第1章 「Norrathに落ちて」
1999年3月20日、わざわざアメリカのお店に注文までしてしまったEQが手元に届きました。届くかどうか心配だったのですがかなり早いのでびっくりです。さっそくインストールその他の作業を済ませて、いざNorrathへ!
まずはキャラクター作成。種族はもちろんドワーフ。顔はちょっとカッコイイ(私的に)のを選びました。クラスはパラディン。我らがドワーフの神Brellに仕える聖なる騎士です。似合わないとか言わないように。それから名前ですが、ファンタジーっぽくない名前は受けつけられません。GivuはOKのようです。
そしてNorrathに落ちました。なぜ「落ちた」と言うのかというと、いきなりドワーフの街Kaladimの街角に突っ立っていたからです。辺りを見まわすと家が数軒、上を見上げると(注1)洞窟の天井が見えます。やはりKaladimもドワーフの街にふさわしく地下都市なのです!
持ち物を確認してみました。パラディンギルドマスターへの紹介状、PKになるためのノート、食料と水を5単位(1個が実際に1食かどうかわかりません。1日に1単位くらい減ってるような気がします)、練習用のショートソード(錆びた剣より弱い)しか持ってません。一文無し。
この状態を確認した瞬間、ロールプレイヤーの私としてはこれを説明せずにはいられません。きっとGivuはどっかの田舎から、このギルドマスターへの紹介状を頼りに都会であるKaladimにやって来たのでしょう。そして今、街に入って歩いてる瞬間だったのです!(勝手に決めました。)
とにかく最初のクエストである「ギルドに入る」をやりましょう。別に入らなくても良いようですが、まさか上の設定を考えてしまった以上、やらないわけには行きませんでしょ。
街のドワーフは皆、Givuに暖かい視線を向けて(注2)くれます。しかしこの街、地下都市なので通路が全部同じ様で迷います。真剣に迷います。ま、いいやとのんびり歩いていると噴水がありました。
Givu 「おー、すごい。水が流れとるぞ」
別にGivuはアホじゃありません。それは私です。水が流れるグラフィックのキレイさに驚いただけです。そしてもっと良く見ようと近づいた時、そう、事件は起こったのです。
突然、視界が変わりました。画面の右上には何やら緑色のバーが表示され、なんかゴポゴポと音がします……って、水の中です。あわてて出ようとしましたが、水中では操作が変わるのです。そしてそんな細かい所はわざわざ読んでません。緑のバーは減っていきます。これはもしやとマニュアルを急いでひっくり返すとどうやらそのバーは
「息がどれだけ続くかを現しています」
ギャーーー、あと半分もないィィィィィィィィ! とにかく操作マニュアルをざざっと見ると、普段視線を上げたり下げたりする Page Up と Down のキーで上がったり潜ったりするらしいので速攻操作!
Givu 「ぶはっ……こんな所で死にかけるとは……」
ごめんなさい。とにかく水面には出ました。その後、水から上がるのにまた色々操作を試してやっと脱出。あんまり恥ずかしかったので、誰かに見られていないか周囲を見回してしまいました(笑)
その後、無事にパラディンギルドを発見してマスターに紹介状を渡すと歓迎の言葉と共に布の服をくれました。始めての防具(笑) 早速、練習用の剣と一緒に装備してみます。
ギルドに入ったので、これからはレベルが上がったときなんかにスキルを教えてもらえるはずです。パラディンの次のスキルは何レベルかなぁーと確認すると……レベル9まで無し。
ぐはっ(^.^;
・注1:一人称視点なので、当然、見上げたり下見たりできます。もっと細かい動きもできます。
・注2:EQにはFactionという親密度を現すようなものがあり、相手を確認するConsiderというコマンド(直接相手を右クリックでも可)で確認すると、相手が自分をどう思っているかと自分から見た強さが現されます。この場合は最高レベルのFactionの一歩手前です。ちなみに強さは街の全ての人が自分よりずっと強かったです。