: 無知は罪じゃない
ゴンディン: ただ哀れなだけだ
*仕事でたまたま組んでるだけとは言え…(笑) まあ、ラチが明かないので近くに林がある事を告げる。
ジョダン: 林で拾いましょう
ゴンディン: そうだな
ゲルゴヴィア : うむ
ゴンディン: それが一番手っ取り早いぜ
ゲルゴヴィア : はなれんほうがいい
ゲルゴヴィア : みんなでいくのだ
ジョダン: ではみんなで
*というわけで一行はキャンプ予定地を離れて薪を拾いに来た。
エアリス: 昼間のうちに拾っとくべきだぜ・・・・
ジョダン: そうですねぇ
ゲルゴヴィア : まあ忘れてたんだから仕方ない
ジョダン: 忘れるのは得意です
ゲルゴヴィア : それでいいのか
ゲルゴヴィア : 曲がりなりにも魔術の使い手だろう
エアリス: 魔術か・・・
ジョダン: それでなきゃ長生きしててもつまらないですよ
*とか話しながら枯れ木や枯れ枝を拾い集める一行。すると…
ゴンディン: …
エアリス: 狼だ!
ジョダン: ひぃぃぃぃ
ゴンディン: まあ夜の林に入れば
ゴンディン: 当然こうなるよな
*狼は一行が先に発見したため、まだ襲ってはこない。少し離れたところにいるのが見えるだけだ。
エアリス: おいおい、危険だな
ゲルゴヴィア : 食える動物がよかったなどうせなら
ジョダン: 取り敢えずゲルさんに明かりを灯しましょうか?
ゴンディン: いや
エアリス: 明かりなんかいらねぇよ
ゴンディン: やめといたほうがいい
ゴンディン: 兄貴
ゴンディン: それにEも
ゴンディン: エルフの血が入ってるなら見えるだろ
ジョダン: 動物なら明かりを怖がるのでは?
ゲルゴヴィア : けものは火を恐れるものだ
ゴンディン: 右手の方の林の中に
ゴンディン: ゴブリンの一団がいる
*ゴブリンの一団も先に発見。
ゴンディン: 灯りつけたら寄って来るぜ
ゲルゴヴィア : そりゃやっかいだな
エアリス: いまいましいエルフの血がな・・・
エアリス: おっとすまん
エアリス: ジョダンのことじゃない
ジョダン: いえいえ
ゴンディン: まあとりあえず
ゴンディン: とっととあの狼を片付けようぜ
ジョダン: ロデム頼みましたよ
エアリス: 数が多いぜ・・・
ゴンディン: *黒い猫*の実力に期待してるぞ
*という事でまずは狼に先制攻撃。
ゴンディン: おい
ジョダン: はぁ?
ゴンディン: ロデムしまってくれ
ゴンディン: 兄貴
エアリス: ・・・
ゴンディン: 言うこと聞いてないぜ
*ゴンディンのカラースプレーの呪文の効果範囲にジョダンかロデムのどちらかがいたらしい。ロデムはゴンディンに襲い掛かる!マルチではペットの扱いは気をつけないといけなく、難しい。というか味方にも自動反撃するのはなんとかならんものか…
ジョダン: 消しますね
エアリス: ・・・大丈夫か
ゴンディン: よし、気付かれてないな
*ゴブリン達の事。狼は撃退した。
ジョダン: ご免なさいね、ゴンちゃん
エアリス: 静かに歩こう
ゴンディン: …まあ慣れてるからいい
*慣れてるんだ…
ゲルゴヴィア : お
ゲルゴヴィア : 薪拾えそうだな
エアリス: ちょうどよさそうだな
ジョダン: 良かった良かった
エアリス: これなら一晩もちそうだぜ
*十分な量の薪を拾った一行。しかし…
ゴンディン: なにやってんだ
エアリス: 見つかった!
ジョダン: あらま
ゲルゴヴィア : 見つかった
*帰り道、ゴブリンたちに気付かれてしまった!そのまま戦闘開始し、無事撃退。
ゴンディン: はあー
ゴンディン: やれやれ
ゴンディン: それじゃ戻ろうぜ
ジョダン: ふ〜ドキドキしましたね
エアリス: はやいとこがけの下に戻ろう
ジョダン: そうしましょう
*一行は、先程見つけておいたキャンプに適した場所まで戻ってきた。
ジョダン: さぁ
ジョダン: 薪をくべましょう
ゲルゴヴィア : うむ
*薪を焚き火に入れたのを確認して、DMワンドを使って赤い光を灯す。周囲を赤い光が照らす。思ったより雰囲気あるなあ。
ジョダン: おぉ
ゲルゴヴィア : ふう
ゴンディン: ふー
*焚き火を囲んで荷物を下ろしてから、思い思いに腰を下ろす。それから食事をしたり、酒を楽しんだりパイプをふかしたりする一行。しばしリラックスする。
ゲルゴヴィア : 見張りを立てるぞ
ゲルゴヴィア : いいか
エアリス: ・・・見張りなら最初は俺がやるよ
ゲルゴヴィア : ふーくったくった
ゲルゴヴィア : 俺は二番目にするか
エアリス: ・・・少し寝ろよ
ジョダン: ではお言葉に甘えて
ゲルゴヴィア : 3は弟 4は兄貴で
*一行は見張りと休憩の順番を決め、休む。まずはエアリスの見張りのターン。まず敵襲があるかどうかをDMがこっそりダイスで判定。次に見張りがそれに気付くかどうかをやはりこっそり判定する…。
DMぎぶ: 敵襲です
エアリスのプレイヤー: どちらから、どんなやつです?
DMぎぶ: 狼の声が周りからします
エアリスのプレイヤー: はい
DMぎぶ: すでにだいぶ近づかれています
エアリスのプレイヤー: すぐそばって感じですか?
DMぎぶ: そうです
*エアリスのプレイヤーとDMの二人だけの会話。他のメンバーには聞こえていない。
エアリス: おい!起きろ!!
ゲルゴヴィア : む?
エアリス: すまねえ!
ゲルゴヴィア : どうした
ゴンディン: むにゃ?
ジョダン: ぎゃ〜〜
*すでに狼は周りを囲んでいる。皆が飛び起きた時、すでに狼は彼らの目の前まで迫っていた!
ゴンディン: おい
エアリス: 気づくのが遅かった
ゴンディン: なんの冗談だ
ゲルゴヴィア : さがってろJo
ゴンディン: ・・・
エアリス: 近づかれるまでわからなかった
ジョダン: (ばたんきゅ〜)
*ジョダンが倒され、気絶。気絶ルール導入しておいて本当に良かった。ちょっと狼も数が多すぎたようだ。初心者DMには気絶ルールは必須ですな。
ゴンディン: …見張りの意味が…
ゴンディン: ないじゃねえか…
ゲルゴヴィア : むう
*仲間がやられたので残りの狼は逃げていった、という事にして狼を一部消す。放っておいたら全滅だった…。
エアリス: うう・・・すまない
ジョダン: ほあ
ゴンディン: 使えない野郎だ
ゲルゴヴィア : ちょうど呪文が切れていたな
ジョダン: びっくりしましたねぇ
エアリス: 気をつけてたつもりなのだが・・・
エアリス: 気づいたら囲まれたんだ・・・
ゲルゴヴィア : まあ助かったのだからよしとするか
ゴンディン: やる気がないなら最初から見張りやろうなんて申しでるんじゃねえ
ゴンディン: まったく
エアリス: 面目ない・・・
*抜け目ないキャラ、という設定でもダイス目が悪いとこういう事が起こってしまうから怖いな〜。
ジョダン: まぁまぁ
ジョダン: 助かったのですから
ゲルゴヴィア : だったら貴様が一晩中やればよかろう
ジョダン: 喧嘩はやめましょうよ
ゴンディン: いま何時だ
ゴンディン: 二時か…
ゲルゴヴィア : まだあまり休んでないな
ジョダン: ゴンちゃんとエアリーさん
ゴンディン: ?
ジョダン: おくすりいりますか?
ゴンディン: いらん
ゲルゴヴィア : とりあえず俺様は力を使い果たしたので自分で治せ
エアリス: 大丈夫、寝れば治るさ・・・なぜか
ジョダン: そうですか
*時間は進み、見張り交代の時間。次はゲルゴヴィアのターンだ。
エアリス: 代わってくれ
エアリス: Zzz…
*何事もなく時間は進み、交代の時間になった。
ゲルゴヴィア : (げし
ゲルゴヴィア : 交代だぞ
ゴンディン: む…
ゲルゴヴィア : たのむぜ
ゲルゴヴィア : zzzz
*ゴンディンのターンも、何事もなかった。
ゲルゴヴィア : ぐおおー
ゴンディン: おい、兄貴
ゴンディン: 兄貴
ゴンディン: 起きろ
ジョダン: はい?
ゴンディン: めずらしくちゃんと起きたな
ジョダン: えぇ
ゴンディン: あんたの見張りの番だ
ゴンディン: 頼むぜ
ゴンディン: 見張りの最中は
ゴンディン: 寝るなよ
ジョダン: ロデム呼んでも
ジョダン: 大丈夫ですかね?
ゴンディン: ちゃんと手綱は放すなよ
ゴンディン: それじゃ任せるよ
ジョダン: えぇ
ゴンディン: *ふわあ〜*
ジョダン: ふわぁぁぁ
ゴンディン: *すぴー*
*ジョダンのターン。すでに空は白み始めている時間だが…。使い魔のロデムを出しているので、ジョダンとロデム二人を判定する。もちろん出現判定は1回だけども。…判定の結果、ロデムがなかなかいい目を出して成功した。
DMぎぶ: ロデムが反応。狼が接近中
DMぎぶ: まだ距離はありそうです
ジョダン: なんですって?
ジョダン: 狼が来る?
ジョダン: みなさ〜ん!
ジョダン: 狼が出たぞ〜
ゲルゴヴィア : む!
エアリス: お
ゴンディン: ふが?
ジョダン: とロデムが申しております
ゲルゴヴィア : またでたのか!?
ジョダン: わたしには見えませんが
ゲルゴヴィア : ・・・・
ジョダン: 西から来るそうです
*という事で一行が出迎える準備を慌てて整えたところで狼出現。
ゴンディン: おい
ゴンディン: 東じゃねえか!
エアリス: こりゃどういうことだ
*ああ…西と東間違えた(笑) 仕方ないので挟み撃ちに(笑)
ジョダン: 西からも
ゲルゴヴィア : 呪文の扱いには気をつけろ
*狼撃退。
ゴンディン: すっかり明るくなちまったぜ
ジョダン: なんだかあわただしい夜でしたね
ゲルゴヴィア : まあいろいろあったな
エアリス: ・・・まあ眠れたからいいさ
ゴンディン: 瞑想だけするぜ
エアリス: 火を消すよ
ゴンディン: よし
*一行はあわただしく出発の準備をして、旅を再開した。
●旅 −2日目−
*ダイスでイベント判定。
ジョダン: ふわぁぁ
ゲルゴヴィア : 緊張感のないヤツだ
ゴンディン: いつものことだろ
ゴンディン: いちいち言うな
ジョダン: だってあんまり眠れなかったですよ
ゲルゴヴィア : いつもこうなのか?
ゴンディン: ん?
ゲルゴヴィア : やれやれ
*と、前方に人影。
ゴンディン: 前方に人影だ
ジョダン: 人ですか?
ゴンディン: ただの男だな
ゴンディン: 相手にせず通り過ぎようぜ
*一行がそのまま進んでいると、男のほうから声をかけてきた。ちなみにDMが憑依している。
平民、男性: すみません…そこの方々
ゲルゴヴィア : なんだ
ゴンディン: …
平民、男性: 実は困っておりまして
エアリス: ・・・
ゲルゴヴィア : ほう
平民、男性: いま妻と旅の途中なのですが
ジョダン: いいですねぇ
平民、男性: この先で野盗の一団が
ゴンディン: *はあー*
平民、男性: いたのです…
ゲルゴヴィア : ほう
ゴンディン: 野盗ー?
平民、男性: なんとか荷物をすべて渡す事で命は助けてもらえたのですが
ゴンディン: そいつはいいことを聞いた
平民、男性: 食料も何もなく…
ゲルゴヴィア : なるほど
ゴンディン: 迂回できるな
ジョダン: 食料と水でしたら
平民、男性: どうか食料を分けてもらえないでしょうか…
エアリス: ・・・それは災難だな
ゲルゴヴィア : 人数は何人だ
平民、男性: 私達は6人ほどに囲まれました
エアリス: 護衛もつけずに旅なぞするからだ
ゲルゴヴィア : そうか
ジョダン: どうぞ
エアリス: ・・・持ってけ
*ジョダンとエアリスが食料と水を分けてくれた。
平民、男性: ありがとうございます!
ゲルゴヴィア : 注意して進めよ
エアリス: これに懲りたら少しは考えろよ
平民、男性: なんとかバルダーズゲートまで行けそうです
ジョダン: わたしは護衛を頼んでよかったと
ジョダン: つくづく思います
エアリス: ばかが・・・
ゴンディン: 護衛がいないなら
ゴンディン: 大人しく街道を行けばいいんだ
ゴンディン: 馬鹿どもが
ジョダン: まぁまぁ
平民、男性: 急だったもので…
ジョダン: この人たちがいなかったら
ジョダン: 私たちが襲われていたのですから
ゲルゴヴィア : 時には馬鹿になれ、それぞ男の道
*…?(笑)
平民、男性: 護衛を探す暇もなく
エアリス: ところでBGまでそれで足りるか?
ジョダン: こちらに奥様の分も
平民、男性: はい、寝ずに進みます
ゲルゴヴィア : 1日あれば問題ないから平気だろう
ジョダン: 置きましたよ
*男はもらった食料と水を拾い上げると、礼を言って立ち去った。
ゴンディン: あーはいはい、それじゃとっとと行こうぜ
ゴンディン: 野盗がいるってんなら
ゲルゴヴィア : 少しはずれて歩くか
ジョダン: そうですね
ゴンディン: 少し迂回だな
ゲルゴヴィア : 先手を打てば勝てんこともなかろうがな
ゴンディン: もし向こうも移動してたとしても
ゲルゴヴィア : まあ次の機会だ
ゴンディン: これだけ見通しがよけりゃわかるし
DMぎぶ: ここからだと、北に迂回して河のほうへ行くか南に迂回して森に近づくか、です。
*迂回するルートについての情報を出しておく。
エアリス: ・・・川沿いはどうだ?
ゲルゴヴィア : 森なら弓を射掛けられても逃げ込めるがな
ゴンディン: 森だな
ゴンディン: 隠れるにはうってつけだ
エアリス: ・・・わかった
ジョダン: では森にしましょう
ゲルゴヴィア : 河は逃げ場がなくなるおそれがあるな
*一行は、南に迂回して進むことにした。
ジョダン: ドキドキしますね
エアリス: (のんきなもんだ・・・
ゲルゴヴィア : 心の臓の病か?
ゴンディン: いつものことだしな
ジョダン: そうなのでしょうか?
ゲルゴヴィア : わからんが可能性はあるな
*迂回ルートを移動する一行。日が暮れ始めて辺りをオレンジ色に染める。
ジョダン: あらぁこんなところで
ゲルゴヴィア : 薪を拾うか
DMぎぶ: 夜も進むなら、夜半に村につけるかもしれない距離です
*あらかじめ作られたエリアをつなげてるだけなので、距離感とか時間の感覚が掴み難いと思われる。この辺はTRPGと同じである程度補足する必要がある。というわけで現在の位置などを補足する情報を伝えた。
ゴンディン: 進もうぜ
ゴンディン: どうせあと少しだし
ゲルゴヴィア : 夜、森を歩くのは危険だぞ
ゴンディン: 休むのも面倒だ
ジョダン: そうなんですか?
エアリス: 腹減ったが飯がないんだ
ゲルゴヴィア : 何でないんだ
ジョダン: ありますよ
エアリス: さっきあげたの見てただろ
ゲルゴヴィア : 余分に買っておけばいいものを
ジョダン: ゴンちゃん食いしん坊なので
ゲルゴヴィア : 俺様は6日ぶん用意したぞ
ジョダン: 余分に買っておきました
ゴンディン: 失礼な
ゴンディン: 自分の食料は自分で持ってる
エアリス: 二日ですむと思ったからな・・・
ジョダン: わたしの倍以上は食べますからね
ゲルゴヴィア : なら進むか
ゴンディン: あんたが食べなさすぎるんだ
ゲルゴヴィア : あまり気は進まんがな
エアリス: どっちにしても飯くれ
ジョダン: はい
*一行はこのまま進む事に決め、ひとまず食事のための小休憩を取った。
エアリス: ・・・ありがとう
ゲルゴヴィア : ふー食った食った
ゲルゴヴィア : じゃ進むんだな
ジョダン: やれやれ
*一行は森に沿って、夜も進む。
ジョダン: 眠いですねぇ
エアリス: ・・・仕方ないさ
ゲルゴヴィア : いつでも眠いんじゃないのか
ジョダン: そうでもありませんよ
ゴンディン: 寝てるときは眠くないよな
ゲルゴヴィア : 眠くないときもあるんだな一応
*全員それぞれに判定させる。敵の存在に気がつくかどうか…。結果、エアリスだけが敵の気配に気がついた。
エアリス: 動くな
エアリス: 何かいるぞ
ジョダン: は、はい…
ゲルゴヴィア : 何がいるんだ
エアリス: わからん
ゴンディン: 見えないな
エアリス: 少し見てくる
ゲルゴヴィア : なんにせよ警戒せねば
*エアリスは隠密で偵察に出る。
ジョダン: こんな夜中に誰でしょう?
エアリス: 盗賊だ
ゲルゴヴィア : そうか
ゲルゴヴィア : 全員で行けば見つかるな確実に
エアリス: 見つからずにやりすごせるか
ゲルゴヴィア : 俺様に隠れられると思うか
エアリス: おまえらには無理だろうな・・・
ゲルゴヴィア : 先に仕掛けて倒すのがいいだろう
ゲルゴヴィア : 何人だ
ゴンディン: 面倒だな
ジョダン: わたしもそう言うことはサッパリ駄目です
エアリス: 戦うのか
ゲルゴヴィア : 人数にもよる
ゴンディン: おれは
ゴンディン: 自分と兄貴に姿隠しができる
エアリス: ちょっと待ってろ
*再び、偵察に出るエアリス。
ゴンディン: 面倒な戦いは避けたいな
ゲルゴヴィア : 避けられるならそれもいいがな
ゲルゴヴィア : どうだ
エアリス: 4人だが
ゲルゴヴィア : 仲間がいないとも限らんのが問題だな
エアリス: 奥にもっといてもおかしくはないな
*その通り。実は奥にもう少しいる。
ゴンディン: そら、面倒だ
ゴンディン: 避けようぜ
ゲルゴヴィア : また迂回してもイイが迷うおそれがある
ジョダン: うっ
ジョダン: 迷うのは慣れてますが
ゴンディン: ?
ジョダン: こんな夜中に迷いたくないですね
ゲルゴヴィア : 夜の森を歩くのだからそれだけで迷う可能性があるぞ
ゲルゴヴィア : それを迂回するわけだからな
ゲルゴヴィア : さてどうする
ゴンディン: 迂回はない
エアリス: やるか
*いつまでもゆっくり話し合いさせておくのもなんなので、ちょっと敵を一人動かしてみよう。
ゴンディン: 隠れてやりすごそうぜ
エアリス: おい
エアリス: 気づかれてはないが、一人こっちにくるぜ
ゴンディン: はあ?
ジョダン: あらら
エアリス: しょんべんか
エアリス: このままだと見つかっちまう
ゲルゴヴィア : 絶好のチャンスだな・・・仕留めるには
ジョダン: 隠れましょう
ジョダン: うんこならいいですが
エアリス: ・・・
ジョダン: おしっこだとあんまり遅いと
ゲルゴヴィア : 緊張感がないな
ジョダン: 仲間の人が見に来ませんか?
ゴンディン: (いいから黙れ
エアリス: あそこだ
エアリス: 見えるか?
ゴンディン: あの位置なら
ゴンディン: 気付かれずに
ゴンディン: 仕留められそうだな
ゴンディン: 待ってろ
エアリス: あちい!!
*一人にこっそり近づく一行だが、突然ジョダンがバーニングハンズの魔法で火を放ってしまった!先頭のエアリスが巻き込まれる…
ゴンディン: おい兄貴
ジョダン: すみません
ジョダン: 怖くて
ゴンディン: やれやれ
ゴンディン: 仕方ない
*炎に気がついた他の盗賊も駆け寄ってくる。そのまま戦闘に突入!戦闘には勝利したものの、敵を一人逃がしてしまった…
ゴンディン: まずいな
ゴンディン: 逃げられた
ゴンディン: 急いで進もうぜ
エアリス: ・・・ああ
ゲルゴヴィア : そうだな
ジョダン: そうしましょう
ゴンディン: このままじゃ増援がくる
*走り出す一行。
ゴンディン: 追っ手はないようだな
ゲルゴヴィア : だといいが
*途中少し、足を緩めて後ろを振り向くゴンディン。視認で全員それぞれ判定してみる。成功したのはやはりエアリスのみ。
エアリス: おい
ゲルゴヴィア : どうした
エアリス: ・・ちょっと気になるんだがな
ジョダン: どうしました?
ゲルゴヴィア : 何が気になるんだ
エアリス: 追手というか・・・、なんというか
ゴンディン: とっとといえ
ジョダン: !
エアリス: 俺たちの背後から気配がな・・・
ゲルゴヴィア : 敵か?
ゴンディン: どんな気配だ
エアリス: わからない
ゲルゴヴィア : 村に入っちまったほうがいいかも知れん
エアリス: 早く村まで行こう
ジョダン: でもそれでは村の人にご迷惑がかかるかも
ゴンディン: かからないだろ
エアリス: ・・・あんたは弱いくせに・・・
ゲルゴヴィア : まあなんとかなるだろう
エアリス: 急ごう
ゴンディン: 野盗ってのはちんけな旅人を襲うから野盗なのであって
ゴンディン: 人がたくさんいる村にはこないだろ
ジョダン: ではそうしましょう
エアリス: 走ろう
*後ろに警戒しながら、再び走り始める一行。追っ手に追いつかれる前に村まで逃げ込めるか?
ゴンディン: なんだ?
ゴンディン: なんであんなに早いんだ
*一行のすぐ後ろの森から、さっきの盗賊の仲間らしき連中が飛び出し、矢を射掛けてくる!さすがに地の利は向こうにあるという事だ。
ジョダン: 痛い
ゴンディン: 喋ってる暇も惜しい
ゲルゴヴィア : 焼かれた恨みだそうだぞ
ゴンディン: とっとと行くぞ
ゴンディン: ・・・
ジョダン: あらら〜
エアリス: んじゃ、俺には関係ないな
ジョダン: わたしも死にたくはなかったのです
ジョダン: 正当防衛でしょう
エアリス: ・・・俺も向こうに協力したいぐらいだぜ
*一行は必死に走り、なんとかぎりぎりで村に逃げ込む事が出来た。
●マラク村
*明け方、村に逃げ込んだ一行はその足で村唯一の宿屋の戸を叩いた。どうやらこの宿屋は村長の家でもあるようだ。
ゲルゴヴィア : やれやれ
ゴンディン: なんだ、村長に会いに着たのか?
ジョダン: いえ
ジョダン: 友人の息子さんに会いに来たのです
ジョダン: こんばんは
ゴンディン: ああ、朝まで待つのか
コナー ダッドソン: こんばんわ
コナー ダッドソン: 旅の方ですか?
ゲルゴヴィア : 旅のものだ、貴様のもてなしを受けてやるぞ
コナー ダッドソン: こんな夜中に…
ゲルゴヴィア : 俺様は・・・(長々と名乗る
コナー ダッドソン: …
ゲルゴヴィア : ・・・・と、いうものだ
ゴンディン: なら面倒だからとっとと寝ようぜ
ジョダン: そうしましょう
ゲルゴヴィア : 俺様のような偉大な男をもてなせて幸せだな
ゴンディン: 黙れ
ジョダン: ご主人、すみませんが
ゲルゴヴィア : 貴様は礼儀知らずだな
ジョダン: 泊めてください
ゲルゴヴィア : 男はこう名乗るものだ
*…
コナー ダッドソン: 私はこの村の村長コナー・ダッドソンです。ここはこの村唯一の宿屋になっております。二階は私の自宅となっておりますので立ち入りはご遠慮ください。
ジョダン: 部屋を借りたい。
コナー ダッドソン: 一部屋で一晩5GPになりますが、よろしいですか?
ジョダン: はい。
コナー ダッドソン: それでは1部屋分頂きました。どうぞごゆっくり。
*というわけでひとまず一行は宿を取り、ぐっすり休む事にした。ジョダンの言う友人とは?彼の息子にどんな用事があるのか?それは次回のお話…。